僕は新卒から5年間、アクセンチュアにいました。 当時学んだことはいろいろありますが、なかでも印象に残っているのが「提案の作り方」です。とくにマネージャーになってからは、自分で案件を受注しなければいけない機会も増え、 「どうすれば大企業の役員相手に、伝わる提案ができるのか?」 「どうすれば、もっと大きな案件が取れるのか?」 と考えるようになりました。 アクセンチュアは「スライドに命をかけている」といってもいいほどこだわっている会社でした。実際、たった1枚のスライドがお客さんに響いて、数億円規模の案件が決まってしまうこともありました。 当時学んだ提案のノウハウは、今でもすごく活きています。 今回はそんな「いいスライド、いい提案の作り方」について書いてみます。 なぜアクセンチュアは美しいスライドを作るのか?そもそも「今更スライド?」と思う人もいるかもしれません。「スライドなんて、AIで作れるじゃ

プロダクトマネージャー業務は、日々のタスクから中長期の戦略策定まで、多岐にわたります。忙しさに追われ、その日の思考や課題が記憶の彼方に消えてしまう… 私はそのスパイラルに入ってしまっており、タスク管理ツールやtimesに「日報」を書いたりと試行錯誤していたものの、何度も挫折していました。 Cursorとの出会いと活用のひらめきそんな中、社内で利用が広まっていたAIエディタ「Cursor」。 当初は、ノンエンジニアでもコード調査やSQL作成が出来ることや、一貫したドキュメント作成が出来ることに魅力を感じて使っていました。 これまで私のAI活用は、「PRDの壁打ち」に代表されるドキュメント作成の補助、「開発仕様の確認」など特定の複雑な業務だけにとどまっていました。 小さな日常的タスクにもAIを絡められる可能性があるとは、正直あまり想像できていなかったのです。 きっかけは、みやっちさんのCurs

なぜオジサンは一人でブツブツと喋るのか。 それは、音声入力こそが最強のプロンプトを生み出すからである。 両手をキーボードから解放する時が来た。 忙しい人向けの説明 さっそくChatGPTを開き、iOSのマイクから音声入力を起動したら、 これを使って入力 「本しゃぶりというブログにChatGPTの使い方について、面白そうな記事があったのでメモ。なんか音声入力を使うといいらしい。これまで話した内容について整理し、マークダウンで出力して」 と喋っておこう。誤字脱字などの修正をせずに投稿すればいい。 以上。 音声入力と生成AIの組み合わせが強い 生成AIをうまく使いたいならば、詳細なコンテキストを与えるのが良い。しかし、ここに大きな問題があった。 人間というものは楽をしたがる生き物である。特にAIに助けを求めるような人は、なおさらだ。文章を入力することに面倒くささを感じ、つい最小限の指示で済ませて

「とにかく仕事が多すぎて困っている!」 タスクが次から次へと降ってきて、仕事が終わらない状況で悩んでいませんか? 効果的な対処法が見つからず、チャットに返信しながら資料作成、メールチェックしながら電話対応………。こんな働き方を続けていては、限界が来てしまいます。 「仕事の効率化のためには、マルチタスクでこなすしかない」 そう考えてしまう人も多いはずです。確かに一見、複数の仕事を同時にこなすことが、仕事が多すぎる状況への対処法に思えます。 しかし、「マルチタスクで仕事をこなそう」というその発想自体が、実は仕事が終わらない原因かもしれません。本記事では、効率的な仕事の進め方に悩む方に、意外な解決方法をご紹介します。それは、「明日できることは今日やらない」という逆説的な対処法です。 マルチタスクが仕事を終わらなくする理由 シングルタスクで仕事が多すぎる状況に対処する仕事効率化の新しい対処法「マ

仕事柄、大学生とよく会います。みんなひたすらに優秀。学生の頃の活動は、自分のど真ん中と紐づいてるからかどれも魅力的。 そんな彼ら彼女らですが、卒業し、就職した後、そのままめちゃ伸びて大活躍って子と、ちょっとくすぶってる子にわかれます。そんな時によく相談受けるので、アドバイス的なものをさせていただくことがあるんですが、それの評判が良かったのでnoteにまとめました。 このnoteを読んで、実践してもらった上でのGoalは、 社会人三年目くらいの「うわ、あの人仕事できるね」って言われてるような人に、半年でなる。 です。 この感覚わかりますかね? 多分会社員の皆さんだと、「あーあいつみたいな感じね」「あーあの人みたいな感じか」となってもらえるかと思います。 会社員じゃない人だとあまりイメージ湧かないかもしれませんが、クライアントの若手の仕事できそーな感じの人を想像してみてください。そうです、その

何かを共有したり提案したりした時に、想定していたよりもたくさんの反対意見が出ることはよくある。あまりにたくさん反対されると、サンドバック化してボコボコにされる感覚でしんどくなる人もいるかもしれない。 反対意見が出た時の振る舞いには一定のお作法があると思っていて、それを知っておくとちょっと楽になると思うので雑に書き出してみる。そうなる前に進め方で改善できるところもある*1けれど、それはいったん置いといて「反対意見がたくさん出たらどう振る舞うのがよいか」という観点で考えてみる。 1. お礼を言う ちゃんと話を聞いて真剣に考えてくれているからこそ反対意見が出る 実際にそうじゃなかったとしても落ち着いてそう考えてみるのが大事 内容や伝え方に憤りを感じたとしてもいったん置いておいて、まず意見を言ってくれたことに対してお礼を言うこと 2. 初動の方針を伝える たくさん反対意見をもらうと、それに対して意
Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? はじめに こんにちは!エンジニアを目指す26卒院生の@bassaaa28です。 突然ですが、皆さんは 「自己流のタスク管理術をお持ちでしょうか?」 院生になって、毎日膨大なタスクに追われるようになりました。かつての私は、思いつくままに行動していたため、締め切りギリギリの徹夜、謎の余裕を感じてベッドでゴロゴロ...というスタイルが定着していました。 そんな私も限界を感じ、ネットに落ちているあらゆるタスク管理術を試してみることにしました。しかし、集中力が続かない&面倒くさがりの私にはどれもピンと来ませんでした。ですが、試行錯誤の末、ようやく

「なぜ30%値下げできないの?どれくらいなら下げられるの?」「できるか、できないかで答えてください」と高圧的に言われたらどうするか?『戦略的交渉入門』 「その価格では厳しい、30%下げてほしい」と、初手から無理な数字をふっかけてくる。それは難しいと答えると、「なぜですか?どの程度なら下げられますか?」と畳みかけてくる。答えに窮すると、「できるのか、できないのか、答えてください。できないなら議論は終わりです」と言い放つ。 価格交渉や要件定義の場で、高圧的な態度で話す人がいる。相手を説き伏せ、自分の思い通りの結論に持っていきたがる。一方的にまくし立てて、質問に質問を重ね、相手に話す機会を与えない。 典型的なパワープレイ、二分法、アンカリングの交渉術である。これらはビジネス上の技法であることを、そもそも知らなかった若いころは、さんざんやられたものだ。顧客だけでなく営業や上司からもやられたことがあ

マネジメントを4年くらいやっている間に、何人かにEngineering managerや採用のリードなどの役割をお願いして担ってもらってきた。何か新しい役割をお願いする時に整理して伝えている項目を雑にまとめておきたい。 以下のようなGoogle docsを作って共有し、30分のミーティングで直接伝えて考えてもらうようにしている。タイトルは「◯◯さんにxxをお願いしたい」みたいな感じ。項目や内容は相手によって適宜変えてる。 これは何 「◯◯さんにxxをお願いして一緒にやっていきたいと考えています」みたいな感じでストレートにお願いしたい役割を書く 「命令ではなく、なぜお願いしたいか、何をお願いしたいかなど◯◯さんに意思決定する材料を渡すためのdocsです」のようにまだあくまで提案ですよということも書く なぜ今お願いしたいか プロダクトや組織の状況も踏まえて、"今"お願いしたい理由を書く その役
うれしかった。ので、メモ。 僕のいるチームのプロジェクトで、複数のチームにサポートしてもらいながら進める必要がある、ちょっと大きなものが始まりそうだったから、キックオフ前のキックオフやっとこかーってなって司会をした。オンラインミーティングね。 最初にこの会の目的を説明 今日のアジェンダのページのリンクは事前に共有もしていましたけど、いまSlackにもポストしておきましたー。 まだプロジェクトは始まってないんだけど、事前に調査とかをしたいから質問や相談をさせてもらいたいなと思っていて、そのときに「え?これなんの話?」って戸惑わせることがないように、プロジェクトの概要を共有しとこうと思ったー!だから、この会がうまくいったら、僕らが質問してもみなさんが戸惑わないようになっている! Bさん、Slackにメモ残してってください。お願いしまーす! からの、会の流れを説明 最初にPdMから10分くらいで
仕事をしていると、だんだんと抽象度の高いことを任されるようになる。 たとえば、方針も明確な小さな修正タスク => 修正方法がいくつか考えられるタスク => そもそも何をやるかから明確にしないといけないタスク といった感じで次第にふわっとした依頼になってくる。いわゆるグレード制を採用している会社において、"どれだけ抽象度の高い仕事を任せられるか" がグレードの違いの要素のひとつと言ってもいい。 抽象度の高い仕事を安心して任せられる人は何が違うのか自分もよくわからないので、自分のまわりの人がどういう動きをしているかを雑にまとめてみる。 1. なぜやるかを明確にしている わからないときはドキュメントやチャットのやりとりを探し、直接聞いたほうがよい人には自分でコミュニケーションを取っている やる理由がないと判断したら依頼者に話をして、実際にやらないこともある あとで「自分はこう言われただけなので」
社内のプチ発表に使った資料です。 文章のコツ 前置き フルリモートでは、文章でのやり取りがメインになる。 なので、文章がヒドいと「この人と仕事するのキツイ」と思われちゃう😢 そう思われないための色々思ったことを自戒メモ。 なるべく箇条書きにする

出世する、より上位の管理職に上がって行くというのは、マネジャーとしての力量や適正も必要だけれど、「どこまで奉仕できるか(どこで降りるか)」によるところが大きいのだろう。その奉仕水準でどこまで行くか/どの辺で止まるか均衡するのだと、会社で仕事をしながらつくづく感じるこのごろ。 ポジション上昇の基本路線 新人→中堅社員→係長→課長→部長→……とポジションが上がるに従って、受け取る仕事の粒度が大きくなってくる。 重要度や影響度から正確にリスクを抽出して優先順位を決められる。 大きな仕事を適切に分割して相互関係を理解できる。 期日から逆算して分割した仕事にマイルストーンを割り当てられる。 情報を整理して他者に状況を正確に説明できる。 自分にない力量を持つ他者・他部門に割り振れる。アウトソースできる。 といった管理能力がより高度に必要になってくる。 逆に言えば、こうした技術・能力が高い人をより高いポ
もうかなり前の話だ。 ある会社で、「会社案内・パンフレットのリニューアルをする」と言うプロジェクトが持ち上がった。 社長は一人の人物をプロジェクトマネジャーとして任命し、予算を付け、 「後はよろしく」 と、仕事をまかせた。 ところが半年後、ようやく社長は気づいた。 全くプロジェクトが進んでいないことに。 「どうなっているのか」とプロジェクトマネジャーを問い詰めたところ、彼は外注に丸投げしたまま、何もしていなかった。 外注側も、仕様が固まらず、プロジェクトは完全にスタックしていた。 社長は彼に話を聞いたが、彼は「外注から返事が無くて」の一点張り。そこで、社長は彼に要求した。「資料を出せ」と。 ところが彼は「出せない」という。 何か隠しているのではないか、おかしいのでは、ということで、皆でメールのやり取りや資料などを調べると、実質、彼が事実上、「外注に依頼をし、あとは本当に何もしていない」こと

こんにちは、unnameの代表取締役の宮脇啓輔です。 普段から重要だなと感じたことや、自分なりに思考したものを伝えようとXで投稿しているのですが、その中でも反響が大きかった投稿をさらに肉付けして発信しようという試みで記事化しております。 「頭の回転が速い」とは「累積思考量が多い」ことだと思います。「過去に似たようなテーマについて考えたことがある」から、すぐに自分の意見が出てくるし、回転が速く見える。考えたことがないと、その場で思考してしまい、遅く見える。そういうことだと思っています。… — 宮脇 啓輔 / 積極採用中 / unname (@keisuke_unname) March 21, 2024 この投稿がかなりいい反響をいただいたということもあり、投稿をベースに、もう少し肉付けして解説してみます。 「頭の回転が速い」の正体はなんなのか「頭の回転が速い」と見える人は、実際は「累積思考量

Issei Suzuki | 🇺🇸 プロダクトサイエンス代表 @issei613Amazonで役員の時間をお願いする時はいつも秘書さんにこの形式で依頼しないと予定入れてもらえないのだけど、なかなか良くできた雛形だなと思う。ドラフトを送る前に上司に一度目を通してもらうと、認識のズレも予め修正した上で会議の準備に臨める。 pic.twitter.com/R2Mjro0SeS 2024-06-12 12:00:38 Issei Suzuki | 🇺🇸 プロダクトサイエンス代表 @issei613 最後の「意思決定は後でやり直しがきくか」はOne-way Door(一方通行のドア = やり直し不可)vs Two-way Door(双方向のドア = やり直し可)と呼んでいて、これは自分で見極めて、後者ならなる早で実験してみることを推奨されている。 2024-06-12 12:00:40

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