ミャンマーで軍事クーデターが起きたのは2021年2月。当時、出入国在留管理庁(入管庁)は、日本に住むミャンマー人に在留資格を認める「緊急避難措置」を打ち出した。難民申請者についても審査を迅速に進め、難民…

ミャンマー国軍が、アウンサンスーチー氏の国民民主連盟(NLD)から実権を奪ったクーデターからまもなく一年半。二千人超の市民が殺害され、世界の耳目がウクライナ情勢に集中する今も、苛烈な弾圧は続きます。 国軍の暴挙であることは当然ですが、今こそ、あえて振り返ってみようと思うのです。今は悪名高き国軍の出身者が、十年ほど前に実現した「善政」の時代を−。

クーデターを主導したミャンマー国軍のミンアウンフライン総司令官から、麻生太郎元首相と日本ミャンマー協会長の渡辺秀央元郵政相が名誉称号と勲章を贈られた。有権者に選ばれた政権を武力で転覆させ、抗議する市民を多数殺害している人物からの表彰を受け入れるとは、常識的感覚からして信じ難い。苦境にあるミャンマー市民に理解される振る舞いだろうか。(北川成史、大杉はるか) ミャンマーの国営紙によると、ミンアウンフライン氏は20日、麻生氏と渡辺氏に名誉称号と勲章を贈った。首都ネピドーでの授与式に出席した渡辺氏に「両国と両国民、両国の軍隊が友好関係と協力を強化することができた」と謝意を表明。渡辺氏は「生涯、ミャンマーの発展と国軍の地位のために努力する」と約束した。麻生氏は欠席したが、渡辺氏を通して謝意を伝えたという。

クーデターで権力を握ったミャンマー国軍が20日、麻生太郎・前財務相と元郵政相の渡辺秀央・日本ミャンマー協会長に名誉称号と勲章を贈った。21日付の国営紙が1面で報じた。両氏はミャンマーへの途上国援助(…

ミャンマーで実権を握る軍は、少数民族の武装勢力が一部支配する北部カチン州で空爆を行い、市民ら50人が死亡しました。 これについて国連は、武器を持たない市民への空爆は容認できないとして軍を強く非難しています。 複数の地元メディアによりますとミャンマー北部のカチン州で23日、ミャンマー軍の戦闘機が空爆を行い、少なくとも50人が死亡し、50人がけがをしたということです。 現場では当時、この地域を支配する少数民族の武装勢力が主催した式典が開かれていて、多くの市民のほか、地元で有名な歌手や俳優が死亡したということです。 カチン州では、少数民族の武装勢力が広範な自治を求めて長年軍との戦闘を続けていて、去年2月のクーデター以降は、民主化を求める市民と軍事訓練を行ったり、共に戦闘を行ったりしているとされています。 軍による空爆について国連は24日声明を発表し、空爆を深く懸念しているとしたうえで「武器を持た

27日、ミャンマーの首都ネピドーで国軍記念日の式典会場に入るミンアウンフライン総司令官を乗せた車両(共同) 【ネピドー共同】ミャンマーの首都ネピドーで27日「国軍記念日」の式典が開かれ、大規模な軍事パレードが実施された。昨年2月に国軍がクーデターで全権を掌握してから2度目の記念日。ミンアウンフライン総司令官は演説で「テロリストと交渉する考えは全くない」と強調し、地方を中心にゲリラ戦を仕掛ける民主派武装勢力を壊滅させる方針を示した。 式典には一部のASEAN加盟国に加え、ロシアや中国など計8カ国の駐在武官が出席した。日本や欧米各国は欠席した。国軍への武器供与を続け緊密な関係にあるロシアは当初、本国から国防省幹部を派遣する予定だったが「多忙」を理由に見送った。

「自分の力のなさに打ちのめされているー」 あるミャンマー人のアスリートが、周囲の期待にこたえられない無力感をそう口にしました。 去年サッカー日本代表との試合で、ミャンマー軍への抗議の3本指を掲げ、一躍有名になった、あの選手です。 ミャンマーで軍によるクーデターが起きて1年。いま日本で難民として暮らす彼の心に、何が起きているのでしょうか。 (横浜局 鳥越佑馬 桑原義人 /スポーツ番組 太田竣介 /首都圏局 高橋祥) 「10年間のプロ人生の中でフットサルは初めての経験です。Y.S.C.Cのメンバーは本当の兄弟のように接してくれて、本当に楽しくプレーできています。精一杯努力していきたいです。」 日本語ができない中、フットサル選手としてスタート こうしてはじまったフットサルのプロ生活。 アウンさんは週5日ほど行われる朝6時からの全体練習に、欠かさず参加していました。 最初は日本語が一切話せず、プレ

【シンガポール=森浩】国軍がクーデターで実権を握ったミャンマーで、国軍側や支持者が標的となる事件が相次いでいる。国軍系政党を狙った爆弾事件も発生した。多くの事件で犯人は不明だが、市民が武装して国軍に抵抗する動きと連動している可能性がある。国軍は22日に第2の都市マンダレーで武装した市民の掃討作戦に着手。「大規模な内戦」へとエスカレートすることが懸念されている。 ロイター通信によると、最大都市ヤンゴンで18日、国軍系政党、連邦団結発展党(USDP)事務所付近に駐車されていた軍用トラックに仕掛けられた爆弾によって、兵士が死亡。その後、付近で別の爆発があり、市民1人が死亡した。人的被害は出ないケースも含めて、爆発物が設置される事件がヤンゴンを中心に国内で続出している。 目立つのが国軍支持者の殺害事件だ。中部マグウェでは5月31日、行政機関職員ら5人が殺害された。犯行に関与したとされるグループのメ

バングラデシュ南東部コックスバザール・ウキアの火災が発生した難民キャンプで、仮設テントの中に座るロヒンギャの女性と子ども(2021年3月24日撮影、資料写真)。(c)Munir Uz zaman / AFP 【6月4日 AFP】ミャンマーの民主派勢力でつくる「国家統一政府(NUG)」は3日、同国で迫害されているイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)に対し、軍事政権打倒への協力を求め、政権奪回後の市民権付与とミャンマーへの帰還を約束した。 ミャンマーでは、2月1日の国軍クーデターで、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問と国民民主連盟(NLD)政権が倒れて以来混乱が続き、反体制派に対する弾圧で800人以上が死亡している。 政権から追い出されたNLDの議員らは、反クーデター派をまとめてNUGを発足させた。軍事政権はNUGを「テロ組織」に指定しており、ジャ

ミャンマーではクーデターに抗議するデモを警察などが武力で抑え込む姿勢を強め、5日も20代の男性が死亡しました。 一方で、警察官の間でも市民への暴力に加担したくないとして、職務を放棄する運動が広がり始めています。 ミャンマーでは4週間にわたって続く大規模な抗議デモに対して警察などが発砲を繰り返し、国連ではこれまでの死者は50人以上に上るとしているうえ、5日も第2の都市マンダレーで20代の男性が撃たれて死亡したと地元メディアが伝えています。 一方で、軍が主導する政権を機能停止に追い込もうと、警察官の間でも職務を放棄する「不服従運動」が広がり始め、これまでに100人以上が参加しているということです。 このうち、首都ネピドーの警察署に所属するチット・コー・コーさんはデモ隊への暴力に加担したくなかったとしたうえで、「平和的にデモをする人たちへの暴力や発砲の指示を軍がやめることは決してない」と話してい

ロイター通信は、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問や与党の幹部が相次いで拘束されたと、与党の報道官の話として伝えました。 ミャンマーの与党NLD=国民民主連盟の報道官はロイター通信の取材に対して1日、アウン・サン・スー・チー国家顧問やウィン・ミン大統領のほか与党の幹部が相次いで拘束されたと明らかにしました。 また、ミャンマーの国営テレビは「技術的問題を抱えている」として放送を止めているほか、最大都市のヤンゴン市内ではインターネットが使えない状態になっています。 ミャンマーでは、去年11月、5年に1度の総選挙が行われ、NLDが改選議席の8割以上を獲得して圧勝した一方で、旧軍事政権の流れをくむ野党が大きく議席を減らしました。 この総選挙をめぐって、ミャンマーの国軍は、有権者名簿に数百万人に上る名前の重複が見られるなど、多くの不備や不正があったと訴え政府や選挙管理委員会に対して調査や対

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