インプットが足りていません。なので考えることがどうしても雑になります。 それはさておき、日々のあまりに地味すぎる仕事の中で「あー、これは変化、来るなー。パラダイムがシフトしちゃうなー」みたいなことを勝手に思うことがあります。見る限り各種論考においても触れられてはいないようなので、早いもの勝ちを狙って今のうちにとりあえず簡単に書いておこうと思います。 その前に、これから書く話はあくまで小出版社のわずかな予算の中で広告とか販促とかをなんとかかんとかやりくりしている中での視点に過ぎません。なので、大きな話に見えて実は小さな話です。とはいえ、考え方の底の部分が変わるという意味では大きな話です。そして、こういう主語が大きめの話を書く時は私自身の身の回りの仕事のどうこうは忘れて、というか身のほどをわきまえずに書くしかありません。なので、今回の件で「おまえのところのモノは置かねえから」みたいなのはご勘弁

三行でまとめると一般流通の客注と即配サービスがある。即配サービスは手数料がかかるがやる気がある書店では即配を使う書店側が常日頃やらかしていると、客注扱いであろうと時間がかかったり入荷しない場合がある。書店を残す必要があると思うなら、趣味的に維持されている問題のある書店より、地元にある最寄りの書店をしっかり使って支援しよう 補足を書いた皆さん興味を持って頂いてありがとうございます。もう少し補足を書きました。anond:20240817175710 客注の方法書店から取次を通し、お客さんが取り寄せを依頼した本を注文するのにはートは2ルートある。それぞれの特徴として紹介しよう。 一般の書籍注文で「客注」と指定して発注・入荷依頼する メリット:原価・手数料が安い。通常の入荷と変わらない金額で入荷できる。デメリット:普通の集配送と同じルートを通ってくるので、取次の配送ルートでは1~2週間以上はかか

今野良介|編集者 @aikonnor 入門書をつくります。aikoを聴きます。書いたり撮ったりしています。 渾身の新刊『いい音がする文章』と『弱さ考』、何卒よろしゅう booklog.jp/users/aikonnor 今野良介|編集者 @aikonnor 出版業界外の人に「書籍は年間約70,000点、1日200点くらい発刊されてる」と言うと「ちょっとよくわからない」と言われがちで、わたしも物量の実感としてよくわからなかったんですが、改装した紀伊國屋書店新宿本店の2階に 「今日の新刊」 「昨日の新刊」 という棚ができてます。 必見。ぜひ現場へ。 pic.twitter.com/xf9aDwU6Sh2022-07-14 16:20:01

山下達郎。こんなことどうせ知らないだろうけどあなたのこのアナログの卸値8掛けだぞ。10枚とって8枚売っても儲けゼロ円のレコード売っておいてレコードとかレコード屋好きとか言うの今後なしだからな。ウチは扱わないけど小さな店助けるために今からでも6掛けにしろ。定価高くてもみんな買うよ。 https://t.co/eKWn2dp6N8 — 仲真史 BIG LOVE RECORDS (@Naka_Biglove) June 15, 2021 私は通知の内容を一切みない人間なので燃えてないことを祈るばかりですが、改めて山下達郎さんを山下達郎と呼び捨てにしたことをお詫びいたします。だって私にとって山下達郎は山下達郎だもの。ごめんなさい。 そんなことよりこのツイートから1年経ってもレコード・ブームにより多く生産され流通されることになった日本盤のレコードは(CDもですけど)7掛けならまだマシ、山下達郎氏のレ

花乃軍❁9/9「東京ジライヤ」第2巻発売! @k193com 【拡散希望】あなたの好きな作品が長生きするのに大切なこと。 作家が「リアル書店で紙の本を早めに買って欲しい」と言う理由を描いてみました。 大まかな説明なので細かい部分はご了承ください。 きっかけになれたら嬉しいです。 pic.twitter.com/z0UJFgnsXL 2021-05-05 11:00:13 アキラ @akira_g17 【元・マンガ編集者の戯言】これ、8割くらいはホントのことなので「連載が続いてほしい」なら紙媒体を早く買うというのはかなり効果的だと思います。ただ、今は電子版も同時発売していて、そちらの売れ行きも考慮されるので電子版は全く影響ないということはないはずです。また、(続)twitter.com/k193com/status… 2021-05-05 20:48:32 アキラ @akira_g17 ま

ざっくりまとめるとこのwithverneさんがSFの文庫にキャラ絵が多くない?と思ったのをきっかけに、なぜ自分がそう思うようになったのかの分析と、マーケティング的に各出版社さんこれでいいんですか?と疑問を覚えた、という記事です。 そしてその疑問がこちら ・「キャラ絵がついてくることで買ってくれる新規消費者」の想定ターゲットが、その中のさらに特定の層に偏っていないか。そのことによって、短期的には市場規模が大きくなったとしても、それが長期的に維持できるものなのか。 ・また、それらの想定ターゲットへのアプローチ手法がそもそも本当に必要なものなのか、かつ、その手段が画一的になっていないか。 そしてその2つを、今一度出版社の方々に確認して欲しいです。現状を総合的に判断した上で、「大丈夫」という結論になったのであれば自分は安心します、ということでした。 というわけで一応「出版社の方々」のひとりでありさ

平林氏のnoteを読んで、思うところあったので。 彼のような発信力のある人がそんなこと言ったら、批判されるだけで何にもならないじゃん、という愚痴である。 著者が言うのは仕方ないかなとも思うけど、編集者の立場で言うのはナシだ。 まとめサイトとかで吹き上がれば外圧になる?ならないよ、版元の偉いさんの鈍感力舐めんなよ! 当方30代の現役編集者。転職歴2回、過去に営業、雑誌編集、文芸編集経験あり。 直近は男性向けラノベ。数年やって、最近現場を離れた。メディア化、中ヒットくらいまでは経験がある。 いまやっていることまでは黙っておく。 電子化について電子売上を逐一見れないというのはウソである。いや、平林氏は見れなかったのが本当ならウソというと語弊があるが。Amazonはじめ、情報は取ればいくらでも手に入る(買うことも多い)。自分は週ごとくらいには電子売上を見ていた。 ではなぜ売上が見れないなどと平

021 こんばんは。順調にnoteを更新しているということは、「仕事はできないけど、そこそこ生きてはいる」くらいのステータスです。どうぞよろしくお願いします。 さて、このnoteのお題は掲題の件についてである。「正直みっともないからやめてほしい」という人も多かろう。でもいまのところこれしかないのである。そんなわけで、ご興味の向きはよろしくお願い申し上げます。 いったい、出版産業というのはかなり旧態依然とした──しかしこれが一挙に崩壊しない程度にはよくできた──システムで成り立っている。 このあたりは出版流通の本を一冊読めばわかるし、ググっても出てくるので割愛する。 ともあれ、出版業界は順調に右肩下がりを続けていて、この20年ほどで売上が約半分になった。 現在の業界規模は1兆7千億弱と思われるので、実に狭い村であることがわかる。また、このうちだいたい10%ほどが電子書籍の売上であり、さらにそ

弊社オークションサイトで落札された作品について 今回問題になりましたまんだらけオークションサイトで販売されました「ながやす巧氏の原稿」についての弊社のコメントです。 問題点がいくつかありますが事実関係をまず記載しておきます。 ① オークションにかけられた原稿が紛失したものかどうか特定できていない。 オークション前に作家様代理人と出版社様サイドから打診はありました。15枚の原稿紛失が1974年にあったこと、その時に紛失届けを出したことをもって、それが今回の原稿であると主張され、それはながやす先生が原稿を厳しく管理しているからとのお話でした。まんだらけとしては「愛と誠」の原稿を完全に管理をされているならば、紛失原稿がその15枚だけなのかを確認して連絡をいただけますか?と代理人様に4月29日に返事をしましたが、その後回答はない状態です。 ② 弊社といたしましては遵法の精神にのっとりまして営業を重
ギリシャ文字などを無作為に打ち込んだ1冊6万4800円(税込み)のシリーズ本が、国立国会図書館に78巻納本された。納本された本の定価の一部などを発行者に支払う仕組みがあるため、すでに42冊分の136万円余が発行者側に支払われている。納本は法律で義務づけられているが、ネットでは疑問の声が上がり、同館も支払いが適正だったのか調査を始めた。 問題の本は、りすの書房(東京都墨田区)が発売した「亞書(あしょ)」。同社によると2月にネット書店「アマゾン」で販売を開始。112巻まで作成し、最終的には132巻まで出す予定という。A5サイズで480ページのハードカバー。各ページとも縦12センチ、横9センチの枠内にギリシャ文字やローマ字が並び、ページ数は振られておらず、全く同じ内容のページもある。国会図書館へは3月ごろから10月にかけて78巻までが1部ずつ納本された。 同館は納本された本の定価の5割と送料を「

紀伊国屋書店は21日、インターネット書店への対抗策を発表した。9月刊行予定の人気作家、村上春樹氏の著書の初版10万冊の9割を出版社から直接買い取り、自社店舗のほか他社の書店に限定して供給する。アマゾン・ドット・コムなどネット書店の販売量は5千冊にとどまる。紀伊国屋書店は売れ残りリスクを抱えるが店頭への集客につながると判断した。一般に出版物の流通は取次が出版社から書籍などを仕入れ、書店に配本する

新紀元社 @Shinkigensha >RT 正直、うちはそこまで早くバッサリやらない方なので、そんなに焦らなくても大丈夫な方だと思います。(ちょっと続きます) 2015-04-14 20:16:55 新紀元社 @Shinkigensha (続き)ただ、新刊と同時に書店さんに配本→返品 までの期間、自社倉庫には在庫が無いことが発生します。その間はご注文にお応えすることができません。いずれ返品で在庫となってしまうので、「在庫ゼロ、重版だ!」というわけにもいかないのですね。 2015-04-14 20:19:16

若者向けライトノベルのヒット作「まおゆう魔王勇者」「ログ・ホライズン」の著者が社長を務める会社が法人税約3千万円を脱税したとして、東京国税局が著作権管理会社「m2lade(マーマレード)JAM(ジャム)」(東京都葛飾区)と著者の橙乃(とうの)ままれ(本名・梅津大輔)社長(41)を法人税法違反容疑で東京地検に告発したことが分かった。この会社は当初は無申告で、指摘を受けて申告したという。 関係者によると、橙乃社長は2011年4月、自身の著作権管理会社を設立。大手出版社などと契約し、印税収入や講演料を得ていたが、14年3月期までの3年間に約1億2千万円の法人所得を申告せず、法人税約3千万円を免れた疑いがある。所得のうち約1億円は会社名義の口座に預金していたという。 「まおゆう魔王勇者」は、魔王と勇者が協力して経済を立て直し、戦争を終結させようとする内容の小説。主人公の魔王は経済学に詳しく、税の仕

2015年3月31日、週刊アスキー編集部は、同誌の5月26日発売号をもって印刷版の発行を停止し、6月よりネットに完全移行する旨を発表した。 今や時代はネットを中心に本や雑誌のネット移行だけではなく、買い物や音楽などもネットを中心にビジネス展開をされているのが、もう当たり前の時代にはなったものの、当時にしてみれば非常に真新しく大きな挑戦であったことには間違いない。 カジノもオンラインカジノというネット上で楽しめるようになったし、そこパチスロと全く同じようなビデオスロットも楽しむことが可能だ。 「週刊アスキー」は、KADOKAWAのブランドカンパニーであるアスキー・メディアワークスから発売しているパソコン誌。その原型となった「EYE-COM」を含めれば、およそ25年も続いた老舗雑誌であり、2010年の「月刊ビジネスアスキー」(旧・月刊アスキー)休刊以降、旧アスキー社のファンにとっては旗艦誌とも

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