同じオルタナブログで、斎藤さんが「プライベートも仕事の勉強をすべきですか?」という問いについて書いていた。 「プライベートも仕事の勉強をすべきですか?」という問いへの答え 斎藤さんが書いていることに共感するが、近年大事になってきた問いでもあるので、僕自身の言葉で改めて書いてみよう。 ★まずシンプルな話。 僕の周りで、組織に縛られずに自由に、かつ楽しそうに生きている人は、ほぼ例外なく、就業時間かどうかなんて意識せずに勉強してきた方である。 「楽しそうに仕事している人」ではない「楽しそうに生きている人」だ。もちろん「仕事に使う時間を最小限にして、その代わりに趣味に全振り」という路線で人生を楽しんでいる人もいるにはいる。でもそういう人って、結構仕事に縛られている。 それに比べて勉強してきた方は、自分の仕事をコントロールしやすいらしく、仕事以外のことでも楽しそうなのだ。 例えば僕の同僚に、ACミラ

▼ [Web][Software]LINEヤフー株式会社を退職したので歴代社長の感想を書く(元ヤフー社員視点)本日付でヤフー株式会社から通算で17年勤務していたLINEヤフー株式会社(以降LY社)を退職した。退職の理由とかタイミングの話は、すべてLY社の社内ネットワークにあるConfluenceというWikiシステムに書いておいたし、LY社に改善を望むことは退職者インタビューで伝えてあるため、ここでは会社員生活の振り返りとして歴代社長の感想を書いておくことにする。僕は2008年にヤフー株式会社に吸収合併されて入社した立場の社員であったため、文章のほとんどがヤフー時代の社長に関する感想となる。 はじめに このエントリは一義的に 繰り返し自分で読み返すため に書かれている。どうか文章として書いてあること以上の意図を勝手に読み取らないで欲しい。 そろそろ僕も記憶力のあやしい中年であるため、間
もう何年も前の話だ。 『クソ、貧乏だー』『仕事する』『仕事する』『仕事する』『お金をもらう』『借金を返す』『金を貯める』『生活が安定する』『周りを助ける』『みんな幸せ』という、妙に勢いのある、動画をネットで見た。 見たことのある人も多いと思うが、妙に残る。 見てない人はぜひ、見てほしい。 これは、『お酒をやめよう』というタイの啓発CMだという。 タイで放映されていた断酒を啓発するCM。2000年代前半に放映されていたらしい。貧困のストレスを飲酒で解消していた男性が一念発起し断酒。農業に勤しみ金を稼ぎ、借金を返済。その後教育を受け、生活が安定すると家族関係も修復し、幸せな家庭生活を送るようになる。更には人々に教育する立場となり社会の向上に貢献……というサクセスストーリーを通じて断酒することの重要性を説いている。 2015年と2019年頃に極東の島国で再発見され、30秒のCMの中でこのストー

まとめ 資本主義は「持つ者」に有利なゲーム であり、労働市場に依存するだけでは人生の選択権を手に入れることは難しい。 経済的自由は手段であり目的ではない。お金があっても精神的自由がなければ、本当の自由とは言えない。 最終的な目標は「人生の幸福点の最大化」 であり、資本主義のルールを理解しつつ、それに囚われない生き方を選ぶことが重要である。 資本主義ゲームの基本ルールなのですよね… 「資本主義ゲームがいかに労働所得を資産所得に変換していくかというゲーム」 自分が参加しているゲームと基本ルールが何なのかを理解してないと、自分の人生の選択権を労働市場から買い戻す事ができない。… https://t.co/qgIxW108Ni — 中野 仁 (AnityA) (@Jin_AnityA) February 10, 2025 1. 資本主義ゲームの本質を知る資本主義は「持つ者」に有利なゲーム私たちは

AIブームである。私のような場末のエンジニアにまで、AI案件の話が飛んでくる始末だ。AI案件とは、だいたいにおいて、「ChatGPTのようなAIに我が社の長年の課題(属人化している業務や、時間のかかる業務)を代替させ、業務効率化を図る」という趣旨になっている。 ところで、案件の決裁権を握っているおじさんたちにとって、AIとはChatGPTのことだ。つまりは日本語を理解し、なんだか賢そうな返答を返し、全てを解決してくれそうなふいんきのあるチャットボットのことである。 さて、どうやってAI(LLM)に建築物の構造計算の検証や、ブランド品の値付け査定や、Webデザインをさせたらいいだろうか? 哀れなプロンプトエンジニアたちが、あの手この手でプロンプトを調整することで、LLMはそれらしい返答を返してくれる。それらしい数字、それらしい値段、どこかで見たことのあるHTML。だが、実際それを業務に反映

連日、アメリカ大統領の発言がニュースになる。クルーグマン氏によると、彼は「完全に狂っている」そうだが*1、将来ビザが下りなくなる事態を避けたい*2私としては、トランプ大統領が、正気なのかそうでないかをはっきりと断定することはできない。ただ、上司が狂ってしまったと感じた時の絶望感と、その喜劇じみた空気については知っているから、ボスがああなってしまった時の部下の気持ちは、なんとなくわかる。 例えば、上司や同僚が以下のような様子になってきたら(あるいは既になっていたら)残念ながら「狂気」はあなたのすぐ側にある。 非科学的、非論理的な主張を行い、同意するよう強制する 例文)来期の目標は売り上げ2倍!粗利率2倍!弊社のフィロソフィーに忠実であれば十分達成可能な目標だ。 非倫理的な行為を行う、あるいはするように強制する 例文)顧客に(暗に)求められている以上、この程度の法令違反をすることはやむを得ない

TOPフォーカス論文を書けなかった物理学者がOSS文化に救われた理由。元・京大助教がエンジニアになるまで【フォーカス】 レッドハット株式会社 シニアソフトウェアエンジニア 渡辺 優 1984年生まれ。2012年8月から2019年7月まで京都大学基礎物理学研究所で助教を務め、量子情報理論の研究に従事。2015年にGitHub上でsystemdへのPull Requestを送ったのをきっかけに、2016年から本格的にコミッターとして活躍するようになる。2020年5月から現職。systemdへの累計コントリビューション数は、レナート・ポッターリング氏に次いで世界で最も多い。 XGitHub趣味でsystemdにコミットしていたら、いつの間にか給料がもらえるようになった――。 自らの仕事について、このようにX上でつづっているのは、Red Hat社のシニアソフトウェアエンジニア・渡辺優さん。業務

私の勤めるマイクロソフトにも、レイオフがやってくるようだ。それもパフォーマンスベース。つまり、今首になると、「この人はローパフォーマー」とわかるので、再就職が難しくなるだろう。 自分はマイクロソフトの仕事が面白いし、職場も最高なので、こんな中途半端に首にはなりたくはない。ただ、自分がハイパフォーマーとはとても言えない。周りの人はめっちゃ優秀やから。 私は今までは、自分の性能が「三流」であるけど、ダメな自分を「戦略」でカバーして何とかしてきた。しかし、この流れを見ていると、「三流」のままでは早晩解雇されてしまうだろう。たとえ今回のレイオフを生き延びても、記事を読むと、ワークフォースは減らさないと書いてあるし、出来ない人はいらないという流れなのだと思う。 「優秀」になるしかない 今まで、自分がダメなのは受け入れていたが、これからはそうもいかないのだと思う。「優秀」になるしかない。この面白い仕事

「エンジニアになって良かったですか?」 今の僕は、迷わずYESと答えられます。 フルリモートで猫たちと過ごしながら仕事ができて、海外にも気軽に行けるようになりました。 自分のやりたいことや経験にも惜しみなくお金を使えるほど、経済的にも余裕ができました。エンジニアを軸に人生の舵を切れるようになりましたし、今は充実した生活を送れています。 でも、4〜5年前は不安でしょうがなかった。 正直、最初の1〜2年は本当に苦しかったですし、毎日が試練の連続で何度も心が折れました。 「自分には向いていないんじゃないか」 「周りと比べてレベルが低すぎる」 「何が分からないのかさえ、分からない」 自分の不出来に落ち込んで押しつぶされそうな毎日。 実際、僕の周りにも同じような経験をした人がたくさんいます(むしろ大半の人がそうだと思います)。エンジニア転職した時の同期も、Xで相談してくれる方も、みんな同じ気持ち

https://anond.hatelabo.jp/20250105165945 上の記事を読んで、ドワンゴの中の人として糸柳で思い出したこと、彼を雇ったドワンゴがどんな会社だったのかを書いてみようと思う。 糸柳を雇ったのは、ドワンゴのエンジニアのトップだったS君だ。ここでは鉄男(仮名)と呼ぶことにする。 糸柳を雇う少し前、僕は鉄男を叱責したことがある。「お前は自分の使いやすい人間しか採用してない。だからてめえは小物なんだ。自分にない能力をもった奴を採用しろ」みたいなことを言った。 鉄男は中卒だ。そう、ドワンゴのエンジニアのトップは中卒だった。いや、鉄男だけでなく、ドワンゴの幹部エンジニアの半分以上は中卒、あるいは高卒だった。 これは当たり前で、当時のドワンゴは天才エンジニアみたいなやつがゴロゴロいる職場だった。同じ天才エンジニアなら、高校も大学も行かずにずっとプログラミングをやっている中

「学マス」Pの人生を1本のゲームが変えた。「学園アイドルマスター」小美野日出文氏×「マブラヴ」吉宗鋼紀氏の特別対談 編集部:御月亜希 ライター:つきひ カメラマン:佐々木秀二 12→ 「マブラヴで人生が変わったっていう人と会ってみたい」 今回の企画は,美少女ゲームブランドのアージュから2003年に発売された「マブラヴ」の原作者である,吉宗鋼紀(よしむねこうき)氏の一声で実現した対談である。お相手は,2024年5月のリリース以降人気を博している,バンダイナムコエンターテインメントの「アイドルマスター」シリーズ最新作「学園アイドルマスター」(iOS/Android)のプロデューサー,小美野日出文(こみのひでふみ)氏だ。 マブラヴ 学園アイドルマスター 小美野氏の人生を「マブラヴ オルタネイティヴ」が変えたという噂を聞きつけた吉宗氏が,4Gamerに対談の相談を持ちかけたことから,今回の企画は始

「禅とオートバイ修理技術」これら2つの間にどのように関係があるのかまるで見当が付かず、タイトルだけ聞くとキワモノのようだがWikipediaによるとアメリカでは一番良く売れた哲学書とされている。海外のエンジニアのブログを読み漁っていた時にオススメされていたのでKindleで買って読んだのだが想像以上に良かったのでメモを残したい。と言ってもwikipediaで説明されている内容を改めて説明しても面白くないのでソフトウェアエンジニアとして響いた部分を引用して僕の感じた事を書き連ねていく。 大都市の重工業地帯に一歩でも足を踏み入れてみれば、そこにはその全てが存在している。テクノロジーである。正面には有刺鉄線を施した高い塀が立ちはだかり、門は常に閉ざされ、「立入禁止」の札が掛かっている。そしてその向こうの薄汚れた大気の中には、金属や煉瓦で造られた醜い建物が立っている。その目的は不明であり、またそ
最近、Webエンジニア界隈で、共通項を感じる印象的な出来事があった。具体的には以下の2件。 ゆーすけべーがHonoを作ったこと Hono - ゆーすけべー日記 おぎじゅんさんが職業プログラマーに戻ってきた(きていた)こと転職してソフトウェアエンジニアをやっている猫廼舎を閉店しました 共通項はそれぞれ長めのブランクがありながら、ソフトウェアエンジニアリングの世界に戻ってきて一線級以上の活躍をしているということだ。二人とも僕と同世代かそれ以上の年齢でもある。これは勇気と希望をもらえることだ。 もちろん彼らの能力の高さゆえに第一線に戻ってこられたのかもしれない。ただ、どちらにせよ、別のことに興味があれば、職業エンジニアを離れて、フォーカスする期間があっても良いと言うことだ。能力不足ならなおさら中途半端になるよりフォーカスしたほうが良いとも言える。 それに多分戻ってこられる。ゆーすけべーの様に

流行の話題が似たり寄ったりな生成AIなのホンマつまんねー。AIが高品質の絵描けます!楽曲作れます!って最初は「スゲー」って思ってたけど、使ってみると検索ワード入れて虹エロ絵ググって漁ってる感覚と同じなんだよ。いい加減飽きた。 それよかさっさとクラウドアーキテクチャ管理とかアプリケーションのテスト管理とかできるようにして楽させてよ。Copilotにコード貼り付けてプロンプト生成すんのめんどくせーんだよ。 つまんなくなったなと決定的に感じたのは、今年の頭に行ったデブサミ。 似たり寄ったりな生成AIの活用話ばっかり。過去一つまんなかった。いつもは面白くて夢中で聞いてたんだけど、今年は途中で帰った。本当につまらなかった。 なんていうか、生成AIのプロンプトエンジニアリングとかの話って、人材マネジメント的な話と根本はおんなじ感じがするんだよな。いかにて優秀な新人AI君を働かせるか?的な。 でも、ビ

海外で働くということ 1ヶ月ほど休みを取って、その国に行き、仕事を探すつもりだ。そういう意味のことを、その人はいっていた。そして欧州のある国の名前を挙げた。知的で真面目そうな風貌。それなりの年代だろうか。そして続けた。日本で求職活動をしても、時間ばかりかかって、埒が明かない。やはり現地に行った方が早い、と。 近くのテーブルで耳に入っただけだから、わたしが何かコメントする立場にはない。しかし思った。(この人は中年過ぎて外国人労働者になるのか。それがどういう事なのか、分かっているのかな。家族も居るようだが、どう思っているのだろうか) 『外国人労働者』という言葉は、日本ではなぜか、単純労働者のことだけを指すようだ。だが大学出の知的職業だろうが何だろうが、自営業のプロフェッショナルでない限り、組織に雇われて働くものは労働者だ。そして外国、とくに欧米で働いて、なおかつ一定のリスペクトを受けて自分の地

高校を卒業した後、コールセンターでの派遣業務や非正規の事務職といった経歴から、33歳でまったく異なるソフトウェア開発の世界に飛び込んだ塩井美咲(@coe401_)さん。短期間でプログラミングのスキルを学び職業プログラマーへの転身を果たしただけではなく、プログラミング言語Ruby自体の開発をテーマとする国際カンファレンスRubyKaigiでも4年続けて発表するほどになっています。 キャリアチェンジの経緯やプログラマーとしての歩みについて塩井さんに伺うと、むしろ技術コミュニティとの出会いと積極的な参加があったからこそ、エンジニアとして多くの成長があったことが分かります。その熱意のベースには、何のためにソフトウェア開発者を志すかという思いがありました。 ▲ 松本市で開催されたRubyKaigi2023に登壇する塩井美咲さん ソケットライブラリの改善にRubyの開発助成で取り組む 世の中をよくす

(追記) こんなに反応があってびっくりしてます。 やっぱり自分は今でも人よりだいぶ抜けていたり苦手なことが多いので、しっかり勉強してきた人、きちんと仕事をしている人を本当に尊敬しています。文章も下手で恥ずかしい限りです。 大学入学前までは自分とその人たちの違いについて考えると消えたくなり、無気力になっていましたが、大学に入ってやりたいことを見つけて進むことができ、今は自分ができることをやるしかないと思うことができています。 ただ実務的な部分を評価され講師にはなったものの、自分のような人間が指導者の立場としてここにいてよいのか?ということについてはかなり自分でも思っているところで、匿名での授業アンケートを行ったり、他の先生に授業を見てもらう機会があった時には問題がないか伺ったり、かなり気にして見るようにしています。(評価されなければすぐ辞めるつもり) 紹介きっかけで採用試験を受けることになり

本人による回答です。Evan Priestley 氏は知る人ぞ知る、Facebook を代表する (元)エンジニアの一人です。Facebook には 2007 年から 2011 年の間に在籍していました。 手短かに言えば: 何年もの歳月の賜物というか。ぼくはただひたすらプログラミングが大好きで、(フェイスブックで働いていた) 過去4年間、ほとんど他のことをしていない。その前も2.5年ほどプログラマーとして働いていたし、そのさらに前も6年くらい趣味でプログラミングをしていた。ぼくは高校も大学も中退しているので、それで空いた時間もプログラミングに費やした。つい最近フェイスブックを辞めたけど、未だに起きている時間のほとんどはプログラミングだ。 もっと詳しく言えば: 月並みだが、ぼくはちっちゃい頃からコンピューターが好きで、我が家にあったヤツで(最初はMac Plusで途中からIIsiになった)
今年の夏に子供が生まれる。 性別は女の子でほぼ間違いないだろうと診断された。 会社には産休育休に関する手続きを済ませたし 兄夫婦からベビー用品を譲ってもらったこともあり あとは産まれてくるのを待つだけだねーなんて雰囲気になっていたが 名前をまだ決めていなかった。 それでGWに名付けに関して話し合うことになったのだが 旦那の希望する名前は「ことり」であることが発覚した。 ことり? 人名としては一般的じゃないと思うけど一体なぜその名がいいのか? 旦那の返答は 「響きが可愛いから」 「あとはわかりやすく日本語っぽい名前がいいと思った」 「『ことちゃん』って呼ぶの可愛いと思って」 だった。 勘弁してくれ。人生100年時代に使い続ける名前の由来が「響きが可愛い」ってお前は人生舐めてんのか。 せめてもう少しよく練った由来を出してくれたなら色良い返事も出せたかもしれないが 「響きが可愛い」名前がつけた

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