「ドイツの大学受験はどうなっていますか?」という質問をよく受ける。簡潔にいうなら、日本のような大学受験はドイツにはない。ギムナジウム(日本の小5から高3までの一貫教育を行う学校・大学へ進学する子供が行く)の卒業試験"アビトゥーア"が、大学入学資格試験をも兼ねているからだ。 つまり、無事にアビトゥーアを取れれば、ギムナジウムを卒業でき、大学で勉強する資格が取れる。しかし、アビトゥーアに合格しなければ、どこの大学にも入れない。大学に行くつもりで9年(最近は8年)もギムナジウムに通っていたのだから、職業訓練もしていないし、これで大学に行けないとなると、非常に困ったことになる。飲み屋の親父か、政治家にでもなるしかない。 アビトゥーアの成績は、最後の2年間の試験の成績と、卒業前の一発勝負の試験の結果を、複雑な数式にあてはめて計算して決まる。最後の2年間の成績も、どれも万遍に足すのではなく、たとえば各

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