真夏の炎天下、砂塵舞うグラウンドで白球を追い、流した汗と涙が「青春の象徴」として語られる。そんな甲子園大会は戦後日本の夏を彩ってきた。しかし、その構造や価値観は戦前からほとんど変わらず、時代の大きな流れから取り残されつつある。いまや、少子化・人材不足・経済的困難・価値観の断絶という複合的な要因が、大会そのものの存在意義を問い直している。そろそろ、甲子園を「当然あるべきもの」とする思考停止をやめ、廃止や大幅な形態変更も含めて議論するべき時期に来ているのではないか。少子化が削る“競技人口”の土台 2024年、日本の高校生人口はおよそ100万人。昭和後期のピーク時から半減し、その影響は高校野球にも直撃した。2015年に約17万人いた野球部員は、2023年には10万人を下回った。これは単なる数字の減少ではなく、大会の競技的価値を揺るがす問題だ。 特に地方の現場は深刻だ。岩手県では3〜4校が合同で
広陵高校の堀正和校長が10日午後、兵庫県西宮市にある大会本部を訪れたあと会見しました。 この中で堀校長は冒頭、部員の暴力問題などを理由に2回戦を前に大会の出場を辞退することを表明し、「各方面の皆さまに多大なご迷惑、ご心配をおかけしましたことを深くおわびいたします」と謝罪しました。 広陵高校は、ことし1月に複数の野球部員が下級生の部員に対し個別に暴力をふるったなどとして高野連から3月に厳重注意を受けていたことを明らかにしています。 これとは別に元部員が監督やコーチ、一部の部員から暴力や暴言を受けたという情報がSNSで広がっています。 広陵高校によりますとこれまでにSNSなどで指摘をされた事案は、新たに確認できなかったとしていて、元部員の保護者からの要望に応じことし6月に弁護士などで作る第三者委員会を設置し、調査を進めているということです。 堀校長は「事態を重く受け止め、本大会の出場を辞退した

大相撲夏場所で大関として2場所連続優勝を果たした大の里について、日本相撲協会は横綱昇進に向けた臨時理事会の開催を決め、大の里の横綱昇進が確実になりました。 初土俵から所要13場所での昇進は横綱が番付上の地位として明文化された明治42年以降、最も速い記録となります。 今場所、綱とりに挑んでいた大の里は初日から連勝を続け、自身最長となる13連勝とし、13日目に自身4回目、大関としては2場所連続の優勝を果たしました。 千秋楽に横綱 豊昇龍に敗れたものの最終的には14勝1敗の好成績を残しました。 横綱昇進の議論を預かる日本相撲協会の審判部は、八角理事長に対し大の里の横綱昇進に向けた臨時理事会の開催を要請し、理事長は開催を決めました。 相撲協会は、今月28日の臨時理事会に先立ち、26日の横綱審議委員会に大の里の横綱昇進を諮問します。 横綱審議委員会には、横綱に推薦する条件として「大関で2場所連続優勝

埼玉スタジアム(さいたま市)で2日行われたサッカーJ1リーグ浦和レッズ対柏レイソル戦で、埼玉県川口市に集住するトルコの少数民族クルド人のサッカーチーム「FCクルド」のシャツを着た集団が観戦前に無許可で旗を掲げようとして、主催者から制止されトラブルになっていたことがわかった。 集団は再三の要請を聞き入れず、激高して大声で「クルド人を差別するのか」「差別、差別」などと騒いだという。 試合を主催した浦和レッズによると、「FCクルド」というチームの緑と赤のシャツを着た集団が観戦のため来場、FCクルドとカタカナで書かれた旗を掲げようとした。横断幕や旗などは事前申請して許可が必要というルールだが、申請はなかった。浦和側が使用できないと伝えたところ、トラブルになったという。 当日観戦していた諸井真英・埼玉県議(県議会サッカー振興議連会長)の関係者への聞き取りによると、集団は大人と子供の20人で、浦和サポ

日本時間2月10日に開催された、第59回スーパーボウルのハーフタイムショー「AppleMusic Super Bowl LIX Halftime Show」にケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)が出演を果たした。この模様は現在AppleMusicや、NFLの公式YouTubeなどでアーカイブが公開となっている。 このパフォーマンスについて、ライター/翻訳家の池城美菜子さんに解説頂きました。 <関連記事> ・ケンドリック・ラマー特集一覧 ・ケンドリック・ラマーが今、単独でスーパーボウル・ハーフタイムショーに出演する意義 ・今から間に合うケンドリック・ラマー入門 黒人のアンクル・サム 「やぁ、私はサム、みんなのサムおじさんだよ。で、これが偉大なアメリカのゲームだ」 昨秋、南部のニューオーリンズでの開催ながら、西海岸代表のケンドリック・ラマーがヘッドライナーに決まり、物議をか

バスケットボール男子の日本代表として2大会連続でオリンピックに出場し、NBA=アメリカプロバスケットボールでプレーする八村塁選手が、日本バスケットボール協会に対して「お金の目的があるような気がする」などと発言し、日本代表のコーチ陣の人選についても「残念だ」などと自身の考えを会見で述べたことを受けて、協会が発言の真意について確認を進めることになりました。日本代表として2大会連続でオリンピックに出場した八村選手は、13日、所属するNBAのレイカーズの試合後に開かれた記者会見で、日本バスケットボール協会について「僕としてはうれしくないところがある。日本代表として強化や子どもたちのためにやってきたが、お金の目的があるような気がする」などと発言しました。 さらに、コーチ陣の人選に対しても「僕たちは日本男子のトッププレーヤーたちなので、男子のことが分かり、アスリートで、プロとしてもコーチをやったこと

アメリカンフットボールの往年のスター、O・J・シンプソンさんが10日、がんのため亡くなりました。76歳でした。 O・J・シンプソンさんは1947年、アメリカ・サンフランシスコで生まれ、大学在学中から全米で注目されるアメリカンフットボールの選手として活躍しました。 1970年代を中心に、NFL=アメリカプロフットボールリーグでも数々の記録を残し、引退後は知名度を生かして、映画に出演するなど、俳優としても活動していました。 こうした活躍の一方で、1990年代、シンプソンさんは前の妻とその知人のあわせて2人を殺害したとして起訴されましたが、その後、無罪となり、人種問題も背景にアメリカ国内外で大きな関心が寄せられました。 シンプソンさん本人のSNSには家族からの投稿として、シンプソンさんががんとの闘病の末、子どもや孫に囲まれて10日、亡くなったと明らかにされています。76歳でした。

井上選手は去年、バンタム級で日本選手で初めてとなる4団体王座統一を果たし、ことしはスーパーバンタム級に階級を上げて、WBC=世界ボクシング評議会、WBO=世界ボクシング機構の2団体統一チャンピオンになっていました。 そして、26日夜はWBA=世界ボクシング協会、IBF=国際ボクシング連盟で同じ階級の2団体統一チャンピオンであるフィリピンのマーロン・タパレス選手と、東京の有明アリーナで4団体王座統一をかけて対戦しました。 井上選手は序盤、ガードを固めるタパレス選手に対し攻めあぐねる場面もありましたが第4ラウンドに左のフックで顔面を捉えたあと、ロープ際に追い詰めて連打を浴びせて、この試合初めてのダウンを奪いました。

ことし10月。 あるニュースが航空業界をにぎわせました。 大勢の力士が同じ飛行機に乗り合わせることになり、重量オーバーに。 急きょ、臨時便が運航されたというのです。 航空関係者がそろって「聞いたことがない」という珍しいトラブルで、海外メディアでも取り上げられました。 当時、何が起きていたのでしょうか。 (大阪放送局 関西空港支局 記者 高橋広行) “おさまりません 無理です” 当時の状況を説明してくれたのは、日本航空オペレーションコントロール部の奥津俊幸マネージャー。 問題がわかったのは10月11日の夜。 この航空会社では午後6時半ごろから、翌日運航する便の準備作業に入ります。いつどのようなルートで、どのくらいの燃料を積んで飛ぶかなどを管制官に伝え、社内でも共有する「フライトプラン(飛行計画書)」を作成するためです。 ここで重要なのが「ウエイト(重量)」と「バランス(重心)」。 略して“

お笑いタレントの野沢直子(60)が16日、ニッポン放送のラジオ番組「ナイツ ザ・ラジオショー」にゲスト出演した。 野沢は現在、米国のサンフランシスコに在住している。そこで「ナイツ」の塙宣之が「大谷翔平って、そんなアメリカで人気ないよって言う人がいるんですけど、メチャクチャ人気ありますよね?」と質問。すると野沢は「なんか若干炎上したら、イヤなんだけど…」と前置きしたうえで、こう回答した。 「人気あるんだけど、なんかその野球自体が…。野球好きな人は野球見るんだけども、なんかやっぱりさ、アメリカってさ、バスケとアメフトなわけよ。だからそこら辺(バスケットとアメフト)はキラキラしてるんだけど、野球ってそこに比べると、ちょっと地味なスポーツっていう印象があるから」 日本では毎日、テレビや新聞で大谷翔平のことが大きく報道されているが、米国では「確かにみんなショウヘイ、知ってるんだけど、温度差があるかな

この夏は暑い、暑すぎる。 連日の猛暑で熱中症やその疑いで救急搬送されるケースが全国で相次いでいます。 こうした暑さの中でも各地の学校では運動部の練習や大会などが行われています。7月には山形県米沢市で部活動を終えた女子中学生が熱中症とみられる症状で搬送され、その後、死亡しました。 過去に学校の管理下で熱中症で死亡した事故を独自に分析すると、「暑さ指数」の目安を超えた中で起きていたことがみえてきました。 どうすれば子どもたちを熱中症から守ることができるのか。データの詳細な分析と模索を続ける現場の声から考えます。 目次 全国制覇した剣道部 大会直前に練習を3日取りやめ 20年前 熱中症で“最後の夏”を失った監督の後悔

プロボクシング、スーパーバンタム級の世界タイトルマッチが25日行われ、井上尚弥選手が2団体統一チャンピオンのアメリカの選手に8ラウンド、テクニカルノックアウト勝ちして4階級制覇を果たしました。日本の男子選手が4階級制覇を達成するのは井岡一翔選手に続いて2人目です。 井上選手は去年、バンタム級で4団体の王座統一を果たして、その後、1つ上のスーパーバンタム級に転向しました。 その初戦として25日夜、東京の有明アリーナでWBC=世界ボクシング評議会とWBO=世界ボクシング機構の2団体統一チャンピオンでアメリカのスティーブン・フルトン選手とのタイトルマッチに臨みました。 井上選手は序盤からカウンターやワンツーのパンチ、ボディーへの攻撃など多彩なコンビネーションで攻めたほか、相手のパンチを巧みなディフェンスでかわすなど主導権を握りました。 中盤は相手の反撃を受ける場面もありましたが、第8ラウンド開始

LuLi @Libra1983h スケートボーダーの方々へ。 どうしてもトリック決めたいなら、帝劇以外へ行ってください。 (口汚い言葉しか出てこないほど不快です) あなた方にとってはどうでもいいものかもしれませんけれど、ミュージカルを楽しみに見にきているものたちにとっては万死に値する行為です。 #ムーランルージュ pic.twitter.com/ho0fd3VMQO2023-07-13 23:46:11 LuLi @Libra1983h スケートボードの件。 私の書き方が良くなかったのかもしれませんが。 観劇を終え外に出た瞬間に目に入ってしまったものですから「帝劇以外へ」と書きましたが「許可されていない場所」のどこですることもNGです。 当然、他の劇場、公共施設、公道等々…そのどこですることも許されません。twitter.com/Libra1983h/sta…2023-07-14 1

カタールで行われている柔道の世界選手権は8日、男子66キロ級で阿部一二三選手が、女子52キロ級では妹の阿部詩選手がそれぞれ金メダルを獲得し、去年に続き、きょうだいそろって世界選手権を制しました。カタールのドーハで行われている柔道の世界選手権は8日、男子66キロ級と女子52キロ級の試合が行われました。 このうち、東京オリンピック男子66キロ級の金メダリスト、阿部一二三選手は準々決勝で東京オリンピックの決勝で対戦したジョージアのバジャ・マルグベラシビリ選手を豪快に投げて、合わせ技で一本勝ちするなど順調に決勝まで勝ち上がりました。 そして決勝では去年に続いて東京オリンピックの代表の座を争った丸山城志郎選手と対戦しました。 試合は開始直後から激しい組み手争いとなりましたが、阿部選手が丸山選手に効果的な技に入る隙を与えず、徐々に流れを作りました。 延長戦に入ったあとは阿部選手が、反撃を試みる丸山選

野球のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックは21日、アメリカ・フロリダ州の「ローンデポ・パーク」で日本とアメリカの決勝が行われ、日本が3対2で勝って3大会ぶり3回目の優勝を果たしました。 また今大会のMVP=最優秀選手には日本の大谷翔平選手が選ばれました。日本からMVPが選ばれるのは、第1回と第2回大会で選出された松坂大輔さん以来となります。さらに大会のベストナインにあたる「オールWBCチーム」には大谷選手と吉田正尚選手の2人が選ばれました。 ※記事の後半では試合の詳しい経過も掲載しています。 【勝利投手】今永昇太(1勝0敗 防3.00) 【セーブ】大谷翔平(2勝0敗1S 防1.86) 【敗戦投手】ケリー(0勝1敗 防8.31) 【本塁打】村上(1号)岡本(2号)ターナー(5号)シュワーバー(2号) 2回にソロホームランで先制された日本はそのウラ、準決勝でサヨナラ勝ちに貢献した先頭の

大谷選手やボクシング井上選手など、最近の若手スーパーヒーローはみんな遊ばずに品行方正なのは世界のスポーツや格闘技のレベルが上がりすぎてその世界で圧倒的なチャンプで居続けるには遊んでたり横見たちに逸れる余裕がなくなってるだけな気がしてる。サボってるとすぐに追い越されてしまう時代。— ポンデべッキオ (@pondebekkio)2023年3月9日 WBCが開催され、大谷翔平選手が出場していたりする中、上掲のようなツイートを見かけた。いや、本当に。スポーツ選手は品行方正になり、長く活躍する選手はフィジカルやメンタルの管理に余念がなく、「遊び」にうつつを抜かしているようにはみえない。発言、という点でもそうだろう。舌禍は一流選手にあってはならない。「口は悪いが腕は良い」などということが、今日日、どこまであり得るだろうか。 過去を振り返ってみれば、スポーツはもっと行儀の悪いもので「遊び」を多々含むも

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