日時: 2025年8月31日(日)13:30-18:00 場所::武蔵大学江古田キャンパス 11201 講師:北村紗衣(武蔵大学) 協力:早稲田Wikipedianサークル、稲門ウィキペディアン会 「アート+フェミニズム」は、ウィキペディアの各言語版で2016年から行われている、ウィキペディアの女性芸術家記事を編集するプロジェクトである。ウィキペディアにおいては人物記事のジェンダーによる偏りがかねてから指摘されており、言語版にもよって若干数字が異なるが、女性は人物記事のうち2割程度を占めるのみであると言われている。こうしたジェンダーギャップを減らすため、女性に関連する記事を編集するプロジェクトやイベントが複数存在しており、アート+フェミニズムはそうしたプロジェクトのひとつである。プロジェクト開始以来、さまざまなところでエディタソン(集まって編集をするイベント)が行われており、日本でもこれま
(朝日出版社・2090円) 当時から現代をも学べる機会 シェイクスピア演劇の研究者が夏休みの五日間に、男子校二校の生徒たちに向けて「シェイクスピアを批評的に楽しむ」ためのレクチャーとワークショップを行う。 ちなみに、この二校はどちらも進学校である。高二、高三の夏は大学受験の勝敗を決するなどと煽(あお)られる時期だが、こうした教養講座に少なからぬ数の受講者が集まっていることを頼もしく思った。 北村紗衣(さえ)はフェミニスト批評の専門でもあるが、どうして女子校ではなく男子校で講義を行ったのだろう? 北村はその理由の一つとして、中学・高校において女子校の生徒はほぼ必ずジェンダー教育を必ず受けて社会に出るのに対して、男子校ではジェンダーについて学ぶ機会が少ないという現実を指摘する。つまり、自分たちがどれだけ特権的な立場にいるか自覚する機会がより乏しいということだ。

「テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ」のヒロインである、ジューン・スキッブ演じるテルマはひとり暮らしの高齢者で、おばあちゃん想(おも)いの優しい孫ダニエルの訪問を楽しみに暮らしている。ある日テルマは特殊詐欺に引っかかり、大金をだまし取られてしまう。怒ったテルマは老人ホームで暮らす友人ベンを巻き込み、犯人と対決する。ゆっくりしか動けない高齢者が主人公だが、テンポが良く、ハラハラドキドキの連

National Volunteering Week 2025: From Tokyo to Trinity College Dublin as a Wikimedian in ResidencePublished by wikimediaireland on May 21, 2025May 21, 2025 Wikimedia projects are made by volunteers. Here in Ireland, the community is at the heart of all that we do. This National Volunteering Week, we are celebrating all of the volunteers who contribute to Wikimedia Projects, enhance information abo

『アントニーとクレオパトラ』は、古代のエジプトとローマを舞台に愛と政治の物語が繰り広げられる壮大なローマ史劇です。この作品のヒロインであるクレオパトラはシェイクスピア劇の中ではかなり異色の妖艶な大人のヒロインで、恋人のアントニーも世間離れしたスケールの男性です。一見したところ雲の上の人のような中年の政治家カップルのお話ですが、一方で贈り物や睡眠など生活感溢れることがらが演出上、大きな意味を果たす芝居でもあります。あまり日本では上演されないこの戯曲をどう楽しめばいいのか、歴史的背景や細かい演出などをおさえつつ考えていきます。(講師:記) ■「夏の読書」関連講座の一覧はこちら 【オンライン受講 ご案内事項】 ・本講座はZoomウェビナーを使用したオンライン講座です。パソコンやタブレット、スマートフォンで配信を見ることができます。受講者の映像、音声は配信されません。 ・オンライン受講に際し、ご留

ツイッター(現在のX)上で名誉を傷つけられたとして、武蔵大教授の北村紗衣さんが、投稿した男性を相手取り、損害賠償330万円を求めた裁判で、昨年4月に220万円の支払いを命じた東京地裁の判決が確定した。北村さんの弁護団が公表した。 弁護団によると、東京地裁の判決を不服とした被告の男性は控訴していたが、控訴審でも東京地裁判決が維持され、最高裁も3月21日、被告による上告を棄却した。 ●10の投稿で名誉毀損または名誉感情侵害 東京地裁判決によると、2019年11月から2022年1月にかけて、男性が投稿した10の投稿について名誉毀損もしくは名誉感情侵害、またはその双方の不法行為が成立すると認定され、控訴審でもすべての投稿に不法行為が認められていた。 さらに、男性のツイッターアカウントには1万人を超えるフォロワーがいて、不特定多数人の目に触れたものと認められるとし、実際に同調する投稿が複数行われたと

フェミニスト批評家の北村紗衣さんが、初めて見た映画の感想を話しながら注目してほしいポイントを紹介する連載「あなたの感想って最高ですよね! 遊びながらやる映画批評」。聞き手を務めるのは、北村さんの元指導学生である飯島弘規さん(と担当編集)です。 連載の中で紹介されていくポイントを押さえていけば、いままでとは違った視点から映画を楽しんだり、面白い感想を話せたりするようになるかもしれません。なお、北村さんは「思ったことをわりとランダムに、まとまっていない形で発してもよいもの」が感想で、「ある程度まとまった形で作品を見て考えたことを発するもの」が批評だとお考えとのこと。本連載はそのうちの感想を述べていく、というものです。 第九回でご覧いただいたのは、アラン・ドロン、ジャン・ギャバン主演の『地下室のメロディー』です。 ※あらすじ紹介および聞き手は飯島さん(と担当編集)、その他は北村さんの発言になりま
![二枚目だけど、抜けている? アラン・ドロン出演の王道犯罪映画『地下室のメロディー』を初めて見た[第9回] あなたの感想って最高ですよね! 遊びながらやる映画批評](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2f7035cea90aaf085922bf0563aa41dc4c7b4a40ad%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fohtabookstand.com%252Fcms%252Fwp-content%252Fuploads%252Fanatanokansoutte_nyuko2-Arensai.jpg&f=jpg&w=240)
武蔵大学教授である北村紗衣氏が、令和4年2月25日に、Xアカウント名「雁琳」を被告として提起した損害賠償請求事件について、令和6年4月17日に、東京地裁において、被告に対し原告への220万円の支払いを命じる判決が言い渡された。その後、控訴審である東京高裁においても東京地裁の判決が維持され(令和6年8月29日控訴審判決)、令和7年3月21日付で、被告による上告が棄却された。 原告は、訴訟において、被告のXにおける11の投稿が、名誉毀損ないし侮辱に当たると主張した。被告は、自身の投稿は真実に基づく、表現態様は多少悪いかもしれないが、はなはだしい侵害ではない等主張したが、地裁判決では1つの投稿を除く10の投稿について不法行為であると認められ、また、控訴審では、すべての投稿につい不法行為であると認められた。不法行為であるとされた違法な投稿には、被告が原告の著作に中指を立てた画像を投稿したものや、原

藤井光の展覧会の「再演」を通じて見えてくるもの本書は2024年3月に、編著者である小森真樹の勤務先であり、私の勤務先でもある武蔵大学で開催された展覧会「美大じゃない大学で美術展をつくる|vol.1 藤井光〈日本の戦争美術 1946〉展を再演する」の記録集である。タイトル通り、美術大学ではない武蔵大学で、美術系の学科ではない英語英米文化学科所属の教員である小森が企画した展示を扱っている。展示概要のみならず、併催されたシンポジウムの様子なども収録されている。 この展覧会記録集の風変わりな点は、そもそも展示じたいが何重にも「再演」だったということだ。まず、1946年に東京都美術館にてアメリカ合衆国太平洋陸軍が関係者を対象に日本の戦争画展を行った。第二次世界大戦中に日本の画家が戦争画を描き、これが日本政府のプロパガンダに使用されていたのはよく知られている。戦後にこうした絵画はアメリカ軍に接収され、
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