いつもカクヨムをご利用いただきありがとうございます。 投稿利用に際しての注意事項をお知らせします。 過度な頻度でカクヨムへ作品やエピソードの投稿を行うことはお控えください。 「過度な頻度」とは、通常の創作活動では考えられないような膨大な量を短期間で投稿する行為を想定しています。 例えば、短期間で大量の作品やエピソード投稿が行われると、読者が新しい作品と出会う場である「新着小説」が機能しなくなってしまう等、他の利用者にとって不利益が生じてしまいます。 そのような事態を防ぐため、ご利用の皆さまには常識的な頻度・量で投稿していただくことをお願いいたします。 作品やエピソードの投稿等でこれらのケースに当てはまる行動を確認した場合は、作品公開停止やアカウント利用停止など運営として然るべき対応を行わせていただいております。 なお、過去に他のサイトで投稿されていた作品の転載であることが確認できる場合、あ
その1から続きます。 ・中国のネット小説業界で繰り広げられてきた作家の課金収入と直結する激しい競争 その1で述べたように中国のネット小説は長年お金を稼ぐ場所、ある種のチャイナドリームでのし上がる場所的なものになっていたことから、作品の競争も非常に激しいものとなっています。 そしてその中国のネット小説作品の競争で重要な武器となっているのが 「新しいネタ、テンプレ要素」と「文章量」 だそうです。 収入に直結した競争ということもありどの作家も「勝てる」手法の模索模倣に積極的だそうで、オリジナル性といった方面ではやや疑問は残るものの、どの作品も貪欲に流行りの展開やテンプレ要素を放り込んでいくそうですし、流行も非常に速いペースで入れ替わっていくそうです。 更に中国のネット小説では文章量によるアピールが非常に有効だそうで、これは課金形態の一つに作品を指定して読み放題にするというものがあり、その際に「た

【評論】山中智省KADOKAWAのWEBマガジン「メクリメクル」創刊 2025年7月15日。KADOKAWAは新たなメディア戦略の一手として、エンターテインメント小説の読者に向けたWEBマガジン「メクリメクル」(https://mequrimequru.jp/)を創刊した。KADOKAWAのプレスリリースによると、「エンタメ小説&カルチャーメディア」を謳う「メクリメクル」では、ライトノベル(注1)、新文芸(注2)、キャラクター文芸(注3)など、同社が得意とするエンターテインメント小説とその魅力を紹介するだけにとどまらず、映像、音楽、イベント、タレントなどの周辺文化をも巻き込み、「雑誌的メディア」として様々な記事を発信していくという(注4)。また、「メクリメクル」の公式Xアカウントは創刊記念の各種ポストを行うなかで、その特徴を以下のようにPRしていた。ライトノベルなどのエンタメ小説をも

皆さんは「覆盆もの」というストーリーのジャンルをご存知だろうか。 ものすごく大雑把に言うと、作中人物が取り返しの付かないことをしてしまい罪悪感・自己嫌悪・後悔などに苛まれる展開のことだ。 そして今日取り上げたいのは、「ヒロインが主人公に何らかの要因で酷いことをしてしまい、後で罪悪感などに苛まれる」というものだ。 そして個人的には、覆盆ものには2つの種類があり、それぞれで求めるものが違うと考える。 2種類あるうちの一つとしては、所謂「ざまぁ系」に内包された覆盆ものである。 主人公を冷遇したり酷いことをしたりしたやつらに対し、名誉回復や真の力的なものに目覚めて立場が逆転した主人公(やその状況そのものに)しっぺ返しを喰らう姿を見てカタルシスを感じる、因果応報的なものを求めるのだ。 そしてもう一つは、「曇らせもの」に内包された覆盆ものである。 「曇らせ」とは、広義で言えば人物がネガティブな要因で表

謹啓 平素は弊社出版物についてご愛読いただき誠にありがとうございます。 さて、今般のイラストレーターがおう氏に関する一連の報道についてですが、弊社よりがおう氏本人への確認を行った結果本人も事実と認めております。弊社としてはこの件を大変重く受け止めており、現在刊行中であります『ギルドの受付嬢ですが、残業が嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います』(電撃文庫刊)の原作イラストレーター降板ならびに関連出版物の対応を社内および社外関係者と協議し以下とする事といたしました。 今回の件で読者の皆様、『ギルドの受付嬢ですが、残業が嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います』の著者である香坂マト先生をはじめとする関連出版物の関係者様、書店、販売会社、電子書籍ストア、アニメ製作委員会、ライセンシーなど関係する企業の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。 ◆『Selfe Girl がおう作

「レグザ みるコレ編集部」では、レグザの視聴データを使ったアニメやドラマの分析記事を対談や座談会形式で毎クール配信しています。今回は『悪役令嬢転生おじさん』の原作者である上山道郎先生と、担当編集である少年画報社の須見さんをお迎えして、レグザの視聴データを使って語り合いました。前・後編でお届けします。(このような対談希望を、募集中です) こちらは【前編】です。アニメ化の裏話、全体的な人気具合をデータで確認してます。以下リンクの【後編】では、この作品の面白さはどういう仕掛が効いているからか、各話ごとの盛り上がりシーンがどんな場面かを見ていく中で、先生の語るアイディアのルーツの話しで盛り上がります。 『悪役令嬢転生おじさん』のアニメ化は最高だった(by 上山先生)望月 『悪役令嬢転生おじさん』がアニメ化されて、実際、上山先生はどんな感想をお持ちですか? 上山 一言で言うと、アニメに関しては、僕の

「芳林堂書店と、10冊」に、SF・ライトノベル史に燦然と輝くあの文庫が電撃参戦!うえお久光さん『紫色のクオリア』を堂々復刊。書き下ろし特典付きも同時販売!予約受付は6月10日(火)より開始‼ 「中世への旅」シリーズの大ヒットから始まった、「芳林堂書店と、10冊」。この企画は、過去に出版された書籍で既に在庫がなく手に入りにくい名作を、株式会社書泉・芳林堂書店と出版社、著者のみなさまに協力いただき重版・復刊してお届けしていくものです。 今回は「第2シーズン 第7弾」として、ライトノベル史に燦然と輝く名作SF・うえお久光さん著『紫色のクオリア』(KADOKAWA)を紙の書籍で復刊致します。 『紫色のクオリア』は、2009年7月に電撃文庫から発売されたライトノベルであり、今なお電子書籍によって新たな読者を獲得し続ける傑作SFです。短巻完結の美しい構成・時を経ても新鮮さを失わない完璧な物語・綱島志朗

2025年03月13日(木)晴れライトノベル作家の収入について フリーランスの専業ラノベ作家をやっていると、色々な質問を受けるが、その中でも訊きにくそうに、しかし一番の関心を持って尋ねられるのは、やはりというかなんというか、懐事情のことである。 様々なところで色々な人が解説されているので私ごときが何か付け足すことはないと思うが、2020年代を生きる一人の専業作家として、ここに書き残すことに何らかの意味があるかもしれない。 印税とは 作家といえば印税である。元は税とついているが、税ではない。通称である。昔々は実際に印紙を貼ってそこに作家が検印を押していた時代もあるので、古本屋で古い古い本を見たら奥付を確認して頂きたい。 印税には大まかに三種類あり、 ①刷り部数印税 ②実売印税 ③電子書籍印税 の三つがそれになる。 ①刷り部数印税 書籍の印税としては一般に刷り部数印税と、実売印税の二つがある。

原作からアニメでの改変ポイントを箇条書きしていきます 一応言っておくと、原作→アニメでどう変わったのかです。 ・霊亀編前の修行編カット ・それにより、3期以降の展開で重要キャラである三勇者の深掘りがされない(別に、闇落ちしたから殺しに行くから、みたいな重要さではない) ・三勇者の深掘りがされないせいで、行動原理や一人一人の性格が分からず、アニメ霊亀編のワケの分からない要素の一つと化す ・原作では三勇者は修行から逃げ、尚文たちよりも強くなるための武器を得るべく、そのための素材のために霊亀に挑んでいたところが、何か会議に最初から居た上に挑まない的なセリフを話させられたせいで、視聴者を大いに混乱させる ・修行編で勇者達+勇者の仲間の剣術指南役として登場したエクレールが、修行編カットのせいでいつの間にか居たキャラデザの良い女騎士、みたいな扱いとなる ・修行編カットの影響で、リーシアに才能があること

なろうが今ヤバくなってる現状について、3年前ぐらいに「3年後ぐらいにヤバくなりそう」って予言した気がするんだけど、どうだっけって思って自分で掘ってみたらあった 結構すごない?(自画自賛) pic.twitter.com/4hBGRZyzmE — 風倉@こぴーらいたー作家 (@kazakura_22) November 3, 2024 そこらへん前後でも、やっぱりなろうの今後を憂いてました。やったことやばすぎるもん。 ただ、この頃の反応はまだ「ほんまですか?」みたいなのが多かったように思う。なろうが衰退するなんて、全然まだ想像の外みたいな この頃はカクヨムもまだ弱かったですしね pic.twitter.com/8ptbamVnc1 — 風倉@こぴーらいたー作家 (@kazakura_22) November 3, 2024 当時「女性向けに見えても、男性も読んでポイントいれてる作品もあるから

ランキングの推移から読み解く、作風面でのなろう史学概説。 4年くらい前に書いたやつのブラッシュアップ的なもの。 召喚 / 迷い込み / トリップ 小説家になろう=異世界モノの場、という構図がいつごろ形成されたか? と問うならば、その転機は2008年であった。 当時のなろうは評価ポイントのシステムを平均点方式から加点方式へ改定、これによって「より多くの支持を集めた作品」が明示され、皆がそれを読みに行く、という流れが生まれたわけである。本稿で扱う「なろうテンプレ」とは、人気作品が出現→作風面のフォロワー達が登場→流行を形成、という拡大再生産の構造であり、そのサイクルが回りだした。 そして2008年後半期の人気を不動のものとした作品が「異界の魔術士」であった。 この上位20作のうち、異世界モノは13作ほど。 なろう内の機能以上に、読者導線として「ネット小説ランキング」の影響が強く感じられる時代

島田雅彦 @SdaMhiko 市川沙央さんによる『大転生時代」の書評が文春オンラインで読めるよ。ラノベ業界の異世界転生ジャンル論から始まり、本作で展開している誰もが転生者になりうることのリアリティに肉薄している書評の傑作といえます。bunshun.jp/articles/-/734… 2024-09-24 08:44:57 リンク 文春オンライン 「異世界×日本スゴイ」に秘められた“欲望”とは...ラノベ界→純文学界へ“転生”した市川沙央が読む『大転生時代』(島田雅彦 著) | 文春オンライン 『ハンチバック』で衝撃のデビューを飾る以前は、20年にわたってライトノベルを中心に小説投稿を続けてきた市川沙央が、異世界転生×本格ポスト・ヒューマンSFの島田雅彦の新作『大転生時代』を読む。◆◆◆ 世… 248 users 102書評については実際に記事全文を読むことをおすすめします。 記事内で

はてなにいるオタクの人たちはほとんど40代以上なんじゃないの? 中には50代の人もいるだろうし、還暦近い人もいるだろう いまだに「ラノベ」がどうとか「なろう」がどうとかで騒いでるからすごいなあって思う だって、ただの「小説」だよ? なんでそんなにむきになってるのかわからない 「小説」なんてずっと昔からあるというか、娯楽小説に関してはドストエフスキーの時代には完成してるわけで ずっと昔からあるありふれた娯楽なわけよ 今「小説」書いたところでなんの新規性もない 大衆娯楽だからその時代の雰囲気を映す鏡みたいな機能はあるけど、それって別に特別な機能でもなんでもない 他の文化娯楽にもそういった機能はあるし わざわざ「ラノベ」とか「なろう」っていうから何か特別な物感出ちゃってるけど、ただの「小説」だからね きみたちオタクの大好きな「ラノベ」とか「なろう」って所詮ドストエフスキーと同じだよ ただの「小説

大型トラックに轢かれて異世界に転生し、電車にはねられて異世界に転生し、通り魔に刺殺されて異世界に転生し、頭を打ったり、病気になったり、過労死したり、はたまた特に何もなくても転生してしまう。水洗トイレに流されたのは転生じゃなくて転移ものだったっけ。異世界転生と呼ばれる物語群は、今日も今日とて右から左へこちらからあちらへ転生者を送り出して大繁盛しているようだ。今さら説明の必要も薄いかと思われるが、異世界転生の中でも「なろう系」と称される種類の群れは、すなわち小説投稿サイトの先発「小説家になろう」において発祥し、あまたのアマチュア作家たちによって書かれ、WEB小説読者たちに読まれ、出版前からあらかじめ高い人気を得ている作品を書籍化して売るという、きわめて民主的かつ商業主義なやりかたで市場を拡大していったものだ。これは、「書籍化」や「作家」という言葉の意味さえ変容させてしまうほどの現象だったと言う

【プロフィール】 【本文】 【プロフィール】 プロライターの海燕です。書評や映画評などを掲載しています。 現在、マルハン東日本さまのウェブサイト「ヲトナ基地」で定期的に記事を掲載中。 お仕事の依頼、個人的な連絡などは以下のページからどうぞ。 それでは、記事をお読みください。 【本文】 しばらくまえの話になるが、「最近のラノベ界隈が気持ち悪い」と題する匿名ダイアリーの記事が話題になった。 タイトルでは「ラノベ(ライトノベル)」と書かれているが、じっさいに読んでみると、いわゆる「なろう小説」の話であることがわかる。 異世界に転生して冒険したりハーレムを作ったり、あるいは「聖女」になったり「悪役令嬢」になったりする話のことだ。この匿名記事の書き手(いわゆる「増田」)はそういった作品が気持ち悪くてしかたない、というのである。 一「なろう読み」としては言いたいことが色々あるが、まあ、これ自体はわから

漫画『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』が、連載終了することが決定した。連載誌『B's-LOG COMIC』の公式Xにて発表された。連載終了の経緯は異例とも言える編集部の度重なる不手際で、編集部は謝罪した。 この記事の写真はこちら(全2枚) 書面にて「コミカライズに関しまして、関係者間の協議の結果、連載を終了することとなりました。本作は刊行済みのコミックス7巻をもって完結となり、今後の新刊刊行予定はございません。続きを楽しみにしてくださいました読者の皆様には、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。 「既刊については在庫分は継続して販売されますが、品切れ次第終了となります。電子書籍版、タテスクコミック版、海外翻訳出版の今後につきましては、公表できる段階にございませんため、追ってご案内申し上げます」と伝えた。 連載終了の経緯は「この決定に至った要因は当編集部が確認漏れや
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