「北朝鮮は、“地上の楽園”だといわれていました。学費も医療費も無料。家も家具もすべて用意するから、身ひとつで来たらいい、と。それなのに、楽園どころか地獄でした。いや、地獄より、もっと怖いところです。残してきた子ども6人のうち、4人は亡くなったけど死に顔も見られませんでした。いつ、どこで死んだのか、わからない子もいる。それがいちばん心苦しくて……」 斎藤博子さん(78)は、ごつごつと骨張った手をさすりながら、そう言葉を絞り出した。斎藤さんは18年前の’01年8月、北朝鮮から脱北してきた“日本人妻”だ。北朝鮮に渡ったのは、’61年。20歳のときだった。在日朝鮮人の夫・正二さん(享年59)と、その家族が、当時北朝鮮政府が奨励していた北朝鮮への“帰国事業”に応じたため、斎藤さんは1歳だった長女・弥生さん(享年不明)を連れ、海を渡ったのだ。 それが斎藤さんの運命を大きく狂わせることになる。 「帰国

ソウル(CNN) 北朝鮮は、先月進水時に横倒しになった新型駆逐艦の進水作業に成功したと発表した。国営メディアによると、損傷した駆逐艦は修復のため別の造船所の乾ドックに移される予定だという。 国営朝鮮中央通信(KCNA)は、「6月初めに駆逐艦のバランスを回復させた後、チームが5日午後に安全に進水作業を実施し、埠頭(ふとう)に係留した」と報じた。 プラネット・ラボが5日に撮影した衛星写真には、横倒しになっていた駆逐艦が体勢を立て直し、進水に失敗した埠頭から離れた場所で水面に浮かんでいるとみられる様子が映っている。 北東部の清津で進水失敗を目撃した金正恩(キムジョンウン)総書記は「犯罪行為」と断じ、6月下旬に開催される朝鮮労働党中央委員会総会までに修復するよう命令。国家の名誉がかかっているとの認識を示していた。 KCNAは6日、金氏の目標は達成されると伝えた。今後7~10日かけて修復作業が行われ

北朝鮮は28日、国営メディアを通じ、ウクライナ軍が越境攻撃していたロシア西部のクルスク州で北朝鮮軍が参戦していたと発表し、ロシアへの派兵を初めて認めました。 この発表について、北朝鮮情勢に詳しい南山大学の平岩俊司教授は、ロシア側がクルスク州を奪還したと発表したことが一つのタイミングだったと指摘したうえで「派兵された人たちは国家的な英雄だという位置づけをして、国内に対して、今回の派兵が正しかったとアピールしようとした」との見方を伝えました。 また北朝鮮が、ロシアとの包括的戦略パートナーシップ条約に基づいて派兵を決定したことについては「自分たちの後ろ盾は、中国だけではなくてロシアもあるということを国際社会に示すねらいがあった」としています。 そのうえで「ロシアとの接近による軍事技術の向上を背景に、アメリカに対し、非核化交渉ではなく自分たちの核保有を前提に交渉を求めていくのではないか」としたほか

ウクライナの前線でロシア軍と協力するために派兵された北朝鮮の兵士たち。どうも戦闘以外のことに心を奪われているらしい。北朝鮮国内で禁止されているインターネットへのアクセスが可能になった彼らは、ポルノサイトばかり見ているというのだ。プーチン大統領は困っているに違いない。 インターネットが厳しく規制される北朝鮮 金正恩はインターネットの利用を容赦なく制限しており、ほんの一握りの人々にしかアクセス許可を与えていない。海外メディアによれば、北朝鮮内のインターネット利用に関する最近の調査が1016年に行われており、人々がアクセスできるサイトはわずか28しかないとの結果が出ているそうだ。しかも、そのほとんどが金正恩総書記を讃える、国営サイトや国営のニュースサイトだという。ロシアに派兵された兵士たちもこうした環境の中にいたわけだが、国外に出たとたん、ネットに自由にアクセスできるようになった。その結果本

2024年10月16日にロシア極東ハバロフスクの軍事施設の訓練場に北朝鮮の要員が集結していると韓国の国家情報院(NIS)が主張する衛星画像。NIS提供(2024年10月18日公開)。(c)AFP PHOTO /AIRBUS DEFENCE AND SPACE VIA SOUTH KOREA'S NATIONAL INTELLIGENCE SERVICE 【10月29日 AFP】米国防総省は28日、北朝鮮が約1万人の兵士をロシアに派遣し、訓練を受けさせているとの見方を明らかにした。米国はこれまで、派兵規模は3000人超と推定していたが、その3倍となる。 国防総省のサブリナ・シン(Sabrina Singh)副報道官は記者会見で、「われわれの分析では、北朝鮮は計1万人前後の兵士を訓練のためロシア東部に派遣している。今後数週間で、ウクライナ周辺でロシア軍を補強する可能性がある」と述べた。 ジョ

10月22日、韓国大統領府の高官は北朝鮮とロシアの軍事協力への対抗措置として、ウクライナへの直接的な武器供与を検討する可能性があると述べた。写真は2022年3月、ウクライナへの支持を表明するため、国旗の色にライトアップされたソウルの建物(2024年 ロイター/Kim Hong-Ji) [ソウル 22日 ロイター] -韓国大統領府の高官は22日、北朝鮮とロシアの軍事協力への対抗措置として、ウクライナへの直接的な武器供与を検討する可能性があると述べた。 先週、韓国の情報機関は、北朝鮮が1500人の特殊部隊をロシア極東に派遣し、現地の軍事基地で訓練を受けており、いずれウクライナ戦線に投入されるとの見解を示した。韓国外務省は21日、駐韓国ロシア大使を呼び抗議した。 もっと見る


防衛省によりますと、4日午前、北朝鮮から弾道ミサイル1発が発射され、東北地方の上空を通過しておよそ4600キロ飛行し、日本のEEZ=排他的経済水域の外側の太平洋に落下したとみられています。北朝鮮が日本の上空を通過する形で弾道ミサイルを発射するのは5年前の9月以来です。 今回のミサイル いまわかっていること ▽最高高度は約1000キロ、これまでで最長と考えられる約4600キロ飛行 ▽7時28分ごろから7時29分ごろにかけて青森県上空を通過 ▽7時44分ごろ、日本の東およそ3200キロの日本のEEZ=排他的経済水域の外側に落下したと推定 ▽IRBM=中距離弾道ミサイル級以上の射程を有するミサイルと推定 ▽これまで4回発射の中距離弾道ミサイル級「火星12型」と同型の可能性 岸田総理大臣は4日夜、総理大臣官邸で記者団の取材に応じ、4日朝の北朝鮮による弾道ミサイルの発射について「断じて許すことがで

立憲民主党の生方幸夫(うぶかた・ゆきお)衆院議員(比例代表南関東ブロック)が、9月に千葉県松戸市で行った会合で、北朝鮮による日本人拉致問題について「日本から連れ去られた被害者というのはもう生きている人はいない」などと発言したとして、拉致被害者家族会と支援組織「救う会」は11日、発言の取り消しと謝罪を求める抗議声明を出した。声明では「すべての拉致被害者の救出のため心血を注いできた被害者家族、支援者、被害者自身の生命に対する重大な侮辱であり冒涜(ぼうとく)だ」と非難した。 救う会などによると、生方氏は9月23日、松戸市での会合で拉致問題について見解を問われ、横田めぐみさん(57)=拉致当時(13)=について「横田さんが生きているとは誰も思っていない。自民党の議員も」とした上で、「拉致問題、拉致被害者は今、現在はいないと捉えられる、政治家は皆そう思っているということ」などと発言した。 また平成1

北朝鮮の国営メディアは17日朝、南西部のケソン(開城)にある韓国との連絡事務所を16日に爆破した際の写真を公開しました。北朝鮮は16日午後、南西部のケソンにある南北の共同連絡事務所を爆破し、国営メディアを通じて「完全に破壊した」と発表しました。 これについて、17日付けの朝鮮労働党の機関紙、「労働新聞」は、爆破の瞬間を撮影した写真を掲載しました。 6枚の写真には、建物が黒煙に包まれ、たくさんの破片が空中に吹き飛んでいる様子が写っています。 労働新聞は、「人間のくずたちに懲罰を加えた」としたうえで、韓国政府に対して、「これは第1段階の行動だ。今後のふるまいに応じて、措置の強さと決行の時期を決める」と警告しました。北朝鮮は、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長を批判するビラを飛ばした韓国の脱北者団体と、これを黙認したとして韓国政府を強く非難していて、今月13日、キム委員長の妹のキム・

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