劇場版『Fate/stay night [Heaven's Feel]』(以下、『HF』)が公開後1週間で、興行収入4億円、来場者数24万人を突破した記念に、本作の主題歌である「花の唄」を歌うAimerと、音楽担当の梶浦由記が『HF』の見どころや、音楽の聴きどころなどについて対談をおこなった。 対談では、ネタバレともいえる主題歌に隠されたヒロインの思いや、これまでの『Fate』にはない音楽性などが話題となり、現在のアニメ技術を最高まで生かした映像面についてAimerが「どれだけの血と涙が流されたんだろう……」と制作陣を心配する一幕もあった。 『Fate』シリーズで初映像化となる通称“桜ルート”の『HF』は、シリーズでも特に異質といわれる物語。主人公・衛宮士郎とヒロイン・間桐桜の日常の裏で侵食される世界を描いた本作について、梶浦とAimerが音楽面から迫る。 劇場版『Fate/stay ni
そこから、「時間の知覚」や「多感覚統合」といったスリリングなお話を伺ってきた。 最後にとりあげるテーマはもっと日常的な文脈に引きつけやすい「脳の性差」、つまり、「男の脳」「女の脳」の話だ。 神話を剥ぐ まず、お断りしておくと、お酒の席で「だから男は●●で、だから女は◆◆だ」というふうに盛り上がる話にはなりそうにない。むしろ、これまでこうだと言われてきた神話を剥ぎ取るような話になる。 四本さんは東大の教養学部がある駒場キャンパスの准教授なので、大学に入ってほやほやの1年生の講義を受け持つことがある。その時のエピソードをもって、まず想像してほしい。 「駒場の1年生の心理学の講義で、最初にやるんですよ。血液型性格判断がいかに正しくないか、科学的じゃないか。でも、結構な数の子があれでショックを受けちゃうんですよね。今まで信じてましたって。でも、サイエンスとしての心理学の講義をとる以上、そこのところ
ネットで育った新しい世代の書き手として、「セックスレス」や「ママ友問題」、さらには「お母さんの恋愛」といったテーマに切り込み、『cakes』をはじめ多くのウェブ媒体で活躍するエッセイストの紫原明子さん。起業家の家入一真さんとの結婚、そして怒涛の離婚を経て、現在は14歳の息子と10歳の娘を育てながら執筆活動やウェブメディアのコンサルティング業などを精力的にこなすシングルマザーでもあります。今年6月には初の著書となる『家族無計画』(朝日出版社)を出版、そこでは仕事と子育ての狭間で「新しい家族の在り方」を模索する紫原さんの姿が浮かび上がります。 紫原さんが考える「息苦しくない家族のカタチ」ってどのようなものなのでしょう。「賢い離婚の仕方」から「アラサーの就活」「シングルママの恋愛」まで、日経DUAL羽生祥子編集長が直撃しました。 紫原明子(しはら・あきこ) 1982年、福岡県生まれ。高校卒業後、
ハリウッドにも「ガラスの天井」がある――。女優として監督として半世紀にわたって一線に立ち続けるジョディ・フォスターさんはそう感じている。女性たちが監督として、男性と同じように活躍できる時代は来るのか。監督作「マネーモンスター」の公開を前に来日した彼女に、映画界の現状と未来への展望を聞いた。 ――今度の作品は4本目の監督作ですが、長いキャリアのわりに本数が少ないようですね。 「そうですね。初めて監督をしたのが27歳の時でした。約25年間でたった4作ですからね。2作目を撮った後、子どもが生まれたんです。それで3作目までにずいぶん時間がかかりました。2人の息子を育てながら、女優の仕事もして、さらに映画制作会社も経営していました。だから、監督業に集中できなかったんです」 ――子育て中は仕事を控えていたのですか。 「ええ。子どもと一緒にいたかったから、仕事を極力セーブしました。仕事は確かに面白いけれ
Linus Torvalds / 青木靖 訳 2016年2月 (TED2016) クリス・アンダーソン 奇妙な話です。あなたのソフトウェアであるLinuxは何百万というコンピュータの中にあり、インターネットのかなりの部分を動かしています。さらに実際に使われているAndroid端末が15億台くらいあって、その1台1台にもあなたのソフトウェアが入っています。これはすごいことで、その開発本部ともなれば、さぞ大層な施設なんだろうなと思っていたので、この写真を見たときはびっくりしました。これがその —Linux世界本部なんですよね?(笑)(拍手) リーナス・トーバルズ 大したものには見えませんよね。この写真の中で最も興味深く、多くの人が反応する部分は、あのトレッドミル・デスクです。私の仕事場で一番興味深いものですが、私はもう使っていません。この2つは関連していると思います。私の働き方として、外的な
『地獄のガールフレンド』鳥飼 茜インタビュー 女子ってなんか、めんどくさい。でも女子ってなんか、にくめない! フィール・ヤング地獄のガールフレンド鳥飼茜 2016/04/09 人気漫画家のみなさんに“あの”マンガの製作秘話や、デビュー秘話などをインタビューする「このマンガがすごい!WEB」の大人気コーナー。 今回お話をうかがったのは、鳥飼茜先生! 『このマンガがすごい!2016』オンナ編にランクインした『地獄のガールフレンド』。この作品のみならず、『おんなのいえ』『先生の白い嘘』など、数々の話題作を連発する鳥飼茜先生に、今回、直撃インタビューさせていただきました! 自分をもてあましたアラサー3人娘がひとつ屋根の下で本音をさらけ出し、読んでいると思わず「あるある~」と共感してしまう。鳥飼先生がこの作品をつくるきっかけとはなんだったのか、この作品にこめたテーマは何か? そこには女性漫画家だから
『ゆがみちゃん 毒家族からの脱出コミックエッセイ』 作者・原わたさんインタビュー(後編)毒親とストーカーには共通点がある 漫画『ゆがみちゃん』作者が毒家族から逃げた方法毒親とは、人格を否定する暴言などによって、子どもに毒のような影響を与える親のこと。この言葉は、アメリカの精神医学者・スーザン・フォワードの著書『毒になる親』から生まれた俗語だ。毒親には分かりやすい特徴があるわけではなく、実は親自身がそのことに気がついていないだけの場合もあると言われている。毒家族から脱走した実体験を描いた漫画『ゆがみちゃん 毒家族からの脱出コミックエッセイ』(KADOKAWA)の著者・原わたさんに、毒親に悩んでいる人はどうすればいいのか、その対処法をうかがった。 原わたさんは、実の父親からの怒り・母親からの罵倒や兄との差別に苦しんだひとり。あることをきっかけに「自分の家族はおかしい」と気づき、父と母、同居
『おかあさんとごいっしょ』 作者・逢坂みえこさんインタビュー 親の悪口は“居心地が悪い” 母娘関係を描く漫画家・逢坂みえこが語る、毒親にならない方法 ここ数年、頻繁に耳にするようになった「毒親」「毒母」という言葉。『毒親育ち』(松本耳子)『母がしんどい』(田房永子)『母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き』(信田さよ子)など母と娘の関係に焦点を当てた作品が話題になり、情報番組やワイドショーでもたびたび特集が組まれました。漫画『おかあさんとごいっしょ』(逢坂みえこ・講談社『BE LOVE』にて連載中)はいくつになっても悩んでしまう母と娘の関係がテーマ。同じ社宅に住む3人の女性たちが、母からの干渉や依存に悩みながらも自分らしい生き方を模索する姿が描かれています。 血の繋がった関係だからこそ難しい母と娘の上手な付き合い方を、作者の逢坂みえこさんに伺いました。 「親の悪口を書く」ということへの居心地
人格を否定する暴言などによって、子どもに毒のような影響を与える親、「毒親」。毒親という言葉は、アメリカの精神医学者・スーザン・フォワードの著書『毒になる親』から生まれた俗語だ。毒親問題それ自体は昔から存在していたが、日本で話題になるようになったのはここ数年のこと。「最近まで話題に上がらなかったのは、“自分を生み育ててくれた親は正しい”、“親のことを悪く言えない”という考えが浸透しているからだと思います」。そう語るのは、毒家族から脱走した実体験を描いたコミックエッセイ『ゆがみちゃん 毒家族からの脱出コミックエッセイ』(KADOKAWA)の著者、原わたさん。この漫画にこめた思いや家族に関するエピソードについてお話をうかがった。 タブー視されている親子関係を問題視していいと気づいた ――この漫画を描こうと思ったきっかけは何ですか? 原わたさん(以下、原):田房永子さんの『母がしんどい』を読んだこ
菅野文『薔薇王の葬列』インタビュー シェイクスピアの戯曲『リチャード三世』の新解釈! 主人公は両性具有!? 2015ランクイン作家インタビュー月刊プリンセス菅野文薔薇王の葬列 2015/07/20 中世のイングランド。白薔薇のヨーク家と赤薔薇のランカスター家が王位をめぐって戦いを繰り返す薔薇戦争時代――。ヨーク家の三男・リチャードにはある“秘密”があった。実の母に「呪われた子」と疎まれながらも、父・リチャードを希望の光と信じるリチャードの前に、天使のように純真無垢なひとりの男が現れる。2人の出会いは運命なのか必然なのか……。愛憎渦巻くなか、それぞれの人生が動き出す――。 ウィリアム・シェイクスピアの史劇『リチャード三世』を原案にしながらも、菅野文先生の大胆な解釈とアレンジで、まったく新しいリチャード三世の物語に生まれ変わった『薔薇王の葬列』。 美しい絵柄で語られる残酷でドラマティックな本作
昭和の北海道・室蘭市を舞台に描かれた曽根富美子さんの作品『親なるもの 断崖』が今、注目を集めている。 同作の単行本化は1991年。すでに絶版となっているが、電子書店「まんが王国」のプロモーションで人気が再燃、7月10日には宙出版から新装版が発売される。 明治から昭和に掛けての北海道では、国を挙げて開拓が進められていた。その歴史の陰には多くのタコ部屋労働者や、遊郭で身を売る女性たちの姿があった。「親なるもの 断崖」は、親に売られ、幕西遊郭で働くことになった松恵、梅、武子、道子という4人の少女を主人公に物語が紡がれていく。 eBook USERでは、作者の曽根さんにインタビュー。デビューから「親なるもの 断崖」を描くことになったきっかけ、さらに次回作のテーマについても聞いた。曽根さんからは、取材の際に撮影した室蘭の写真を提供いただいたので、併せてご覧いただきたい。 高校時代に『りぼん』でデビュ
アニメ作品の実写化は、ファンにとって期待よりも不安が勝ることが多い。あの『機動警察パトレイバー』が実写化されると知った時も、そう思ったオールドファンは少なくなかっただろう。特に今回の『THE NEXT GENERATION パトレイバー』では、アニメ版から代替わりをした次世代の人物たちを据えながら、名前や立ち位置がセルフパロディーともいえる設定になっているため、過去の作品を知るファンはどうしてもその印象を引きずらざるを得ない。 しかし、そんな思惑をよそにキャストたちはシリーズ中で独自のキャラクター像を作り上げ、実写版パトレイバーの世界を描き出していった。過去の記憶に引きずられるべきでないと気付かされたのは、見ている我々の方だったのかもしれない。だが、そうやって過去の作品から距離を作っておきながら、シリーズの締めくくりとなる長編劇場版『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首
入江喜和『たそがれたかこ』【前編】 更年期=第2の思春期をふんばる中年ヒロインに共感、涙、励まされる! 2015ランクイン作家インタビューBE・LOVEたそがれたかこ入江喜和 2015/03/02 耳も遠くなった老母と暮らす45歳バツイチの主人公・たかこ。更年期にさしかかり、言いようのないむなしさから寝床で涙することも……。人生に色をなくしていたたかこだが、ある日、ラジオでたまたま耳にしたバンド「ナスティインコ」のボーカル・谷在家光一の歌声に恋をする。 さらに超ポジティブなモテ中年の飲食店店主・美馬さんとの出会いで、人生が少しずつ前向きに――。 「生きづらさ」を抱えながらもふんばり、少しずつ変わろうとする主人公たかこ。 “中年女性”という異色のヒロインがゆっくり前に歩き出そうとがんばる姿は胸に突き刺さること間違いなし。連載開始から静かに話題となりじわじわと評判を高めてきた『たそがれたかこ
梅田 私、もともとヘンリー・ダーガーの『非現実の王国で』[注1]にすごく影響を受けてて。 あれって孤独な老人が、子どもの頃から一生をかけて自分のためだけの空想を書き綴っていたものが、お年寄りになって施設に入るためにアパートを出ることになって初めて、管理人さんによって発見されたんですね。他人といっさい交流がなかった彼にとっては、その架空の世界が人生そのもので、本来なら誰にも知られず彼の死とともに消えていたものが、たまたま発見されて私たちが知るものになったという。 作品自体もすごいけど、ヘンリー・ダーガーさん自身の人生とか、その記録のたどった数奇な運命みたいなものにもグッとくるものがあって。 ――ヘンリー・ダーガーとは、納得ですね。作中では「記録の不思議」を読者に説くようなモノローグも繰り返し登場しますが。 梅田 誰が作ったかわからなくて、なんか残っちゃったようなものが好きで。古い民話とか、別
【インタビュー】コミックス第1巻の4話は、幻の最終回だった…!? 『パレス・メイヂ』久世番子【前編】 2014ランクイン作家インタビューパレス・メイヂ久世番子別冊花とゆめ 2014/07/03 美しき帝・彰子とその少年侍従・御園の宮中での暮らしを描いた『パレス・メイヂ』。『暴れん坊本屋さん』などコミックエッセイでその名を轟かせた久世番子先生が真正面から描く少女マンガは、どのようにして誕生したのか。久世先生を直撃した。 後編はコチラ! 【インタビュー】三島由紀夫でセレブエッセンスを補給!? 『パレス・メイヂ』久世番子【後編】 愛知県出身。 2000年「月刊ウィングス」(新書館)でデビュー。 2005年、自らの書店員時代の経験をもとに描かれた「暴れん坊本屋さん』(新書館)が話題に。その後『私の血はインクでできているのよ』(講談社)『よちよち文藝部』(文藝春秋)などコミックエッセイを多く発表する
【ロングレビュー】88歳のひきこもり“少年(!?)”とノッポの女性公務員が挑む極上ミステリー! 『白暮のクロニクル』 ゆうきまさみ ビッグコミックスピリッツゆうきまさみロングレビュー機動警察パトレイバー白暮のクロニクル鉄腕バーディー 2014/06/25 『白暮のクロニクル』 第2巻 ゆうきまさみ 小学館 \596 (2014年4月30日発売) どれひとつとしてハズレを引いた覚えがない、ゆうきまさみ作品なのだが、公務員が主人公の作品はひとしお愛おしい。 コミック版『機動警察パトレイバー』がまさにそれ。複雑化した社会では、とかく組織がないと物事が動きはしない。一人ひとりは「世の中を良くしよう」という善意で動いているが、それが組織の論理となると歯止めが効かない怪物となる。そのなかの一員として、せめていい方向に転がるようにしようと影で働く小役人のカッコよさ。「みんなで幸せになろうよ」が口癖の後藤
【美の巨匠・会田誠に聞く深い話】第1回:男女のこと~美しい生物ほど、傷んでいくのが早いんです~ シマヅ 2014年5月24日 0 《あぜ道》 ( 1991年/ パネル、和紙、岩顔料、アクリル絵具/ 73×52cm/ 豊田市美術館蔵 ) ツインテールの少女の後頭部の髪の分け目と、田んぼを区切る道がつながったように見える作品。中学校(もしくは高校)の美術の教科書で、これを目にした読者は多いことでしょう。 その絵の作者は、会田誠(あいだ まこと)。 日本最高峰の芸術大学である東京藝術大学油絵学科を卒業後、美少女をモチーフとした作品等を多数発表。近年では六本木の森タワーの最上階に位置する森美術館にて個展『会田誠展: 天才でごめんなさい』が開催されるなど、数々の偉業を成し遂げている、日本の現代アートの重鎮作家です。 ということで! 「女性」を「芸術的」にも「男性性的」にも愛し続けている現代アーティス
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く