都市ガスなどを使って自宅でも発電ができる家庭用の燃料電池は、買い求めやすい低価格の製品が売り出されたことなどから、このところ急速に販売が伸び、先月までに累計の販売台数が5万台に達しました。 家庭用の燃料電池は都市ガスやLPガスから水素を取り出して発電する仕組みで、4年前からガス会社などが相次いで販売に乗り出しましたが、価格が高く、機器が大きいこともあって普及が進みませんでした。 しかし、新しい技術で部品の数を減らし、価格を引き下げた製品が売り出されたことなどから、このところ急速に販売が伸びています。経済産業省によりますと、当初は年間の販売台数が5000台前後にとどまっていましたが、平成24年度は2万2000台と前の年度の倍近くに増えました。 また、累計の販売台数は先月までに5万台に達したということです。東日本大震災のあと電力不足が問題になったことで、自前の設備で電気を賄う燃料電池への関心は
前回、燃料電池車(FCV)の将来性について、「まだこれから」「普及は当面限定的」と言ったが、燃料電池のもう1つの利用法である家庭用分野での可能性はどうだろうか。 2009年1月28日、東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、西部ガス、新日本石油、アストモスエネルギーの6社は共同メッセージ「エネファームで環境立国ニッポンへ」を発表し、2009年度から販売する家庭用燃料電池「エネファーム」を世界に先駆けて普及させると宣言した(エネファームの仕組みは東京ガスのサイトを参照)。 確かに、これら企業の意気込みは盛んであり、私の周りでも「エネファーム」を導入するユーザーが増えてきた。 「自産自消型」発電として期待 「エネファーム」(ENE・FARM)は家庭用の燃料電池システムで、電気と同時にお湯を作り出す、コージェネレーション(熱電併給)システムの愛称である。2008年6月25日に燃料電池実用化推進協議会(FC
小売業のBrookstoneが、カートリッジを使い切るまでにスマートフォンを何度も充電できるポータブル燃料電池を発売する。 燃料電池メーカーのLilliputian Systemsは米国時間5月8日、同社のポータブルUSB電源を取り扱う最初の小売業者がBrookstoneであると発表した。同製品はBrookstoneブランドで発売される。この燃料電池デバイスは厚めのスマートフォンぐらいのサイズで、軽量の燃料カートリッジはライターとほぼ同じサイズだ。 今回の発表は、マサチューセッツ工科大学から独立して10年になるLilliputian Systemsとポータブル燃料電池技術全般にとって大きな進歩だ。ポータブル電源システムを開発した燃料電池会社はいくつかあるが、その多くは失敗してきた。 この新しい燃料電池は、USBケーブルを持つ任意のデバイスを充電できる。 Brookstoneで販売される燃料
印刷 関連トピックス東芝燃料電池 東芝は化石燃料を使わずに水素を製造するための基本素子を開発した。高温のガス炉で水蒸気を分解し、水素を効率よく取り出す。二酸化炭素(CO2)を出さない“グリーン水素”を作り出すシステムとして、2020年ごろの実用化を目指す。燃料電池の燃料用のほか、電力を貯蔵するための媒体として水素を広く使えるようになる。14日から名古屋工業大学(名古屋市昭和区)で開かれる化学工学会の秋季大会で発表する。 水素は現在、天然ガスやナフサなどを原料に使い、熱化学的な反応で製造するのが主流だ。開発手法は水を原料に電気化学的な反応で水素を作り出す仕組み。今回、水を原料とする製造法の中でも、既存の手法に比べて2倍の約80%の高効率で水素を製造する「高温水蒸気電解法」を使う。 開発した水素製造のための基本素子(電解セル)は、ジルコニア系の電解質膜を二つの電極で挟んだ3層構造のセラミ
JX日鉱日石エネルギーは蓄電池と一体運用し、停電時でも運転が継続する家庭用燃料電池システムを開発した。東京ガスも燃料電池と組み合わせる外付け電池の開発を進めている。東日本大震災後の計画停電では燃料電池が相次いで止まった。電力会社の送電線に燃料電池の電力が流れこむ現象を防ぐ機能が働いた。家庭用燃料電池は有力な分散電源として期待を集めているだけに、各社は露呈した弱点の修正を急いでいる。家庭用燃料電
図1◎JX日鉱日石エネルギーが家庭用の燃料電池「エネファーム」。残念ながら、写真は2011年2月現在の姿 「10月だとお。本当に今年ですか」。耳を疑う発表だった。JX日鉱日石エネルギーが家庭用の燃料電池「エネファーム」にSOFC(固体酸化物型燃料電池)を使ったタイプを追加する。発表では触れていなかったが、セルは京セラ製だ。それが2011年10月の予定だという。SOFCの開発がここまで進んでいるとは…。恐るべし京セラ。 燃料電池にはPEFC(固体高分子型燃料電池)とSOFCの2種類がある。PEFCは電解質がプラスチック製、SOFCはセラミックス製だ。技術の水準はSOFCの方がPEFCよりずっと高い。PEFCがやっと市場に出始めた段階だから、SOFCの時代が来るのはしばらく先だと思い込んでいた。こんなに早くできてはPEFCの立場がない。 SOFCは効率がPEFCより高い。10月に発売するSOF
2011年04月18日12:00 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 電気も沸かす時代へ -書評に代えて - 「燃料電池」のキホン ソフトバンククリエイティブより以前献本いただいたもの。 「燃料電池」のキホン本間琢也 / 上松宏吉 今改めて読み返したのは、今一番確実なのが天然ガスだから。 脱原発の大まかなロードマップは、ガスで当座をしのぎつつ太陽光発電の普及をすすめ、洋上風力も模索といったあたりに落ち着くと今のところ考えている。マグネシウム http://ht.ly/4wJuZ はもう少し先か。あと蓄電技術の進歩がどこまで進むかless than a minute ago via HootSuite Favorite Retweet ReplyDan Kogai dankogai本書「「燃料電池」のキホン」は、サイエンス・アイ新書の姉貴分にあたるイチバンやさしい理工系シリーズの一
深刻な電力不足を受けて、家庭用自家発電システムの燃料電池と太陽光発電について、「停電時に使えるのか」との問い合わせがメーカーに相次いでいる。 燃料電池は一般電源を使ったモーターが必要なため停電時は使用できず、太陽光発電も発電量が小さい。節電を目的に開発されたものだけに、停電時の代替電源としては限界があり、注意が必要だ。 東京ガスなどは、2009年から家庭用燃料電池を「エネファーム」の愛称で販売している。都市ガスなどから取り出した水素と、空気中の酸素を化学反応させて発電する仕組みだ。 計画停電実施後、東京ガスには、計画停電時の代替電源に使いたいと考える家庭から、「計画停電の時に使えるのか」との問い合わせが増えているという。しかし、水素や酸素の取り込みには電気で駆動するモーターを使うため、停電時には使えない。 また、燃料電池の運転中に停電すると機器が故障する可能性もあり、東京ガスはホームページ
東芝は10月22日、携帯電話などモバイル機器向けの燃料電池「Dynario」(ディナリオ)を、直販サイトで発売した。燃料電池の商品化は同社初。2万9800円で、3000台限定。発送は29日以降。 メタノールを燃料として発電する「ダイレクトメタノール方式」の燃料電池。専用の燃料カートリッジから燃料を注入し(燃料注入は約20秒)、携帯電話などUSB給電対応のモバイル機器に給電できる(動作確認済みの機器一覧)。 リチウムイオン充電池も内蔵。USBバスパワーであらかじめ充電しておけば、燃料電池での発電が始まるまでの間、リチウムイオン充電池から給電する。 燃料電池をリチウムイオン充電池と組み合わせた最大出力は5ボルト、400ミリアンペア。1回(14ミリリットル)の燃料注入で、携帯電話を約2回フル充電できるとしている。本体サイズは約150(幅)×74.5(高さ)×21(奥行き)ミリ、重さは約280グ
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