お経は お浄土のひとのため 亡きひとらの供養になると おもうならば すでに我が為 邪 悪と わびた お経いつしか くるしさに誦じたお経だ 最初から邪悪なお経だなあ… ごめんなさい… 申し訳無さに こころ落ちる 寒さ お経にさえおかしな意味もとめて 無意味どころか悪とするならば そのこころのままおとなえするは 甚だしい悪だ…ごめんなさい 手を合わせてわびていた ただ 坐ろう 南無阿弥陀佛 お念仏と お仏壇のまえ 坐った 坐ったところで なんにもならないわたし まったくなんの意味も無いわたし なんにもかなえられないわたし 生きているのが申し訳無い おもいは ただ波となって くりかえしくる 有り難いこころと 生きるさえ我がものとするような悪と ただ交互にやってくるんだ… ごめんなさいと坐った 仏間にいて なんでもしてきて かなえられないままのものたちいっぱい 今年のうちに… 何度おもったろうなあ