これまで2回にわたり、アジャイル開発の概要や特長について、主にウォーターフォール型開発と比較しながら解説してきました(「第1回:アジャイル開発って何がいいの?」「第2回:アジャイル開発はなぜ難しい?」)。「変化への対応を重要視する」「顧客が開発に密接に関与する」など、ウォーターフォール型開発では見られなかった、さまざまな新しい特徴を有していることをご理解いただけたでしょうか。 ウォーターフォール型開発と開発スタイルが大幅に異なるのですから、顧客と開発側で締結する契約のあり方もこれまでとは違ってきます。最終回となる今回は、アジャイル開発をスムーズに導入し、プロジェクトを成功裏に終わらせるための契約モデルのあり方について考えていきたいと思います。アジャイル開発で採用されている契約モデル 日本でもソフトウェアを“内製”する場合は、アジャイル開発が多く採用されています。しかし、内製以外でなかなか

2012/12/22(土)の社内で開催した「プレゼン祭り」で発表した内容です。アジャイルに全く触れたことが無い人を対象にしたつもりが、「難しい」「内容が盛り沢山で覚え切れなかった」「寝ちゃった」などなどとあまり好評ではなかったのですが、自戒の念も込めて公開しておきます。 対象は「ウォーターフォール開発しか体験したことのない経験5〜6年程度の若者」です。 ※2022/04/11追記 Speaker Deckに移行しました。 https://speakerdeck.com/takigawa401/toriaesu30fen-tehitotoorifen-katutaqi-nihanareruasiyairuru-men
ウォーターフォール型で重視する要素(価値)とアジャイル開発で重視する価値を対比。ウォーターフォール型の価値を否定しているのではなく、重要であることを認めつつ、新たな価値にも目を向けることを促しているアジャイル開発の各手法の提唱者が合意した宣言で、アジャイルの根幹ともいうべき精神を表す。ウォーターフォール型開発で重視すべき要素(価値)を四つ挙げ、それぞれに対するアジャイルの価値を提示している(図1)。 新しい四つの価値が、あたかも既存の四つの価値を置き換えるように見えるがそうではない。これまでの価値の重要性は認めつつ、別の新しい価値に目を向けることを促している。 word2 自己組織化アジャイル開発が目指す行動規範のこと。チームを構成する各メンバーは自分自身をコントロールして自律的に行動し、目標に向かってチームの成長に貢献する。この成長を「自己組織化」と呼び、変化への適応能力を高める上で

あなたにとって重要なトピックや同僚の最新情報を入手しましょう最新の洞察とトレンドに関する最新情報を即座に受け取りましょう。 継続的な学習のために、無料のリソースに手軽にアクセスしましょうミニブック、トランスクリプト付き動画、およびトレーニング教材。 記事を保存して、いつでも読むことができます記事をブックマークして、準備ができたらいつでも読めます。

「アジャイル」という言葉が一人歩きしてしまっていて、たまに話をしていても通じないときがあります。 それくらいアジャイルという言葉が広く知られるようになったんだと思う一方で、かえって話が通じなくて、もどかしく感じることもあります。だからといって、そこで「正しいアジャイルとは」みたいな議論をしたい訳でもないのです。 広まれば広まるほど、そういった言葉の認識の齟齬が出るのは仕方ないですね。その正しい定義みたいなところを追求するのもナンセンスなので、そんなつもりはないですが、ただ自分がどう考えているかについては書いておいても良いかな、と考えました。ここは私のブログですしね。 そこで、この記事では、私の考えるアジャイル開発の本質について、そしてウォーターフォールとの違いについて書きました。アジャイル開発では機能を全部つくらない これまで私の中で、アジャイルと言えば当たり前の前提がありました。それは

スクラムとはScrum(スクラム)は、アジャイル開発の手法の1つ. 欧米では、「おれ、こうやったらうまく行ったんだけど、みんな、こうやったらいいよ?」っていう仕組みをフレームワークというんだけど、スクラムもその意味でのアジャイル開発の中のフレームワークの1つだと思う. 「かんばん!かんばん!~もし女子高生がRedmineでスクラム開発をしたら」でまとめられていたスクラムを100字で表すとスクラムはアジャイルプロセスの1つで、高いビジネス価値をより早期に顧客に提供することを可能にするスクラムは動作するソフトウェアを速やかに繰り返し確認していく(2週間~1カ月周期で)顧客は要件の優先順位をつける。チームは優先度の高い機能を顧客に納める最良の方法を自分たちで決定する2週間~1カ月ごとに動作するソフトウェアをみることができ、そのままリリースするか、別のスプリントで機能拡張するかを決めることができ

ウォーターフォール開発とアジャイルの本質 - プロマネブログ 以下、3部作の2本目です。 ウォーターフォール開発とアジャイルの本質 - プロマネブログ サルでも分かるアジャイルとウォーターフォールをハイブリッドしたマネジメント・デザインパターン - プロマネブログ炎上プロジェクトの責任はプロマネが9割 - プロマネブログ 前回と今回のシリーズはカテゴリ プロジェクトマネジメント論にまとめてます。 単一の開発手法の限界からハイブリッド方式へ 前回、各開発手法は失敗プロジェクトの反省から、それぞれ本質となる改善要素を持つことを示しました。 ウォーターフォール開発(以下WF)であれば、形式知化。アジャイル開発であれば、フォーカス分割。 これらは排反する概念ではなく、それぞれの利点を活かしてプロジェクト運営を行うことが、より効率的なプロジェクト運営につながると考えられます。 とはいえ、ハイブリ

「かんばん!~もし女子高生がRedmineでスクラム開発をしたら」関連の最新 ニュース・レビュー・解説 記事 まとめ かんばん!~もし女子高生がRedmineでスクラム開発をしたら(終): Hud美さんと学ぶRedmine×Jenkinsの神アジャイル本連載は、ちょっととぼけた女子高生の姉妹が今注目のアジャイル開発手法である「スクラム」とプロジェクト管理ソフトの「Redmine」を使って、システム開発をするというフィクションです。今回は、継続的インテグレーションとJenkinsとは何か紹介し、RedmineやGitとの連携方法を解説します。(2013/5/17) かんばん!~もし女子高生がRedmineでスクラム開発をしたら(6):Redmine×Gitのハーモニーは涙のチケット駆動開発!?本連載は、ちょっととぼけた女子高生の姉妹が今注目のアジャイル開発手法であるスクラムとプロジェク
TiDD初心者が陥りやすいアンチパターンを実際に見つけたのでメモ。 【1】チケット駆動開発の概念に慣れておらず、Redmineでタスク管理をまず始めた人に多い特徴がある。 それは、バージョンが設定されておらず、ロードマップが空っぽないし非表示な状態。 話を聞くと、Redmineのバージョンの意味や使い方が理解できないらしい。 だから、彼は、Redmineのチケット一覧画面でタスク管理を実施している。 彼のチケット一覧画面を見ると、スクロールできないくらい、たくさんのチケットが無造作に一覧表示されている。 どうやら、必要なタスクはチケットに登録しているが、彼のチケット管理を見ていると、チケットの納期が意識されていない。 そのチケットはいつリリースするのか?の観点が漏れているみたい。 何故なら、チケットがたくさんありすぎて、どのチケットが必要なのか、チケット一覧画面では分かりにくいからだ。 だ

はじめに本連載では、「透明性」というキーワードで、アジャイル開発について説明しています。第四回目は、開発者の視点からの透明性について、テスト駆動開発(TDD)をキーワードに考えます。 ソフトウェア開発においては、コミュニケーションギャップにより、最終的な成果物と顧客のニーズとの食い違いを生み出す原因となっています。 以下のような箇所でギャップが発生します。 顧客と開発者の間 開発者と開発者の間 前回までに、顧客と開発者の間のギャップを如何に埋めるかについてご説明してきました。適切なイテレーション設計でフィードバックの連鎖をつなげることと、タスク管理をより透明度の高い方法で実施することの重要性について紹介しています。今回は、開発者内部でのコミュニケーションギャップにスコープを当ててみたいと思います。 設計の共有の重要性 事前に詳細を全て決定し、ドキュメントを起こしてから開発に入るウォータ
「アジャイルがダメだと思う7つの理由」という刺激的なタイトルのエントリを、先週木曜日、3月21日にグロースエクスパートナーズの鈴木雄介氏が公開してから、アジャイル開発に関する議論の波紋が広がっています。 おそらく、これだけさまざまなブログを通じてアジャイル開発の議論が活発化したことはこれまで国内ではなかったのではないでしょうか? ここでは現時点での議論をまとめますが、興味のある方はぜひここを起点にそれぞれのエントリを読んでみていただきたいと思います。 発端は鈴木雄介氏(id:arclamp)のブログarclampにポストされた「アジャイルがダメだと思う7つの理由」というエントリ。以下がその7つの理由として挙げられたものです。 1.全体スケジュールにコミットできない 2.アーキテクチャ上の無駄が生じる 3.コーチって何だよ 4.変化ヲ抱擁スルために固定化している 5.実証主義的な説明に過ぎな
1.全体スケジュールにコミットできないアジャイルはタイムボックス型(一定期間で棚卸しをして、それを繰り返す)のマネジメントをする。だから、全体としての計画は立てられない。「だって、最初に全ての機能を洗い出せないでしょ」というのは分かる、分かるけど全体の計画は立てないといけない。経営者は顧客やVCと全体の計画にコミットしなきゃいけないんだ。そのときに「やってみなきゃ分からない」なんて言えるわけでない。 てか「やってみなきゃ分からない」なんてことは誰でも知っているんだよ。でもさ、それを言わぬが花。大人なんだからコミットメントをしないといけないんだよ。そして、その達成ためには、あらゆる手段を尽くすのです。 2.アーキテクチャ上の無駄が生じる ソフトウェアの構造や構成は工程が進むほどに修正しにくくなり、ずっと残る。だから、アーキテクチャ設計は慎重に全体を考えながらやらなきゃいけない。でも、アジャ
最近、とある機会があって、いろんなアジャイルが出来るといってくるベンダーさんとあう機会があるけど、正直「おい!どの口がアジャイル出来るって言ってるねん!」って思う事がむっちゃくちゃ多い。 今は確かにアジャイル開発ブームで、世間では引き合いも多いらしい。いろんなベンダーの営業さんが、「うちもアジャイルできます」って言って営業してはるけど、マジでちゃんと自社でできるか調査してから営業してほしい。私はアジャイルを10年以上やってるけど、元々は「この方法やったら、お客さんにホンマにええアプリを届けれるんちゃうか?」と思ったところから来ている。 それが、今や猫もしゃくしもアジャイル出来ますとか言って、ろくにアジャイルも出来へんのに売りつけて、結局効果がでなくて、「やっぱアジャイルなんかアカンやん」ってなるのがむっちゃくちゃ嫌なのだ。 これって数十年昔のオブジェクト指向ブームと一緒やん。当時のオブジェ

This document contains links and snippets oftext on various Agiletopics including Scrum, continuous delivery,iterative development, inspection and adaptation.It discusses priorities of satisfying customers throughearly and frequent delivery of valuable software.It also includes questions about release cycles and mentions that organizations tend to design systems thatmirror their own communi
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