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ギリシャの三大悲劇詩人の1人、エウリピデスの『トロイアの女』で、絶世の美女へレネはこう語る。「美しさを捨て、醜い姿になりさえすれば。彫像の色を拭い去るように!」。へレネはトロイア戦争の悲劇の原因となった自らを責め、自分がトロイアの王子、パリスに寵愛される対象でさえなければ、と考えたのだ。 この有名な戯曲のセリフは広く知られている。だが、古代ギリシャやローマを思い起こす時、色彩が浮かんでこないのはなぜだろうか? この2つの文明の彫刻は白いものだという一種の神話は、人種と西洋的美学に関する思い込みからくるものだ。地中海から北アフリカに広がる地域に生きたギリシャ人やローマ人は、肌の色の違いを認識してはいたが、現代の西欧社会のように肌の色で世界を分類することはなかった。色彩は、むしろ健康や知性、誠実さや品位という詩的な連想をもたらすもので、たとえば古代ギリシャの長編叙事詩『オデュッセイア』では、女

「ひどいよドクロちゃん。何がひどいって全部ひどい」 (OVA「撲殺天使ドクロちゃん」第2期4話より) この記事ですが、タイトルに掲げました通り、青木健『ペルシア帝国』(講談社現代新書 2020年)を読んでの感想や批評、および古代ギリシア史を学んだ人間からのツッコミです。 『ペルシア帝国』がお手元にあって、なおかつどんな問題点があるかを把握したいという人向きの記事ですので、「面白ければヨシ!」という方にはオススメしません。 また、私の専門分野の都合上、本書全体の4分の1程度、アカイメネス朝に関わる部分のみを批判の対象としています。これ以外の時代・地域の問題点を把握したい方は以下の記事やレヴューが参考になります。 ・春田晴郎先生の連続ツイート https://twitter.com/HarutaSeiro/status/1307841405193080832 ・「青木健著『ペルシア帝国』で確認

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