数回連続した情報通信白書ネタは今回で最後です。 第4章「情報通信の現況」の第5節が「コンテンツ市場の動向」となっています。日本におけるコンテンツ産業は通信そのものには直接は関係ありませんが、個人的に興味があるので、ネタとして紹介します。 通信系コンテンツの市場動向 通信系コンテンツ市場の内訳を見ると、その半分がテキスト系コンテンツとなっています。さらに、その内訳で最も多いのがネットオリジナルコンテンツです。この記事も、おそらくネットオリジナルのテキストコンテンツとして分類されるものだろうと思います。 一方で、映像におけるネットオリジナルコンテンツの割合は高くありません。現時点では、最も大きいネットコンテンツの形態がテキストであり、音楽や映像はネットオリジナルの占める割合が少ないことを示す資料といえそうです。 図1 通信系コンテンツ市場の内訳(平成20年)(平成22年度情報通信白書より)
取材・文/山口義正(経済ジャーナリスト) 精密機器メーカーのオリンパスが不透明な資金支出の疑惑に揺れている。2008年に実施した無謀なM&A(企業の買収・合併)で経営トップに特別背任の疑いが浮上し、国境をまたいだ経済事件へと発展しそうな気配だ。闇の勢力へ巨額の資金が流れた可能性もある。にもかかわらず、オリンパスではそうした疑惑をきちんと説明していないばかりか、解任したマイケル・ウッドフォード前社長が英フィナンシャルタイムズのインタビューで疑惑を告発したことに対し、機密漏えいで訴えると息巻いている。騒ぎは日本を飛び越えて、欧米でも広がっている。 一連の騒動のきっかけは、筆者が月刊誌『FACTA』8月号で書いた「オリンパス 『無謀M&A』巨額損失の怪」だった。今年4月に就任したばかりのウッドフォード前社長が、これらの記事を読んで、「怖くなった」と述懐したほど驚愕の内容で満ちていた。 精密機械メ

国内最大の電機・IT系の総合見本市である「CEATEC JAPAN 2011」が10月初旬に開催された。多くのメディアが最先端技術をリポートする中で、新たな目玉として一際大きく扱ったのが映像技術の「4K2K」だ。韓国のサムスンやLG、台湾、中国の新興メーカーの台頭で地盤沈下が続く中、日本の電機メーカーが起死回生で発表した4K2K。果たして日本メーカーの救世主となり得るのか。 「解像度競争」を繰り広げる日本メーカー 「4K2K」に関しては、各種専門媒体を中心に様々な情報が伝えられている。本稿では、あくまでも一般の消費者目線に立ってこのテーマを読み解いていく。あらかじめご了承されたい。 多くの新聞やテレビの一般ニュースで伝えられた今見本市の目玉「4K2K」とは、水平画素数4000、垂直画素数2000程度の解像度を有するビデオフォーマットを指す。 現状、コンテンツが増えつつあるフルハイビジョン

1リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く