TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」が大きな反響を呼んだのは、原作やアニメの素晴らしさもさることながら、結束バンドの音楽によるところも大きい。TV放映中から主題歌や劇中曲に注目が集まり、最終話と同時公開されたアルバムは各方面から熱烈に歓迎された。批評的評価と売上をここまで両立する作品は稀だろう。というわけで今回は、14曲中12曲の編曲を担当した三井律郎と、音楽ディレクターを務めた岡村弦に話を伺った。下北沢のギターロック、作品に寄り添う編曲など、大事な話が満載。お楽しみいただけると幸いだ。 【写真を見る】「ぼっち・ざ・ろっく!」の音楽を手がけた岡村弦と三井律郎 ※この記事は現在発売中の「Rolling Stone Japan vol.22」に掲載されたものです。 キャラクターを具現化するアレンジ、作品に寄り添う曲作り ー本日はとても貴重な機会をいただき幸いです。それではまず、結束バンドへの反響

いままでと何か違うことをするために――演出を松多壱岱氏に依頼 ――まずは『NieR:Automata』5周年、おめでとうございます。2022年10月6日には、NintendoSwitch(ニンテンドースイッチ)向けに『NieR:Automata The End of YoRHa Edition』が発売され、さらに来年2023年の1月にはアニメ『NieR:Automata Ver1.1a』の放映も始まるということで、5年前の作品、という気がしませんが、この5年間を振り返っていかがですか? 岡部ゲームがリリースされた後もコンサートやアレンジアルバムの制作など、何かしらに関わらせていただいたので、あまり終わった感じはしませんね。気がついたら「5年も経っているんだ」という感じです。 ヨコオ実際問題として、終わってないからね(笑)。ゲームって発売日近辺にプロモーションやイベントが集中するじゃないで
お店に入って注文をして、料理が出てくるのを待っている間に厨房が見えたとする。ちょっと気になって見ちゃいますよね。 でも、お客さんから厨房が見えるということは、厨房からもお客さんが見えているということ。厨房からだと、お客さんの様子はどう見えているんだろう。 気になったので実際に厨房に立つお店の人に聞いてみました。また、お客さんは厨房が見えるお店でどこを見ると面白いのか、そのポイントも聞いています。 ※取材は、新型コロナウイルス感染対策を講じた上で実施しました 地域で愛されている人気ラーメン店に聞いてみた 厨房側からお客さんはどう見えているの? お客さんには厨房のここを見てもらいたい! お客さんがお店を救った「おごってやるよ」企画 お客が厨房を見るとき、厨房もお客を見てる(かもしれない) 地域で愛されている人気ラーメン店に聞いてみた 今回話を聞いたのは東京・江古田にあるラーメン店「横浜家系ラー


年末恒例,ゲーム業界著名人コメント集。147人それぞれの2021年回顧と,新たな年への決意 編集部:Igarashi 編集部:荒井陽介 ←123456789→ ブシロード プロデューサー 村上一馬 代表作:from ARGONAVIS <質問1>2021年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル 「ウマ娘 プリティーダービー」 「推しのウマ娘を育成し、コミュニケーションを取りながら優勝を目指す」ゲーム性は、コロナ禍で希薄気味だった他者や社会との関わりを埋める一面があったように感じております。 このようなゲームは、カラオケブームから脈々と続き、ネットの普及により更に顕著になっている「コンテンツの中での自己の存在」を感じさせてくれます。 加え、1回(ターン)あたりのプレイ時間が短く、隙間時間などに気軽に触れる仕様だったことにより、アプリ起動ハードルを下げ継続

2001年12月6日、PlayStation2用ソフトとして発売された『ICO(イコ)』というゲームは、そのいまだかつてないほどに卓越したセンスでもって、多くのプレイヤーのみならず、国内外のゲームクリエイターにも多大な影響を与えたタイトルだ。 その後『ワンダと巨像』、『人喰いの大鷲トリコ』を手がけ、いまや日本を代表するゲームクリエイターのひとりである上田文人氏の才名を広く世に知らしめた傑作である。 上田文人氏 しかし、『ICO』の「どこがどう良いの?」と聞かれると、答えに窮してしまう方も少なくないはずだ。 「手をつなぐ行為がいい」「世界観がいい」「少年と少女の物語がいい」といった答えは、たしかに『ICO』の良さの一部ではある。けれど、そうした「要素」を数え上げていけば『ICO』の魅力をすべて語り尽くせるかと言われたら、そういうわけでもない。 こうして結局のところ、『ICO』の魅力を語ろうと

『機動戦士ガンダム』40周年記念作品として制作されたシリーズ最新作『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。本作は『機動戦士ガンダム』の生みの親、富野由悠季さんが1989~1990年に執筆した小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』全3巻(上・中・下)を映像化した作品だ。本作の主人公はガンダムシリーズで活躍してきたかつての英雄ブライト・ノアの息子ハサウェイ・ノア。彼はマフティー・ナビーユ・エリンと名乗り、反地球連邦政府運動に身を投じている。なぜ彼はマフティーを名乗るようになったのか。そのドラマが緻密に描かれている。本作の映画化を果たしたのは村瀬修功監督。美意識に裏打ちされた緻密な作画で知られるアニメーター/キャラクターデザイナーでもあり、監督としては『虐殺器官』などで実写的なアプローチをすることで高い評価を集めているクリエイターだ。映画『閃光のハサウェイ』においても、いわゆる映画的なダイ

高校2年生の春にスーパーカブと出会った小熊。淡々と過ぎていた彼女の日常が、色鮮やかなものに変わっていく……。全12話の放送を終え、2021年8月25日にBlu-ray BOXがリリースされたTVアニメ「スーパーカブ」。繊細な作画や美しい美術とともに、作品を彩っていたのが音楽だ。Blu-ray BOXには劇中音楽とエンディングテーマ「春への伝言」の音源がダウンロードできるDLカードの封入が決定。アニメ本編とは離れた形で、音楽単体を楽しめるようになっている。 劇中音楽を担当したのは、石川智久とZAQ。特にZAQは、映像作品の劇中音楽を手がけるのは今回が初。いったいどのような制作になったのか? 2人にたっぷり語ってもらった。 小熊たちがスーパーカブで走っている風景を意識して、作曲しました ── いつ頃、どのような形で、「スーパーカブ」の劇伴(劇中音楽)を依頼されたのでしょうか? 石川 去年(2

今月5月8日に発売された『バイオハザード ヴィレッジ』。発売日のSteam同時接続数は10万を超え、シリーズ最高記録となった(関連記事)。しかしながら、同作リリースまでの道行きは平坦なものではなかったようだ。『バイオハザード ヴィレッジ』開発終盤に起きた、クオリティに関する波乱を物語る動画が、『バイオハザード』公式YouTubeチャンネルにて公開されている。 今回公開されたメイキング動画は、サブタイトルとして「The Internal Struggle(内部闘争)」と銘打たれている。その言葉の通り、動画では品質管理部と開発チームのせめぎあいについて、開発陣が語っている。普段ゲーマーが目にすることのない、ゲームバランス調整の裏側を明かす興味深い内容だ。 焦点は戦闘のバランス 『バイオハザード ヴィレッジ』ディレクターの佐藤盛正氏は、同作には開発初期から「死に物狂い」というコンセプトがあったと


両親も友達も趣味もない、「ないないの女の子」小熊。そんな彼女の単調な生活は、ふと見かけた中古のカブを買ったことで、少しずつ変わり始める――。 現在放送中の角川スニーカー文庫にて刊行中のライトノベル原作作品『スーパーカブ』。 第5回となる本取材では、キャラクターデザインを務める今西亨に、『スーパーカブ』ならではのキャラクター開発についてお話をうかがった。 2021年5月13日(木) ■脚本打ち合わせへの出席 ――本作のキャラクターを描くにあたって、どのようなことから手を付けられたのですか。 今西 まず作品の方向性を把握することですね。それによって、原作からキャラクターをどう落とし込むかが変わってくるので、そこは確認する必要がありました。 女の子が出てきてワイワイする……いわゆる萌えものの感じなのか。それとも落ち着いた雰囲気なのか。小熊ひとつとっても、無口ではありますが、記号的なのか、リアルに

ライザの成長した姿を描くのは,針に糸を通すような仕事。「ライザのアトリエ2」キャラクターデザインをイラストレーターのトリダモノ氏に聞く 編集部:御月亜希 カメラマン:佐々木秀二 12→ コーエーテクモゲームスのガストブランドが,2020年12月3日(PC版は2021年1月)に発売を予定している「ライザのアトリエ2〜失われた伝承と秘密の妖精〜」(PS4/Switch 以下,「ライザ2」)。主人公ライザリン・シュタウト(ライザ)が話題になり,シリーズ中で最高の販売数を記録している「ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜」(PS4/Switch/PC)の続編だ。 今作では,シリーズ初となる主人公の続投形式が採用され,前作から3年経ったライザの冒険が描かれる。 ライザといえば,キャラクターデザインが完成するまでに大変な苦労があったというのは,「こちら」の記事でイラストレーターのトリダモノ氏

発売から一ヶ月以上が経ち、先日にはオンラインマルチモード「冥人奇譚」が発表され、またもや話題となった『Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)』。本作の国内における評判の高さは、もはや語るまでもありませんが、その高評価の一因には、ハイクオリティなローカライズもあると思います。 石立大介氏(左)・坂井大剛氏(右) 関根麗子氏 今回は、本作のローカライズを担当したSIE JAPAN Studioから、石立大介氏・坂井大剛氏・関根麗子氏の3名へインタビューを実施。ローカライズ時に感じた日本人ならではの感覚や、キャスティングにまつわるエピソードなどを伺いました。 ――本日はよろしくお願いします。まず、『Ghost of Tsushima』ではどのような形で関わられていたのかをご紹介ください。 石立SIE JAPAN Studioの石立と申します。シニアローカライゼーションプロデ

――世界のみならず、日本でも大ヒットとなっている本作ですが、日本のプレイヤーからの高評価を受けて、どう感じているのでしょうか。 ツジとてもうれしいです。発売前は、じつは緊張していまいた。果たして本当にプレイヤーの皆さんに受け入れてもらえるのか、そして日本の人たちに楽しんでもらえるのか心配で。僕は日本人ですがアメリカ育ちで、完全に日本人でもないし、完全にアメリカ人というわけでもありません。そんな中、日本の人たちに受け入れてもらうというのは自分にとってすごく大きなことです。 ネイト日本人の方々に、改めて感謝の気持ちをお伝えしたいです。本作は本物の侍になれることを目指して制作したので、日本の方々から好評を得るというのは私たちにとって非常に特別なことでした。また、時代劇というジャンルに、新たな作品を提供し、そして成功することができたと感じています。それもアメリカ人である私たちが作った鎌倉時代で、で

社会人になって数年たったR25世代のビジネスマン。後輩ができたり、ちょっとしたチームのリーダーを任せられたりする機会も増えてきます。 でも、いわゆる「マネジメント」なんてしたことないから、どうしたらいいのかわからない! 今回は、そんな悩みを、この超大物に相談する機会に恵まれました。 【つんく♂】1968年生まれ。大阪府出身。1992年、「シャ乱Q」でデビュー。「シングルベッド」「ズルい女」「いいわけ」などのヒット曲を発表する。1997年より「モーニング娘。」のプロデューサーとして活動。その後、「ハロー!プロジェクト」にて多くのグループのプロデュースを務める。2020年には絵本『ねぇ、ママ?僕のお願い!』(双葉社)をプロデュース。また、オンラインサロン「つんく♂エンタメ♪サロン」を主宰するなど、さまざまな活動を続ける プロデューサーとして、モーニング娘。をはじめとする、数多くの才能を見出して

はじめに私は来年度からエンジニアとして働き始める大学院生です.今年の春にGoogle Japan Software Engineer 2021年度新卒採用にエントリーし,落ちました. オンサイトのコーディング面接は通過したものの,その後最終的に不合格となりました. この記事では前半で選考の経緯について,後半で私が対策に使った教材について紹介させていただきたいと思います. ※最大限配慮しているつもりではありますが,もし載せるべきではない内容等がありましたらご指摘いただければ削除致します. 記事を書くにあたって世の中には「私はこうしてGoogleに受かった」系の記事がいくつもあります.これまでGoogleに入社されそういった記事を書いて来られた方は皆さん素晴らしい能力を持った方々ばかりだと思います.しかし私は 「結局 "入社前に圧倒的な能力や経験値を持っていた" 人や "実力に加えタイミングや

アニメ『イエスタデイをうたって』不朽の名作をあらためて見つめるスペシャル対談 冬目 景(原作) × 藤原 佳幸(監督・シリーズ構成・脚本) 司会進行:ワダヒトミ 18年間という年月の中で紡がれ、幅広い世代に愛され続ける不朽のマンガ作品『イエスタデイをうたって』。2015年の完結から5年、作者の冬目景先生と、そのアニメーション化に挑んだ藤原佳幸監督との特別な対談が実現しました。 1998年に連載を開始された『イエスタデイをうたって』。藤原監督と作品との出会いはどんなものでしたか? 藤原 はじめて読んだのは、高校時代でした。当時の自分には、リクオたちの恋愛模様は年上の人たちの……少し大人っぽい物語に感じられましたね。少年マンガのストレートな世界観とは違う、青年マンガの複雑な描写に惹かれていった時期で、冬目先生の作品はずいぶん印象に残っています。 冬目 当時連載していたのは「ビジネスジャンプ」で

「パンツァードラグーンVoyage Record」誕生秘話。一人の若者はいかにして会社を作り,「自らパンツァードラグーンを売る」ことになったのか ライター:西田宗千佳 「パンツァードラグーン」というIPにとって,2020年は特別な年になる。久しぶりに「現行のハードウェアで“新作”が楽しめる」からだ。 同シリーズはセガサターンというハードウェアにとって特別なものであるだけでなく,1990年代中盤から後半に発売された第5世代家庭用ゲーム機,要は「CDとポリゴンの革命の時代」を象徴する作品だ。 一方,種々の事情もあって(その一端は本稿の中で解説する),2002年末の「パンツァードラグーン オルタ」以来,シリーズ作品の系譜は途絶えており,移植やリメイクにも恵まれているとは言えないIPでもあった。 ……という話から始まると,4月2日に発売されたNintendoSwitch版「パンツァードラグーン:

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