SF小説好き1480名に聞いた「絶対に読んどけ」っていうSF小説ランキング、という記事が話題だ。 ホコリの被った旧作(「古典」ではない)ばかり挙げられていて本当に辟易する。SFはアイデアの新奇性、センス・オブ・ワンダーが重要なのであって、 今さらヴェルヌやウェルズを読んだところで、価値はない(ギブスンやディックも同様)。 そしてこういう「オススメSF」の話題になると必ず出てくるので『夏への扉』を薦めてくるやつだ。 はっきり言えるが『夏への扉』を薦めるやつは見る目がなく、センスに欠けていて、信用できないってことだ。 私もその手合いに騙されて、貴重な時間を無駄にしてしまった。 『夏への扉』は読まなくて結構。今からその理由を端的に3つ述べる。 『夏への扉』は決して猫小説ではない。『夏への扉』は猫好きなら読んでおくべき、みたいな薦め方もされる。 読んでみて驚いたのだが、これはまったくもって猫小説

この記事はそれなりに時間をかけて書いたのだが、面白がってどうでもいいことを調べている間に、世の中は大変なことになっていた。 最早「吾輩は猫である」を読もうぜッ!! なんて雰囲気でもなさそうだ。ただし気が滅入って仕方がない時には、全然関係ないことをするのがお勧めなので、そのまま公開することにした。 最初に書いておくと私は漱石が好きなので、いつもよりも客観性に欠けたところが多くなっている。あと無駄に長い。当初はコンパクトにまとめようと考えていたのだが、どうでもいいことを調べながらダラダラ書いているうちに長くなり、結果的に15000文字程度になってしまった。どうもいいことが満載のこの記事を最後まで読めたとすれば、夏目漱石の「吾輩は猫である」なんて余裕で読破できると思う。他の作品を読みたい人はこちらも参考どうぞ。 cocolog-nifty.hatenablog.com 吾輩は猫であるを読もう 「

自分の話ではなく知人の話なんですが、本人の許可をとったので記事にしてみます。 もう去年の話なんですが、とある飲み会の席で、知人に真顔で「自分に本を、出来れば小説をお勧めして欲しい」と言われたんです。 ん、最近の面白い本を知りたいってこと?と思ったんですが、よくよく聞いてみるともうちょっと複雑な話でして。 その知人、一言でいうと「「好きな本のジャンル」が欲しい」ということだったんですね。 知人の名前を、仮にAさんとします。音楽関係の以前からの知り合いでして、年に一回、とある決まったステージで一緒に演奏をする仲です。 Aさんは、今まで「本当に全く読書の習慣がなかった」という人です。 文章に触れていないというとそういう訳ではなく、仕事が法曹に近いので堅い文章に触れる機会は人より多いくらいなんですが、「本を読む」というと全然その習慣がない。 物語文に触れた経験なんて、学生時代にやった国語の教科書

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