歴史の事実は学校の授業で教えられるのが基本です。歴史に興味がある人は、自ら本を読む場合もあるでしょうが、土台となる歴史の知識の習得は学校の授業だと思います。これは、日本だけでなく、多くの国の人に当てはまるのではないでしょうか。そのため、国民の歴史に関する理解度は、その国の学校教育が大きく影響していると思います。 もしも、学校の授業で教えられる歴史がゆがめられたものであった場合、その教育を受けた人は間違った歴史を覚えることになります。そして、学校で教わる以外に歴史を勉強しなければ、間違った事実を正しいと信じて生きていくことになります。海外からの視点は自国の歴史を知るために重要韓国人の作家であり、評論家でもあるキム・ワンソプさんは、かつて強い反日感情を持っていましたが、後に対日観が大きく変わったと、著書の「親日派のための弁明」で述べています。 キムさんは、オーストラリアやグアムを何度か旅
日本の新聞記者でよかった、と思わずにはいられない。地中海の島国マルタで、地元の女性記者が殺害された。車に爆弾を仕掛けるという残虐な犯行である。彼女は「タックスヘイブン」(租税回避地)をめぐる「パナマ文書」の報道に携わり、政治家の不正資金疑惑を追及していた。マルタとはどれほど恐ろしい国か。 ▼今年4月に発表された「報道の自由度ランキング」では47位、なんと72位の日本よりはるかに上位だった。ランキングを作ったのは、パリに本部を置く国際ジャーナリスト組織である。日本に対する強い偏見がうかがえる。一部の日本人による日本の評判を落とすための活動が、さらにそれを助長する。 ▼米紙ニューヨーク・タイムズに先日、「日本でリベラリズムは死んだ」と題する記事が載っていた。日本の大学教授の寄稿である。安倍晋三首相の衆院解散から現在の選挙状況までを解説していた。といっても、随所に左派文化人らしい偏った主張がみら
カメキチの目 Q 愛国心教育について、先生はどのようにお考えですか? A 現に北朝鮮と韓国は「同国人」なのに、それぞれの国民は自分の所属する統治システムにあまりに強く帰属しているせいで、なかなか最終的な和解に至ることができずにいます。 暫定的な制度だって、人はいくらでも熱狂できるということです。 …でも、そういうものが現に手元にある以上は、たいせつに使わないといけない。僕はそう思います。誰だって、身の回りのものは、丁寧に扱うでしょう。… (「愛車心」「愛家心」があるとは言わなくても)…愛国心とは、どう手当てしたら国家の性能が上がるか考えること。自分の国は自分の身体の延長のようなつもりで、たいせつに使う。…そこで暮らしている以上は、丁寧に扱う。 自分と自分の身のまわりのもの、自分につながるものは、レベルの差こそあれみんな自然に愛情がわくもの。 自分が生まれた土地、そこの自然、そこの文化…しか
優れたテレビ作品などに贈られる文化庁芸術祭賞の昨年度の審査過程で、国連平和維持活動(PKO)を検証したNHKの番組に対し、事務局の文化庁職員が「国を批判するような番組を賞に選ぶのはいかがなものか」といった趣旨の発言をしていたことが、複数の審査委員と文化庁への取材で分かった。南スーダンPKO派遣部隊に安全保障関連法に基づく新任務が付与された直後の時期で、複数の審査委員から「政権を忖度(そんたく)したとも取れる異例の発言だ」と批判の声が上がる。 (土門哲雄) 作品はNHK大阪放送局の「NHKスペシャル ある文民警察官の死~カンボジアPKO23年目の告白」。一九九三年、岡山県警の高田晴行さん=当時(33)=が武装ゲリラに襲撃され死亡した事件を、隊員らの証言や手記などから丹念に検証した。陸上自衛隊が初めて海外派遣されたカンボジアPKOの際に、現地がいかに危険だったかを浮き彫りにした。 芸術祭賞の昨
改憲運動を展開している保守団体「日本会議」(田久保忠衛会長)は、憲法24条を改正すべきだとの主張を強めている。背景には伝統的な家族を理想とする心情がにじむ。家族のあり方は憲法で定めるべきか--。 「サザエさんが今も高い国民的人気を誇るのはなぜでしょう」。日本会議の関連団体が制作した啓発DVDの一場面。ナレーターは24条により家族の解体が進んだ結果、さまざまな社会問題が起きているとして、3世代同居のサザエさん一家を理想と持ち上げた。 「個人の尊重や男女の平等だけでは祖先からの命のリレーは途切れ、日本民族は絶滅していく」。日本会議の政策委員を務める伊藤哲夫氏は9月、埼玉県内の講演で、改憲テーマの一つとして24条を取り上げた。安倍晋三首相のブレーンも務める伊藤氏は「家族の関係を憲法にうたうべきだ」と力説した。
今回のリオデジャネイロ五輪で日本選手たちは過去最多のメダルを獲得し、心を打つ場面をいくつも見せてくれた。 その中で、もっとも感動したものを一つ挙げるとすれば、銀メダルに輝いた陸上男子400メートルリレーだと思う。そこには肉体的に不利な立場を、努力と工夫によって克服する日本人の魂が見事なまでに凝縮されていたからだ(ケンブリッジ飛鳥選手は、父はジャマイカ出身だが、自身は日本人であると明言している)。 免疫力と関係するスポーツ能力陸上のトラック競技に限るなら、日本人をはじめとするモンゴロイド(アジア系)は明らかにニグロイド(アフリカ系)よりも身体能力が低い傾向にあるといえる。といってもそれは優劣の問題ではなく、それぞれの集団が過去にどんな淘汰(とうた)を受けたかの歴史に違いがあるからだ。アフリカは気温が高く、人々はバクテリア、ウイルス、寄生虫などのパラサイト(寄生者)の脅威にさらされ続け、現在
大阪市立菫(すみれ)中学校(同市城東区)が11日に開いた卒業式で、卒業生が会場正面の舞台に掲げた国旗に背中を向けたまま式を行っていたことが19日、分かった。卒業生は国歌斉唱時も国旗のほうを向かず、2時間の式の大半で国旗に背を向けていた。卒業生と在校生が向かい合って座る「対面式」を採用したためで、外部からの「国旗を軽視していないか」との指摘を受け、学校側は来年度からの見直しを検討する。 2時間の式のほとんど背を向ける 卒業式は出席者が同じ方向に座る「一面式」が多いとされるが、菫中は約10年前から保護者が写真を撮りやすいなどの理由で、対面式を採用。卒業生が会場正面の舞台側に背を向けて座り、在校生と保護者が会場入り口側で卒業生と向かい合うように着席し、フロア中央に設置された演台で、卒業証書の手渡しや関係者のあいさつなどを行っていた。 ただ、卒業生は、式にかかった約2時間の大半が国旗に背を向けたま
人類は集団行動を取ることで猛獣から身を守り、生き延びてきた。 だが、祖先から引き継いできたこの特性が、戦争を生み出す可能性を秘めている。 なぜ、こんな皮肉なことが起きるのか。 気鋭の脳科学者、中野信子氏に、脳の働きと戦争の関係について聞いた。 (聞き手 森 永輔) 先日、中野先生とある方によるライブ対談にお邪魔する機会がありました。その場で話題に上った「青シャツと黄シャツ」のエピソードにハッとさせられました。教育とナショナリズム、戦争の関係を考えるのに役に立つのではないかと思ったからです。 中野 身びいきについて調べるために行われたこんな実験の話でしたね。 中野信子(なかの・のぶこ) 脳科学者。東日本国際大学教授、横浜市立大学客員准教授 1975年生まれ。東京大学工学部卒、東京大学大学院医学系研究科医科学専攻博士課程修了。フランス国立研究所で研究に従事。 主な著書に『脳はどこまでコントロー
この連載では、アウンコンサルティングの駐在員による、日本・台湾・香港・タイ・シンガポールでのマーケティングに役立つ現地のホットトピックを週替わりでお届けします。今回は東京本社から、今の日本の“自国を称賛する”風潮についての考察をお伝えします。 筆者だけが感じていることではないかと思いますが、ここ最近「他国の人々から見た、日本の良いところ」を取り上げるテレビ番組が増えてきているように感じます。仕事上、海外進出やインバウンド集客の支援を頻繁に行っているため、ウェブの世界でも同様に日本を称賛するコンテンツや紹介動画が増えてきていると実感しています。実際に、最近は日本の商品や不動産を海外で販売したいとの相談を多く受けるようになってきました。 「他国からの評価」気になる日本人が増加中 日本は他国からどのように見られているのか、気になる日本人が増えている傾向にあることが、Googleトレンドの検索数
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