政治系ニュースの発信はおカネになるらしい。過去、有力政治家に関する偽情報を発信し、現在はスタンスが変わったユーチューバー「闇のクマさん」に収益を上げる仕組みなどについて話を聞いた。政治ニュースはバズる──政治系ユーチューバーを始めたきっかけは 「もともと動画撮影が好きで、子供やゲーム系の動画をアップしていた。ただ、編集がしんどい笑。しゃべるだけの動画が作れないかと思い、2020年4月、アライグマのアイコンで時事ニュースをしゃべりだしたら、やたら政治のニュースがバズることに気が付いた」 「英国のタブロイド紙に書かれていた台湾に関するデマニュースを信じて発信したら50万、60万再生された。4カ月後にはフォロワーが10万人になって、素人ながら『政治系インフルエンサー』とされるようになった」 ──政治系インフルエンサーはユーチューブ発信でどの程度もうかるのか 「僕は最初の3年で1億円くらい収益を

投開票日を4日後に控えた7月16日。Xで5つのアカウントが突然、凍結されていた。 あるニュースのまとめサイトの記事などを拡散させていた匿名のインフルエンサーのアカウントで、どれも、政府批判を繰り返していた。 この事態に「ロシアからの選挙介入」を疑う指摘がネットで広がり、一部の国会議員などから調査や対応を求める声が上がった。 いったい何が起きていたのか。分析を進めると、自動的に投稿を繰り返す「ボット」の存在も浮かび上がってきた。その背景に迫った。

東京でもひときわ繁華街として存在感を放つ、新宿・歌舞伎町。低層の雑居ビルがひしめく中、天まで突き抜けるようにすっくと立っているビルがある。 東急歌舞伎町タワーだ。歌舞伎町ゲートをくぐり、新宿東宝ビルつきあたりを左に抜けていった先にある大型複合施設。2023年4月に開業し、地上48階地下5階建て高さ約225mと、その規模から新宿を代表する施設になると多くの人が期待を寄せてきた。実際、開業1ヵ月目にして来場者数は100万人を突破する大盛況ぶりを見せた。 私も開業から今まで何度か足を運んでいたが、最近は訪れていなかったので久しぶりに行ってみたら、驚いた。「ガラガラ」なのだ。 いったい、歌舞伎町タワーで何が起こっているのか。現地を歩きながらレポートする。 「ネオ トーキョー」は歌舞伎町に広がっている私が訪れたのは、平日の午後。歌舞伎町はインバウンド観光客にも人気の街で、平日でも多くの人が街を闊歩し
日本における2021年の新型コロナウイルス感染症の死亡者数は約14,000人でしたが、数理モデルを用いた解析から、ワクチンに関する誤情報の問題に現実よりもうまく対処してワクチン接種率を上げることができた場合は431人の死亡を回避でき、対応が現実よりもうまくいかず接種率が下がってしまうと死亡者数が1,020人増えると予測されました。 仮に現実よりも3か月早くワクチンを導入できた場合は7,003人の死亡を防ぐことができ、逆にもし3か月遅れた場合はさらに22,216人が亡くなっていた可能性のあることがわかりました。本研究では、日本において誤情報とワクチン導入のタイミングが及ぼした影響の程度を定量化することに成功しました。今回のモデルとそれによって得られた知見は、つぎのパンデミックが発生した際など今後のワクチン接種戦略を考えるのに役立つものとなります。 東京大学国際高等研究所新世代感染症センター

先日、朝日新聞フォトアーカイブのTwitterアカウントの写真ツイートが話題になった。国鉄房総東線(現JR外房線)列車内の床に散乱する大量のゴミという写真だ(以下ツイート)。 1968年 房総半島の東岸を南下する国鉄房総東線(現JR外房線)を走行中の急行列車内で回収される大量のごみ#列車 #国鉄 #ごみ #昭和 #朝日新聞 pic.twitter.com/rY0rnrUAie — 朝日新聞フォトアーカイブ (@asahi_photoarc) May 15, 2025 この写真は朝日新聞の5月2日朝刊の『あふれるごみ ポイ捨て、今は昔』という昔のゴミ事情を伝える写真記事で掲載されたものだ。 昭和中期の日本のゴミマナーが壊滅的だった事はよく知られているが、この写真に明後日の方向から懐疑論をぶつツイートが、これを書いている5月18日13時現在で845RT、37.5万件閲覧されている。その根拠はC

SNSでの偽情報や誤情報の拡散が問題になった去年の兵庫県知事選挙で、旧ツイッターのXでは、誤った内容に情報を補足できる「コミュニティノート」と呼ばれる仕組みが、ほとんど機能していなかったことが研究グループの分析で分かりました。 「コミュニティノート」は、利用者どうしが誤った投稿を指摘しあい情報を補足できる仕組みで、その情報が「役に立つ」と評価を集めることで、一般に公開されます。IT技術者などで作る一般社団法人「Code for Japan」と法政大学の藤代裕之教授の研究グループは、去年11月に投票が行われた兵庫県知事選挙の期間中に、Xで作成された選挙関連の「コミュニティノート」を抽出して分析しました。 その結果、作成された165件のノートでは、一時的に公開されたものが5件あっただけで、ほとんど一般に公開されていなかったということです。 このうち、候補者の稲村和美氏について「当選したら外国

米メタは、米国のユーザー向けに独自の「コミュニティ主導型のファクトチェック機能」を3月18日から導入する予定だと発表した。このニュースを最初に報じたロイターによれば、この動きは、同社の誤情報対策における大きな方向転換となる。 メタは、同社が運営するフェイスブックやインスタグラム、スレッズにおいて、X(旧ツイッター)の「コミュニティノート」に似た投稿のモデレーション(監視)のための機能を試験的に導入する。この機能は、ボランティアの投稿者が、誤解を招く可能性のある投稿に注釈を付けられるようにするもので、評価システムには、Xがオープンソースで公開しているアルゴリズムが採用される。 メタは、これに先立ち、今年初めに米国で外部機関によるファクトチェックプログラムを廃止していた。この決定については、業界内で賛否が分かれていた。 メタがコミュニティノートを導入することは、これまでのファクトチェックのポリ

上川陽子氏うまずして発言報道の嘘 上川陽子氏が2024年5月18日、静岡県知事選挙の自民党推薦候補の応援演説で「この方を私たち女性が生まずして何が女性でしょうか」と発言すると、共同通信が[「うまずして何が女性か」と上川陽子外相]と見出しをつけ「出産困難な人への配慮を欠くと指摘される可能性がある。」と報じた。 では、上川氏が「出産できない女性は女性ではない」と言ったのか演説を確認してみよう。 ようやく決断をしていただきました。大きな、大きな命を預かる仕事であります。一歩を踏み出していただいたこの方を、私たち女性が生まずして何が女性でしょうか。 私も初陣のときに皆さんに「生みの苦しみにあるけれども、ぜひ生んでください」と演説で申し上げた。この候補者のことを思うと、その場面が頭によぎる。 今日は男性もいらっしゃいますが、生みの苦しみは本当にすごい。でも生まれてくる未来の静岡県、今の静岡県を考える

2024年12月に北九州市のファストフード店で中学生2人が殺傷された事件で、SNS上で複数の「デマ」が確認されました。福岡県警の9日の会見では、捜査担当者がそれらを否定する一幕もありました。意図的に拡散される場合もある、ウソの情報にどう対応していけばいいのでしょうか。 ■福岡県警・橋本捜査1課長 「(SNSのデマについて)いろいろ見聞きしていますが、今の捜査の段階で、被害者には私はみじんも落ち度はないと考えていますので、その点は誤解のないように。」事件後、容疑者が逮捕されるまでの間、SNS上には「犯人は外国人」「被害者の父親は福岡県内の警察署長」など、さまざまなウソの情報や被害者を中傷する内容が書き込まれ、拡散しました。なぜこうした情報は広がるのでしょうか。 ソーシャルメディアに詳しい専門家に聞きました。 ■法政大学社会学部・藤代裕之教授 「(犯人が)どこに逃げているか分からないし、どう
米誌ニューズウィークはオンライン配信記事について1年余り前に導入した「公平性メーター(計測器)」が読者から強い支持を得ていると明らかにした。ただ、記事のバイアスを評価するこうした取り組みを不要と考える有識者もいる。 大半の記事末尾に表示される公平性メーターは「不公平・左寄り」「おおむね公平・左寄り」「公平」「おおむね公平・右寄り」「不公平・右寄り」の五つの選択肢を提示し、記事が偏っているかどうかを判断する機会を読者に与える。2023年10月の導入以降、読者から350万票超の投票があり、うち70%が記事を「公平」と評価し、「おおむね公平」も含めると86%に達した。同誌のオーディエンス開発担当シニアバイスプレジデント、ジョシュ・オウトリー氏が明らかにしたもので、編集スタッフに貴重な洞察をもたらすほか、広告主への魅力を高め、読者との強い関係も構築すると、同氏はインタビューで語った。

ちょっと極端なこれからの話しを備忘録として書いておく。こうした極端な予想(憶測?妄想?)を紹介するウェビナーを2025年1月1日正午から行う予定です。ご興味ある方はどうぞ、無料です。 ご存じの方は少ないと思うが、私は以前からこのままでだと2026年以降、偽・誤情報、やデジタル影響工作は第3ステージに入ると言ってきた。下図はざっくりしたもので、誤っている箇所もあると思うので気がついた人はご指摘いただきたい。 第3ステージとは端的に言って、偽・誤情報が情報全体の半分以上を占める時代だ。もしかすると怪訝に思う方もいるかもしれない。とっくにそれくらいになっていると思っている人がいてもおかしくない。いくつかの調査が明らかかにしているように、偽・誤情報は実態よりも多く存在し、脅威であると認識している人は少なくない。 しかし、実際にはおおよそ5〜6%程度という調査結果が多い( https://inods

選挙戦最終盤 パワハラ元知事・斎藤元彦氏が“猛追”の怪 11月17日投開票の兵庫県知事選挙は選挙戦最終盤に入り、失職した元知事の斎藤元彦氏(47)が、前尼崎市長の稲村和美氏(52)を激しく追い上げる意外な展開となっている。 選挙戦序盤は稲村氏の楽勝ムード。斎藤氏の疑惑の数々を考えれば当然だろう。だが斎藤陣営はネットをフル活用して「パワハラやおねだり疑惑はデマ」「既得権益と戦って罠にはめられた悲劇の元知事」といったイメージを拡散しつづけた。 すると、当初は閑古鳥が鳴いていた斎藤氏の街宣に聴衆が集まりはじめた。やがて街頭に“斎藤コール”が響き渡るようになると、その様子はYouTubeでライブ配信され、口コミはSNSで再拡散され、「斎藤元彦ブーム」はさらに加速していった。一部メディアが「斎藤氏が逆転か」と持ち上げているが、それもまったくの絵空事とは言えないほどの勢いが感じられるのはたしかだ。 一

早稲田大学、ペンシルベニア州立大学の研究グループは、党派的な「見たいものだけ見る」傾向はアメリカでは頑健に観察され、日本や香港では弱く、観察されない場合もあることを初めて明らかにした。 研究グループは、アメリカ、日本、香港の3地域で比較可能なモックオンラインニュースサイト(模擬サイト)を使ってニュース閲覧行動を測定し、党派的な選択的接触の程度を比較した。 その結果、党派的な選択的接触の傾向が一貫して強く見られるのはアメリカのみであり、日本や香港では弱いか観測されなかった。また、選択的接触はアメリカ特有の現象である傾向が強いこと、その原因の1つはアメリカが政治的に極性化して、リベラルと保守との感情的対立の激化にあること、認知的不協和(矛盾する考えや信念を同時に持つことで感じる心理的な不快感)のような普遍的な心理的メカニズムでは説明が難しいこと、が示唆された。 研究では政治的分極化が進んだアメ

どうも、データサイエンティストで飯を食ってる破綻国家研究所です。 今回は本題にあるように、"#国民民主党に騙されたな"をポストしたアカウントの素性を調べてみました。 はじめに2024/10/31 の15時半くらいのこと。私が休憩がてらスマホでXを見ていると #国民民主党に騙されたな がトレンド入り。 「あー、いつものやつね。」 と思いつつ仕事へ戻る。 ただ前回(下記記事)の時と何か変わったんだろうか?とデータサイエンティストのクソどうでもいい興味がわき、仕事終わりに解析してみることにした。 下記は衆院選前にトレンド入りした#国民民主党に騙されるな を記事にした魚拓です。 抽出方法今回はコードの公開はありません(ところどころAPI keyだったり個人情報含んでいるので念のため公開はしません)。 24/11/02 追記 要望がありましたので、コードをオープンソースとして公開しようと思います。

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