ドラマ放映終了後、半年が過ぎても語り出したら止まらない「虎に翼」。ベストセラー『これからの男の子たちへ 「男らしさ」から自由になるためのレッスン』の著者で、大の虎に翼ファンを自称する弁護士の太田啓子さんの熱望で、脚本家で同作品作家の吉田恵里香さんとの対談が実現。ジェンダーにまつわる「あるある」体験や、ドラマで描かれた「変容する男性たち」のことをとことん語ります。これは「これからの男性たち」へのメッセージでもあります。 自分語りをしたくなるドラマだった 太田啓子(以下、太田) はじめまして。今日はとても楽しみにしていました。私は弁護士として仕事を始めて20年以上になります。セクシュアルハラスメントや性被害などにまつわる民事事件などを手がけていますが、一番多いのが離婚案件です。離婚案件は、社会のマクロレベルでの性差別がミクロレベルで噴出する分野。世の中のジェンダー不平等や性差別についていろいろ