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増田文学に関するseenoviewのブックマーク (13)

  • 関東地方で桜餅を騙っている簀巻き野郎について

    といえば、粒感のあるピンク色ので餡を丸く包んで桜の葉を巻いた和菓子だ。関西で生まれてこのかた、「桜」と言われればまずこれだった。それ以外の「桜」の存在なんて想像すらしていなかった。 ところがどうだ、東京に来てみれば見慣れないやつが桜を名乗っていた。平べったい生地で餡をロールケーキのように巻いてその上からさらに桜の葉を巻いた和菓子。関東ではこれを「桜」と呼ぶらしい。 アホか。どこがだ。今日からきみは桜クレープと名乗りなさい。おしゃれぶりやがって。なんだその軽やかなフォルムは。ヨックモック気取りか。洋菓子のパーティにでもお呼ばれしているのか?大体その葉っぱはなんだ。意味があるのか?その桜の葉っぱはな、物の桜をそのまま触ると手がべたついてしまうから巻かれているんだよ。きみは見たところ結構さらさらしているようだが当に桜の葉っぱが必要だったか?そのまま手でつまんでべられそうな

    関東地方で桜餅を騙っている簀巻き野郎について
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    seenoview2024/03/05非公開
    凄い文章力!めっちゃ笑った
    • お金がなくなっていくって怖いよね

      元々貧乏な生活してささやかな貯金をするのが趣味だった。 今配偶者がなおるあてのない長く療養が必要な重い病気になって貯金を切り崩す生活をしてて、使える制度をフルに使っても100万円しかない貯金が毎月10万円ずつ減ってるの見てるけど、配偶者が重い病気で怖いとか悲しいより、このお金が無くなるという方が正直ストレスに感じてる。 薄情なやつだな、と思うけど、そんなことを悟られないようにして最期まで面倒みるから、許して欲しい。 実家、新築の家を昔ローンで買ってたけど、今年55歳の父親が1500万の残債がどうにもならなくて売りに出すって。でも、私あの家にそんな価値ないって知ってる。が柱をがちゃがちゃにして、あらゆるところの掃除をマメにしていたわけでないから汚れが酷くて立地が酷い。だからきっとそんな値段では売れない。父親と母親は熟年離婚した。母親も貧乏な生活してる。父親も母親も高卒で、両親はわたしを含め

      お金がなくなっていくって怖いよね
      seenoview
      seenoview2023/08/19非公開
      書いてある事は1から10まで辛い内容なのに、不思議な乾いた明るさを感じる文章。その明るさに絶望を感じる
      • 迷子の犬についていったら飼い主の家についた話

        10年以上前の話。友達の家のあたりで遊んでいたら、大型犬がリードもつけず歩いているのを発見した。 野良犬なんて滅多にいない時代だったし、飼い主らしき人もどこにもおらず、二人で迷子だろうと結論付けた。 小学校高学年あたりだったけど、隣に並んで立つと私の腰くらいの大きな犬だった。犬が立ち上がれば私と同じぐらい、いやもっと大きいかもしれないと思った。もうあまり覚えてないけど毛並み的にゴールデンレトリバーぽい感じの犬種だったと思う。 笑顔に見える人好きのする顔で、全く吠えず人懐っこい犬だった。 よく吠えられるせいで犬に近寄れない私でさえ怖がらず撫でることができた。 首輪をみると名前しか書いておらず、悩んだ私たちは交番まで連れて行くことにした。 なのに、犬は道がわかっているかのようにスタスタとどこかへ歩き出した。まるで私たちがついてきてるか確認するように振り返りながら。 私たちは好奇心でその犬につ

        迷子の犬についていったら飼い主の家についた話
        • 奇跡が起きるのは思っているより多いのかもしれないという話

          俺は海沿いの街で暮らしていて、二日に一度くらいの割合で仕事が終わってから浜辺に焚き火台を出して一人で何時間も火を焚いているという、あんまり頭の良くない趣味を持っている。 職場から家に帰ってきて焚き火台と薪を持って浜まで行くと、始められるのがおおよそ19時過ぎで、何回もやっているくせに木が炭になる時間の感覚がいまいちつかめないのもあって、「俺はいま焚き火をやってるな」と実感できる数の薪を燃やしていると綺麗に燃え尽きるのが21時半ぐらい、それからようやく夕飯をべ始めるのでやっぱり馬鹿なんだと思う。 季節で日が落ちるのが遅いけれども、灯りのあまりない海岸なので、20時を過ぎるとかなり暗くなる。自動車が道路を行き交う音と海鳴りが聴こえる闇の中にいるのは俺だけ…では意外となくて、砂浜に降りてくる道のコンクリートで舗装された突端に、よく誰かが二人で座っていたりする。 それは必ずしも決まった人たちでは

          奇跡が起きるのは思っているより多いのかもしれないという話
          • 茶とコーヒーと俺ん家の話

            俺は30過ぎてこどおじで、別に給与が特段低いとか家族の介護が必要とかそういう事情でもなく、俺個人に引っ越しするための意欲が湧かないのと、そもそも家を出る意義がもう一つピンと来てないので、実家にいる。 俺と両親合わせて3人の家族仲は特別良くも悪くもない…というのは、家庭内の緊張とか不和とかの微妙な感情をないまぜにして無難に平均化した言い方で、俺と両親はそれぞれあまり会話もないけど、「お前、いつ家出るんだよ? あと、結婚…はまあ置いといて、日々の言動とか読んでるとかなんか変なんばっかりだし、まともに社会人やれてるんだろうか?」的な無言の変な気まずさを感じるし、母と父の方はわりかし明確にいまお互いの生活態度にストレスを感じているっぽい。 しかし、だからといって、各々の了見をめぐってケンカになったりとかもないのだ。だから、まあ特別仲は良くも悪くもない、ということになる。 … 夕飯は大抵三人で一緒

            茶とコーヒーと俺ん家の話
            • 防犯カメラの死角を必死で探したことがある

              実家に帰ってきて親のいない茶の間で水ようかんをべていたら、この家でこんなにしずかな時間を過ごすのは久しぶりだと気づいた。 それは両親が旅行(といっても彼らも私も都民なので県をまたいだ移動をするのは悩ましく、近場のホテルをとって普段よりすこし贅沢みたいなことをしている)で不在にしているのはもちろん、私が人との同棲結婚離婚を経てひさびさにひとりになったからというのもある。 10代後半から20代前半にかけては、親の不在期間はそのまま、好きな男の子を家にこっそり連れ込むためのタイミングだった。 いま、ひどいときには収入が5ケタになるような弱小フリーランスの私とはちがい、両親は当時から地に足のついた仕事をしており、なおかつ良くも悪くもバブル世代的な人たちだった。10年ほど前、実家の駐車スペースには黒くでかいベンツと流線形の銀色の外車が並んで置かれていて、家族である私から見てもそれらは笑ってしま

              防犯カメラの死角を必死で探したことがある
              seenoview
              seenoview2020/07/27非公開
              これはプロの犯行
              • 派遣社員同士のカップルのおもいで

                この話はフィクションで、俺もこんな職場も存在しないし、出てくる人たちも存在しなくて、これを読んでる君もどこにもいないです。 今から5、6年ほど前に、俺はとある大型事務センターで派遣社員をしていた。 就職できなかったというより、仕事が出来ない無能な上に人中りして人間関係が酷く疲れる気質なので、新卒を短期間で蹴って逃げた俺は正社員として働きたくなかった。あんな思いをしながら生きるぐらいなら、いっその事死んだ方がマシだと真剣に思えた。phaや中島義道や斎藤環のを布団の中でずっと読んでる様な、そんな時期だった。こんな社会不適合者にとって、ひたすらキーバンチャ―をするだけの派遣社員のこの仕事はまさに天職で、社会に出てからはじめて「俺は生きてても良いんだ。」と思えた。仕事帰りに出かける精神的余裕ができたのもこの時期だったと思う。社会不適合者にとって社会は厳しいけれども、俺でも受け入れてくれるぐらいに

                派遣社員同士のカップルのおもいで
                seenoview
                seenoview2020/07/20非公開
                二人の間には確かに静かな時間が流れていて、誰も傷つけず、誰にも傷つけられないような、そんな二人が纏う空気が俺はとても好きだった。
                • 祖母が施設に入る事が決まった

                  今、入所後に使う私物に貼る名札シール作ってる所なんだけど、涙が止まらず明日に響きそうなので吐き出しておく。 今週の水曜日、同居してた要介護3のばあちゃんがグループホームに入所する事になった。足が悪く半分寝たきりで、認知症も進んできたばあちゃんを俺と父親で1年くらい騙し騙し介護してきたんだけど、入所の順番待ちをしていたグループホームから先週「急遽空きができたんですが、入所されますか」と連絡が来たのだ。先方からは以前、申し訳ないが空きができるにはまだ半年以上かかると思う、と言われていたので寝耳に水だったが、予期せず、介護生活からの解放と70年以上実家に住んでたばーちゃんとの別れがやってきてしまった。いつか来るとは思ってたけど、もっと先だとばかり思っていたので、まったく心の準備ができていなかった。ことの決定権は父親と叔母(父の姉)にあった。毎日主に世話をしているのはお前だからと、俺の意思も訊いて

                  祖母が施設に入る事が決まった
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                  seenoview2018/04/24非公開
                  感動したけど、書き慣れ過ぎてる
                  • ホチキス貯金してる

                    ボトルガムの箱に、ホチキスの芯を貯めている。綴じたあとに間違いに気づいて外したホチキス、上司から「以下の通り」を「以下のとおり」に修正しろといわれて外したホチキス、書類の順番が違うと経理に言われて外したホチキス、を、捨てないで、延々と溜めている。 このボトルガムの箱がいっぱいになったら辞表をだすのだ。 理不尽に電話口で怒鳴られたとき、ボトルガムの箱をみると気持ちが安らぐ。あともう少し。 ときどきとなりの席のひとが、私のボトルガムの箱に、捨てるはずのホチキス芯を入れているのを知っている。

                    ホチキス貯金してる
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                    seenoview2016/08/10非公開
                    最後の一文シビれる
                    • 美人の友達

                      もう10年近く前、私が最初に入社した会社の同期に、すごい美人がいた。 A子と呼ぶ。 どのくらい美人かといえば、男を連れていても、「初見だけど一目惚れした!」と飲店の店員が乱入して告白してくるくらい。 素っぴんでさえ佐々木希よりも神々しい。 その場にいるだけで、空気が華やぐ。 A子には、身なりに関して思い切りの良さがある。 はじめてあった時は入社式の時。 お尻まで届く長い髪だったのに、次の週にはショートカットになっていた、 A子は1度も髪を染めたことがないという。 ピアスをあけたこともないという。 私は毎朝前髪に悩み、髪色を変えたらオシャレになれるかなと思ってジタバタしたりするのに、A子はたぶん、そういう悩みがないんだろうな。 もちろん、A子だってオシャレに興味はあるのだろうけど、似て非なる悩みだと思う。 私は、どうにかしてマイナス100をゼロに、あわよくばプラスにできるかの悩み。 A子の

                      美人の友達
                      seenoview
                      seenoview2016/04/24非公開
                      さらっと書き流してるけど、幸福とはなにかを考えさせられる素晴らしい文章
                      • 三十路オカマの中年の危機

                        はじめに。ちょっと今辛いので吐き出し。 野郎同士のおはなしです。 付き合って8年、同棲して7年になる相手がいる。家賃、その他光熱費は折半。 それなりに長く続けば、それなりにツーカーにもなり、それなりに飽きもでてきて そしてやる事やらない、枯れた関係になる。 みんながみんなそうじゃないと思うけど、ウチはそうなった。 毎日仕事行って帰って、海外ドラマのDVDをだらだらと二人で観て、寝るの繰り返し。 そして夜も一緒の布団で寝るは寝るけどそんだけ。 昔ミスチルの歌にあった 「つじつま合わせるように、抱き合って眠る」 自分としてはまさにそんな感じだった。 かと言って別れたいか? というとそうでもない。刺激はないし、つまらない、恋人から家族としての 情みたいなものに変わりつつあって、きっとこのまま続くんだな、という安心感と、 そして永遠にこのままなのかも、というある種の恐怖を感じた。 この辺、普通のカ

                        三十路オカマの中年の危機
                        seenoview
                        seenoview2013/04/02非公開
                        嫉妬とか痴情のもつれとかには性別や性志向はあまり関係がないのかもしれない
                        • 今日、さいきょうのお兄ちゃんが結婚する。

                          まず最初に。ただのブラコン弟の自分語りだし対して面白くもないし長い。 こんな事増田に書かずチラ裏にでも書くべき事じゃないのかなと思うが書かせてほしい。 今日、兄が結婚する。俺は二人兄弟の次男だ。 これがまた結構な年の差があって9年の年の差だ。 兄は今年で28になる。 晩婚と言われる昨今に対しては少し早いくらいの結婚なのかもしれない。 両親の事が好きじゃなかった俺は代わりに兄が大好きで今もいつも兄について回っていた。 年の差がある分大きな喧嘩もめったにせず、ここまで育ってきた。 兄と俺の性格はあまり似ていなくて、遊び人だが正直で人に好かれる兄と、増田やるくらい捻くれた不器用な俺。 兄は自然と人を引き寄せるというかその往来の無邪気さに人が集まってくるような人だった。 代わりに俺は家で引きこもってネットやゲームばかり触っているような人間でまぁひねくれていた。 そんな兄の友人と遊ばせてもらう事があ

                          今日、さいきょうのお兄ちゃんが結婚する。
                          • おしゃべりな夫

                            現在、義父は他界し、義母は入院している。 夫の叔父にあたる人から、無人の夫実家に義父母宛の郵便物が溜まっているから、そちらに転送する手続きをしろとの電話があった。 夫に報告しなければ。しかし夫はおしゃべりで、私の入る隙も与えずに継ぎ目なく話す。私は寡黙なほうなので普段はそれでも問題ない。しかし夫に連絡・報告すべきことがあるとき、これが以前から大きなストレスになっていた。 伝えようとして口を開き、夫に被せられて腰を折られ、また口を開き、折られ、気付いたら拳で夫の頬を殴っていた。驚いた目で見られて、私は号泣し、何度も謝りながら事情を説明した。叔父の件以外も、まとめて連絡を済ませた。肩の荷がおりたようだった。夫はその週のうちに転送手続きにとりかかり、叔父への報告も済ませてくれた。今まで継ぎ目なく喋られて大事な報告すらできなくて辛かった、ずっとストレスだったと伝えたら謝られた。しかし数日すれば元通

                            おしゃべりな夫
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