私が13歳くらいの頃、学校の理科の先生はリンキン・パークの「Numb」に夢中だった。セカンドアルバム『メテオラ』からの、ムーディーでアンニュイなシングル曲だ。彼は修学旅行のスライドショーにこの曲を入れ、再生中は目を閉じてじっくりと堪能していた。40代の教師がニューメタルバンドにハマっていたのは奇妙に思えるかもしれない。彼は珍奇なネクタイを締めてはいたが、カーゴショーツを穿いていたわけではない。しかしご存知のように、リンキン・パークの人気は絶大だった。 2000年のファーストアルバム『ハイブリッド・セオリー』は、ガンズ・アンド・ローゼズの『アペタイト・フォー・デストラクション』以来、あらゆるジャンルで最も売れたデビュー作となった。そして、その人気はストリーミング時代まで続いている。リンキン・パークは、Spotifyで10億回以上ストリーミングされた曲が複数ある。そのなかには前述の「Numb

かつて世界的な人気を誇り、2009年に解散したイギリスのロックバンド「オアシス」が15年ぶりに再結成することを発表し、音楽ファンの期待が高まっています。 「オアシス」は1991年、イギリス中部マンチェスターで結成され、同じイギリス出身のバンド「ザ・ビートルズ」の影響を受けた高い音楽性や労働者階級の心情をつづった歌詞などで世界的な人気を誇りました。 中でも1995年に発売されたアルバム「モーニング・グローリー」は各国のチャートで1位を獲得し、このうち「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」は多くの有名アーティストがカバーしたことでも知られる代表曲となりました。 その後、中心メンバーのギタリスト、ノエルとボーカル、リアムの兄弟の不仲から2009年に解散し、別々に音楽活動をしていましたが、27日、15年ぶりに再結成すると公式サイトなどで発表しました。 来年7月からイギリスとアイルランドでツアー

RIZE:左からJESSE(Vo, Gt)、KenKen(Ba, Vo)、Rio(サポート・ギタリスト)、金子ノブアキ(Dr)(Photo by cherry chill will.) いよいよRIZEが再始動を果たす。『RIZE TOUR 2024“SOLU”』と銘打たれた全国7カ所を巡るツアーが、この6月から7月にかけて行なわれるのだ。ただ、通常こうしたニュースには大掛かりな活動計画や劇的な展開がつきものだが、このバンドの場合は相変わらず戦略めいたものとは無縁なままであるようだ。そんな彼らのリアルな現在を探ろうと、4月半ばの某日にインタビューに臨んだのだが、当日になってJESSE(Vo, Gt)が急用のため欠席となり、彼とは機会を改めて話をすることになった。この日、取材現場に現れたのは金子ノブアキ(Dr)、KenKen(Ba, Vo)、そしてサポート・ギタリストのRioだった。各々が多

LINKIN PARKが2025年に再結成ツアーの可能性を検討しており、故 Chester Benningtonの後任として女性ヴォーカリストの起用を考えていると、バンドに近しい複数の情報筋が米ビルボードに語ったと報じられた。 同誌によると、ブッキング・エージェントのWMEが、Mike Shinoda、Brad Delson、David Farrellが参加するLINKIN PARKのツアーとフェスティバルのヘッドライナー枠のオファーを受けているという。そしてある情報筋が米ビルボードに語ったところによると、バンド側は女性ヴォーカリストを見つけたいと考えているようで、ここ数週間話題になっていた噂と一致する。今年の3月30日、ラジオ番組"Wired in theEmpire"に出演したORGYのJayGordonがLINKIN PARK再結成の噂を耳にしたと語り、女性シンガーがいるらしいと
TOSHI-LOW 撮影/河西遼 吉田豪がTOSHI-LOWにインタビューを実施。BRAHMANをはじめとするバンド活動で生き様としてきたパンクの精神、その出会いから現在に至るまでの変化を語った。 パンク・ロック最後の扉 ――実は初対面じゃないんですよ。 TOSHI‐LOW ……うそっ!? いつ? ――20年ぐらい前、たぶん媒体は『Gb』(注1)だったと思うんですけど、BRAHMANのМVとか作っているタナカノリユキさんとの対談をボクが仕切ったことがあったんです。 TOSHI‐LOW あ、あったかも! ――検索したけどネット上に情報は何も残ってなくて。そのとき、おっぱいパブの話ですごい盛り上がったのに、後から「これは使わないでね」って言われたのが印象的 でした。 TOSHI‐LOW じゃあ使えないじゃない! ――ダハハハハ! いや、その頃と比べたら相当オープンな人になったんだろうなって。

すでにご存知の方も多いと思うけど、TV局で放送されたグリーン・デイの年越しパフォーマンスが炎上した。イーロン・マスクまで皮肉を言うような事態があったのだけど、この週末にグリーン・デイがマスクに反論した。 知らない方のためにその経緯を簡単に説明すると。アメリカの民放局ABCで毎年放送される年越し番組”Dick Clark’s New Year’s Rockin’ Eve with Ryan Seacrest 2024”にグリーン・デイが出演し、パフォーマンスを行った。映像はこちら。 その中で、”アメリカン・イディオット”の歌詞を変えてMAGAを批判。上の映像のちょうど1分くらいのところだ。 ビリー・ジョー・アームストロングが、もともと「俺はレッドネック(アメリカの白人保守派労働者階級)の問題とは関わりたくない」と歌うところを、「俺は、MAGAの問題とは関わりたくない」に変えて歌ったのだ。年
Number_iとは?2023年10月に結成された平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太からなるグループ。滝沢秀明氏が代表を務めるTOBEに所属する。2024年元日にデビュー作となるラップナンバー「GOAT」を配信し、3月にCDリリース。同月、TOBE所属アーティストが東京・東京ドームで4日間にわたって行うライブ「to HEROes ~TOBE 1st Super Live~」に出演する。 The BONEZとは? RIZEのフロントマンであるJESSE(Vo, G)のソロプロジェクト、BONEZから発展したバンド。2012年に1stアルバム「Stand Up!」をリリースした。メンバーチェンジを経て現在はJESSE(Vo, G)、T$UYO$HI(B)、ZAX(Dr)、KOKI(G)の4人で活動しており、2022年12月にはcoldrainとのライブイベント「The BONEZ Presents

日比谷野音は1923年7月に開設され、今年で100周年を迎えた。過去にも改修が行われたが、最後の改築から約40年が経過し、老朽化が進んだため、建て替えが決定した。来年9月30日まで現在の建物で運用され、再整備後の施設利用については詳細が決まり次第、アナウンスされる。また新たな施設について、東京都建設局では「都立日比谷公園大音楽堂の再整備に関する基本方針」を策定。基本方針では野音ならではの開放感を維持することを前提に、ステージ上および観客席前方に屋根を設置すること、施設の利便性を高めるために控室やバックヤードなどの機能拡充を図ることなどが挙げられている。 日比谷野音の歴史は長く、開設からわずか2カ月後の1923年9月1日に関東大震災が発生。会場は娯楽施設の壊滅した都内における当時の市民生活に健全な娯楽を与える場所として、音楽会や舞踏会、野外劇などに利用された。太平洋戦争の影響により一時休館し

特集「ヘヴィメタルの最新動向」では、2010年代後半〜2020年代にかけて、より越境的な広がりを見せているメタルの現在地について考察してきた。本稿では日本のオーバーグラウンドな音楽シーン、特にこの夏盛況を見せたロックフェスにおけるメタルやラウドロックに焦点を当ててみたいと思う。 2010年代はバンド自ら主催するフェスが乱立した時代。そこで台頭したのがラウドロックである。ラウドロックは、パンクやメタルをルーツにした“ラウドなロック”を指すざっくりとした呼称だが、バンド自らが主催フェスなどを通して“ラウドロック”を定義づけていくことで、フェスシーン全体の顔役となるまでに進化してきたという歴史がある。また、そうしたラウドロックをルーツに持つ若手世代の台頭で、最新のJ-POP方面からも、メタル的な要素を取り込んだ音楽が少しずつだが頭角を現し始めていることも事実だろう。 そこで、ラウドロックを起点に

帯広・旭川・札幌公演を楽しみにしてくれていたみんな本当にごめんなさい。俺とウブと高橋がコロナ陽性になってしまいました。ひとえに自己管理の甘さが原因です。振替公演や払い戻しのご案内については、オフィシャルサイトのNEWSや公式SNSから随時発表させていただきます。 そして、函館のライブに参加してくれた人たち、特に前の方にいた人たちには感染させてしまった可能性が高いと思います。どう謝っていいのかすら分からないのですが、ほんとうにすみませんでした。もしも今日か明日ぐらいに喉の違和感や発熱があった場合は、自身のコロナ感染を疑って、高齢の近親者や友人などにうつさないように十分警戒してください。またオミクロン株は発症2日前からでも他者へ感染させる可能性があるようなので、しばらくはマスクを着用するなど、気をつけていただければと思います。 昨日、函館公演当日に高橋が体調不良で検査を受けました。PCR検査の

本楽曲は昨年12月にレコーディングされた、新録の楽曲。恒岡 章が亡くなる前にすでにリリックビデオ、ジャケット写真、最新アーティスト写真など、リリースに纏わる全てが完成していた。アートワークは横山健が手掛けており、難波章浩、恒岡ともに同意を得て完成。リリックビデオ、グッズも3人が監修している。 さらに、『SATANIC CARNIVAL2023』への出演も発表。あわせてHi-STANDARD以外の全出演ラインナップも明らかになった。今回は全41組のバンドが出演。オフィシャル最終先行は4月21日19時より受付開始される。 Hi-STANDARD 横山健(Gt/Vo)/難波章浩(Vo/Ba) コメント 皆さんへ 突然のことで驚かれるとは思いますが、ボク達 Hi-STANDARD は新曲をリリースします。たった1曲ですがリリースします。 「I'M A RAT」という曲です。 この曲がツネちゃんの

パンクバンド「Hi―STANDARD」のドラマー、恒岡章さんが亡くなったことが分かりました。51歳でした。 所属事務所は15日、公式サイトで「弊社所属のHi―STANDARDのドラム、恒岡章が2023年2月14日に亡くなりました。皆様にはご心配をお掛けしておりますが、詳細に関しましては現在確認中です。改めてご報告させて頂きますので、何卒ご了承の程よろしくお願い申し上げます」と発表しました。 1991年に結成されたHi―STANDARD。2000年にグループとしての活動を休止するも、2011年、東日本大震災を機に再始動しました。 個人としては、チャットモンチー、あいみょんさんら、様々なアーティストとも共演していました。 また、東日本大震災から12年となる3月11日には、宮城県仙台市の小学校で開催されるイベントに出席する予定でした。 突然の訃報に、ロックバンド「氣志團」のボーカル・綾小路翔さん

RIZE、RED ORCAのメンバーで俳優としても活躍する金子ノブアキ(Dr)が20歳のころを振り返り、今後について語った。 金子が登場したのは、人生の大きな節目でもある「20歳」をテーマにお送りした特別番組『J-WAVE SPECIAL SAPPORO BEER AT AGE 20, THE BEGINNING』(ナビゲーター:シシドカフカ)。ここでは1月9日(月・祝)にオンエアされた内容の一部をテキストで紹介する。 金子は、シシドが主催する100種類以上のハンド・サインを出しながら即興演奏でリズムを奏で、セッションするリズム・イベント「eltempo」にも参加するなど、交流があるというふたり。まずは「サッポロ生ビール黒ラベル」で乾杯してトークをスタートさせた。 シシド:今夜は人生の節目でもある20歳をテーマにお送りしているんです。ノブアキさん、20歳のころはなにをしていましたか? 金

インタビューと文章: 榎並紀行(やじろべえ) 写真: 小野奈那子 東京に住む人のおよそ半分が、他県からの移住者*1というデータがあります。勉学や仕事の機会を求め、その華やかさに憧れ、全国からある種の期待を胸に大勢の人が集まってきます。一方で、東京で生まれ育った「東京っ子」は、地元・東京をどのように捉えているのでしょうか。インタビュー企画「東京っ子に聞け!」では、東京出身の方々にスポットライトを当て、幼少期の思い出や原風景、内側から見る東京の変化について伺います。 ◆ ◆ ◆ 今回お話を伺ったのは、ミュージシャンのCharさん。8歳でギターを手にし、10代からスタジオ・ミュージシャン(編注:音楽スタジオでのレコード、CDなどの作成やステージサポートのため、楽器演奏を行うミュージシャン)などバックギタリストとして活動を開始。以来、日本を代表する偉大なギタリストとして、数十年にわたってリスペクト

台湾の音楽に最近ハマっている。 同じアジア圏だからか、なんとなく日本人の琴線に響く音楽が多いように思う。英語圏の洋楽よりも聴こえ方が邦楽に近い気がするのだ。 自分はDSPSというバンドがきっかけで興味を持ち始めた。2019年にHomecomingsとの2マンライブを台湾と日本で行なったバンド。日本の音楽ファンにも注目され始めているバンドでもある。 DSPSについて調べると、彼らは日本の音楽に強い影響を受けたことがわかった。納得した。どことなく日本のバンドと耳障りが似ていたからだ。 さらに調べてみると、日本の音楽は台湾の多くのバンドに影響を与えていることがわかった。その影響も聴けば伝わるような、ダイレクトに影響を受けているバンドが多い。 ちょっと聴いてみて欲しい。良いバンドが多いし、聴けば日本の音楽から影響を受けているバンドだとわかって興味深いので。 DSPS 透明雑誌 ゲシュタルト乙女 旺

【対談連載】ASH DA HEROの“TALKINGBLUES” 第12回ゲスト:JESSE [RIZE / The BONEZ] ASH DA HEROをホスト役に、ゲストを迎えて毎回トークセッションを繰り広げる連載が“TALKINGBLUES”だ。あるときは同じミュージシャン目線で、またあるときは異ジャンルに斬り込む対談企画にはこれまで、L’Arc-en-CielのHYDEやKenといった大先輩や、同世代の気鋭ギタリストDURANやJUON、目標であるROTTENGRAFFTYやa flood of circleなどを迎え、会話で深く熱くセッションしてきた。 ◆ASH DA HERO × JESSE [RIZE / The BONEZ] 画像 12年前、お客さんとしてRIZEのライブを観に行ったASHがJESSEと交わした言葉、バンドマンの日常に溢れるロマン、金髪坊主は女性ウケが悪
![【対談連載】<span>ASH DA HERO</span>の“TALKING BLUES” 第12回ゲスト:<span>JESSE [RIZE / The BONEZ]</span>](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2f10654921bb712b935b9c2af4254b360ccf2d52f9%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fnew-img.barks.jp%252Fimg%252Farticle%252F1000216640%252FH%252Foriginal.jpg&f=jpg&w=240)
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのギタリストであるジョン・フルシアンテは2009年に脱退した時の状況を振り返って、当時は「オカルトにのめり込んでいた」ことを明かしている。 1980年代後半から加入と脱退を繰り返してきたジョン・フルシアンテが最後に参加したアルバムは2006年発表の『ステイディアム・アーケイディアム』だった。ツアーのサポート・メンバーだったジョシュ・クリングホッファーが2009年にジョン・フルシアンテに代わって加入し、2011年発表の『アイム・ウィズ・ユー』、2016年発表の『ザ・ゲッタウェイ』に参加している。 ジョン・フルシアンテは来たる新作『アンリミテッド・ラヴ』で復帰を果たしており、『クラシック・ロック・マガジン』誌で2009年に脱退した理由を語っている。 「ツアーをしていた最後の数年間は精神的にバランスを崩していたんだ」とジョン・フルシアンテは語っている。「ツアーが続

リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く