私はコストパフォーマンスという考え方が半分好きで、半分嫌いだ。 少なくとも、この考えが適用しやすい分野と適用しにくい分野があると思っている。 勉強効率やガス代の節約といった分野ではコストパフォーマンスの発想はうまく機能する。 昔の人間にはコストパフォーマンスという発想自体が乏しかったそうで、現代の私たちがコストパフォーマンスを意識できるのは、近代資本主義の考え方に馴染んでいるから、いわばホモ・エコノミクスとして訓練されているからにほかならない。 あるいはタイパという、時間節約の発想にも慣れているからかもしれない。 ただし、コストパフォーマンスが適用しにくい分野もある。子育てや家族、友達関係といった分野でコストパフォーマンスを論じ始めると、とたんに具合が悪くなる。 具合が悪くならない人も稀にいるが、こうした人間関係の問題にコストパフォーマンスという着想を持ち込むと、多くの人がアレルギー反応を

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