これまでは、統計を読むことを考えてきた。今回は、少し進んで、文章を読むことにチャレンジしてみよう。当面の目的は、新聞記事や統計の解説を読むことだ。 高校の漢文でわれわれは中国語を読んでいた 「何の予備知識もなしに中国の新聞を読む」というと、無謀と思われるかもしれない。 しかし、そんなことはない。実際、われわれは、高校で「漢文」の授業を受けた。現在でも、漢文は高校の教育科目の中に入っている。そこでは、ごく当たり前に、「何の予備知識もなしに」、中国語を読んでいたのだ。その経験を思い出してみよう。 漢文の時間に読んだ中国語と中国の新聞にある中国語と、何が違うのだろうか? 第1に、漢文の時間の中国語には、簡字体は現れなかった。 第2は、漢文の時間には、「訓点」というものを使っていた。思い出していただきたいのだが、訓点とは、句読点、返り点、送り仮名の総称だ。場合によっては振り仮名も付いていた。 白

以下に述べるのは、「10秒間勉強するだけで、中国語が読めるようになる」という方法である。 「そんなのはマユツバだ」と感じられる読者が多いと思う。世の中には「3日勉強すれば英語ができる」という類の本が沢山あるが、それと同類、あるいはもっとひどい内容だろうと感じられるかもしれない。 しかし、そうではないのである。これは、日本語と中国語の関係が特殊であることを利用した合理的な方法なのだ。「論より証拠」を後でお見せするが、その前に、数十年前の思い出について述べたい。 『でる単』の哲学とは 『でる単』という受験参考書があった。これは、『試験にでる英単語』(森一郎著、青春出版社刊)ということで、大学入試に出る頻度が高い英単語をまとめたものだ。ある世代の人なら、大学受験の勉強で、必ず利用しただろう。発行部数が1500万部以上という超ベストセラーだ。 この本の基本哲学は、「入試に出る英単語の頻度は、ソーン

1リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く