12月9日、「第4回現役ドラフト」が開催された。今季セ・リーグ5位の広島東洋カープは、東北楽天ゴールデンイーグルスから辰見鴻之介内野手を獲得した。逆襲を期す来季へ向け、チームが辰見を戦力に加え入れた理由はどこにあったのだろうか。 【表】プロ野球現役ドラフト 歴代指名選手 移籍先 獲得結果一覧 走力に秀でるも出番に恵まれず 現在25歳の辰見は香住丘高、西南学院大を経て、2022年ドラフトで育成1位として楽天に入団。翌2023年7月に支配下登録を果たすも、一軍出場2試合にとどまったまま、2024年オフに育成として再契約。迎えた今季は7月に支配下に返り咲いたが、一軍での出番はなかった。 一方、二軍では今季88試合に出場し、打率.280、0本塁打、8打点とシュアな打撃を披露。また、走塁面では31盗塁を記録し、2位に11個もの大差をつけ盗塁王に輝いている。楽天は現在一塁に浅村栄斗、二塁は小深田大翔

今季59勝79敗5分、勝率.428でセ・リーグ5位に終わった広島。2年連続でBクラスに沈み、来季こそはAクラス入り、2018年以来となるペナントを目指す。このオフは計12人に戦力外通告を出した一方で、すでに支配下枠は「66」。なかなか身動きが取れない状況で、どのように残る「4」枠を使うだろうか。 【画像】2人で寄り添い笑顔…新井良太コーチの美人妻、綾奈さんが「可愛すぎる」 2016年からセ・リーグ3連覇を果たした広島だが、このオフは功労者が多く退団となった。黄金期のリードオフを務めた田中広輔内野手、松山竜平外野手ら計12人を戦力外とした。また、今季55登板で8セーブを挙げたテイラー・ハーン投手が自由契約となるなど、多くの選手が退団している。 今年のドラフト会議では、支配下7人、育成2人を指名した。1位には大学球界きっての好打者、立石正広内野手(創価大)に入札するも3球団競合の末にくじを外し

これも骨太のチーム作りの一環か…。新井貴浩監督(48)率いる広島は9日に行われた現役ドラフトで、大道温貴投手(26)を放出し、楽天から辰見鴻之介内野手(25)を獲得。今オフは先発候補の一角として、フレディ・ターノック投手(26=マリナーズ傘下3A)を契約金50万ドル(約7750万円)、年俸100万ドル(約1億5500万円)で獲得したのに続く戦力補強となったが、今オフはいったん、ここで〝打ち切り〟となる模様だ。 10月のドラフト会議で獲得した選手を含め、11日現在、支配下登録人数は66人。残留交渉中で保留者名簿から外れ、現在は国内外全球団と獲得交渉が可能となっている中継ぎ助っ人、テーラー・ハーン投手(31)を含めれば67人で、来年2月の新シーズンを迎える公算が大きくなっている。 今オフの補強計画で途中で路線変更となったのが、27年からセも導入が決まっている「DH(指名打者)制」を見据えた新助

出場機会に恵まれない選手救済の「現役ドラフト」が9日、オンラインによる非公開で行われ、広島は楽天から辰見鴻之介内野手(25)を獲得し、大道温貴投手(26)がヤクルトへ移籍することが決まった。 ヤクルトへの移籍が決まった大道はカープへの感謝の思いを口にした。2020年度ドラフト3位で入団。「この5年間で得た経験はどれも自分の今後の人生に大きく役立つものばかり。緊迫した場面でマウンドに立たせていただいたことは貴重で本当に大きな経験となりました」と振り返った。 23年には中継ぎとして48試合に登板するも昨季は4試合、今季は1試合にとどまっていた。山根編成部長は右腕について「今年と去年の登板数が減っていた。でも他球団に行ったらまだまだできると思って、出させてもらった」と説明した。 昨年の矢崎に続いて、2年連続でカープ戦士がヤクルトへ移籍することとなった。大道は新天地での活躍を誓い、「これからもご声

日本プロ野球機構は9日、第4回現役ドラフトを行い、広島は楽天から辰見鴻之介内野手(25)を獲得したことを発表した。 【写真】契約更改では550万減の1850万円でサイン 険しい表情で語る大道 辰見は22年度の育成ドラフト1位で楽天に入団。1年目の7月に支配下登録されるも、昨オフ、再び育成契約に。3年目の今季は7月に支配下に再登録されていた。プロ通算では2試合に出場し、安打、本塁打は記録していない。今季は2軍で31盗塁をマークした快足が武器の内野手だ。 また、広島の大道温貴投手(26)はヤクルトに移籍。大道は球団を通じ、「広島東洋カープでの5年間は大変お世話になりました。この5年間で得た経験はどれも自分の今後の人生に大きく役立つものばかりです。CSをはじめ、緊迫した場面でマウンドに立たせていただいたことは、貴重で本当に大きな経験となりました。その経験を今後は東京ヤクルトスワローズでも存分に生

広島東洋カープは8日、今季で現役を引退した下記2名の選手が球団スタッフに就任することを発表した。また2026年1月1日付で、人事異動を行う旨も併せて明らかになった。 【一覧】広島、2025年の戦力外通告 現役引退 自由契約 退団選手 移籍情報 異動および新任となったのは、下記の通り。 ●異動 氏名:下水流 昂 旧役職:球団本部ファーム管理部 ファーム管理課 課長 (二軍マネージャー・広報担当) 新役職:球団本部 スカウト部(関東地区担当) ●新任 氏名:上本 崇司 役職:情報処理部 情報分析課 アナリスト 氏名:磯村 嘉孝 役職:球団本部ファーム管理部 ファーム管理課 課長 (二軍マネージャー・広報担当)

野球を辞めても重圧はまとわりついた。気持ちを切り替えるのに数年はかかった。「同級生が行くところまで行っているので。ずっと言われて、嫌になったこともありました」。2012年ドラフト1位で広島に入団した高橋大樹さんのそばには常に同年の2位入団、カブス・鈴木誠也外野手の存在があった。 【写真】戦力外後にプロポーズ… セ・リーグ野手と美人妻のラブラブ2ショット 6日に北九州市民球場で行われた「THE LAST GAME 2025」。引退を決断した選手のセレモニーを兼ねた“最後の試合”。高橋さんはEASTの一員として参加した。観戦に訪れた母の前で左中間への二塁打を放つなど勝利に貢献。「有耶無耶で辞めるみたいな形で引退したので、本当にありがたいなと思います」と顔を綻ばせた。 京都・龍谷大平安から高校通算43本塁打の実績を引っ提げて、プロの舞台へ足を踏み入れた。ただ現実は厳しく、1軍出場は49試合、1本

広島の中村奨成外野手が5日、マツダスタジアム内で契約更改交渉に臨み、2200万円増の年俸3000万円(金額は推定)でサインした。8年目の今季は104試合で2割8分2厘、9本塁打、33打点でキャリアハイを大きく更新し、3・75倍の大幅昇給を勝ち取った。 【プロフィル】中村奨成の昨季の年俸、成績 「正直ここまで上がると思ってなかったのでビックリしてますけど、来年はこれにふさわしい活躍をしないといけないと思っています」本塁打は4年ぶりだった。安打数も大台には届かなかったものの、97安打を積み上げた。「100本いきたかったけど、また来年頑張ろうっていう数字の一つになる」。来季の一番のこだわりの成績に全試合出場を掲げた。 シーズン終了直後の10月7日には右足首を手術した。入団時から痛みを抱え、かねて手術の機会を伺っていた古傷だった。「もう問題なくきているので、来年のキャンプには100%でいけるよう

広島の公式サイトが4日更新され、広島・中村奨成外野手(26)、鈴木健矢投手(27)、益田武尚投手(27)が結婚したことを一斉に発表した。1日には森翔平投手(27)、石原貴規捕手(27)の“同学年コンビ”が結婚を発表しており、12月に入り幸せな報告が相次いでいる。 【写真あり】超人気タレントがカープ入団会見? サイトでは本人のコメントを紹介。中村は「この度、私事ではございますが結婚いたしましたことをご報告させていただきます」と公表。「これからは守るものができたので責任と自覚を持ちより一層家族の為、カープのために野球に打ち込んでまいります。温かく見守っていただけると幸いです」と記した。 鈴木は「この度、結婚いたしました。今まで以上に責任感を持ち、精進していきたいと思います。引き続き温かいご声援をよろしくお願いいたします」と意気込んだ。 益田は「この度、結婚いたしました。これからも感謝の気持ちを

広島・末包昇大外野手(29)が3日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約交渉に臨み、2500万増の6100万円で更改した。今季は自身初の規定打席に到達し、ともにチーム2位の11本塁打、62打点をマーク。来季の目標として掲げた「30本塁打100打点」を達成するため、来年1月に西武、中日で活躍した和田一浩氏(53)に弟子入りすることを明かした。(金額は推定) 【写真】あふれ出る喜びオーラ 2500万増に笑いが隠せない末包 大幅昇給に笑顔を見せながらも、視線は既に未来へ向いていた。末包は来季の目標を「30本塁打100打点」に設定。「笑われると思うし、実力がそこに達していないというのは重々承知の上ですが、達成できる可能性を持った状態でシーズンに入れれば」と力を込めた。 4年目の今季は123試合に出場し、打率・243、11本塁打、62打点。自身初の規定打席に到達し、本塁打は自己最多タイ、打点は同最多

来季も目指すは、あくまでスタメン―。広島・野間峻祥外野手(32)が2日、市内の球団事務所で契約を更改し、1000万円ダウンの推定7000万円でサインした。 今季は世代交代を図るチーム事情もあり、出場79試合中、スタメンは26試合、代打出場が54試合、代打打率2割5分5厘、走者を置いた得点圏では3割3分3厘と一定の結果を残した。新たな役どころを経験したことに野間は「(昨季までの代打の切り札で今季限りで退団したベテラン)松山さんの凄さを感じた1年でした。準備の仕方だったりとか、どうやって入ったら、自分のなかでいい入りができるのか、探り探りの1年」と振り返った。 それでも本人は来季は「代打でやるつもりは今のところない」とキッパリ。「自分で結果出して勝ち取っていかないといけない。野球選手ですから。頭から出たいですし、そこを目指してやらないと」と、来季は改めて外野のレギュラーとして、スタメン再奪取を

広島・森浦大輔投手(27)が1日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4700万増の年俸1億1000万円でサインした。今季途中から守護神を務め、11月には侍ジャパン強化試合メンバーに選出されるなど、飛躍の年となった。(金額は推定) 大卒5年目で大台を突破。今季はキャリアハイとなる60試合に登板し、2勝3敗12セーブの成績を残した。提示された金額や球団からの評価に関しては「そのまま受け止めました」と語った。 7月31日・阪神戦でプロ初セーブを記録すると、そこから守護神に定着した。防御率も1・63という好成績でチームに欠かせない存在となった。「1年間、1軍で戦えたのでそこは良かったと思います。60試合に投げられたので良かったと思います」と振り返った。 来季は栗林が先発に転向することもあり、左腕にかかる期待はさらに大きなものとなる中、「今年と同じように1試合ずつ一生懸命やりたいな

29日にマツダスタジアムで行われた広島カープOBによる「カープレジェンドゲーム」で現広島指揮官の新井貴浩監督(48)が、試合前に行われた「ホームラン&ヒットチャレンジ」のイベントで〝まさか〟の勝負強さを発揮した。 【写真】見事なホームランを放った新井監督 カープOBとして参加した新井監督は、小早川毅彦氏、江藤智氏、金本知憲氏らのそうそうたる顔ぶれのなかで見事、優勝。自らの打席に向かう前には、現役時代から「師」と慕う金本氏に「もし私が1本でもサク越えを打ったら、来年、金本さんにバッティングコーチに来てもらいます」と突然の〝コーチ就任要請〟。 全くその気のない金本氏は「じゃあ打てなかったら、オマエ坊主にせえよ」と応戦。そんななか、鯉将は見事に4スイング目を左翼席に運ぶ会心の一振りを披露した。 公約実現の一振りに気を良くした新井監督は「今、メーカーさんもいますんで、ユニホームの採寸できますんで」

広島は29日、ジョハン・ドミンゲス投手と来季の契約を結ばないことを発表した。今季は6試合に登板して1勝1敗、防御率3.71だった。 【画像】赤ユニで豪快足上げ 華麗に1球を投じた広島コーチの美人妻 身長193センチの大型右腕は、今季が来日1年目。4月15日の中日戦で5回1失点で初勝利を挙げた。1軍の登板は6月19日のソフトバンク戦で、5回6失点で負け投手となったのが最後だった。 ドミンゲスは昨季ホワイトソックス傘下でプレー。マイナーでの通算成績は137試合で27勝32敗、防御率3.78だった。 NPBでは28日が保留者名簿の提出期限だった。広島は22日に右腕フレディ・ターノックの獲得を発表。野手ではサンドロ・ファビアン外野手、エレフリス・モンテロ内野手の残留を発表している。

広島は22日、来季の新外国人としてフレディ・ターノック投手(26)=前マーリンズ=と契約合意に達したことを発表した。契約金は50万ドル(約7800万円)で、年俸は100万ドル(約1億5600万円)プラス出来高払い。球団は最速157キロ右腕を先発候補として高く評価しており、交渉過程ではブラッド・エルドレッド駐米スカウト(45)の尽力もあった。(金額は推定) 球団関係者が「先発の中でのトップ候補」に位置づけていた逸材の獲得に成功した。2年連続Bクラスからの逆襲を期すカープに楽しみな助っ人が加わる。入団が決まったターノックは気合満点なコメントで広島での活躍を思い描いた。 「2026年に広島東洋カープに加入できることに、これ以上ないほど興奮しています。日本の文化を体験し、チームが成功を収めて優勝できるように貢献できることを楽しみにしています」 右腕は193センチ、84キロの恵まれた体格から最速15

前ヤンキース傘下3Aスクラントンの前田健太投手が楽天に入団することが発表された。前田は米国で10年プレーし、今オフに日本球界復帰を明言。巨人、DeNA、ヤクルト、楽天が獲得に向けて調査していた。 【写真】絶対的エースとして君臨した広島時代のマエケン この中で、気になったのは古巣・広島の動きだった。復帰を心待ちにしているファンが多いことも、前田は理解していた。楽天に入団が決まった後、広島ファンに向けて自身のインスタグラムでメッセージを綴っている。 「18歳でドラフトで指名していただいてからこれまでみなさんの声援、期待、愛情のおかげで野球選手としてここまで成長する事が出来たと思っております。自分が、日本球界復帰を明言してからもカープファンの方々、後輩のチームメイトからメッセージをいただきましたが今回は自分の実力不足の為オファーは届きませんでした。今のチームには必要ないと判断された事は悔しい気持

広島秋山翔吾外野手(37)が27日、マツダスタジアムで契約交渉に臨み、5000万円減の1億3000万円で更改した。 【一覧】広島の契約更改状況 今季は開幕から3戦連続安打と滑り出しながら、3月30日阪神戦で右足首を痛めて離脱となった。5月に戦列復帰するも、若手の台頭や世代交代を推し進める方針もあり、スタメンから外れる試合も増えた。2年連続Bクラスが決まったシーズン最終盤は選手登録を抹消され、打率2割6分2厘、1本塁打、5打点に終わった。出場64試合は昨季よりも半減。シーズン38安打は西武時代も含めて日本では最少だった。「当然そうなるなというところ。積み重ねてきたものがあるだけこれで済んでいるのかもしれないし、残してくれているところもあったかなと思うと、また頑張ろうと思う」。不本意な結果に終わったシーズンを受け入れ、はんこを押した。 来季も外野のポジション争いは激しくなる。今季台頭した中村奨

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