新素材研究所は、現代美術作家の杉本博司と、建築家の榊田倫之によって、2008年に設立された建築設計事務所です。 その名称に反して、古代や中世、近世に用いられた素材や技法を研究し、それらの現代における再解釈と再興に取り組んでいます。近代化の中で忘れ去られようとしている技術を伝承し、さらにその技術に磨きをかける。全てが規格化され表層的になってしまった現代の建築資材に異を唱え、扱いが難しく、高度な職人技術を必要とする伝統的素材にこだわる。 杉本博司と榊田倫之は、時代の潮流を避けながら、旧素材を扱った建築をつくることこそが、いま最も新しい試みであると確信し、設計に取り組んでいます。 EnouraObservatory | Courtesy of Casa BRUTUS (Magazine House), Director & Camera: Kazuyuki Miyabe (HIROBA), D

ロシア軍兵士の軍装は「ラトニク」(「戦士」)と呼ばれる。兵士が森や戦線で生き延びられるようにできている。 軍装一式は5つのシステムから成る。 撃破システム(武器と弾薬)観察・照準システム防御システム(ヘルメット、防弾チョッキ)生命維持システム(戦闘服と戦場での兵士の生存を助ける諸要素)通信システム 装備 ラトニクはアラミド繊維を持つ新素材でできており、兵士が極めて厳しい自然条件で生き延びることを可能にしている。 「摩擦に強く(地面を腹這いしても服は破れない)、最大300キログラムの負荷に耐え(布地の一部で四輪バギーを吊るすことができる)、水を弾き(水は布地にしみ込むことなく流れ落ちる)、兵士を周囲の景色に溶け込ませる(ただし赤外線スコープなら見える)」と匿名希望の軍産複合体関係者はロシア・ビヨンドに語る。 彼によれば、ラトニクの布地は耐火性があるという。特にラトニクの手袋は熱い液体をかけた

by Dwayne Bent 世界的な家電メーカーのSamsungは、通常のBlu-rayの4倍の解像度を誇る「4K ULTRA HD」対応Blu-rayプレイヤーの生産を終了したと経済紙のフォーブスが報じています。また、海外メディアのCNETがSamsungにコンタクトを取ったところ、少なくとも一部の地域ではフルHD(1080p)および4K対応のBlu-rayプレイヤーが販売終了となることが明らかになっており、いよいよBlu-rayも製品ライフサイクルの衰退期を迎えつつあるのではと報じられています。 Samsung Quits 4KBlu-ray Player Market https://www.forbes.com/sites/johnarcher/2019/02/15/samsung-quits-4k-blu-ray-player-market/ Samsung to stop

『オーシャンズ』シリーズを手掛けたスティーブン・ソダーバーグ監督の新作映画『Unsane(アンセイン)』の予告編が公開された。巨匠の新作という意味だけでなく、全編をiPhoneで撮影した映画として話題になっている。 日本でもケータイで製作した映画が話題になり始めている。去年12月には小林勇貴監督が『ヘドローバ』を公開し、今年2月には酒井麻衣監督が『ウィッチ・フウィッチ』を発表した。映画と言えば大画面で、豪華なセットや衣装・大掛かりなトリック・大勢のエキストラなどの大スペクタクルを思い浮かべるが、なぜ手のひらに乗るケータイで撮影するのか。作品性やビジネスの観点から、その可能性を考えてみた。 巨匠もケータイソダーバーグと言えば26歳の時、初めての長編映画『セックスと嘘とビデオテープ』でカンヌ国際映画祭のパルム・ドールを史上最年少で受賞した監督である。 2000年には『エリン・ブロコビッチ』と

関連キーワード Gartner Gartnerが発表した2019年のトップ10。10の技術を「インテリジェント」「デジタル」「メッシュ」の3種類に分類している(出典:Gartner) Gartnerが毎年発表している翌年のトップ10技術トレンドは、ITリーダーを刺激すると同時に安心感を与える役割を担うこともある。 Gartner Symposium/ITxpoで発表されたトレンドのうち、全てとは言わないまでも、幾つかは、デジタル思考のCIOやITリーダーにとって驚きに欠ける内容だったはずだ。だがGartnerの上級副社長兼アナリスト、デービッド・シアリー氏がプレゼンテーションで語った通り、CIOが2019年に注目すべきは個々のトレンドではなく、その全体にある。 「今回は特に、そうしたトレンド間の多くで融合や重複や相互作用が見られた。従って、これを単独で見るのではなく、それぞれが合わさって、

身に着けるだけで疲労回復を促進してくれるという不思議なウェアがいま売れている。2009年に発売して以来、累計60万着を販売し、開発したベネクスの2017年度の売上げは対前年比で30%増の9億円に達した。 このウェアを開発し、ベネクスを創業した社長の中村太一(37歳)は、疲労を回復するという意味で「リカバリーウェア」と名付けた。 発売当初は、ハードなトレーニングで身体休養に神経を使うスポーツ選手など、アスリートの間で評判になり、口コミで広がったが、その後「寝るときに着るだけで寝付きがよくなった」「安眠できるようになった」「寝覚めが気持ちいい」など、その効果が認められて一般の消費者も買うようになった。 ユーザは男女半々で、40~50代がメインだ。疲れがなかなか取れないと感じる世代が多い。 2015年からはドイツを中心に販売を開始、現地生産も始まっている。2017年11月末にはドイツのマンハイム

バナナの皮には、脳内で働く神経伝達物質のひとつで、精神の安定に深く関わる「セロトニン」の原料の「トリプトファン」という物質が豊富に含まれています。 また、セロトニンの合成に関わるビタミンB6やマグネシウムも同時に摂取できる優れた食材です。
新年あけましておめでとうございます。編集長の池田信太朗です。本年も日経ビジネスオンラインをどうぞよろしくお願い申し上げます。昨年初に続き、本サイトの連載陣に新年の行方を予測するコラムを寄稿いただきました(「人気連載陣が「2018年を読む」)。緊迫する北朝鮮情勢、米国と欧州に拡がる自国優先主義、日本企業に相次ぐ品質問題、求められる働き方改革――。本誌の特集「2018年大予測」や書店で発売中のムック「2018年徹底予測」も併せて、様々な視点の「予測」の競演をぜひご一読ください。 これらの記事を読みながら思うのは、2018年はつくづく「人間」が問われる1年になりそうだ、ということです。AIが問いかける「人間とは何か」 背景の1つには、AI(人工知能)の進化があります。 私たちはこれまで、「考える」あるいは「判断する」ことは、生命やそこに宿る知性に特有のこころの働きだと思っていました。というよ

中国といえば「まだ遅れている」というイメージを持つ日本人は多いのかもしれません。しかし、メルマガ『週刊 Life is beautiful』の著者で米在住の世界的プログラマーである中島聡さんが見た中国・上海は、想像をはるかに超えた「近未来化」が進んでいました。現金を一切持たずに暮らす人々、空港まで走るリニアモーターカー、街中を走るシェア・サイクルなど、中島さんが現地で感じたことをレポートしています。 上海とビジネス 今回、日本出張のついでに、上海に寄って知り合いの会社(YiTechnology)を訪問して来ました。わずか二泊の短い滞在でしたが、色々と学べたことがあるので、順不同で書いてみます(下の写真はホテルの部屋から上海のダウンタウンを写したもの。風が強かったので、空気はそれほど汚れていませんでした)。 まず最初に感じたのは、変化のスピードです。レストランや小売ショップのレジには、We

気候テック企業10 2025 MITテクノロジーレビューは毎年、気候テック分野で注目すべき企業を選出し、その一覧を発表している。 今回で3回目となる本特集では、なぜこれらの企業を選出したのか、そして米国の政治的変化をどのように考慮したのかについても詳しく解説している。併せてお読みいただきたい。 特集ページへ すべてのトピックス Filter All人工知能(AI) 生物工学/医療 気候変動/エネルギー コンピューティング 宇宙 倫理/政策 ビジネス カルチャー 気候変動/エネルギー 巨大テック企業が飛びつく炭素除去技術「BECCS」の落とし穴 マイクロソフトなどの企業が、CO₂排出を相殺する技術として二酸化炭素回収・貯留付きバイオエネルギー(BECCS)に投資している。だが、BECCSの計算は複雑であり、実際に排出量実質ゼロあるいはカーボンネガティブを実現できるかどうかは疑問が残る。 b

この連載は カップめんを待つ間に、電車の待ち時間に、歯磨きしている間に“いまさら聞けない”ITトレンドが分かっちゃう! いまさら聞けないITの最新トレンドやビジネス戦略を、体系的に整理して分かりやすく解説する連載です。「この用語、案外、分かっているようで分かっていないかも」「IT用語を現場の社員にもっと分かりやすく説明できるようになりたい」――。情シスの皆さんのこんな課題を解決します。 クラウドの誕生時点からクライアントはブラウザを想定 クラウドとモバイルデバイスは、それらが生まれた時から切っても切れない関係にありました。 2006年にGoogleのエリック・シュミット氏が「クラウドコンピューティング」という言葉をはじめて使ったとき、「手元にあるあらゆる端末」からアクセスでき、それに必要なのは「ブラウザとインターネットへのアクセス」だと述べましたが、これが、現在のモバイルデバイスの基本的な

旭鉄工が約3.3億円の設備投資を削減、昭和の機械でもIoT化できた理由:特別企画:IoT アーキテクチャカタログ(3) 2017年4月26~28日に「ガートナーITインフラストラクチャ & データセンター サミット」が開催された。古い機械を多く持つ旭鉄工が、どのようにIoTに取り組んだのかを紹介する。 2017年4月26~28日に開催された「ガートナーITインフラストラクチャ & データセンターサミット」で、自動車部品を製造する旭鉄工のIoT導入事例が紹介された。古い製造機械を多く持つ旭鉄工が、どのようにしてIoTに取り組んだのか? 実務を担当した旭鉄工グループのi SmartTechnologies COO(最高執行責任者)を務める黒川龍二氏の講演「町工場でも成果の出せるIoT! ~昭和の機械も接続~」に、IoT実践のヒントを探る。 なお、iSmartTechnologiesは2

「次世代の食」の食レポ第2弾は、「植物肉」。今、米国の西海岸では、植物性タンパク質で作ったハンバーガーが注目されている。より健康で、より環境に優しいという植物肉バーガーの味は? 「ビヨンド・バーガー」と「インポッシブル・バーガー」の2つを試してみた。 「次世代の食」の取材のため、記者は米国西海岸を訪れた。米国では「フェイク(偽)」の食品がブームになりつつあるというからだ。トランプ大統領は自分に批判的な報道に「フェイク・ニュース(偽ニュース)」とのレッテルを張ったが、こちらは「フェイク・フード(偽食品)」である。 といっても、消費者をだますことを目的とした悪徳商品ではない。むしろその逆で、より健康で、より環境に優しい食品を求める意識の高い消費者のニーズを、新しい技術を使って満たすことを目指した食品だ。 その代表的な商品が「植物肉」を使ったハンバーガーである。市場をリードするのが、ロサンゼルス

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