スクリーンいっぱいに広がった紺碧の海の中央に小さく、平坦な島が見える。ちょうど数字の「4」を横に寝かせたような形をした白く細い滑走路を囲むようにして、島の大半は鬱蒼とした森林に覆われているのが、上空から俯瞰した画面からもよく窺える。映画のタイトル通り、いかにも南洋の楽園といった景観の、パラオ諸島の中核をなすこのペリリュー島を舞台にしたのが、戦後80年となる2025年の掉尾を飾るアニメーション映画『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』(2025年)である。文字通り「終戦80年記念作品」と銘打つ本作は、武田一義による同名のマンガ作品を原作とし、太平洋戦争末期の1944年に日本軍守備隊とアメリカ軍の間で行われたいわゆる「ペリリュー島の戦い」に材を仰ぎ、主に主人公・田丸均一等兵(声:板垣李光人)と、その友人の吉敷佳助上等兵(声:中村倫也)の2人を軸に、過酷な地上戦と生き残った兵士たちの終戦後約2年に


(小見出し) ブレンバスターが印象付けるアクション (小見出し) なんといってもアクションが魅力的だ。 特に目立ったアクションシーンがあるわけではない。やたらと喧嘩が好きな男が出てくるだけで、しかも思い返せば劇中に喧嘩シーンなんてほとんど出てこない。けれども見終わった後には、なんだか体が軽くなったような高揚感がある。「この映画ははアクション映画だ」と断言したくなるような、アクションの心地よさが身体の芯に残っている。 『じゃりン子チエ』は「WEEKLY漫画アクション」に連載されたはるき悦巳の同名マンガが原作だ。舞台は大阪。主人公は、ホルモン焼屋を切り盛りする、バイタリティー溢れる小学5年生の竹本チエ。父親のテツは博打とケンカが大好きで、定職につかずいつもぶらぶらしている。母親のヨシ江は、そんなテツに愛想を尽かして家出中。そんなチエの一家を取り囲むように、テツの両親のおジイとおバア、お好み焼き

何かに夢中になる=“トリツカレる”と無我夢中になってしまうジュゼッペ(佐野晶哉)。 ジュゼッペが恋に落ちるペチカ(上白石萌歌)には、誰にも言えない悲しみがあった…。 彼女の笑顔を取り戻すため、ジュゼッペが必死に奮闘する姿が描かれる本予告が解禁! 主題歌はAwesome City Clubが本作のために書き下ろした「ファンファーレ」に決定!! 作家いしいしんじによる同名小説を原作に、せつなく眩しいラブストーリー・ミュージカルが11月7日(金)公開 ■公式SNS 公式サイト:http://toritsukareotoko-movie.com/ 公式X:https://twitter.com/toritsukare_mv 公式Instagram:https://www.instagram.com/toritsukare_mv/ 公式TikTok:https://www.tiktok.com/@

毎度おおきに! 🎉チャンネル登録者90万人まであと少し🎊 この勢いを祝して、劇場アニメ『じゃりン子チエ』を特別配信します。 懐かしさと笑いが詰まった名作で、チャンネルの新たな節目をみんなで盛り上げよう! チエちゃんも応援してるで〜✨ 名作TMSアニメを無料公開中! ★チャンネル登録★はこちらから⇒http://bit.ly/2InvYom 【作品概要】 原作は約19年間連載されたはるき悦巳の名作コミック。高畑勲監督によりアニメ映画化され、1981年にTVシリーズに先駆けて公開。大阪の下町で力強く生きる人々の日常を鮮やかに描き出した人情ストーリー。キャストにはテツ役の西川のりおを始め関西のお笑いスターたちが集結。本場仕込みの大阪弁で下町の空気を見事に表現した。ゴジラシリーズの本編映像が挿入されたり、チエのクラスメイトにペコちゃんが描かれたりするなど、遊び心も見逃せない。 【あらすじ

拝啓 霧尾くん、あなたが好きです。 でも、知りませんでした。 人を好きになるのが、こんなにつらいなんて。 大好きだよ、霧尾くん。 霧尾くんとハンバーガー食べたい。 霧尾くんと相合傘したい。 霧尾くんとお皿割りまくりたい。 霧尾くんと身体中のほくろ探しの旅に出たい。 霧尾くんと出会った日を国民の祝日にしたい。 藍美と波、大好きな人の話をする、 2人だけの大切な時間。 こんな日常が、いつまでも続くと思ってた。 一方通行な想いの連鎖は、 私たちの日常を変えていく。


原作情報 『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』は、柴田ヨクサル作、 協力:石森プロ、東映による漫画。 「月刊ヒーローズ」にて、2018年6月号より連載され、現在マンガ配信サイト「コミプレ-Comiplex-」にて連載中。 「仮面ライダーになりたかったから」40歳になっても本気で「仮面ライダー」になろうとしていた東島丹三郎。だが、その夢を諦めかけた時、世間を騒がす「偽ショッカー」強盗事件に巻き込まれ…。 『エアマスター』『ハチワンダイバー』の柴田ヨクサルが魂で描く、「仮面ライダー」を愛しすぎるオトナたちによる“本気の仮面ライダーごっこ”ここに開幕! 柴田ヨクサル先生アニメ化のコメント 東島丹三郎がアニメで思いきり叫ぶ日が来るとは!! この作品は仮面ライダーになりたかった子供が、 そのまま大人になったシンプルに熱あっつい話です! どれほど熱いかと言うと、視聴者の皆様も東島と 一緒に、つい叫

今でこそアニメオタクが市民権を得ているものの、ファーストガンダムが放映された1979年はそうではなかった。アニメという存在が世間から白い目で見られている時代において、「若者の文化」へと認識が変わったきっかけはなんだったのだろうか。長年アニメ業界に携わってきたプロデューサーが、時代の転換点を振り返る。※本稿は、井上伸一郎(著)、CLAMP(イラスト)、宇野常寛(聞き手・解説)『メディアミックスの悪魔 井上伸一郎のおたく文化史』(星海社新書)の一部を抜粋・編集したものです。オタク向けのガンダムを メジャーにするには 1981年になると小牧雅伸編集長は日本サンライズの仕事が増えていきました。この年の3月14日に劇場版『機動戦士ガンダムI』が公開されることになり、その宣伝の中核を任されていたのです。 前年に映画化が発表された時は、私を含めて何人かの『ガンダム』好きを集めて、「どうやったらガンダム

昨今、中国産のBL(ボーイズラブ)が人気を広げていることはご存じだろうか。中国のWeb小説を原作としたアニメ「魔道祖師」(まどうそし)「天官賜福」(てんかんしふく)は日本でもアニメを放送・配信。日本語版声優には神谷浩史さん、福山潤さん、緑川光さんらを起用する力の入りぶりだ。 一方、7月には共同通信が中国BL作家の一斉摘発を報じたこともあり、表現規制の観点でも注目が集まった。とはいえ、中国にはインターネット検閲システム「金盾」が存在し、SNSなども独自サービスが使われていることから、現地のBL文化を知る機会は少ない。 そこで本記事では、BLも扱う中国の出版社に務めるAさん、日本在住でBLオタクのBさん、そして中国BL文化に詳しい日本のマーケティング企業C社(それぞれ、希望により社名や個人名は仮称)に取材し、中国BL文化の現状を探った。それぞれの取材からは、表現規制によって独自に進化した“花園

映画の制作には、私自身も監修とベテランアニメーション演出家の西村ジュンジ氏との共同脚本という形で関わらせて頂いています。 脚本の完成までに、本当に長い長い時間をかけました。 『ペリリュー』原作漫画は外伝を除く本編だけでも11巻、これをどのように映画に落とし込むか。 原作のすべてを入れようとして味気ないダイジェストのようになってしまうのは、原作者としても望まないことです。 原作の前半だけを丁寧に作りあげる案もありましたが、やはり物語的に少し物足りない。 そして何より原作だけでなく、この作品にはベースとなる史実――80年前の戦争があります。そこで生きた人々がいます。 様々なことに思いを巡らせた映画版『ペリリュー』の脚本は、原作ファンの皆様にも自信を持ってお届けできるものになりました。 今はスクリーンいっぱいに生き生きと動く田丸や吉敷ら、愛すべき登場人物たちに早く会いたい気持ちでいっぱいです。

ペリリュー島の戦いは、既に日本の戦局が悪化していた1944年9月15日から約2カ月半の戦いで、米軍4万人に対し、1万人の日本兵が送り込まれた。組織的な戦闘終了後も、終戦を知らずに2年間島で生き続け、最後まで生き残ったのはわずか34人。あまりの犠牲者の多さと過酷さに対して、ほとんど語られることのない“忘れられた戦い”とも言われている。武田さんがペリリュー島の戦いについて知ったのは、今から10年前、戦後70年の2015年だった。当時、白泉社から戦後70周年に戦争マンガの読み切りを収録したムック「ヤングアニマル特別編集 戦後70周年記念ムック漫画で読む、『戦争という時代』」が刊行され、武田さんは執筆者の一人として依頼を受けたという。 「僕自身、元々ペリリューとは何の縁もゆかりもなかったんです。ムックの企画で『描いてみませんか?』と声を掛けられて初めて自分の中に『戦争か』『描いてみたいかもしれな
人形アニメーション秘史――人形芸術の極限に挑んだ川本喜八郎と、 日中友好に作家人生を捧げた持永只仁を中心に 壱岐國芳(川本喜八郎研究家) 聞き手・朝倉史明(編集者) ■第1回 「川本喜八郎 人形美術と人形アニメーションの到達点」 2021年2月に刊行された『秋山邦晴の日本映画音楽史を形作る人々/アニメーション映画の系譜』(以下、本書)は、音楽評論家・秋山邦晴(1929~96年)が1971年から78年にかけて「キネマ旬報」に執筆した、伝説の連載「日本映画音楽史を形作る人々」(全63回)を書籍化したもの、である。本書の編集を担当した、編集者の朝倉氏による対談の第2弾! 今回は、秋山が連載で4回にわたって取り上げた「人形アニメーション」を中心としたアニメーション全般の魅力について、川本喜八郎研究家の壱岐國芳氏に語っていただいた(全3回。聞き手は朝倉氏。インタビューは2022年4月から11月まで

映画「火垂るの墓」をめぐって 「清太と節子の見た“八月十五日”の空と海はこの上なくきれいだった」 8月15日、映画「火垂るの墓」が金曜ロードショー(日本テレビ系)で放送されます。 野坂昭如が自身の体験をもとに書いた原作を、高畑勲が圧倒的な描写力と迫真の時代再現力によって映画化した本作は、多くの人たちに「戦争」について考えさせてきました。 この特集では、原作者と監督の対談を再録し、合わせて、世代の異なる四人による「火垂るの墓」についての文章を掲載します。 この夏に、見てほしい、読んでほしい名作への思いが詰まっています。 『火垂るの墓』をいま、 あえて映画化することの意味 ――最初に、この作品をいま、 なぜ映画化するのか、高畑監督、話していただけますか? 高畑 小説を初めて読んだとき、主人公の清太が、戦時中の中学三年生としては、随分感じが違うなあと思った。そこがすごく面白かった。あの時代の少年

死者となった清太が、過去の自分を見つめる映画は「昭和20年9月21日夜、僕は死んだ」という台詞から始まる。これは原作の「何日なんやろな、何日なんやろかとそれのみ考えつつ、清太は死んだ」というくだりを踏まえ、「清太」を「僕」に置き換えたものだ。そして死者となった清太が、過去の自分を見つめる形で映画は語られていく。原作にはないこの構造を導入したのは、本作の脚本・監督を務めた高畑勲である。 故・高畑勲監督〔2014年撮影〕 ©文藝春秋 2024年の新潟国際アニメーション映画祭で、「高畑勲という作家のこれまで語られていなかった作家性」というトークイベントが行われた。登壇したのはアニメーション監督の片渕須直と、日本アニメーション学会会長の経験もある日本大学文理学部心理学科特任教授の横田正夫。ふたりは日大芸術学部映画学科の同窓でもある。このとき片渕が語ったエピソードが印象に残っている。


CINEMORE(シネモア) Director‘s Interview 終戦80年上映『この世界の片隅に』片渕須直監督 すずさんも担っていた“加害”とは【Director’s Interview Vol.505】

『キング80’sアニメ声優ディスカバリーコレクション』1980年代のアニメ声優ブーム立役者たちが残した作品群が一挙配信開始 80’s アニメ声優ブーム 1970年代末からの「宇宙戦艦ヤマト」、「機動戦士ガンダム」などの大ヒットアニメ作品(映画、TV)が口火となり起こったアニメブームと並行して「アニメ声優(第二次声優)ブーム」が勃興した。このアニメ声優ブームは、元来の洋画など海外映像作品の吹き替え声優が世の中の中心だったそれまでと比べて、アニメ作品のアフレコをする声優が人気の的となり、それら声優によるレコードが発売されたり、アニメ専門誌が次々と創刊され、アニメ声優がパーソナリティを勤めるラジオ番組が誕生するなど、アニメ声優に関する活動が大きく変化した時代であった。また、声優専門のプロダクションの数が続々と増え始め、各プロダクションにより声優養成所が設けられた。これら育成機関の充実によって、最

マグミクスが配信した「モヤァ…『スッキリしない最終回』を迎えた昭和ロボットアニメ 大人ですら理解不能だった?」という記事に、多くの反響が寄せられました。当時理解困難だったものの強烈な印象を残した作品への複雑な感情が垣間見えます。 マグミクスが配信した「モヤァ…『スッキリしない最終回』を迎えた昭和ロボットアニメ 大人ですら理解不能だった?」という記事に、当時のリアルタイム視聴者からさまざまな想いが寄せられました。当時は理解困難だったものの、強烈な印象を残した作品への複雑な感情が浮き彫りとなっています。 元となる記事では、1983年から1984年にかけて放送された『超時空世紀オーガス』の衝撃的な最終回を紹介しました。主人公の「桂木桂」が時空修復のため過去の自分と対峙し、互いに引き金を引いた瞬間に物語が突然終了。その後は複数の「あり得る未来」が静止画で提示されるという、当時としては極めて前衛的な

マイケル・B・ジョーダン不朽の名作「ロッキー」シリーズを受け継ぐ映画「クリード」の第3作目となる「クリード 過去の逆襲」。本シリーズの主人公となる、かつてロッキーと死闘を繰り広げた親友アポロの息子アドニス・クリードを演じているのが、マイケル・B・ジョーダンだ。過去2作同様、主人公アドニスを演じると共に、本作では監督としても作品に携わった。ジョーダン監督と言えば、日本のアニメの大ファンとしても有名だが、そんな監督に、随所にその影響が感じられる作品への思いや、アニメ愛を語ってもらった。(取材・文:磯部正和) 5月26日から公開(C)2023 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.CREED is a trademark of Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights rese

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