2021年12月3日に本テキストブックを題材に、デザイン経営の考え方や導入方法、テキストブックの制作秘話などについて語るオンラインイベントが開催されました。下記のリンク先からアーカイブ動画をご覧いただけます。 詳しくはこちら(外部サイト) >富士通のこれまでの実践から得られたノウハウと、イタリアのミラノ工科大学デザインスクールPOLI.Designの研究成果やフィロソフィーを組み合わせた、デザイン思考のテキストブック「Transformation by Design デジタルトランスフォーメーションに挑戦するデザイン戦略とサービスプランニング」(日本語版・英語版)を公開いたします。このテキストブックはPDFで閲覧可能です。またテキストブック制作の背景や制作チームの想いなど、制作のディレクターを務めた宇多村志伸と高嶋大介に話を聞きましたので、ぜひダウンロードの際に併せてお読みください。

私たちがデザイン思考を実践する一方で、業界外の方にはそれがある種の呪術的思考とみなされることがあります。デザイン思考がバズワードとして広まっているのは間違いありません。 デザイン思考というバズワードの背後にある、実践方法に目を向けさせるためには、きちんとデザイン思考をビジネスと関連付け、価値の実例を示す必要があります。専門用語を削ぎ落として、デザイン思考をビジネスプロセスとして説明しましょう。 私なら最初に、デザイン思考を30秒の価値提案として要約します。それからその効果の証拠として、お気に入りのケーススタディを用いて説明します。 30秒のデザイン思考 デザイン思考という言葉は使われすぎていて、複雑なものに感じるかもしれません。しかし実際には、非常にわかりやすい概念です。 中心となる理念は、(1)まず顧客の問題に焦点を当てて、(2)アイデアを繰り返し出し、(3)フォーカスするアイデアを決め

現在、“デザイン思考”の注目度は高まり続けている。しかし、その注目度は高まる一方、具体的なプロセスやビジネスへの活用方法を正しく理解している人が増えているわけではなさそうだ。デザイン思考はマーケターだけでなく、営業・企画・戦略・技術部門の方まで幅広く使用できる。 今回は「デザイン思考を学ぶ Part 4」として、イノベーションを起こすアイディアの出し方について記載していく。 まずはじめに、デザイン思考の全体のプロセスを確認しよう。 ■ デザイン思考のプロセスEmpathize : ターゲット、ユーザーを設定し、理解する Define : ユーザー視点で具体的なニーズを選定する Ideate : ニーズ解決のためのアイディアを沢山だす Prototype : 選んだアイディアを元にプロトタイプを早いスピードでつくる Test : プロトタイプを元にユーザーに対してテスト 今回は3つ目のプロ

シリコンバレーで成功をおさめるのは現地のスタートアップだけではない。デザイン・シンキングを企業文化に取り入れたドイツ企業のSAPは、シリコンバレーの有名テクノロジー企業と肩を並べる戦う外国企業の成功例のひとつであり、多くの日本企業が視察に訪れる。一方、ドイツ政府は同国内において、リサーチ・キャンパスという新たなイノベーション施策を始めている。シリコンバレーの内外で模索を続ける、ドイツの取り組みとは──。 SAPの業績が急伸した、 あるコンセプトとは? 日本企業のエグゼクティブが毎週のように訪れ、称賛を惜しまない企業がある。それはシリコンバレーで生まれ育った著名な元スタートアップ、ではなく、1972年創業のドイツ企業SAPだ。同社は2004年から、あるコンセプトを企業文化として導入し、直近5年間で全世界の売り上げを1.4兆円から2.7兆円へ、一気に2倍へと伸ばした。そのコンセプトとは、近年日

「デザイン思考」を発信するスタンフォード大学d.schoolを訪問してみた 通称「d.school」、スタンフォード大学の機関Hasso Plattner Institute of Designを聞いたことがあるだろうか。名称にDesignというキーワードが入っていながらして、グラフィックデザイナーもプロダクトデザイナーもいない。デザイナーがいないのに世の中に貢献する多くのプロダクトを生まれているのはどうして!? どの学部・大学院に属していても受講できる スタンフォード大学のd.schoolとは? スタンフォード大学を知らぬ人はいないだろう。Appleファンなら、2005年の卒業式で学生に向けて行ったスティーブ・ジョブズのスピーチは見たことがあるはず。私にとってもあのスピーチで語られた”Stay hungry, stay foolish.”という名言は、10年以上経っても風化していない。こ
ブレーンストーミングを含めたワークショップ運営において、発信された情報を整理することは重要だ。ブレーンストーミングも時には、同じ所の堂々めぐりを繰り返したり、整理できないほどに混乱したり、逆に誰も発言しない不活溌な状況に陥ったりする。そんな時に役立ついくつかの手法がある。 【メソッド:Why-How Laddering / 理由と手法のラダリング】 ■Why why-how ladder / どうして理由と手法のラダリングを使うのか ラダリング(Laddering)とは、ある概念やアイデアを記入したカードをはしごのような形にリンクさせてそれぞれの関係性を表現する図のこと。最下部にある概念やアイデアの上には、その概念に関する理由や実現するための手法などが記されたカードが紐付けられて配置される。さらにそのカードの上にも同様に理由や手法のカードが紐付くという形で、一段ずつはしごを登る、時には下る
技術者/開発者のための「デザイン思考」超入門~今日から手軽にできる、Design Thinkingの心掛け~:安藤幸央のランダウン(68) 「デザイン思考」がどのようのものなのかを紹介し、必要性やメリット、実践するための五つのポイント、企業内に浸透させていくための八つのポイント、参考動画や書籍などをお伝えします。 誰もが関係のある「デザイン思考(シンキング)」 デザインはデザイナーだけに任せるには重要過ぎる――ティム・ブラウン(IDEO) 「デザイン」と聞くと、デザイナー職以外の人は、「自分の仕事じゃない」「自分はセンスがないから関係ない」と、敬遠してはいないでしょうか? デザイン思考(Design Thinking)とは、人間を中心に考えたデザインに基づき、革新的なものを作り上げるための発想法です。デザイン思考は「デザイン」という文言を含みますが、デザイナー以外の全ての人が活用でき、むし

リストラが続く米IBMだが、その一方で同社はある職種を積極的に増やしている。デザイナーだ。2012年には375人にすぎなかったIBMの社内デザイナーの数は、2015年には1100人にまで増加。さらに2017年には1500人に増やす計画だ。 IBMの狙いは「デザイン思考」の実践にある。デザイン思考とは、「デザイナーの手法や考え方を応用にした、イノベーションを生み出すための方法論」のこと。米Googleや米Airbnbなどシリコンバレーの有力スタートアップが実践していることで有名だが、伝統的なエンタープライズITベンダーの代表格であるIBMも、実はデザイン思考の熱心な信奉者である。 「2012年にCEO(最高経営責任者)に就任したGinni Rometty氏は、デザイン思考にIBMの未来を賭けた」。IBMのDesign Principalを務めるDoug Powell氏(写真1)はそう言い切る

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