松崎 一葉(まつざき・いちよう)さん 筑波大学医学医療系産業精神医学・宇宙医学グループ教授。1960年茨城県生まれ。1989年筑波大学大学院博士課程修了。医学博士。産業精神医学・宇宙航空精神医学が専門。官公庁、上場企業から中小企業まで、数多くの組織で精神科産業医として活躍。またJAXA客員研究員として、宇宙飛行士の資質と長期閉鎖空間でのサポートについても研究している。「クラッシャー上司」の命名者の一人。 河合:奥さんに逃げられてうつ病になってしまったり、帰国子女に逆クラッシュされたり。「クラッシャー上司」って意外と打たれ弱いんですね。 松崎:一丸となって一つの価値観の下でやっていかないとダメだって、思っているから。逆に言えば、その考え方があるからこそ、部下を潰してしまうような自分の言動を正当化できる。 河合:私、日本に帰ってきていちばんしんどかったのが、その「みんなと一緒」を良しとする空気
松崎 一葉(まつざき・いちよう)さん 筑波大学医学医療系産業精神医学・宇宙医学グループ教授。1960年茨城県生まれ。1989年筑波大学大学院博士課程修了。医学博士。産業精神医学・宇宙航空精神医学が専門。官公庁、上場企業から中小企業まで、数多くの組織で精神科産業医として活躍。またJAXA客員研究員として、宇宙飛行士の資質と長期閉鎖空間でのサポートについても研究している。「クラッシャー上司」の命名者の一人。 河合:人の守護霊になるとは、距離感の問題ということでしたが、これは上司と部下の物理的な距離感ですか? それとも心と心の距離感ということでしょうか? 松崎:両方です。つまり、部下が「河合さん」と呼んだときに、その声が届くところにいてくれて、「どうした?」と来てくれて、「おお、そうかそうか」と話を聞いてくれるイメージです。 河合:今の時代にはやっぱりちょっと、ハードルが高い気がするのですが……
あらゆる産業のあり方を大きく変える可能性を秘めるAI(人工知能)。機械学習によって加速度的に賢くなるAIを、人類はどう使いこなすべきか。日本を代表する将棋の棋士とAIベンチャーのトップが未来を語った。羽生善治氏(以下、羽生):1年前のCES(世界最大の家電見本市)でトヨタ自動車のブースに展示されていた機械学習による自動走行のデモンストレーションをビデオで見ました。交差点のような場所をミニチュアカーがぶつからずに行き交っていました。システムを作ったのがプリファード・ネットワークス(PFN)さんと聞き、いつかお話ししたいと思っていたんですよ。 西川徹氏(以下、西川):私と岡野原がコンピューターサイエンス関連の最先端技術を開発するプリファードインフラストラクチャーという会社を創業したのが2006年です。 岡野原は機械学習やAI(人工知能)を、私は処理スピードの速いコンピューターの研究を担当して
松崎 一葉(まつざき・いちよう)さん 筑波大学医学医療系産業精神医学・宇宙医学グループ教授。1960年茨城県生まれ。1989年筑波大学大学院博士課程修了。医学博士。産業精神医学・宇宙航空精神医学が専門。官公庁、上場企業から中小企業まで、数多くの組織で精神科産業医として活躍。またJAXA客員研究員として、宇宙飛行士の資質と長期閉鎖空間でのサポートについても研究している。「クラッシャー上司」の命名者の一人。 河合:先生にずっとお会いしたかったんです。私の恩師の山崎喜比古先生や大学院の後輩から、松崎先生の優秀なお弟子さんたちのウワサはかねがね聞いていました! 松崎:本当に優秀でしたか?(笑) 河合先生たちのやっているSOC(Sense of coherence:ストレスへの柔軟な対処で健康や生活を守り、立て直していく力)の研究はとても興味深かったので学生たちに「とにかく行って勉強してこい!」って
この作品の中には、紫式部の「こんなことをされてみたい」「あんなことをしてみたい」という生々しい欲望が、あちこちにちりばめられているような気がしてくるのでした。そしてその欲望は、今は生きる私達の中にも確実に存在するもの。 (中略) 長く黒い髪と、重い十二単の下で、紫式部はどのような欲望をたぎらせていたのか。源氏物語の中に、そのヒントは隠されています。一つ一つの欲望をつまびらかにすることによって、源氏物語と紫式部とは、私達にとってより身近なものになるのではないかと、私は思っています。 ■光源氏は狂言回し 上野 『女ぎらい』(紀伊國屋書店)でも書いたのですけれど、酒井さんが登場したとき、男メディアの中に、男の視線を意識しない女子文化をそのまま持ち込んだ書き手が現れたと、とても感慨を覚えました。 今度の『紫式部の欲望』の中でも書いておられますよね。「平安時代の女房の世界というのは、つくづく女子校の
現在、大ヒット中の『シン・ゴジラ』。ゴジラといえば男性が好きな映画というイメージですが、12年ぶりに日本で制作された今回の『シン・ゴジラ』は、女性人気の高さがネットでも話題です。先日は、「女性限定鑑賞会議」なるイベントも開催されるなど、ことオタク女子の心もがっちりつかんでいるもよう。この作品のどこにオタク女子たちはときめいたのか……。 そんな『シン・ゴジラ』を語るべく、世の女性たちを虜にしている「オタク女子文化」を徹底的に愛でて語り合う「オタク女子文化研究所」がひさびさに復活。「公務員萌え」「ゴジラの可愛さ」「ツボを押さえた出演者」の3つをテーマに『シン・ゴジラ』の魅力をオタ女視点で熱く語るのは、両角織江(編集者)、金田淳子(BL・やおい研究者)、西森路代(フリーライター)、ひらりさ(編集・ライター)の4人の女性たち。 さて、いったいどんな話が飛び出すのか… まず『シン・ゴジラ』を観た感想
2016.07.17 多様化していくバービーと、ピンクによる武装/『女の子は本当にピンクが好きなのか』堀越英美×柴田英里【3】 現代女性を取り巻く“ピンク”という色について、欧米の女児カルチャーや女児向け玩具、国内の女児向けアニメなどを通して深く考察した一冊『女の子は本当にピンクが好きなのか』(Pヴァイン)。著者の堀越英美さんは日本で子育てをする二女の母だ。 今回messyでは、バービーやプリキュアなど同書でも取り上げられたカルチャーに詳しく、しかし堀越さんとはまた異なる見解を持つ柴田英里さんと、堀越さんの対談を企画。女の子として、女として、私たちはピンクとどう付き合い生きていくのか。全5回にわけて掲載します。 (聞き手:下戸山うさこ) 【1】「お母さん」よりも楽しそうな仕事に就きたかった/『女の子は本当にピンクが好きなのか』堀越英美×柴田英里 【2】殴れないプリキュア、女のケア役割。/『
コミックナタリー Power Push - 「大奥」「パレス・メイヂ」特集よしながふみ&久世番子対談 女将軍と女帝を描く2人のシンパシー 女性の将軍に仕える美男たちが生きる場所・大奥を描くよしながふみの「大奥」と、美しき少女帝・彰子とその少年侍従・御園の恋物語を久世番子が描く「パレス・メイヂ」。2作品とも4月に新刊が発売されることを記念し、事実と虚構が入り混じる“架空歴史マンガ”を紡ぐ作家同士に大いに語り合ってもらった。 取材・文 / 門倉紫麻よしながふみ はい。何年か前に、出版社の廊下で「あっ、あの方が久世さんですよ!」「えっ、そうなんですか!? こんにちは!」……ってご挨拶したくらいですよね。 久世番子 そうですよね。それとずいぶん前なんですが、コミケに出ていたとき、柱の陰からジーッとよしながさんを見ていたことがあります(笑)。コミケでしばらく同人活動休止すると発表されたときだった
清野 由美 ジャーナリスト 1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。 この著者の記事を見る
2014.11.23恋愛 9割の男子は学生時代に恋愛を諦めている!恋愛不景気の日本/岡田斗司夫×山田玲司対談(前編) 岡田斗司夫×山田玲司 対談 #001 2014年8月に開催された、「オタキング」の名で知られ、数々の著書を持つ、岡田斗司夫さんとマンガ家で、AMで「山田玲司の男子更衣室へようこそ」を大人気連載中の山田玲司さんの対談イベント「男の恋愛道」のダイジェスト版をお届けします。 お二人の男性がこの現代でどうにかして恋愛を楽しむ方法に注目です! 岡田斗司夫(以下、敬称略):今日は、イベントタイトルが「男の恋愛道」です。 男性向けの恋愛コンテンツはどうやれば女の子を落とせるかとか、そういうマニュアル的なものが多いんだけど、今回は恋愛道を考えてみようと思っています。 最初のトピックは恋愛経済の話です。 僕が見るに現在の日本は不景気という状態です。 経済の不景気って何かというとお金がないこ
『失職女子。』著者・大和彩さん×作家・雨宮処凛さん対談(前編)貧困に陥っても“絶対に死なない方法”がある 『失職女子。』著者が雨宮処凛と語る「生活保護」 「生活保護」と聞いて、まず思い浮かべるのはどんなイメージでしょう? それが何かと問われたとき、すらすらと返答できるでしょうか? 『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで』(WAVE出版)を出版した大和彩さんも、ほんの1年半ほど前までは生活保護について、しっかりとした知識も、明確なイメージも持っていませんでした。しかし彼女は、突然のリストラ、体調悪化、貯金の枯渇、就職活動をするも100社連続不採用に見舞われ、貧困のまっただ中にいました。そこから生活保護受給にいたるまでの一部始終を書き著したのが、この1冊です。 女性ならではの貧困の実態を当事者目線で綴った大和さんと、貧困問題を追い続け『14歳からわかる生活保護 (14
河合 薫 健康社会学者(Ph.D.) 東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。 この著者の記事を見る
同書には萩尾が2000年代に行った対談の数々を収録。吾妻ひでお、よしながふみ、恩田陸、庵野秀明+佐藤嗣麻子、大和和紀、清水玲子の7名に加え、ヤマザキマリとの新規対談も掲載される。 発売を記念して、青山ブックセンター本店では5月31日に萩尾と吾妻ひでおのトークイベントを開催。2人が公の場で語り合うのはこれが初めてのことだ。参加予約は明日5月17日10時より電話にて受け付ける。参加費は「愛するあなた 恋するわたし」の書籍代を含み、2700円。 「愛するあなた 恋するわたし 萩尾望都 対談集 2000年代編」 第1章 吾妻ひでお「SF妄想世界の旅」 第2章よしながふみ「やおいと純愛」 第3章 恩田陸「萩尾作品は私の原点」 第4章 庵野秀明+佐藤嗣麻子「エヴァンゲリオンのその後」 第5章 大和和紀「少女マンガの黄金時代」 第6章 清水玲子「マンガ的美少年」 第7章 ヤマザキマリ「始まりは萩尾マン
1994年に連載開始したマンガ『名探偵コナン』が今年で20周年を迎えた。アニメ映画はいまやゴールデンウイークの風物詩。子供のころに魅了されたその気持ちのまま、大人になってもコミックやアニメを追い続けるファンが多いのも同マンガの特徴だ。俳優・佐藤健もその一人。「尊敬する人は江戸川コナン」と公言する佐藤が、同じく20周年を迎える『ダ・ヴィンチ』5月号の名探偵コナン特集で、憧れの著者・青山剛昌と対談! 【佐藤】20年間『コナン』を続けるのは、尋常じゃないですよね。やっぱりトリックを考えるのが一番大変ですか? 【青山】トリックは、最初に担当編集者と打ち合わせをしながら考えます。だから、担当が変わると面倒なの。黒ずくめの組織のボスは誰か、とか一から全部教えないといけない。 【佐藤】さりげなくすごいワードが。その話題は微妙だなあ。最後に真実を知って驚きたいから、僕はわざとあまり考えないようにしてるんで
The Outliers 注目の「突き抜けた女性」がこれまでどんな仕事観や人生観を持ってキャリアを築いてきたのかに迫る連載です。 NEW 18回/全30回 キャリア 2025.02.19 内田舞の○○解体新書 私たちに、働きづらい、生きづらいと感じさせるモノの正体は? 人からの評価や世の中の常識、自分の思い込みや内的評価の低さ…米ハーバード大小児精神科医であり、脳神経科学者、そして働く母でもある内田舞さんに、その正体を解き明かしてもらいます。構造を理解することで無意識にとらわれている「わな」から解き放たれることができるはずです。 NEW 1回/全3回 キャリア 2025.02.14 若手リーダーの「3つの壁」 未来を切り開く若手リーダーたちがどのような壁に直面し、それをどう乗り越えてきたのかに迫ります。若手リーダーたちが挑む「3つの壁」とは? 33回/全45回 キャリア 2025.02.0
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