■赤田康和(デジタル企画報道チーム) 雑居ビルのスタジオの一室にいる自分がインターネットを通じて約3万5千人とつながっている。自分の発言に次々とコメントが書き込まれ、画面上を走っていく。その数、約7万件。温かい応援するようなコメントもあるが、辛口なものや厳しいものもある。それらコメントによる「批評」にさらされながら、私が抱いていたのは、不思議と、温かな気分だった――。 動画投稿サイト「ニコニコ動画」(ニコ動)で、9月22日夜に「生放送」された番組、「朝日新聞とニコニコ動画、生き残るのはどっちだ?」に出演した。私は朝日新聞の電子版「朝日新聞デジタル」を強化するため報道局に新しくできた「デジタル企画報道チーム」への人事異動を8月末に告げられた。そんな事情もあって、デジタル時代の新聞の可能性を考える番組に出演することになった。ネット経由で多数の人がつながりあう「ソーシャルメディア」の現場で見たこ
9月15~18日。世界最大級のテレビゲーム展示会である、東京ゲームショウ2011が開催されました。 今年のゲームショウは、どこに注目ポイントがあったのでしょう? どんな未来を読み解くことができたのでしょう? それは、次のひとことに集約できると思います。 「ソーシャルゲームの勢い、恐るべし!」ゲームショウは、もともと家庭用ゲーム機のソフトの展示会として発展してきた展示会です。しかし今年は、家庭用ではないソフトが進出し、大々的な成功を収めたことが、なによりも大きなニュースです。 ご存じない方のために説明しますと、ソーシャルゲームとは、主にケータイやスマートフォンなどで遊ぶユーザー参加型ゲームのこと。3~4年前に芽吹いたばかりのゲームビジネスですが、いまや国内だけで1000億円ものビジネス規模に成長。ついにゲームショウに大々的に出展し、その勢いを見せつけました。ゲーム報道の「大嘘」に注意せよ

おっさんになったせいか、企業家の成功譚やら商売の苦労話が好きになった。日本の話も面白いのだが、どうにかして法や慣習の裏をかこうと13億人が頭を回転させている中国の話は、より強烈なものが多い。 というわけで、2011年9月29日付南方週末が「ディス・イズ・中国人」という、素晴らしい中国ビジネス話を報じていたのでご紹介したい。タイトルは「“蟹券”疯狂:送礼经济中的商业模式」(熱狂の『蟹券』=贈答経済のビジネスモデル)だ。 「蟹券」という聞き慣れない単語は「上海ガニの引き替えクーポン」を指す。ここ数年、この「蟹券」が大流行。上海ガニは例年9月から12月がシーズンだが、今では蟹業者の多くは、シーズンに入る前のクーポン販売で売り上げを得ているという。 正宗阳澄湖大闸蟹--帮客户拍得一组照片 / kittysara ■クーポン化とグルーポン系サイト 生きた蟹を売る商売からクーポン(業界では「紙蟹」とい
中国の債券と株式が、活況に沸いた本土の不動産セクターが崩壊に向かっているという警戒信号を発している。その影響は世界中の金融市場に波及する恐れがある。 トレーダーたちが、不動産価格が下がり、デベロッパーが資金調達の手段を失いつつあることを示す証拠を消化し始める中、昨年まで国際的な投資家の大のお気に入りだった不動産セクターがホラー映画と化しつつある。中国の不動産デベロッパーが近年、合計190億ドルの債券を発行した海外債券市場で不安感が強まっている。こうした債券は過去2カ月間だけでも価格が平均22%下落し、利回り急騰を招いている。 多額の債務を背負った不動産デベロッパー 「今では利回りが20%を超えており、これは重大なデフォルト(債務不履行)リスクを暗示している」。ANZのアジアクレジットストラテジストのオーウェン・ガリモア氏はこう言い、少なくとも6社程度のデベロッパーが債券でデフォルトを起こ
水滴のついた植物の葉にとまる虫。ドイツ・ヘルデッケ(Herdecke)にて(2011年6月20日撮影)。(c)AFP/BERND THISSEN 【10月1日 AFP】太陽光で水を分解して水素を取り出す「人工の葉」を開発したという米マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute ofTechnology、MIT)のダニエル・ノセラ(Daniel Nocera)氏らによる論文が30日、米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。 この「人工の葉」は両面に触媒をつけたシリコン製の太陽電池で、水の入った容器に入れておくと、一方の面に酸素の泡がつき、もう一方には水素の泡がつく。この水素をエネルギー源として利用する。こうして得られた酸素と水素を燃料電池で化合させれば、再び水になる際に電流を取り出すこともできる。 ノセラ氏によると、この「人工の葉」は豊富に存在する安価

9月30日にニュートリノの件で素粒子物理のことで初めてニコニコ生放送に出ました。以前一度GCM 611 にでたこともあるのですが、あの時は予定を極端に越える観客がいて、放送の方は意識していませんでした。 今回は観客のいないスタジオで尾関さん、阪大の菊池さん、SF 作家の野尻抱介さんと一緒に出ました。台本がきたのが前日で、それから昨日公開したスライドをつくりました。当日の打ち合わせではタイムマシンについての解説の要望が多いのではないか、尾関さんがこうだったらこうなるのではないかと案をだされるのが、全く頭にはいらず、まあ適当だね、ということで時間切れになりました。放送中そこはグダグダだったと思います。ただ今回のように、新聞テレビですと紙面や放送に乗るときに全くニュアンスが変わってしまうような「危険な話題」の時には、あえてグダグダを選択するのがいいと思いました。光速より早い粒子があって、他の粒子


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