ここ数回の記事では「正義の敵は正義」というテーマで、正義の押し売りをする人、そしてその押し売りを受けて苦しんでしまう人について、わたしなりの考察をお話ししてきました。 正義を押し付けられ、それを自分の中に押し込め、自分自身をすり減らしていくことで鬱になることもある、とも書きました。 では、死別や事故、ショッキングな出来事が原因で鬱になる場合はどうでしょうか。 わたしは32歳の頃、弟と死別しました。 死因は分からず、医師からは心臓突然死と言われました。 当時わたしは介護福祉士の一次試験を終えたばかりで、合格すれば二次試験が待っていました。しかし、そんな状況ではありませんでした。 両親の気持ち、弟の彼女や友人の気持ち、家族の今後… 頭の中はそればかり。 「自分のことは後でいい。まずは弟をきちんと送りたい」「みんなを支えなければ」そんな思いで動いていました。 三回忌が終わるまで、自分の感情や目標