『夏への扉』が実写化するというニュースが話題だ。 この機会に原作を読んでくれ、というSFファンの声が多くて本当に辟易する。SFはアイデアの新奇性、センス・オブ・ワンダーが重要なのであって、今さらヴェルヌやウェルズを読んだところで、価値はない(ギブスンやディックも同様)。 こういう「オススメSF」の話題になると必ず出てくるのが『夏への扉』だ。 はっきり言えるが『夏への扉』を薦めるやつは見る目がなく、センスに欠けていて、信用できないってことだ。 私もその手合いに騙されて、貴重な時間を無駄にしてしまった。 『夏への扉』は読まなくて結構。今からその理由を端的に3つ述べる。たったの3つだよ。 『夏への扉』は決して猫小説ではない。 『夏への扉』は猫好きなら読んでおくべき、みたいな薦め方もされる。 読んでみて驚いたのだが、これはまったくもって猫小説ではない。 なぜなら猫はストーリーの本筋とまるで関係な
今日、十二月十二日「十二国記の日」に、嬉しいお知らせがあります。 新作の第一稿が届きました! 長年にわたりお待ちいただいた作品は、400字で約2500枚の大巨編になりました。 物語の舞台は戴国です――。 小野先生の作家生活30周年にあたる今年、このような大作を執筆いただいたことに感謝し、 待ち続けてくださった読者の皆様に御礼申し上げます。 これからお原稿の手直し、イラストの準備など本づくりが始まります。 よって、発売日はまだ決定しておりませんが、来年2019年に刊行されることは間違いありません。 第一報はこの公式サイトで発表するとお伝えしておりましたが、 奇しくも「十二国記の日」に、お届けできました。 今後とも詳しい情報を順次ご案内できるよう、邁進いたします。 引き続きご支援いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。 2018年12月12日 「十二国記」スタッフ一同
米SF作家のアーシュラ・K・ル・グウィンさん。ニューヨークで開催された全米図書賞の授賞式で(2014年11月19日撮影)。(c)AFP PHOTO / GETTY IMAGES NORTH AMERICA / Robin Marchant 【1月24日 AFP】(更新、写真追加)長編ファンタジー小説「ゲド戦記(Earthsea)」などで知られる米SF作家、アーシュラ・K・ル・グウィン(Ursula K. LeGuin)さんが22日、死去した。88歳。ル・グウィンさんの家族が23日、明らかにした。 1929年、カリフォルニア州バークレー(Berkeley)生まれ。父親は人類学者のアルフレッド・ルイス・クローバー(Alfred Louis Kroeber)氏。ラドクリフ大学(Radcliffe College)、コロンビア大学(Columbia University)で学び、1966年に初の
『和宮様御留』(かずのみやさまおとめ)は、有吉佐和子の長編小説。文芸雑誌『群像』に1977年1月号から1978年3月号にかけて連載され、同年講談社から出版された。「和宮替え玉説」というショッキングなテーマが連載中から反響を呼び、単行本はベストセラーとなった。第20回毎日芸術賞受賞。1980年、1981年には竹下景子主演で舞台化され、2度テレビドラマ化され、しばしば舞台化されている。本作品は「和宮替え玉説」をストーリーの中核とする歴史小説である。公武合体のために和宮降嫁を急ぐ京都所司代酒井忠義(さかいただあき)と、頑強に拒否する観行院(かんぎょういん)・和宮母子、その間で右往左往する孝明天皇や公家衆、女官たちの動きを細かく追いながら、作者の創作した主人公の少女フキが、何も知らされないまま替え玉に仕立て上げられ、次第に精神の均衡を失っていくさまを冷静な筆致で描いている。また文中では御所言葉が
京都大学は9月5日、妊娠中のマウスに投与すると、胎内にいるダウン症の子どもマウスの症状を改善するという物質を発見し、「アルジャーノン」と命名したと発表した。脳の発達不全を起こすダウン症の、出生前治療につながる可能性があるという。 脳、マウス、アルジャーノン――これらの単語からダニエル・キイスの小説『アルジャーノンに花束を』を思い浮かべる人もいるだろう。アルジャーノンは、作中に登場する白ネズミだ。ネット上では「多くの命が救われるかもしれない」と好意的な意見がある一方、小説の結末が明るくないこともあり、「そのネーミングはやめたほうがいい」という声も出ている。 なぜアルジャーノンと命名したのか、京都大学に聞いた。 「アルジャーノン」とは? ダウン症は、染色体異常による疾患。通常2本ある染色体が3本に増え、遺伝子が過剰に働いてしまうのが原因とされている。ダウン症の脳では、神経細胞の元になる細胞(神
直木賞作家・宮部みゆきさんの最新作「過ぎ去りし王国の城」(4月24日発売)のカバーデザインを、現役の女子高生・れなれなさんが担当したことが明らかになりました。 「過ぎ去りし王国の城」カバーデザイン 彼女は今年1月、休日の学校で「アナと雪の女王」の黒板アートをTwitterに投稿したところ、大ブレイク。「素敵すぎる」「お絵かきのレベルを超えている」など5万リツイートを超える反響を呼びました(関連記事)。そして、同作を見たKADOKAWAサイドが、「宮部さんの新作イメージにぴったり」として執筆を依頼。“異例の大抜擢”になりました。 黒板アート 大反響を呼んだ「アナと雪の女王」 今回の絵は、「過ぎ去りし王国の城」に登場する“ヨーロッパの古城”をイメージ。制作には約6時間要したそうです。なお、宮部さんの新作は「現代の闇と光をあぶり出し、今を生きるすべての人にあたたかなエールを贈る、人の“居場所”を
× 778 この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。 609 247 28 シェア
「死国」(しこく)や「山妣」(やまはは)などのホラー小説で知られる直木賞作家の坂東眞砂子さんが27日、亡くなりました。 55歳でした。 坂東さんは高知県出身で、童話作家としてデビューしたあとホラー小説を次々に発表し、平成9年に明治時代の雪深い越後地方を舞台に男女の複雑な人間関係を伝説を織り交ぜながら描いた「山妣」で直木賞を受賞しました。 坂東さんの作品は日本の地域に根づいた土着の信仰や伝説を題材に、男女の性や情念を描いたものが多く、生まれ故郷の高知県を舞台に四国の八十八か所の霊場を巡るお遍路を題材にした「死国」はホラー小説の先駆けとして人気を集め、映画化されたほか、富山県の山岳信仰をテーマにした「曼荼羅道」は平成14年に柴田練三郎賞を受賞しました。 坂東さんは舌がんが見つかり治療を受けていましたが、27日午前、高知県内で亡くなったということです。
× 76 この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。 31 13 6 シェア
米国の作家、故J・D・サリンジャー(J.D. Salinger)氏の小説「ライ麦畑でつかまえて(The Catcher in the Rye)」(2010年1月28日撮影、資料写真)。(c)AFP/Mandel NGAN 【8月27日 AFP】米紙ニューヨークタイムズ(New York Times)が25日に伝えたことろによると、小説「ライ麦畑でつかまえて(The Catcher in the Rye)」で知られる米国の作家、故J・D・サリンジャー(J.D. Salinger)氏の未発表作品のうち少なくとも5作品が新たに出版される見込みだという。 サリンジャー氏の作品が最後に発表されたのは1965年。同氏は人前にめったに姿を見せず、2010年に91歳で亡くなるまで米北東部ニューハンプシャー(New Hampshire)州で半世紀近くひっそりと暮らしていた。近しい関係者らは、同氏が執筆活動を
小説や映画などSF作品はあくまで科学的な空想にもとづいた作り話ですが、この空想が現実となった技術が多くあり、「truTV.com」がそんな現実となったSF技術15個をリストアップしています。 15 Sci-Fi Predictions That Came True Photo Gallery - - Conspiracies on truTV.com http://www.trutv.com/conspiracy/paranormal/true-sci-fi/gallery.html ◆01:宇宙船 フランスのSF作家の父ジュール・ヴェルヌの「From the Earth to the Moon(月世界旅行)」は1865年に刊行されたSF小説の初期の作品です。彼の予想は驚くほど正確で、月の大きさ、宇宙船、月に到着する人間が描かれていました。100年以上前に「人類の小さな一歩」はすでに描かれ
「ああ、そういや、おれ、あんたの親父さんには悪いかもしれんけど、最近、水俣病の本、まあ小説なんだけども、読んどるんですよ」 と、おれ。 「ま」 と、声に出したか出さないか、キッとくちびるを結んで眉を吊り上げる母。息子だからこそわかる程度の変化ではある。それゆえ、母が怒りに似たなにかを溜め込んだな、というのが一目でわかる。彼女は怒りや鬱憤、憎悪、不愉快をいったんは溜め込むタイプの人間だ。そして、溜め込んだそれが膨れ上がって大爆発させるかというとそうでもなく、小規模のベントを続けたり、せいぜい小規模の爆発を起こすくらいだ。 おれは母と子の雑談のにやけ顔のまま、内心も少しほくそ笑んで、「お、やっぱりそこはタブーか」などと思う。目の前にいるのが母ではなく興味深い昭和史を語ってくれる、生きた本みたいに見える。おれにはあまり人間味がない。 が、しかしだ。それがおれの想像以上にセンシティブな問題であると
戦国・安土桃山時代の武将、織田信長が女性だったら-。この大胆な仮説を基に描かれた時代劇「女信長」が今春、フジテレビ系で放送される(2夜連続予定)。佐藤賢一の同名小説が原作で、村瀬健プロデューサーは「一見、荒唐無稽に思えるかもしれないが、見終わったときには『もしかしたら信長は本当に女だったのかもしれない』と思っていただける説得力があると思う」と自信をみせる。(豊田真由美)◇ 「女性として生まれた信長が、女が暮らしやすい、女のための世の中を作るために天下泰平の世を作りたいと考え、日本を新しい世界に導いたという原作の発想が面白く、その部分を強く描いたドラマにできたらと思った」。村瀬プロデューサーは、同作を企画した理由についてこう説明する。 主演には「『女信長』というタイトルを見た瞬間、顔が浮かんだ」という女優の天海祐希(45)をキャスティング。天海は女性(御長(おちょう))として生まれながら、家
「十二国記」12年ぶりのオリジナル短編集が、本年7月1日発売決定! 「新潮文庫の100冊」フェアに、《完全版》の新作がいよいよ登場です。 「丕緒の鳥」(「yom yom」6号掲載 2008年3月)、 「落照の獄」(「yom yom」12号掲載 2009年10月)に 待望の書き下ろし新作2編を含む全4編、読み応えある作品です。 すでに「yom yom」で読んだ方も、この機会に是非! 4月1日は、『風の万里 黎明の空』(上・下)が発売いたします。 2013年も、「十二国記」は順次刊行。目が離せません。乞うご期待! 【《完全版》「十二国記」シリーズ既刊】
404 NOT FOUND 指定されたページかファイルが見つかりません。 指定されたページかファイルは削除されたか、アドレスが変更された可能性があります。 MANTANWEBトップページへ戻る
404 NOT FOUND 指定されたページかファイルが見つかりません。 指定されたページかファイルは削除されたか、アドレスが変更された可能性があります。 MANTANWEBトップページへ戻る
404 NOT FOUND 指定されたページかファイルが見つかりません。 指定されたページかファイルは削除されたか、アドレスが変更された可能性があります。 MANTANWEBトップページへ戻る
我々の棲む世界と、地図上にない異世界〈十二国〉とを舞台に繰り広げられる、壮大なファンタジー。 二つの世界は、「蝕」と呼ばれる現象によってのみ、行き来することができる。〈十二国〉では、天意を受けた霊獣である麒麟が王を見出し、「誓約」を交わして玉座に据える。選ばれし王が国を治め、麒麟がそれを輔佐する。しかし、〈道〉を誤れば、その命は失われる。気候、慣習、政治体制などが異なるそれぞれの国を舞台に、懸命に生きる市井の民、政変に翻弄される王、理想に燃える官史などが、丹念に綴られている壮大な物語である。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く