150冊あまりの辞書は、段ボール箱10個ほどに分けてつめられ、部屋の一角に積み上げられているが、その存在感はかなりのものがある。 しかし、上には上が居るもので、これ以上の辞書を所有しているひとがこの世には存在している。 聞くところによると、マンションの一室がすべて辞書でうまっているという。 ぜひ一度お会いしたい。そのコレクションを見せて欲しい。俺より辞書を持ってるやつに会いに行く。気分はもう、ストⅡのリュウである。

先日高校生から、古語辞典はどれがいいのかと問われて、わずかに考え込んだ。古語辞典ということでその場で頭に浮かんだのは、大野晋他『岩波古語辞典』(参照)と山田俊雄他『新潮国語辞典―現代語・古語』(参照)だが、ここで苦笑されるかたもいると思うが、この二つは癖がありすぎる。鈴木先生のことを思い出して、鈴木一雄他『全訳読解古語辞典』(参照)もいいかなと思った。が、そのあたりで、「ああ、文学が読みたくて古語辞典というのではないのだな、受験用か」と察し、ベネッセの『全訳古語辞典』(参照)がいいんじゃないかと勧めた。以前書店で見て、現代の古語辞典はこうなんだろうなと思った記憶があったからである。 それから「学校や塾の先生の意見も聞いたほうがいいよ、僕はもう受験のことわからないから」と加えた。その後日。ベネッセに二つ古語辞典があるという。調べて見ると『ベネッセ全訳コンパクト古語辞典』(参照)があった。それ
(第258号、通巻278号)テレビにならって当ブログも年末は、今年比較的評判のよかった作品を再録してお届けする。先週号までの流れから辞書の個性をテーマにしたブログを選んだ。 辞書の個性は、『新明解国語辞典』(三省堂)が山田忠雄編集主幹の主観を色濃く反映しているように、編纂者(へんさんしゃ)の個性から来ている面もある。 講談社学術文庫に『英語の冒険』(メルヴィン・ブラッグ著、三川基好訳)という辞書マニアには格好の本がある。英語の「誕生」から「世界の共通語」にまで発展した英語の歩みを、興味深いエピソードを交えてつづった語学読み物だが、私がおもしろいと思ったのは、辞書編纂の第一人者、サミュエル・ジョンソン博士の『英語辞典』《注1》の語釈をめぐる愉快なエピソードである。 たとえば、好事家の間ではつとに知られているという“oats”という語の定義。朝食に使われる「オートミール」の食材「エン麦(ばく
神田神保町の三省堂書店神保町本店(千代田区神田神保町1)1階売り場中央で、「新明解国語辞典」(三省堂)が「タワー積み」されている。同店名物・タワー積みは、12月1日の改訂版発売に合わせたもの。 オーナメントに飾られた新明解国語辞典の手作りミニチュア。辞典の赤色から連想した店員のアイディアで実現した 通常は、新刊の書籍で行うことが多い「タワー積み」だが、厚みのある辞書での実施は珍しく、その迫力に来店客は目を引かれている。 同店6階辞書売り場担当の仲野誠さんは「元は同じ会社が発行している辞書なので、当店でも販売には力を入れている。タワー積みだけでなく、現在は各フロアにコーナーを設け新明解国語辞典が目につくようにディスプレーした」と話す。 特に6階では、レジカウンターのスペースに同辞典の特徴であるユニークな語釈をずらりと展示。店内のクリスマスのオーナメントにも同辞典のミニチュアを70個ほど手作り

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