京都で何を食べるか。 たとえば今の自分なら志津屋のクリームパン、グリルデミのハンバーグ、新福菜館のラーメン、今宮神社のあぶり餅、村上開新堂のロシアケーキなどなど……食べたいものだらけだ。 初めて食べるもの、何度でも食べたいもの、旅行するたびに出てくる。 でも、京都に学生時代から7年間住んだ自分が一番好きだったものを思い出すと、別のものが頭に浮かぶ。 自分の心のベストテン第1位は、チキンカツだった。 京都は、実はチキンカツの街なのである。 チキンカツの街、京都 京都にはチキンカツを売りにした食堂・レストランが多い。 そう思って今回あらためて調べてみたのだが……あれ、京都=チキンカツという図式が出てこない。 もしかして自分だけなのだろうか…と自信がなくなってきたが、京都で学生生活を送ったことのある方なら頷いてくれる方もいるんじゃないだろうか。 京都の若者の胃袋を満たしてきたのは、たしかにチキン

JAグループ京都(京都市)の中川泰宏会長(73)と、中川氏の親族が経営する複数の会社が大阪国税局の税務調査を受け、2024年ごろまでの7年間で、計約8億円の申告漏れを指摘されたことが関係者への取材で判明した。うち約3億円が中川氏に対する指摘だった。国税当局は、主にJAグループ京都側が発注した工事を中川氏のファミリー企業が受注し、ファミリー企業から中川氏に資金が渡っていたと判断した。 JAグループは全国レベルの中央組織と、都道府県単位の中央会、市町村に根を張る地域農協からなる。中川氏は中央組織のJA共済連経営管理委員会副会長、JA全農経営管理委員の要職にある。また、地元のJA京都中央会(京都市)の会長を27年にわたって務め、現在も京都府内の五つの農協でつくるJAグループ京都(組合員約14万人)のトップに立つ実力者だ。 申告漏れのうち、約5億円については悪質な仮装や隠蔽(いんぺい)があったと指

4月30日の明け方、京都市中心部の交差点で、破損した水道管から大量の水があふれて道路が冠水し、自動車が浸水したり水道が濁ったりするなどの影響が出ました。水道管は設置してから京都市が交換の目安とする60年を超えていたということで、市の上下水道局は「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と謝罪しました。 30日午前3時半ごろ、京都市下京区の国道1号線にあたる五条通の「高倉交差点」で、直径30センチの水道管が破損して水が漏れ、道路上に大量に流れ出ました。 市の上下水道局によりますと、破損した水道管は1959年に設置されて65年ほどたっていて、市が交換の目安とする60年を超えていたことから、ことし11月ごろに撤去する予定だったということです。 ことし1月下旬の調査の際には異常は見られなかったということで、上下水道局は「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と謝罪するとともに、点検の方法や時期の見直しを

創刊145年を超す有力地方紙、京都新聞。だが、その経営体制は長年、オーナー家の専横という“闇”を抱え込んできた。これを払拭するため、持ち株会社「京都新聞ホールディングス」は2022年、大株主だった元相談役の女性に報酬の返還を求めて京都地裁に提訴。今年1月23日、全額返還を命じる判決が出た(元相談役側は控訴)。約40年にわたる新聞社への寄生はなぜ始まり、組織をどう蝕んできたのか。自身も地方紙の事件記者だったノンフィクションライターが、3回にわたり内幕をたどる。 (西岡 研介:ノンフィクションライター) 「経験も知見もない」相談役に10年で5億円超の報酬 「主文、被告は京都新聞ホールディングスに対し、3億1410万円を支払え……」 主文読み上げの後、京都地裁の松山昇平裁判長は「事案(の重要性)に鑑み、概要を説明します」として、この種の裁判では異例ともいえる判決要旨の読み上げを行なった。 だが、

京都市が、ホテルや旅館などの宿泊者から徴収している「宿泊税」の上限額をこれまでの1泊1000円から、1万円に引き上げる方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。実施されれば定額制の宿泊税を導入している自治体の中では最も高額となります。 京都市は2018年から原則、市内のすべてのホテルや旅館などの宿泊者から宿泊税を徴収していて、 1泊当たりの宿泊料金が ▽2万円未満の場合は200円 ▽2万円以上5万円未満は500円 ▽5万円以上は1000円となっています。2023年度の税収は過去最高の52億円に上りましたが、オーバーツーリズム対策などに充てるため、財源をさらに確保する必要があるとして、市が上限額を1万円に引き上げる方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。 税額の区分を5つに細分化し、1泊当たりの宿泊料金が ▽6000円未満の場合は200円 ▽6000円以上2万円未満は400円

ユネスコ無形文化遺産登録から10年を経て、登録当時には約5.5万店だった海外の日本料理店が、2023年には約18.7万店にまで増えるなど日々関心が高まっています。 京都府立大学、日本料理アカデミーでは京都から国内外を問わず和食のさらなる発展と和食文化を担う人材の育成を目指し、「日本料理大全 デジタルブック」を公開します。 ある料理を知るためには、まずその背景を知らないと始まりません。「日本料理大全」シリーズは手法のみを解説するのではなく、考え方の基礎を示していくことを目指しています。経験や勘に頼るのではなく、なぜこの味が生まれるのか、どうしてこの調理法になるのか、といった根拠や科学的な理由を示しています。それらをもとに料理する人が考え、取り入れ、オリジナルの料理を生み出す手助けとなることを目指しています。 このシリーズが日本料理の発展・普及の一助となり、多くの人々の健康と喜びを導くことにな
京都市長選挙が終わった。自民党・公明党の国政与党だけでなく立憲民主党・国民民主党といった野党からの推薦を受けた松井孝治氏が当選し、共産党などの支援を得た福山和人氏などが落選したとのことである。SNSを見ていると、主にリベラル・左派と見られる人たちからの立憲民主党への批判の声が非常に大きい。そりゃ共産党と立憲民主党が共闘していれば勝てたかもしれない選挙、そう言いたくなる気持ちもわかる。 だが、少しでも京都の政界について関心があればそれは極めて困難(多分関係者が鬼籍に入るまで不可能)なことがわかる。中高年以上の京都人には半ば常識だが、全国的には有名でないだろうから、選挙も終わったことだし残しておこうと思う。 過去の京都市長選(新人同士)と今回2008年 門川大作 158,472票(自民・公明・民主・社民推薦) 中村和雄 157,521票(共産推薦) ※その他保守系無所属の村山祥栄が8.5万

2月4日に行われた京都市長選挙は異例の展開となった。 告示の直前、ここ京都でも、有力とみられていた候補の1人に「政治とカネ」の問題が疑われる事態が直撃。党勢拡大を狙ってこの候補の推薦を決めていた日本維新の会が自主投票を余儀なくされ、構図が一変した。 有権者113万人を揺さぶった“古都の混迷”の結末は。 (京都市長選挙取材班) 35年ぶりの衝撃 去年11月、京都市内で開かれた村山祥栄の立候補会見。 会場は高揚感に包まれていた。 村山の両脇には、推薦を決めた日本維新の会代表の馬場伸幸と、当時の国民民主党京都府連会長の前原誠司の姿があった。 「民主主義には選択肢が必要だ」 前原は、そう高らかに宣言した。 京都市長選で、繰り返されてきた「非共産対共産」の構図が35年ぶりに崩れた瞬間だった。 京都では、1950年から7期28年にわたり、共産党が中心となって支える革新系の知事が府政を担うなど、共産党が

16年ぶりに新人どうしの争いとなった京都市長選挙は、自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦した元官房副長官の松井孝治氏が初めての当選を果たしました。 京都市長選挙の開票結果です。 ▽松井孝治、無所属・新。当選。17万7454票 ▽福山和人、無所属・新。16万1203票 ▽村山祥栄、無所属・新。7万2613票 ▽二之湯真士、無所属・新。5万4430票 ▽高家悠、諸派・新。2316票自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦した元官房副長官の松井氏が、共産党が支援した元京都弁護士会副会長の福山氏らを抑え、初めての当選を果たしました。 松井氏は、京都市出身の63歳。 昭和58年に当時の通商産業省に入省したあと、平成13年の参議院選挙に当時の民主党から立候補して初当選し、鳩山内閣では、官房副長官を務めました。現在は、慶應義塾大学の教授を務めています。 今回の選挙で、松井氏は、子育て支援の

任期満了に伴う京都市長選挙が21日告示されました。 現職の引退で16年ぶりに新人どうしが争う構図です。 京都市長選挙に立候補したのは、届け出順に、いずれも新人で、 ▽無所属で共産党が支援する元京都弁護士会副会長の福山和人氏(62)。 ▽無所属で元京都市議会議員の村山祥栄氏(45)。 ▽無所属で元京都府議会議員の二之湯真士氏(44)。 ▽無所属で自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦する元官房副長官の松井孝治氏(63)。 ▽諸派で事業家の高家悠氏(35)。 以上の5人です。 候補者の顔写真は、撮影の承諾を得た方について紹介しています。 今回の選挙は、現職の引退に伴って、16年ぶりに新人どうしが争う構図です。 選挙戦では、教育・子育てへの支援策や、観光客が集中することでさまざまな弊害が出る「オーバーツーリズム」への対策、それに財政再建に向けた取り組みなどをめぐって論戦が交わされる見通しで

昨年、十二月二十一日のことである。 森見登美彦氏は、万城目学氏と、ヨーロッパ企画の上田誠氏との忘年会に参加した。年末の京都に清らかなおっさんたちが集う忘年会も、すでに六回目を数える。 「六回目といえば」 ということで、万城目氏が新作『八月の御所グラウンド』で六回目の直木賞候補になっているという話になった。 しかし万城目氏の顔つきは暗かった。 「どうせあかんねん」 「待ち会はしないんですか?」 「そんなもんせえへんわ。いつもどおりにしてる」 それはいかん、と登美彦氏は思った。度重なる落選にウンザリする気持ちはよく分かるが、直木賞はようするに「お祭り」なのであって、盛りあがらなければ損である。「待ち会」は落ちてからが本番なのだ。落選したってええじゃないか! 「何をいじけてるんです。待ち会やりましょう!」 「なんでやねん!」 「やるなら東京まで行きますって」 「あ、それなら僕も行きます」と上田氏

『公研』2023年11月号「対話」 ※肩書き等は掲載時のものです。 とかくネガティブに語られがちな就職氷河期世代。 この世代を境に日本はどのように変わったのだろうか。 同時代の京都で暮らしたお二人に語っていただいた。 作家 森見登美彦 × 文教大学国際学部国際観光学科専任講師 中井治郎 京都モラトリアム 中井 今回の「対話」は、編集部からの「ロスジェネ世代(就職氷河期世代)について語ってほしい」というリクエストを受けて実現した経緯があります。以前に『公研』でインタビューを受けたことがありました(『公研』2020年10月号)。僕が研究対象にしている京都のオーバーツーリズムなどの観光の話が主なテーマでしたが、インタビューは僕自身の長すぎる「京都モラトリアム」時代の話になっていったんですね。僕は就職せずに、大学に残って何となくダラダラと過ごしていた期間が長かったんです。その時期のエピソードが編集
前の市長の辞職に伴う京都府八幡市の市長選挙は、無所属の新人で、自民党、立憲民主党、公明党が推薦した元京都市職員の川田翔子氏が初めての当選を果たしました。 川田氏は、全国のこれまでの女性市長の中で最も若い市長となります。 八幡市長選挙の開票結果です。 川田翔子、無所属・新、当選、1万516票。 尾形賢、維新・新、8334票。 亀田優子、無所属・新、5878票。 無所属の新人で、自民党、立憲民主党、公明党が推薦した川田氏が、日本維新の会の新人と共産党が推薦した新人を抑え、初めての当選を果たしました。 川田氏は、奈良市出身の33歳。 京都市の職員や参議院議員の秘書を経て、辞職した前の市長の後継として、今回初めて八幡市長選挙に立候補しました。 川田氏は「成長をつかむ街づくりや企業誘致の促進、駅前開発などをしっかりと進めていきたい。福祉の充実にも、全力で取り組ませてもらう」と述べました。 川田氏は、

京都市は、歴史的な景観を守るために導入している建物の高さなどの規制を25日から一部の地域で緩和します。マンションやオフィスを増やし人や企業を呼び込むねらいです。 京都市は、歴史的な景観を守るため、国の制度も活用して、市街地の96%で建物の高さなどを規制しています。 しかし20代後半から30代の若い世代が働いたり、住んだりする場所の確保が難しいことが課題となっていて、市はマンションやオフィスを増やすため、建物への規制を緩和する新たな都市計画を策定しました。 この中では ▽京都駅の南側や ▽市西部の阪急・西院駅周辺 ▽市東部の外環状線沿線など、一部の地域で規制を緩和します。 具体的には、京都駅の南側の烏丸通沿いなどでは、オフィスや研究施設などを対象に、高さの上限をこれまでの20メートルや25メートルから31メートルに緩和します。 また市西部の西院駅周辺ではマンションなどを建設する場合一定の条件

政府は京都市が導入を目指す空き家への課税に同意する方針だ。京都市は空き家などの所有者に課税する「非居住住宅利活用促進税」を2026年度にも導入する。空き家となった物件の市場流通を促し、若年層や子育て世帯への供給を増やす狙いがある。全国で空き家の増加が課題となるなか、空き家を放置しにくい環境を整える。京都市は新税の導入を盛り込んだ条例案を22年3月に市議会で可決した。地方税では自治体が条例で新税

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