<自分自身の英語論文査読技術向上のために・・・> 巷には英語科学論文の書き方なるものがあふれかえっております。また、英文手紙の書き方や英文eメールのhow-to本が出ているのは非常に心強いものです。ある程度決まり切った表現を使い回せば何とかなる論文作成に比べ、研究者個人の英語力がまともに出てしまうのが査読ではないかと思います。私はこれまで、辞書などにない(見つかりにくい)英語表現を自分でまとめ、電子辞書用の個人辞書として活用してきましたが、こと査読表現については、色々と苦戦し、言いたいことが書けず、投稿者にもエディターにも迷惑をかけてきました。そこで、1つは自分が今後査読をする際の参考にするため、もう1つは同じ悩みを抱えている研究者のために、ささやかではありますが、ここ10年くらいの間に自分が受けた査読結果を中心に、英語論文を査読するときに役に立つ表現集を作ることにしました。自分のアホさ加
大学教授をめざす若手にとって、キャリアパスの最初のステップは 学振DCやPD, そして学位取得後のポストドクターや特任教員である。 以下では気になる各種ポスドクや特任教員の給与についてまとめておこう。 注) 特任助教〜教授は北海道大学の内規による(賞与込み。大学によって異なるので参考程度に。) 時間給換算は月給を160時間で割ったもの。 産総研は時間給なので、160倍して月給を計算。 各種研究員等 給与(月給) 時間給 TA(博士前期) - 1200 TA(博士後期) - 1400 学振DC 20万 1250 国立環境研究所 准特別 24.4万 1525 国立環境研究所 特別 28.1万 1756 特任助教* 30万 1875 国立遺伝学研究所 34.1666万 2135 産総研(1) 35.2万 2200 JST-PD(D取得直後) 35.949万 2246.8 学振PD 36.2万 2
2013-08-02 ヤバい研究者たちが学術研究の世界を晒すメルマガが面白そう 科学 ブログ 研究者が情報を発信しているtwitterやブログって結構多いのですが、新たに面白そうなメルマガが始まっていたのでご紹介いたします。 ヤバ研/博士@研究室 - ちょくマガ|KADOKAWA ポストドクターや博物館職員などが記事を書いているのでクオリティが高そうです。今なら最新号無料とのこと。 メルマガの内容世の中には恐るべき数のダイエット法が次から次へと出てくる。トマトダイエット、納豆ダイエット、バナナダイエット、血液型ダイエット…あとはググって下さい。 ほとんど(というかすべて?)といっていいほど、それらダイエット方法に“科学的根拠”は無い。 第1研究室 [ カガク的ダイエットのススメ ] などなど、現役の研究者が自分のフィールドを説明するので期待出来ますね!他はこんなタイトルで記事が更新
日本の生命科学・医学論文の撤回件数の推移改ざん・捏造で撤回された論文の国別構成比 【編集委員・浅井文和】国の研究資金を配分する機関の一つ、文部科学省系の独立行政法人科学技術振興機構(JST)は、配分先の研究者に不正防止などの倫理研修を義務づける。論文の改ざん・捏造(ねつぞう)などの不正が相次いで科学への信頼が揺らいでおり、「成長戦略の妨げにもなりかねない」との危機感が背景。今年度から新たに採択される研究に参加する研究者全員が対象で、今年度で数千人になる見込みだ。 米国の大学で広く使われているCITIと呼ばれる教材をもとに日本の法律、文化、文科省などの指針を盛り込んだ日本版を使い、研究データの正しい扱い方、改ざん、捏造、盗用など過去の実例と不正防止などをパソコンで学ぶ。1項目を30分程度学んだ後、テストで理解度を確認する。 公的研究資金の取り扱いなど7項目を必修、利益相反など3項目を任
ことしの科学技術白書がまとまり、研究活動の分野における日本の存在感が低下しているとして、若い研究者が自立して取り組める環境整備の必要性などを指摘しています。 文部科学省が、25日にまとめたことしの科学技術白書は、日本の科学技術に関する現在の課題と、将来に向けて取り組むべき点について記しています。 それによりますと、国内の研究機関などで書かれた論文の数は、おととしまでの3年間の平均で世界5位と、その10年前の2位から順位を下げたほか、論文の引用数で見た研究の質についても、4位から7位へと低下しました。 これについて、白書では「研究活動における日本の存在感の低下が示唆される」と危機感を示しています。 また、自然科学の分野で博士号を取得する人は、人口1万人当たり年間1人程度で、最も多いドイツの半分以下であるほか、女性研究者の比率も全体の14%と、ほかの国に比べて低いなどの課題を挙げています。 こ
2012年10月16日、世界中の研究者に対して一意な識別子を与えることを目指す国際的組織“ORCID”(Open Researcher and Contributor ID)が、研究者情報データベース“Registry”の稼働開始を発表しました。登録申請の受け付けが始まっています。IDを取得するとウェブ上で自身の詳しい情報を登録することができるようです。 ORCID Launches Registry(ORCID 2012/10/16付けニュース) http://about.orcidid.com/news/2012/10/16/orcid-launches-registry Register for an ORCID iD http://orcid.org/register 参考: CA1740 – 動向レビュー:著者の名寄せと研究者識別子ORCID / 蔵川 圭 http://curr

サッカーの朗報にたいして、生命科学ではよろしくないニュースが出てきています。 わがくにゲノム創薬の第一人者といわれている京大の薬学の元教授が逮捕されたとのことです。 逮捕の理由はたいへん芳しくないです。 わたくしは,ゲノム創薬の日本の第一人者は東大の中村祐輔教授だとずっと思っていたのですが、この分野はいろいろあって第一人者といわれるかたが自薦他薦でおられるのかもしれません。中村先生は日本のこの分野の体制はまったくなっていないと宣言して、米国に行ってしまいました。大変残念です。日本のこの分野の政府筋としても総責任者と聞いていたので、わたくしもそのニュースに接した時には目が点になったものです。中村先生はその前に朝日新聞とかなりひどく対立していたので、日本のこの分野にたいするきつさに嫌気がさしていたのかもしれません。詳しいことは分かりません。なおゲノム創薬とは、遺伝情報にもとづいての適合した薬を

AppleのCEO、ティム・クック氏がFortune誌に対し、全財産を慈善事業に寄付する計画を明らかにしたそうだ(Fortuneの記事、 Reutersの記事)。 計画をすぐに実行に移すというわけではなく、10歳の甥に大学を卒業させた後になるとのこと。記事によれば、クック氏はおよそ1億2千万ドル分のApple株を保有しており、すべて支給されれば6億6千5百万ドル相当になる制限付き株式の権利もある。そのため、甥の学費を払っても、多額の財産が寄付されることになるものとみられる。既にクック氏は寄付を始めているそうだが、単に小切手を切るだけでなく、慈善活動に対する体系だったアプローチの開発に時間をとることを計画しているという。クック氏にとって世界を変えることは、金を稼ぐよりも常にAppleの重要な課題となっているとのことだ。
クマムシは知る人ぞ知る人気動物で、「かわいいけど地上最強の生物!」というイメージが流布しているようだ。特に、乾燥に強く、体から水分が失われても「乾眠」という状態で何年も耐えることができるのは「有名」だ。 徐々に乾燥し、体が縮こまり樽型と呼ばれる形状になっていく様子、そして、水を与えられ「復活」する様子は、何度見ても驚きを禁じ得ない。なにはともあれ、それらの様子をまとめた動画を見てほしい。 クマムシが乾燥して樽型になり、水を得てふたたび復活するまで。(動画提供:堀川大樹) 樽型になった状態は、およそ動物には見えない。 水分を失って徐々に「樽」に近づいていく様子、さらに、ただの小さな「樽」から「動物」へと復帰する際のもぞもぞとした動きは絶妙である。「クマムシ最強、ブラボー」とぼくは叫びたい。 とひとりで盛り上がっても(また、思いを同じくする人がかなりいたとしても)、いきなりこの動画を見ただけの
ロンドン(CNN) 英ケンブリッジ大学はこのほど、同大図書館が所蔵する英科学者アイザック・ニュートンの手書き原稿など4000ページ分をオンラインで公開した。 ニュートンの学生時代のノートや、数学、光学、重力についての主要著書などが含まれている。万有引力の法則などをまとめた1687年の「自然哲学の数学的諸原理」(通称プリンキピア)の注釈付き原典も閲覧できる。 同大の担当チームは1日約200ページの資料を画像化し、アップロードする作業を続けてきた。デジタル化部門の責任者、グラント・ヤング氏は、このコレクションについて「科学史上最も重要な文書の一部」と説明。「だれでも、どこからでも、ニュートンがどのように研究を進め、理論や実験を組み立てていたかをクリックひとつで見ることができるようになった」と強調した。 文書の一部には焼けたり濡れたりした跡もあり、収蔵前に丁寧な保存修復措置が施されていた。公開さ
Nature, (2011年) | doi:10.1038/472276a Published online 21 April 2011 世界では、これまでにないハイペースで博士号(PhD)が生み出されている。この勢いに歯止めをかけるべきなのだろうか。 David Cyranoski, Natasha Gilbert, Heidi Ledford 図1:博士号の増産傾向 | 拡大する 多くの国々では、高等教育の大幅な拡大によって、博士号の授与数が増加した。1998 年から2006 年までの全研究分野の博士号授与数の年平均伸び率を以下に示した。 SOURCE: OECD/CHINESE MINISTRY OF EDUCATION 博士号を手にした科学者が誇りに思うのは当然だ。今もそれは学界エリートへの立派な入場券であるが、かつてほどの輝きはない。経済協力開発機構(OECD)加盟国では、科学
研究者マンガ「ハカセといふ生物」「ハカセといふ生物」は冴えない研究者である北大路柿生と、割と一般的な常識と感性を兼ね備えた普通の女子・姫杜冴子の文化交流に科学を添えてマンガにしたものである。 研究者マンガ「ハカセといふ生物」 「ハカセといふ生物」は冴えない研究者である北大路柿(きたおおじかきお)と、割と一般的な常識と感性を兼ね備えた普通の女子・姫杜冴子(ひめもりさえこ)の文化交流に科学を添えてマンガにしたものである。 最初から読んでみる? ↓↓↓ ☆第1話~ ☆出版記念マンガLINEスタンプ 研究者マンガ『ハカセといふ生物』研究者のおしごと Vol.1 研究者マンガ『ハカセといふ生物』研究者のおしごと Vol.2 研究者マンガ「ハカセといふ生物」書籍化もされています! 突然ですが、皆さんの周りにハカセはいます? 漢字で書くと「博士」っていうアレです。 医者とは限らない「Dr.」ってヤツで
今回は「学会とは何か」「なぜ学会に行くのか」について「学部生〜M1くらいのエア後輩」へ向けて手短に説明してみたいと思います。なお、本稿では「学会」という言葉を「学会組織」ではなく「年次大会」の意味で使っていきます。 学会とは何か 結論から言うと、学会とはフェスです。 業界のレジェンドクラスからペーペーの新人まで、同じ学問/音楽を愛する人々が一年にいちど集まってイェーイと盛り上がるのが学会/フェスです。基本的には楽しいものです。盛り上がって行きましょう。 学会発表とはライブである 学会では学会発表が行われます。学会発表というのは、ライブです。 大きな学会ではライブ会場が複数あり、収容人数の多いメイン会場や収容人数の少ないサテライト会場などがあります。各ライブ会場で15〜20分くらいで入れ替わり立ち代わりいろんな演者がステージに登場しライブアクトを繰り広げます*1。 ときには、自分の出演順が有

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