いままでと何か違うことをするために――演出を松多壱岱氏に依頼 ――まずは『NieR:Automata』5周年、おめでとうございます。2022年10月6日には、NintendoSwitch(ニンテンドースイッチ)向けに『NieR:Automata The End of YoRHa Edition』が発売され、さらに来年2023年の1月にはアニメ『NieR:Automata Ver1.1a』の放映も始まるということで、5年前の作品、という気がしませんが、この5年間を振り返っていかがですか? 岡部ゲームがリリースされた後もコンサートやアレンジアルバムの制作など、何かしらに関わらせていただいたので、あまり終わった感じはしませんね。気がついたら「5年も経っているんだ」という感じです。 ヨコオ実際問題として、終わってないからね(笑)。ゲームって発売日近辺にプロモーションやイベントが集中するじゃないで
2001年12月6日、PlayStation2用ソフトとして発売された『ICO(イコ)』というゲームは、そのいまだかつてないほどに卓越したセンスでもって、多くのプレイヤーのみならず、国内外のゲームクリエイターにも多大な影響を与えたタイトルだ。 その後『ワンダと巨像』、『人喰いの大鷲トリコ』を手がけ、いまや日本を代表するゲームクリエイターのひとりである上田文人氏の才名を広く世に知らしめた傑作である。 上田文人氏 しかし、『ICO』の「どこがどう良いの?」と聞かれると、答えに窮してしまう方も少なくないはずだ。 「手をつなぐ行為がいい」「世界観がいい」「少年と少女の物語がいい」といった答えは、たしかに『ICO』の良さの一部ではある。けれど、そうした「要素」を数え上げていけば『ICO』の魅力をすべて語り尽くせるかと言われたら、そういうわけでもない。 こうして結局のところ、『ICO』の魅力を語ろうと

4Gamer恒例企画,ゲーム業界著名人コメント集。157人が振り返る2019年と,2020年に向けた思い 編集部:荒井陽介 編集部:Igarashi ←123456789 レベルファイブ 代表取締役社長 /CEO 日野晃博 代表作:「妖怪ウォッチ」「イナズマイレブン」「メガトン級ムサシ」,二ノ国シリーズ <質問1>2019年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル 「レッド・デッド・リデンプション2」本当は去年のゲームなのですが、今年そのPC版が発売され、再度遊びました。PC版になってグラフィックとフレームレートが上がりさらに覚醒しました! やはり、RDR2の仮想世界構築は超一流だと思います。ゲームとしてのルールづけと、仮想世界としてのルールづけのバランスがいい。PC版での映像の進化と相まって、没入感が高まり、本当にこの世界で生活している気分に

鬼才・ヨコオタロウ氏による即興プロット作成、その内容とは? 2019年11月23日、九州は福岡にて、開発技術者・クリエイター・学生を対象にしたゲーム/エンタテインメントの技術カンファレンス“CEDEC+KYUSHU 2019”が開催された。 その基調講演には、『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』、『SINoALICE(シノアリス)』などのディレクターで知られるヨコオタロウ氏が登場。 進行役を務めたのは、サイバーコネクトツーの代表取締役である松山洋氏で、おふたりはともに1970年生まれの同い年(しかも当日は松山洋氏は誕生日だった)。 そんなふたりによる基調講演のタイトルは、“宇宙で2番目にダメなゲームの作り方”というものだ。 ……講演タイトルからしてヨコオ氏“らしさ”というか“ならでは感”が溢れているが、その内容も独特かつ、非常に魅力的なものとなっていた。その模様をお伝えしよ

プラチナゲームズ──大阪にあるそのゲーム開発会社の特徴を一言で表現するなら、「アクションゲームで高い評価を得ている」という点が、まず真っ先に挙げられるだろう。 同社は錚々たる名作アクションゲームを開発してきた。そしてこれまで、その評価の中心を担ってきたのは、『デビルメイクライ』『ビューティフル ジョー』『ベヨネッタ』等のディレクターを務めた神谷英樹氏であった。 ……だが、この会社から今新たに、「新世代を担うアクションの旗手」が誕生しつつあるのをご存知だろうか?2017年、その才能はプラチナゲームズが開発を手がけた『NieR:Automata』のゲームデザイナーとして頭角を現した。 同作は、2018年12月に世界累計出荷・ダウンロード販売本数が「350万本」を突破したビッグタイトル。そして本作はそうした売上だけでなく、その完成度が国内外で高い評価を得ている。 レビュー集積サイト「Metacr

4Gamer年末恒例のゲーム業界著名人コメント集企画。195名が2018年を振り返り,2019年への抱負を語る 編集部:荒井陽介 編集部:Igarashi ←123456789 レベルファイブ 代表取締役社長 /CEO 日野晃博 代表作:「妖怪ウォッチ」シリーズ,「イナズマイレブン」シリーズ,「二ノ国」シリーズなど <質問1>2018年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトル 「アサシン クリード オデッセイ」 ボリュームがかなり多いのに遊んでいて全く飽きがこず、自然に冒険心が掻き立てられるゲームデザインがすばらしかったです! もう100時間はプレイしていますが、終わりが見えません(笑) グラフィックもかなり綺麗ですね。僕が普段遊ぶのはオンラインゲームが多いのですが、「アサシンクリード」の世界でも、オンラインでこの先も長くプレイできたら……と思ってしま

■『SOULCALIBUR VI』×『NieR:Automata』コラボのきっかけは大学時代のコネクションにあった ──『SOULCALIBUR VI』と『NieR:Automata』のコラボ実現、おめでとうございます。多くのファンから反響が寄せられているかと思いますが、そもそも今回の企画が動き出すことになった経緯を教えてもらえますか? ヨコオタロウさん(以下、ヨコオ):癒着です。 齊藤陽介さん(以下、齊藤):癒着ですね(笑)。 ──ゆ、癒着!? のっけからものすごいパワーワードが……。 ヨコオ:くわしく説明しましょう。そもそも、僕と岡部さんは同じ大学の同じ学科出身なんです。僕のほうが1年先輩なんですけどね。さらに、バンダイナムコエンターテインメントさんに所属していて、『エースコンバット』シリーズのブランドディレクターを務めている河野さん(河野一聡氏)も僕の1年後輩、つまり岡部さんと同期な

電撃プレイステーション編集部が贈る、最新PSタイトル実況番組「電撃PlayStation Live」! 第15回目放送の電撃PS Liveは『ソウルキャリバーVI』の追加DLCとして『NieR:Automata』から参戦することが決まった2Bを実機を使ってお届け! ■ゲスト 『SOULCALIBUR VI』制作陣-------- 株式会社バンダイナムコエンターテインメント プロデューサー 大久保元博 株式会社バンダイナムコスタジオ ディレクター/キャリバーマスター 高橋 "マステル" 良至 『NieR:Automata』制作陣-------- 株式会社SQUARE ENIX プロデューサー 齊藤陽介 株式会社ブッコロ ディレクター ヨコオタロウ 株式会社プラチナゲームズゲームデザイナー 田浦貴久 MONACA コンポーザー 岡部啓一 アレンジャー 帆足圭吾 『ACECOMBAT

2018年11月23日〜24日の2日間に渡り、東京都港区にあるニッショーホールにて『SINoALICE -シノアリス-』(以下『シノアリス』【※】)のコンサート「SINoALICE CoNCERT ~ギシンとアンキの愉快な音楽祭〜」が開催された。 なお、24日の昼公演と夜公演はニコニコ生放送でも配信され、多くの『シノアリス』ファンが、音楽世界に酔いしれた。 ※『シノアリス』……2017年より配信開始されたiOS/Android用RPG。キャッチコピーは「それは最悪の物語」。キャラクターズと呼ばれる存在が、自身の作者を復活させるため、他のキャラクターたちと殺しあうことになる。スクウェア・エニックスとポケラボが共同開発。ユーザー数は2018年11月の時点で400万人以上。2019年には、ネクソンからグローバル配信される予定。 『シノアリス』は、アリス、赤ずきん、人魚姫、ピノキオ……など、誰もが

ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏は10月30日、パナソニックの創業100周年イベントで、「世界一の自動車会社になる。そういう大きな夢が必要ではないか」と講演し、次の100年への門出を激励した。「高い目標がイノベーションのもとになる」という柳井氏の考えは、今の時代を生きる全ての企業とビジネスパーソンに通じる。詳細を紹介する。 ユニクロは「水道哲学」から学んだ 松下幸之助さんは大好きな経営者だ。強い志を示した「水道哲学」は、私の経営者としての原点だ。幸之助さんの教えがなければ、今のユニクロ、ファーストリテイリングの成長はない。 「産業人の使命も、水道の水のごとく物資を豊富にかつ廉価に生産提供することである。それによってこの世から貧乏を克服し、人々に幸福をもたらし、楽土を建設することができる」。水道哲学の考え方はファーストリテイリングのミッションに通じるものがある。 幸之助さんの経営者

人気2大RPGによる夢の企画が実現! 3月10日より、スクウェア・エニックスの『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』とセガの『ファンタシースターオンライン2(PSO2)』のコラボがスタートします。 これを記念して、今回は両作品のディレクターによる対談企画が実現! コラボが実現することになった経緯、『ニーア』と『PSO2』それぞれの魅力、互いのクリエイターとしての考え方、そして『PSO2』のニコニコ生放送で物議をかもした“夜のオーディション”についてまで、さまざまなトークテーマで赤裸々に語っていただきました。 【お話を聞かせてくれた人】 ・ヨコオタロウさん 株式会社ブッコロの代表取締役。『NieR:Automata』のディレクターを務める。インタビューなど、公の場に顔を出すときはエミールヘッドを被って登場することはあまりにも有名。代表作に『ドラッグ オン ドラグーン』など。 ・

ハイスピードで展開するバトルと、狂気に満ちたストーリーで話題を呼んでいる『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』。さまざまな要素が盛り込まれている作品だけに、なかにはプレイに行き詰まってしまってしまったという人も、少なくないかもしれません。 そこで今回は、開発を手掛けたプラチナゲームズのゲームデザイナー2人に直撃インタビューを敢行。カスタマイズ要素である“プラグイン・チップ”の開発エピソードから、中の人が教えるお金稼ぎの手段やオススメのテクニックまでをお聞きしてきましたので、ぜひ熟読してもらえればと思います。 考えれば考えただけプレイが楽になる? プラグイン・チップ開発秘話 ――本作にはキャラクターのレベルアップとは別に、“プラグイン・チップ”による能力カスタマイズの要素があります。この設定はどこから生まれたものなんですか? 田浦貴久さん(以下、田浦):そもそも前作に“ワード”

2018年8月25日、スクウェア・エニックスの齊藤陽介氏が『ドラゴンクエストX』のプロデューサーを退任することが発表された。 齊藤氏は、2012年8月からサービスが開始された『ドラクエ』初のオンラインRPGである『ドラゴンクエストX』(以下、ドラクエX)のプロデューサーとして、開発初期からずっと同作に携わり続けてきた。 『ドラゴンクエストX』 それだけでなく、2017年7月に発売された『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』(以下、ドラクエXI)でも再度、『ドラクエ』ナンバリング作のプロデューサーを務めている。 『ドラクエX』のプレイヤーにとって、齊藤氏は「よーすぴ」の愛称でおなじみだ。オンラインRPGという作品の性質もあり、齊藤氏は同作の公式ニコ生やイベントなどに“出たがりおじさん”と呼ばれるほど頻繁に出演している。 『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』 その意味で、齊藤

ゲームファンの投票などで、年間ナンバーワンタイトルを決める、一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)主催による“日本ゲーム大賞”。今年で22回目(!)という歴史も長い同賞は、日本でもっとも影響力が大きいゲーム関連の賞ということで、当然のこと注目度も高い。 で、2017年の“優秀賞”を見ていて思わされたのが、世界で賞を受賞したタイトルが多かったこと。それは、日本で受賞したタイトルが海外でも高い評価を受けるというのは、ある意味では当たり前とも言えるが、“日本産ゲームの復権”が伝えられる昨今、これはひとつの象徴と言えはしまいか? というわけで、海外で賞を受賞した、日本ゲーム大賞の優秀賞受賞作品のクリエイターにお話をうかがい、“日本ゲーム大賞”を入り口に、いま日本のゲームが海外で復権している理由などを聞いてみた。今回お届けするのは、『NieR:Automata(ニーア オートマ

「ワンダと巨像」に寄せられた米津玄師氏や神田沙也加さん,ヨコオタロウ氏のコメントが公開。PS4用テーマを作る企画も実施中 編集部:早苗月 ハンバーグ食べ男 ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアは本日(2018年3月22日),PS4用ソフト「ワンダと巨像」の発売1か月を記念して,同作のファンである著名人のコメントを公開した。 コメントを寄せたのは,ミュージシャンの米津玄師氏,女優の神田沙也加さん,「NieR:Automata」(PC/PS4)ディレクターのヨコオタロウさんといった3名。公式サイトでは,著名人のコメントのほかメディアやプレイヤーによるレビューも掲載されている。 またTwitterでは、フォトモードによるスクリーンショットを募集する“みんなで作ろう!『ワンダと巨像』おもいでテーマ”キャンペーンが実施中だ。最大で12人の作品が選出され、PS4用の「ワンダと巨像お

ゲーム業界の著名人に聞く2017年の振り返りと2018年への抱負。今年は過去最多の182人 編集部:T田 編集部:荒井陽介 123456789→本日(2017年12月28日)は4Gamerの年内最終更新日。さまざまな年末企画が掲載されているが,もちろん恒例となっているゲーム業界著名人からのコメント集もお届けする。今年は過去最多となる182人から回答をいただいた。 2017年のゲーム業界を概観するとき,何より外せないのは,NintendoSwitchの躍進だろう。3月3日に本体と,今年を代表するタイトルとの呼び声も高い「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」が発売。その後も「ARMS」「スプラトゥーン2」「スーパーマリオ オデッセイ」「ゼノブレイド2」と話題作が次々にリリースされ,発売から半年以上経っても本体が入手しづらいほどの人気となった。 そのほか,プラットフォームの組み合わせで

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