ユビー(Ubie)でプロダクトマネージャーをやっている@shikicheeです。 先日、ずっと開発に携わっていた医療AIパートナー「ユビー」を発表しました。 新機能リリースにともない、記者会見を行いました。 記者会見での記念撮影新機能を発表しましたが、決して順調な道のりではありませんでした。 この記事は、僕たちが開発した新しい医療AIパートナー「ユビー」が、一人のユーザーの「彼氏」から生まれた、泥臭い開発の裏話です。 最初のMVPは、見事に失敗創業期からずっと壊したかった医療の壁 僕たちが創業期以来、ずっと壊したいと願ってきたもの。 それは、「人々と医療の間に存在する、冷たくて分厚い壁」です。 地理的な条件、経済的な状況、ITリテラシーの差。そして何より、医療という専門性の高い領域が放つ、人を寄せ付けないような威圧感。 この「壁」によって、多くの人が最適な医療から隔てられ、声なき不安を一人

「どんな機能が欲しいですか?」 この質問、プロダクト開発をしているとプロダクトマネージャーやエンジニアが聞いているのを良く耳にします。 お客さんに質問してしまっているケースもよく見ます。でも僕は、この質問は意味はなく、無駄だと考えています。 なぜ「欲しい機能」を聞くのが悪手なのか聞かれたら何か答えなきゃいけない心理ユーザーインタビューで「欲しい機能ありますか?」と聞かれたら、ユーザーは何か答えなきゃいけないと思ってしまいます。 実際、僕も他社のサービスについてインタビューを受けた時、同じ経験をしたことがあります。特に困ってないけど、聞かれたから「あったら便利かも」程度のことを答えてしまう。でも、それにお金を払うかと言われたら、絶対に払いません。 この「聞かれたから答える」という機能要望は、本当のニーズとは全く違うものです。 ユーザーは自分が欲しいものを知らない「もし顧客に望むものを聞いてい

ユーザーインタビューを実施した後、情報をまとめるのって時間がかかりますよね。GoogleNotebookLMを使えば、効率的にユーザーインタビューから必要な情報を抽出したり、価値マップを作成できます。 なぜユーザーインタビューを価値マップにするのか? ユーザーインタビュー(発話録)は、ユーザーの行動や思考、感情を理解するための有効な手段です。 しかし、ユーザーインタビューで得られた言葉をそのまま鵜呑みにしてしまうと、表面的なニーズや要望に留まり本質的な課題や価値にたどり着くことはできません。 KA法(本質的価値抽出法)は、ユーザーの発話を意味ごとに分解しその背後にある意図や価値観を段階的に抽象化していく手法です。 具体的な意見を抽象化することによって、複数のユーザーに共通する価値観や動機を見つけ出し、サービス設計の判断軸として活用できるようになります。 例えば「アイスコーヒーが好き」と

プロダクト開発に携わる人なら、一度は見たことがあるはずだ。 「最初にスケートボードを作り、それをキックボード、自転車、バイク、そして自動車へと進化させていく」──あの有名なMVP(Minimum Viable Product)の図である。 © Henrik Kniberg, CC BY-SA 3.0 Making sense of MVP (Minimum Viable Product) - and why I preferEarliest Testable/Usable/Lovable - Crisp'sBlog この図は、「最小限でも価値を提供できる形で始め、段階的に改善するべき」という、いわば“リーンスタートアップの心得”を端的に表現したものだ。 ずっと感じていた違和感 だが、私はこの図にずっと違和感を持っていた。 「スケートボードを欲しい人」と「車を欲しい人」はそもそも違う。
こんにちは!株式会社Rabeeのtotoです🐝デザイン・EC・マーケティングでの職務経験から得た、働きやすさに繋がるヒントをnoteに記していきたいと思います。本日は「生成AI」はほぼ初めて!というWEBデザイナーの方が、業務で使える活用術をご紹介します。 まずは基本的な使い方の習得を目指しましょう! 今回は主にChatGPTを使った業務の効率化方法をお伝えします。 私が普段利用する時はTeamプランを使用していますが、無料プランでできるものを取り上げましたので、ぜひ実際に試しながら読んでみてくださいね! 1. 生成AIを使うリスクとは?はじめに、生成AIを使う上での注意点をお伝えします。 漠然とリスクを感じているために、生成AIを業務に活用できていないという方も多いのではないでしょうか。 主にどのようなリスクがあるのかを把握し、何に注意をすれば良いのかを知りましょう。 1. データの

読了後の狙い ・デザインリサーチの基本的な要素を学べる。 ・デザインリサーチの実施シーンがイメージができる。 ・普遍的な営みとして デザインリサーチに親近感が持てる。 はじめに パーソルキャリア株式会社UXリサーチャーの @ono_yah と申します。 今回は現場UXリサーチャーの立場から ・UXリサーチという単語を知っている ・デザインリサーチをまったく知らない ・近いことはやっているので、自分の業務をより深く理解したい 上記のような 業務において専門的に実践していなくとも新しい学びがある、今後デザインリサーチと心理的な距離が縮まるような内容になればと思います。 そのようなコンテンツを執筆したいと思った動機は、2年前にUXリサーチャーとしてパーソルキャリアに入社してから1年半程「UXリサーチャー」という職能の掴みどころのなさに戸惑う日々を送っていた経験からです。 参加プロジェクトにおけ

<Ver.2> 社会の変化や、サステナビリティの観点で注目されている「行動変容」についてまとめています。 <シェア・共有歓迎です> 2024/07/01 行動変容のフレームワークとワークショップの進め方に関する章を追加しました。 ご質問‧ご相談はお気軽…

「デザイナーこそ、スプレッドシートに強くなれ」とずっと言い続けています。先日、とあるセミナー(#D2デザインダンジョン)で発したところ、「具体的にはどういうことでしょうか?」と質問いただきました。 よい機会なのでまとめてみました。重要なのは、スプレッドシートは数字はもちろんだけど、数字以外でも使いますよね、ということです。 なお、この記事では、次をまとめて「スプレッドシート」と記します。Excel(デスクトップ版、オンライン版)Google スプレッドシート スプシ 表計算Apple Numbers 「スプシ」という言葉には、なかなか慣れません… スプレッドシートは「思考の道具」である私自身、「マインドマップ」はよく使います。 マインドマップは思考を“発散”するには向いていますが、“収束”には不向き。たとえば、異なる“枝”のアイテムの関係性を表現できません。 詳しくは、こちらの記事に

LIFULL一人目UXリサーチャーが語るUX成熟度モデルを活用したリサーチ浸透策とは?(uniiリサーチセミナー書き起こし記事) ※この記事は2023/06/15 に行われたuniiリサーチセミナーでLIFULLUXリサーチャーの小川が登壇した内容を書き起こしたものです。 自己紹介LIFULLの小川と申します。本日はUX成熟度モデルでユーザーファーストな組織へ。というテーマで、どのようにUX成熟度を活用しているかというようなご紹介をさせていただければなというふうに思っております。 私はLIFULLのユーザーファースト推進ユニットというところに所属しております。 今はUXリサーチャーとしてLIFULLの各サービスのUXリサーチを行っているんですけれども、もともとはフロントエンドの開発をしておりました。 当時は開発以外にもプロダクトマネージャーの方のサポート、UXデザイン分野でのサポート

Chat GPTなどを活用してリリースされた様々なサービス事例を紹介し、今後どのようなUI/UXのサービスが増えていくのかについても考察していきます。 近年、人工知能技術の進化により、ChatGPTをはじめとする大規模言語モデルを活用した対話型AIが、私たちの生活に深く関わるようになってきました。 この記事では、そんなChat GPTなどを活用してリリースされた様々なサービス事例を紹介し、今後どのようなUI/UXのサービスが増えていくのかについても考察していきます! 現在、Chat GPTなどを活用したサービスは カスタマーサポート、情報提供 業務効率化 ライティング教育、学習 の分野で登場しています。「カスタマーサポート、情報提供」や「教育・学習」ではスマホアプリ上でのチャットのやりとりやLINEを活用したサービス、「業務効率化」では、これまで人力で行っていた文章に関する業務を効率化す

こんにちは。カンムで業務部長してます平湯(ひらゆ)です。 カンムは現在、Visaプリペイドカードの「バンドルカード」と手元の資産形成に活用できるクレカの「Pool」の2つの事業をやっています。今回はバンドルカードのお話です。2022年末に過去の問い合わせ率を集計したところ、一番多かった時期と比べると問い合わせ率が半分になってました。(問い合わせ率 = 問い合わせ数 / 稼働会員数) 良きタイミングなので頑張ってきたことを振り返ってみます。 どんなことをやったか一次情報から課題特定 →問題提起 →オペ整備 →リリースのサイクルを回した結果です。何よりも一次情報の取得が大事です。時間がかかるし、単純作業なので苦しいんですが、生の声を読むことで感情や背景が頭に染み込みます。問題により深く入り込めているという感じでしょうか。 この課題の解決策をエンジニア・デザイナー陣と考えていきます。カンムはエ
調査の「聞き方」「答え方」がデータに与える影響(大阪大学大学院人間科学研究科教授:三浦麻子) #その心理学ホント? 心理学が使用する代表的な方法の一つが調査法です。多くのデータが得られやすい,実施や集計が容易といった強みを持つ一方,弱みもあります。今回は,調査の「聞き方」,「答え方」によって得られるデータがどのような影響を受けるのかについて,三浦麻子先生にご解説いただきました。 心理学では「心」にまつわる構成概念を測定するために様々な手法を用いますが,そのうち,調査者の問いかけに対象者が主観(自らの気持ちや考え,経験など)を答えるのが調査です.調査では,呈示した質問に対して,あらかじめ用意した数値や選択肢から当てはまるものを選ばせる形で回答を求めることがよくあり,同じ形式で得られたデータですから,たくさんあっても集計・分析するのが容易です.心理学以外の領域でもよく用いられていて,学生の卒論

「のどが渇いた」というユーザーに何を出す? ユーザーの「欲しい」に惑わされない、本当のインサイトを見つけるUXデザイン・UXリサーチ2022年9月13日 株式会社メンバーズ ポップインサイトカンパニーでのウェビナーのスライドです。「ユーザーが欲しいと言った機能をつけたのに使われない!」という経験はありませんか。プロダクトをつくるとき「ユーザーの心理を理解しよう」とよく言われます。しかし、ユーザーに言われたままやることと、ユーザーが本当に望んでいることは異なります。「UXデザイン・UXリサーチ」は、ユーザーを理解するための専門技術です。ユーザーインタビューやユーザビリティテストを用いてファクトを集めることで、ユーザーの表面的な言葉に惑わされない、本当のインサイトにたどりつくことができます。かんたんなワークも交えながら、体系的に解説いたします。
最初から「プロダクトマネージャー」という人はほとんどいない 「プロダクトマネージャーは忙しい」 あらゆる職場で耳にする言葉です。 それもそのはず、プロダクトマネージャーはその仕事の性質からカバーすべき範囲が多岐にわたり、それぞれに専門性を持って臨む必要があります。 そのため、キャリアの初めからプロダクトマネージャーという人はほとんどおらず、エンジニア、マーケター、デザイナー、営業、事業企画など、何かしらの分野を経験し(専門性を身につけ)てから経験して転身する方が中心です。そのため、自分の専門性を突き詰めながら、周辺領域に学習を広げることが必要不可欠であり、すべてのプロダクトマネージャーが常に何かしら学習する必要性を感じていると言っても過言ではありません。 また、このようにもともとの経験がさまざまであるが故にそのキャリアの変遷もさまざまで、ピッタリ自分と重なり合うような先輩、ロールモデルとな

新しいコントローラーのこと。 発売当初のプロモーション番組で、芸能人たちがこぞってコントローラーから伝わってくる臨場感がすごいと言っていた。 どういう仕組なのかよくわからないけど、ゲーム内の質感や反動なんかをフィードバックしてくれるらしい。 やっとの思いで手に入れたPS5で、その部分が一番に楽しみだった。 プリインストールされてるPS5の性能紹介的なゲームをやってるときは楽しかった。 グラフィックもすごかったし、芸人のコメントはさすがに大げさすぎたけど、確かに今まで経験したことのない臨場感を楽しめた。 そうなればやっぱり新しいゲームをプレイしたくなるもので、そこそこアクションの強いゲームを買ってきた。 場面に応じて色々なフィードバックをしてくれるコントローラー。 なんというか、今まで経験したことがないというだけで楽しかった。 ところが、とあるシーンに移った時点で、それが一気に不快感に変わっ

www.eleken.co ユーザーエクスペリエンス(UX)は、ウェブサイト、アプリケーション、またはプロダクトの設計と使いやすさに焦点を当てています。優れたUXとは、ユーザーがそれほど困難なく問題を解決したり、ニーズを満たしたりできることを意味します。これは、ユーザーの満足度を高め、コンバージョン率を向上させ、ビジネスコストを削減することにつながります。 しかし、UXの良し悪しを決めるのはユーザーであることは、誰もが知っていることです。では、あなたやあなたのデザインチームがすべてを正しく行い、プロダクトが素晴らしいユーザー体験を提供しようとしていることを理解するには、どうすればよいのでしょうか? ここで役に立つのが、UXデザインのKPI例です。Elekenはプロダクトデザイナーのチームであるため、KPIパフォーマンスの測定は、プロジェクトでの作業における構成要素の1つとなっています。UX

本当に実践的なデザインドキュメントの書き方 第1回:なぜ渡されたワイヤーフレームは分かりにくいのか? | アドビUX道場 #UXDojo 連載本当に実践的なデザインドキュメントの書き方 いきなり渡されたワイヤーフレームをデザインするよう言われて戸惑った経験は、デザイナーなら誰でもあるのではないでしょうか?これはディレクターとデザイナーの分業という状況に起因する問題ですが、分業が一般的なのにはもちろん理由があります。そこで、この連載では、現在の分業体制を前提に、情報設計に関わる『デザインドキュメント』をきちんと制作することで、この問題を解決する手段を探ります。 第1回は、受託のWeb制作における一般的な分業体制を詳細に分析し、よりデザイナーが貢献できる役割分担について考えていきます。 なかなかはじめられないUXデザイン これはGoogleトレンドで、「Webディレクター」「Webデザイナー

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