大日本帝国のかいらいだった「満州国」(現・中国東北部)で、細菌兵器の開発や捕虜への人体実験を秘密裏に実行した旧日本陸軍の731部隊(関東軍防疫給水部)。国際条約に反するその所業から「悪魔」と称された。 80年前、14歳で入隊した長野県宮田村の清水英男さん(94)は、元少年隊員として「見たこと、やったこと」を公に語っている。しかし、ネット上の誹謗(ひぼう)中傷は残酷だ。「うそつき」「にせ者」―。何より胸をえぐられたのは身近な人からの反対だった。「日本をだめにするのか」 これまで通り証言を続けるべきか―。葛藤を抱く中で2025年2月、東京の学校に招待された。隊員だった頃の自分と同じくらいの年代の生徒たちを前に経験を語り、質問を受けた。清水さんは、これまで明かすことのなかった思いを吐露することになる。(共同通信=松森好巨)

── 2020年以降は、どのような動きがあったのでしょうか? 2020年にアラブ首長国連邦(UAE)とイスラエルが国交を正常化しました。これ以後、湾岸諸国やアラブ諸国の間でイスラエルとの関係を見直し、正常化に向かう動きが進みました。これをユダヤ教、キリスト教、イスラーム教に共通する預言者アブラハムにちなんでアブラハム合意と呼びます。アメリカのバイデン政権は、サウジアラビアとイスラエルの国交正常化に向けた交渉を仲介し、サウジアラビアがイスラエルとの国交を正常化すれば、アメリカはサウジアラビアの安全を保障すると確約していました。 サウジアラビアのサルマーン国王周辺は、1967年の戦争以前の国境での二国家共存によってパレスチナ問題を解決し、アラブ諸国がイスラエルを承認して国交正常化する、という2002年アラブ平和イニシアチブの原則に変わりがないことを一貫して明言しています。しかし、ムハンマド皇太

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