拡大する イスラム国(IS)が通貨として鋳造した1ディナール金貨。コイン上に「イスラム国」。中央に「21カラット 1ディナール 4.25グラム」、下に「カリフの統治は預言者の道」などと記載されている。解放に向けた奪還作戦が最終局面を迎えているモスル市内の貴金属店で見せてもらった=5月31日、イラク・モスル、仙波理撮影 過激派組織「イスラム国」(IS)が国家樹立の象徴にしようと発行した独自の金貨が、イラク北部モスルで見つかった。支配地域の住民に使用を強制していたという。ISが支配地域に建設しようとした「カリフ制国家」の姿が、少しずつ明らかになってきた。 ISが発行した「1ディナール金貨」は、イラク政府軍が1月にIS支配から解放したモスル東部の貴金属商フサム・バデル・ユニスさん(48)が保管していた。昨年6月ごろ、トラックの運転手が持ち込んだという。 直径約2センチ、厚さ1ミリ。片面には、麦の

経済学の教科書のはじめの方に登場する物々交換ですが、フェリックス・マーティン著「21世紀の貨幣論」には物々交換が人類学などから疑問を呈されているという話を以前書きました。 大昔、物々交換などなかった - シェイブテイル日記 今年4月に出版されたカビール・セガール著「貨幣の新世界史」でも、少し違う切り口から大昔には物々交換などなく、貨幣の起源は債務にある、という説を紹介しています。 以下は貨幣の新世界史から引用します。*1 (引用開始) -お金のもうひとつの起源 経済入門のクラスでは、お金の歴史をつぎのように教えるケースがほとんどだろう。 昔々、世界の果ての地で、人びとは物々交換を行なっていました。しかし、常に満足できる形で成立するわけではなく、やがてお金が発明されました。 アリストテレスの思想はこの考え方の延長線上にあるし、さらに時代を下れば、アダム・スミスなど古典派経済学者にも行き着く

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