米Microsoftの研究部門であるMicrosoft Researchは10月20日(現地時間)、3D映像の仮想物体を手でつかんだり動かしたりできる技術「Holodesk」を発表した。 同技術は、Microsoftが取り組んでいるナチュラルユーザーインタフェース(NUI)のプロジェクトの1つ。NUIは、ジェスチャーや音声などで直感的に、自然に操作できることを目指すUIで、同社のゲーム端末Xbox 360で利用できるコントローラー「Kinect」にもこの取り組みが反映されている。 Holodeskはまだ研究段階だが、ネットワークを介したボードゲームや遠隔地間での製品プロトタイプ設計会議などに応用できるとしている。 3D体験技術は既に幾つかあるが、Holodeskではビームスプリッタと画像処理アルゴリズムを利用することで、他の技術よりもリアルな体験が提供できるとしている。Microsoft

この技術のもうひとつの核となっているのが、奥行き検出機能付きカメラの存在。見た目はKinectセンサーそっくりですが、それもそのはず。カメラ部分はKinectセンサーの製造元でもあるPrimeSense社によるもので、このカメラが手のひらや指先の動きをリアルタイムで検知し、何もない空間でのタッチ操作を実現しているというわけ。2本以上の指を使ったマルチタッチにも対応しており、ピンチインやピンチアウトといった操作も問題なく行うことができるようです。 デバイス自体は左肩部分に取り付けて使用。現時点ではプロトタイプということもあり少々かさばるのが難点ですが、技術的にはマッチ箱程度にまで小型化することも十分に可能とのこと。研究チームでは「将来的にはペンダントや腕時計のように、簡単に身に付けられるものになるでしょう」とコメントしており、実用化に向けて期待が高まります。
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