人文・社会科学について 単発的な話題を扱うブログです。 (目次はカテゴリごとに記してあります。 疑問点は サイト内検索で。) インフレにならない限り財政赤字を気にしなくてよい――という経済理論がある。「現代金融理論」(MMT)というもの。 ── これは本日の朝日の記事にあるもの。一部抜粋しよう。 インフレにならない限り財政赤字を気にしなくてよい――。異端の「現代金融理論」(MMT)をめぐる論争が日米で熱い。「巨額債務を抱えるのにインフレも金利上昇も起きない日本が実例だ」。そう語るMMTの提唱者、米ニューヨーク州立大学のステファニー・ケルトン教授に、日本の経験をどう見るのか聞いた。 ――政府支出の原資を税金で賄う必要はないとの立場ですね。 「税金は政府が収入を得る手段ではありません。自分でドルを発行できる米国政府は、ドルを得るために課税しなくてもいいのです。税金の役割の一つは、政府が経済に注
[Noah Smsith, “Examining anMMT model in detail,” Noahpinion, March 31, 2019; re-posted on November 20, 2021] 〔2021年11月20日に再投稿された記事の加筆部分を訳しました.〕 なじみがない人のために言うと,MMT 〔を主張している人たち〕とは,「政府はもっと借り入れてもっと支出しろ」と言ってまわってる結束の固い集団だ.MMT は「現代貨幣理論」(modern monetary theory) の略で,この名称をぱっと見たら,「ああ,経済の仕組みについての理論があるんだな」とふつうは思う.これまでのところ,経済学者たちがMMT の文献をじっくり調べてみても,ネットミームにとどまらないまとまった理論と言えるものはないという結論になってる――そこにあるのは,特定の政策を支持するあれ

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