参政党代表として740万票を得た政治家・神谷宗幣は、これからどこに向かうのか 維新、自民との数奇な縁と、歩みから見えてきたある政治塾の人脈大阪府吹田市にあるJR吹田駅前の広場は、全国を駆け回る党首を待つ聴衆であふれていた。目算で100人以上。思い思いにオレンジのアイテムを身に着ける人の熱気が立ちこめていた。 拍手で迎えられたその党首は、少し早口で語り始めた。「私は2007年から、この街で市議会議員をしていました。駅で一人、ぽつんと立ってビラを配っていた。そしてこの街を拠点に国政政党をつくった。今は東京・赤坂に党本部がありますが、どこに行ってもずっと忘れずに言いますから。『私の政治の原点は吹田だ』って」。演説に力がこもるにつれて、聴衆の反応も大きくなっていく。「でも、1人では足りないんです。首相に直接質問もできない。予算委員会も出られない。皆さんの期待に全然応えられない。もし、あと10人い

参政党に新加入した豊田が取材に答える(本誌編集部のオフィスビルにて) TORU YAGUCHI FOR NEWSWEEK JAPAN 23年11月、神谷は党のアドバイザーで中部大学客員教授の武田邦彦、共同代表だった吉野、赤尾を切り離した。武田も吉野同様、反ワクチンや反マスクを主張し、動画ニュースで高い人気を誇った人物だが、組織のハンドルを握る神谷との対立の末に除籍に追い込まれる。結党メンバーだった篠原は嘆息する。 【動画】【神谷宗幣に次の一手を問う】参政・れいわ連合もアリ/“神谷独裁”を泣く泣く許容/5年以内に文科相に?/穏健化しても“染まらない”/恐慌リスクでも積極財政“勝負に出る”/2200兆円で政府系ファンド? 「神谷さんは人の塊という『リンゴ』を見ると、裏に虫が食っていようがすぐ手が出る。結局、吉野さんや武田さんの下に集まる支持者やファンを欲しがったわけです。けれど、それが後でトラ

参政党の梅村みずほ参院議員が15日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、中国への渡航危険レベルを引き上げることを提案した。 【写真】薛剣氏の暴言には蓮舫氏も怒り!中国語も添えて反発 高市早苗首相が11月7日の衆院予算委員会で、立憲民主党の岡田克也氏の質問に対して「台湾有事が存立危機事態に該当し得る」と答弁していた。あくまで可能性についての答弁だったが、中国側は反発。薛剣(せつけん)・駐大阪総領事はX(旧ツイッター)に「汚い首を斬ってやる」などと書き込んだ。13日には中国外務省の孫衛東次官が金杉憲治・駐中国大使を呼んで抗議し、発言の撤回を要求していた。 この動きに対して、日本側も14日に外務省の船越健裕事務次官が呉江浩・駐日大使を呼び、薛剣氏の投稿に抗議。しかし、中国は国民に対し日本への渡航を控えるよう呼び掛ける通知を出すという行動に出ていた。 梅村氏は、中国外務省が日本への渡航を控えるよう注

9日に投開票された東京都葛飾区議選で、参政党の菅野勇人氏(29)が7667票を獲得し、トップ当選を果たした。菅野氏は「日本人ファーストを葛飾区に打ち込みたい。20代の議員がいるだけで葛飾区は変わる」などと訴えていた。 【写真】「再生の道」初議席 東京・葛飾区議選で1人当選、石丸前代表が応援 同党は各地の地方選で議席を獲得している。10月の宮城県知事選では支援候補が次点となったほか、石川県能美市議選や三重県伊勢市議選などでトップ当選。同党HPには地方議員170人あまりが紹介されている。 菅野氏は仙台市出身。一橋大学を卒業後、信託銀行に入行し、現在は自営業。 東日本大震災をきっかけに政治の重要性を実感し、「暮らしを守る仕組みづくりを担うため立候補を決意した」という。外国人の国民健康保険の未納対策や、防災用品購入を補助するクーポン導入などを掲げた。同党区議らが連日応援に入ったほか、7日には同党の

参政党の控室を就任あいさつで訪れ、神谷宗幣代表(左)と握手をかわず自民党の高市早苗総裁(撮影・中山知子)自民党の高市早苗総裁は8日、就任あいさつのため国会内の野党各党の控室を訪れた。いちばん最後に回った参政党の控室では、神谷宗幣代表ら執行部メンバーが出迎え、高市氏はカメラマンの求めに応じて神谷氏と握手をかわした。 【写真】高市総裁と神谷代表の2ショット 昨年の衆院選や今年の東京都議選、参院選で、自民党の保守支持層の票が流れたのが参政党で、同党は選挙のたびに勢力を拡大している。高市氏は総裁選の選挙期間中の9月28日に配信されたユーチューブ番組で、「この政策だったらいっしょにやれるということを協力していくのは、立法府としての全体の責任」と述べ、参政党や日本保守党など主義主張の近い勢力との政策協議に言及していた。 高市氏との面会後、報道陣の取材に応じた神谷氏は「私は元々関西で政治をやっていたの

参政党の神谷宗幣代表は5日、自民、公明両党の連立政権への参加を否定した。広島市で街頭演説し「今、連立を組むことはない。われわれは自民が駄目だからつくった政党だ」と訴えた。臨時国会の首相指名選挙では、党所属議員に自身への投票を求める考えを示した。 【写真】「国民には強いないで」 高市氏発言が波紋 減税やエネルギー政策をはじめ、党が掲げる政策に自民が協力しない限り「『閣僚ポストをあげる』と言われても絶対になびかない」と宣言。高市早苗総裁とは政策が近いとしつつ「国益にかなわない政策であれば徹底的に反対する」と強調した。高市氏が首相に就任した場合、最優先で実現を求める政策として消費税減税を挙げた。

次の衆議院選挙をめぐり、参政党の神谷代表は記者会見で小選挙区と比例代表をあわせて100人以上の候補者を擁立し、30から40議席程度の獲得を目指す考えを示しました。 この中で、参政党の神谷代表は次の衆議院選挙に向けた候補者の擁立方針について「少なくとも前回の選挙と同じ規模には持っていきたいので最低100人だ。上限としては150人ぐらい出せればいい」と述べ、小選挙区と比例代表をあわせて100人以上の候補者を擁立したいという考えを示しました。 そのうえで議席の獲得目標については「衆参両院で50から60程度の議席を持つ政党を目指しており、衆議院選挙では30議席から40議席が目標になる。ある程度、候補者が出そろった段階で勝敗率も計算して数字をまとめたい」と述べました。 一方、党の人事では新たに政務調査会長補佐として2017年に自民党を離党した元衆議院議員の豊田真由子氏を起用すると発表しました。 神谷

参政党の神谷宗幣代表(47)が8日、国会内での定例会見で、元衆院議員で評論家、コメンテーターとしても活躍する豊田真由子氏(50)が同党のボードメンバー(役員)に就任し、政調会長補佐に起用すると発表した。 【写真】神谷氏が“女神”と呼ぶ女性候補と躍進を喜ぶ 神谷氏は、豊田氏による秘書へのパワハラ、暴言などのトラブルにも触れ「官僚の経験、議員の経験がある方を探していた。過去の経緯は置いておいて、やはり能力があって思いがある方。いろいろ失敗があったとしても、日本を良くする為には政策実現をしていこうという方々の力を集め、参政党をより大きな党にしていきたい」と期待をかけた。 会見に同席した豊田氏は「党を通じて今一度、日本の国のために少しでもお役に立つことができる可能性があるのであれば頑張りたい、と決断をさせていただきました」と述べた。 9月1日付で、党職員として入党。選挙への出馬の可能性を問われた神

産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が23、24両日に実施した合同世論調査で、「日本人ファースト」を掲げ参院選で躍進した参政党が政党支持率で9・9%となり、自民党に次ぐ2位につけ、国民民主党を上回って「野党第1党」に浮上した。30、40代ではそれぞれトップだった。 政党支持率は自民が22・2%でトップ。続いて参政9・9%、国民民主9・3%、立憲民主党5・2%、公明党4・2%、日本維新の会4・0%、れいわ新選組3・9%、共産党2・8%、日本保守党2・4%、チームみらい1・0%、社民党0・3%だった。 上位の政党について前回7月の調査と比べると、自民は1・2ポイント増、参政は0・1ポイント増、国民民主は4・6ポイント減、立民は1・6ポイント減だった。国民民主の支持が落ち、参政が浮上した。 年代別にトップ3をみると、18~29歳では国民民主22・1▽参政10・6%▽れいわ6・2%だった

参政党の代表の神谷宗幣氏が2025年8月25日にXを更新。JICA(独立行政法人 国際協力機構)が全国4つの自治体をアフリカ諸国の「ホームタウン」に認定したことをめぐり、コメントを発表した。 【画像】神谷宗幣氏「移民の受け入れに繋がる話なら参政党は必ず反対します」 ■「移民の受け入れ促進」は「事実に反します」 山形県長井市、千葉県木更津市、新潟県三条市、愛媛県今治市がそれぞれタンザニア、ナイジェリア、ガーナ、モザンビークのホームタウンに認定されたことをめぐるこの騒動。「経済発展が見込まれるアフリカと日本をつなぐ人材の育成などを目指した取り組みのひとつ」とされているが、SNS上では「移民のための特別ビザ制度が始まるのでは」という真偽不明の情報が飛び交うことになった。 また、BBCなどが23日に、日本政府がこのアフリカ・ホームタウンについて特別なビザ制度を創設する予定であること、木更津市が日本

産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が23、24両日に実施した合同世論調査で、「日本人ファースト」を掲げ参院選で躍進した参政党が政党支持率で9・9%となり、自民党に次ぐ2位につけ、国民民主党を上回って「野党第1党」に浮上した。30、40代ではそれぞれトップだった。 【写真】前川喜平・元文科次官のX投稿が物議「神谷宗幣は日本の恥。それが分からない有権者も…」 政党支持率は自民が22・2%でトップ。続いて参政9・9%、国民民主9・3%、立憲民主党5・2%、公明党4・2%、日本維新の会4・0%、れいわ新選組3・9%、共産党2・8%、日本保守党2・4%、チームみらい1・0%、社民党0・3%だった。 上位の政党について前回7月の調査と比べると、自民は1・2ポイント増、参政は0・1ポイント増、国民民主は4・6ポイント減、立民は1・6ポイント減だった。国民民主の支持が落ち、参政が浮上した。 年

最近、20歳前後の学生、数十人と話をする機会があった。「今、気になっているニュースは何ですか?」と尋ねると、口を揃えて「この間の参議院選挙です」という答えが返ってきた。 【写真を見る】“外国人”と生きる保守王国・群馬で聞いた参政党「日本人ファースト」への思い 取材で見えた“共生の現在地” 若い世代がこんなに政治に関心を持つという社会の空気を、私はこれまで感じたことがない。「どの部分に関心を持ちますか?」と聞くと、「外国人を巡る議論」「排外主義」「参政党の躍進」だという。 ■分析で見えた・・・保守王国・群馬で起きた“異変” この夏の参議院選挙。 選挙結果を分析していると、少し不思議な現象が起きている街があることに気付いた。 全国有数の保守王国・群馬。参議院・群馬選挙区は自民党が長く議席を獲得してきた。 今回も自民党の清水真人さんが当選したのだが、いつもと違ったのは参政党の青木ひとみさんが、約

下の小宮山氏の記事などを発端として「第27回参院選(2025年)で新たに投票に行った人の多くが比例代表で参政党に入れた」という説が広がっているようです。これに対して、現時点で一概にそのように言えるわけではないということを指摘します。 今回の参院選は参政党が得票を大きく伸ばしたが、朝日新聞が開票結果を分析すると、3年前の参院選と比べ、比例区の投票者数が増えた市区町村ほど得票の増え方が大きかったことがわかった。 出典:参政の得票増、投票増えた自治体ほど 「変化を求めた投票の可能性」(朝日新聞) まず本題に入る前に、こちらで作成した図と小宮山氏の記事の図が異なっている点について触れておかなければなりません。 小宮山氏の記事では、横軸に投票者数の増減を、縦軸に比例代表における参政党の得票数の増減をとった散布図を示したうえで、「分析の結果、市区町村の投票数が増えるほど得票を増やす傾向が最もはっきりし

メディア論が専門の伊藤昌亮成蹊大教授が7日、東京都内の日本記者クラブで記者会見し、7月の参院選で参政党が議席を大きく増やした背景について、富裕層優遇と貧困層支援で取り残された、世帯年収が400万円前後の「ロウアーミドル(中流の下)」に「日本人ファースト」のスローガンが支持されたと解説した。 伊藤氏は、参政の公約が減税を推し進めるといった「経済」、反ワクチンなどの「環境」、教育勅語の尊重などを掲げる「文化」の3段階で構成されていたと分析。最近になって参政を支持するようになった有権者は「経済」の分野に魅力を感じていたのに、マスメディアなどは「文化」の分野を批判し「議論がかみ合っていなかった」と振り返った。 その上で、かつて自民党に守られていると感じていたロウアーミドルをいかに救っていくかを考えることが重要だと指摘した。 参政は参院選で14議席を獲得し、非改選の1議席を含め15議席となった。

シンガー・ソングライター春ねむり(30)が5日までに、自身のX(旧ツイッター)を更新。1日に新宿で行われた「NO HATE デマと差別が蔓延する社会を許しません」街宣でミニライブを開催したことをめぐり、自身に向けられた誹謗(ひぼう)中傷に言及した。 【写真】独特なファッションの春ねむり 春は参院選の東京選挙区で初当選した参政党さや(本名・塩入清香)氏に対する“怒り”の楽曲「IGMF」が話題になるなど、政治的な発言や楽曲でも知られている。3日の投稿では、1日の街頭宣伝で行ったライブの動画がネット上で拡散される中で、自身をやゆする声なども寄せられたといい「わたしが街中で爆踊りしてる動画を馬鹿にしている人がたくさん居て、心配してくれる人がちらほら居るんですが、他者が自由に踊っているのを馬鹿にする品性の下劣さ、不寛容さ、それが政治集会がゆえに持ってしまう偏見などを発話者が露わにしているだけだから気

今月行われた参院選で、外来生物の「ジャンボタニシ」(正式名称・スクミリンゴガイ)がにわかに注目を浴びた。参政党の奈良支部や一部党員が、過去に「田んぼにジャンボタニシをまき、雑草を食べさせる」といった内容をSNSに投稿し、大炎上。農水省が昨年3月、Xで「ジャンボタニシ放飼は止めてください!」と呼びかける事態にまで発展していたことが、参院選で蒸し返されたのだ。 ジャンボタニシは1981年に食用目的で輸入されたが、大量投棄や脱走によって野生化。田植え直後の稲を食い荒らすためコメ農家を苦しめている。 最近は、被害の発生地域が拡大傾向にあるという。温暖化が原因だ。 「1980年代からジャンボタニシが定着した九州地方などでは、比較的対策が確立されています。しかし、最近は温暖化で越冬が容易になるなどして東日本にも生息域が拡大しており、防除の知識や技術がない生産者が被害を受けている。ヘクタール単位の被害

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