星新一賞の最終選考に残りました本日、第12回星新一賞の結果発表がありました。受賞された皆様、おめでとうございます。 今回の星新一賞、私も応募しておりまして、最終選考まで残っておりました。受賞はできなかったのですが、応募総数1250作の中から最終選考の10作に残ったということで、倍率でいえば125倍。 最終選考に選ばれただけでも、大変嬉しかったです。 今回応募した作品ですが、私が自分で書いた作品ではありません。AIに書かせた作品で最終選考まで残ることができました。AIを使った作品というだけなら、今までも聞いたことがあるかもしれません。 たとえば、芥川賞作家の九段理江さんがAIを使ったことは話題となりました。ほかにも、2022年の星新一賞で葦沢かもめさんが入選した際も、AIを使った作品だと話題になっています。 しかし、いずれのケースもAIの使用は限定的であったそうです。 九段理江先生は登場

SFを読み始めて30年。 既に約4万を超える作品を読んできた。 短編から長編、ハードSFからライトなSFまで。 それだけSFを読んでいると普通のランキングに載るような作品はもちろんのこと、誰も知らないようなマイナーな傑作にも出会う。 今回は、そういった「普通のランキングには出てこないけど、本当に読んでほしい作品」だけを厳選して紹介しようと思う。 1.『冷たい火星の墓標』 グレゴリー・ベンフォード「ハードSF」というジャンルは往々にして物語よりも科学的アイデアが前面に出がちだ。しかし、この作品は違う。 火星探査隊のクルーが、かつて存在した文明の遺跡を発見する。しかしそれはただの遺跡ではなく、何者かによって”隠されていた”痕跡が見つかる。 考古学的な謎解きが進むにつれ、火星の過去と地球の未来が交差する。 ベンフォードの計算されたプロットと、実際の火星探査データを基にしたリアルな描写が実に圧巻。

SFは好きで昔から気になってる。小説が原典みたいだからそっちで買おうかと思ってるんだけど、10巻+外伝5巻と知って尻込みしてる。 hontoのクーポンで一式7千円ちょっとで買えそうなんだよなぁ。 追記: いつの間にかめっちゃコメントついてたわ。 しかも様々な視点からのコメントがあって参考になりました。ありがとう。 こういうの、意外とSNSだと参考になる意見が集まらなくて助かりました。本筋は歴史小説で、かつ元ネタがある話だから子供の時に見るのと大人になってから見るのとでは違うって意見は参考になったなぁ。 ただ、それ込みでも面白そうだと思ったので、全巻セットではなくてまずは1〜2巻読んでみます。 追記2: 買いました。おもしれー!

SF小説『三体』が、アニメ監督の河森正治さんによってアニメ化される可能性が高まっている。 河森正治さんは12月19日、『三体』のIPを管理する三体宇宙を訪問した写真を自身のSNSに投稿。 三体宇宙の受付で『三体』の単行本を携えた写真と共に、「近々大きな発表を皆さんにお知らせする予定ですので、お楽しみに!」とコメントしている。CreateAl社『三体』長編アニメ映画化とゲーム化を発表河森正治さんといえば、「マクロス」シリーズや「アクエリオン」シリーズなどで知られるアニメ監督。 『超時空要塞マクロス』のVF-1 バルキリーや『交響詩篇エウレカセブン』のLFOなど、印象的なメカニックデザインも手がけている。 『三体』のアニメ化を巡っては8月、生成AIを用いたメディア事業を展開するCreateAl社(旧Tusimple)とアニメ制作会社の上海三体動漫が共同で、アニメやビデオゲームを制作すると報じ

先日の土日にて読了。 やれやれ、この作品は実にメタ的な作品である。 いや、メタ的というより、メタそのものが作品の主題といったほうが正確だろうか。 読者を小説の中に引き込み、文字通り「参加させる」という構造を持つ『朝のガスパール』は、筒井康隆が80年代に書き上げた、いわば小説そのものの定義に挑んだ挑発的な一冊であった。 あらすじ、といってもこの作品に「あらすじ」を語るのは難しい。 冒頭から読者は「読者」として物語に巻き込まれる。 物語というよりも、筒井康隆が直接話しかけてくるような感覚だ。 そして、そこには作者と読者の境界が曖昧になる仕掛けが満載されている。 章ごとに視点が切り替わり、どこからどこまでが現実でどこからどこまでが虚構なのかが次第に崩れていく。 その結果、「これは読者が読む小説ではなく、読者が小説を構成する存在である」という、今で言うメタフィクションの極北にたどり着く。 感想とし

自分ニワカなんだけど、SF小説を最近読み始めた。と言っても遅読+ニワカなのであんまり量は読んでない。好きだったのは「三体」シリーズ、「プロジェクトヘイルメアリー」「星を継ぐもの」「夏への扉」とか(☓☓はSFじゃないだろって批判は受け付ける)。あとは昔から星新一が好きだったから短編集はだいたい読んでる。最近のやつだと柞刈湯葉もすごい好き。出版してるやつはだいたい読んでる。 なんとなくここまで色々読んでみて、SF小説の展開ってだいたい↓みたいな感じだなぁって勝手に思ってる。 ①未知との遭遇と解析・解明。現実と地続きの理論。世界観の説明。 ②①で説明した世界での冒険。フィクション味が強くなるけど「そういうもの」として理解はできる。 ③②を通して世界の真理的なものにたどり着く。ナントカ粒子とかナントカ次元とか出てくる。 自分が好きなのは主に①②の部分で、③が出てくるとちょっと萎える。俺様理論じゃん

籠原スナヲ @suna_kago友人「ライトノベルにSFがないってどういう意味なんだろうね。ハルヒとかSFじゃないの?」 私「でも私もハルヒをSFだと思ったことないな」友人「そうなの!?」 私「怒らないでほしいんだけど、面白い作品は無意識にSFから除外してる。SFイコールつまらんって偏見がまずあって」 殴られた。2023-10-14 09:21:19 籠原スナヲ @suna_kago 「SFに対して『小難しくて退屈な設定を無意味にこねくり回している、なんか私とは関係ない面白くなさそうなジャンル』『ガンダムはSFじゃないとか言って謎にキレてる』っていう偏見があるため、面白いコンテンツを見てもそれがSFだとは思わない(無意識に別のジャンルだと感じてしまう)」現象。2023-10-14 09:25:51 籠原スナヲ @suna_kago SFに関する評論とか読むと「ガンダムはSFじゃない

SF小説好き1480名に聞いた「絶対に読んどけ」っていうSF小説ランキング、という記事が話題だ。 ホコリの被った旧作(「古典」ではない)ばかり挙げられていて本当に辟易する。SFはアイデアの新奇性、センス・オブ・ワンダーが重要なのであって、 今さらヴェルヌやウェルズを読んだところで、価値はない(ギブスンやディックも同様)。 そしてこういう「オススメSF」の話題になると必ず出てくるので『夏への扉』を薦めてくるやつだ。 はっきり言えるが『夏への扉』を薦めるやつは見る目がなく、センスに欠けていて、信用できないってことだ。 私もその手合いに騙されて、貴重な時間を無駄にしてしまった。 『夏への扉』は読まなくて結構。今からその理由を端的に3つ述べる。 『夏への扉』は決して猫小説ではない。『夏への扉』は猫好きなら読んでおくべき、みたいな薦め方もされる。 読んでみて驚いたのだが、これはまったくもって猫小説

SF小説好き1480名に聞いた「絶対に読んどけ」っていうSF小説ランキング - 俺だってヒーローになりてえよ https://www.orehero.net/entry/bestsf順位得票数タイトル著者1位122票『星を継ぐもの』J・P・ホーガン2位90票『夏への扉』ロバート・A・ハインライン3位85票『ハーモニー』伊藤計劃4位71票『三体』劉慈欣5位69票『幼年期の終り』アーサー・C・クラーク6位68票『新世界より』貴志祐介7位63票『虐殺器官』伊藤計劃8位61票『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス9位60票『銀河英雄伝説』田中芳樹10位52票『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディック11位51票『1984年』ジョージ・オーウェル12位49票『プロジェクト・ヘイル・メアリー』アンディ・ウィアー13位42票『戦闘妖精・雪風』神林長平14位39票『華氏451度』レ

月刊誌「クラークスワールド・マガジン」のホームページ。ヒューゴー賞など有名なSF文学賞の受賞者を多数、輩出している 米国のSF・ファンタジー月刊誌が投稿の受け付けを一時、停止した。原因は人工知能(AI)が書いた小説の激増だ。編集長は、こう警告する。「誰も勝つことができないモグラたたきのゲームが始まってしまった」【國枝すみれ】 「世界中の出版社に注意喚起したい」 月刊誌「クラークスワールド・マガジン」は2006年創刊。一般投稿から選ばれた優れたSF短編作品などを掲載する。この中からヒューゴー賞など有名なSF文学賞受賞者を何人も輩出してきた。 編集長で発行人のニール・クラーク氏(56)が「世界中の出版社に注意喚起したい」と、米国からオンライン取材に応じてくれた。開口一番、こう切り出した。 「言わば迷惑(スパム)投稿です。迷惑メールに対応するように、スパムフィルターを作るしかないと考えています」

灰鉄蝸(かいてっか) @Kaigoat やはり「なんか肌の色が濃いやつらと…非ヨーロッパ圏言語と…異教徒と海産物は…マジで気持ち悪いぜ!!!」が剥き出しのラブクラフト先生からしか摂取できない滋養というのは確実にある 劇物満載しすぎだろあの作家2022-09-03 22:39:54 灰鉄蝸(かいてっか) @Kaigoat ボーイミーツガール教徒SF派伝奇スキー。好きな作家は長谷敏司と秋山瑞人と冲方丁です。ヘッダーは@9289schmaisen 様からの頂き物。ガブリエラの幸せを祈っている(拡張少女系トライナリー)。ノクターンでのPNは鉄錆虫 「機甲猟兵エルフリーデの屈折した恋愛事情」連載中。 サイバーイグアナ氏フォロー中 mypage.syosetu.com/135537/ リンクWikipedia ハワード・フィリップス・ラヴクラフト ハワード・フィリップス・ラヴクラフト(英: How

私はSF初心者。 人間の幸福についての本探してたら、 「すばらしい新世界」を見つけて、読んでみたらおもしろかった。 ただ、科学的には「そうはならんやろ」とツッコミ入れたくなるような描写がたくさんあった。 ストーリーやコンセプトはめちゃくちゃおもしろいけど、「所長が紙の書類に鉛筆でサインする」みたいな描写があるたびに、んん‥?となってしまう。 90年前に書かれた本だから、その当時は違和感なかったとは思うんだけど。 「未来はほんとにそうなってるかも!?」とワクワクできる、細部までリアルに感じられるSFが読みたい! 最近書かれたものなら違和感少ないのかな? 人間の幸せや欲望をテーマにしたものだとさらに嬉しい。 くわしい人教えてください。

『夏への扉』はとんでもない愚作なので褒めないでください https://anond.hatelabo.jp/20200629103534 お前は馬鹿か。 『夏への扉』は素人騙してSFにオルグする為に勧めるんだよ。 お前の言う通り、『夏への扉』は「すこし不思議」な程度で、プロットの杜撰さに気付ける程度に読みやすくて、ロリコンの白昼夢並みに分かりやすいロマンスだ。 素晴らしい。 しかし重要なのはそこじゃない。重要なのは作者がハインラインだという事だ。 『夏への扉』のあとに、間違って同じ作者の『異星の客』(※1)とか『悪徳なんかこわくない』(※2)みたいなヤバげなSFを手に取って色々目覚めてしまうかもしれないだろ。 (※1)イカれた新興宗教もの (※2)ジジイが美少女に脳移植して男と恋愛SFはカルトだ。新興宗教や新左翼みたいな他のカルトのように、「ボクらは危ナクナイデスヨ。楽シクテ面白イデスヨ

増田は何者?大学生時代に「涼宮ハルヒの憂鬱」ブームを経験した三十代。当時はひねくれた人間だったので、ハルヒが流行っている真っただ中に、原作ではなくその元ネタとなった「ハイペリオン」に手を伸ばした。当時の自分はきらきらとした学生生活にあこがれていたくせに、そういう青春をテーマにしたラノベを避けていた。みんなと同じものを読むのが嫌だったのと、そういうきらきらしたものを読むと、自分の灰色の生活と引き比べてしまうからだ。そういうわけで、「涼宮ハルヒの憂鬱」の知識は、書店で一気読みした第一巻と、ウィキペディアの情報、断片的に見たアニメの数エピソードに頼っている。おそらく粗があるので、話半分に聞いてもらいたい。増田の目的は何?「涼宮ハルヒの憂鬱」が「ハイペリオン」をモチーフにしていることを示す。長門有希の人物造形と設定が、「ハイペリオン」から影響を受けていることを説明する。朝比奈みくる=キョンの妹説

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