実は今年はこのブログを開設してからなんと10年目だったらしく、2年以上放ったらかしだった当ブログではありますが、今までお世話になった人たちへ、そして最近仲良くなった人たちに、あとこれから仲良くなる人達に向けて、ちょっとこの10年を振り返りつつ、僕が何をしていて何がしたいのかを一度ちゃんとと書いておこうと思い、とりあえず筆を取ることにしました。 ちなみに最近別でPodcastをしており、そちらも丁度1年目(50本目)ということもあり、これらの活動をきっかけに知り合った方も沢山居るので尚更こういうの書かないとなってノリです。 2年もブランクがあると、もはや書き方を忘れてる自分がいて早速絶望を感じていますが、とりあえずいってみましょー! セナって誰か このブログが多くの人に見られていたのは2014年から2017年くらいまでということもあり、恐らく今見てくれた方や知り合いになった方は僕のことをそも

こんにちは。2019年と2024年に記事を書いていた山本です。ますます元気にモノタロウで働いております。 さて、毎日、散発的に、突然やってくる割り込み業務って、地味~に疲れますよね。そんな負担がかかっているチームメンバーたちを少しでも楽にするため、生成AIを活用して業務改善をし、我ながら見事な成果を上げたものの、全然スマートじゃない野暮な設計をしているのが恥ずかしくて、公表と展開はチーム内だけに留めていました。 当社の生成AI活用のレベルが高いのは、他のブログ記事をご覧になれば分かると思います。これらに比べたらショボすぎて、恥ずかしかったのです。tech-blog.monotaro.com しかし、AI駆動開発チームのリーダーの市原さん(この記事の人)に何故か見つかってしまい。 意外なことに「すごい発想!面白い!」と褒めちぎられ、「すごいから社外カンファレンスで発表しましょう!」と神輿に

AIのせいか年をとったせいか、おそらくその両方で、ビジネスのやり方が変わって、ふんわりした話にばかり関わっている。 「生成AIを使って暗黙知化したプロセスを形式知化して、御社のサプライチェーンをオプティマイズして、セールスをグロースさせます」とか「エンジニア間のスキルギャップをスクラムによってファシリテリテーションして御社のデベロップメント課題をイシュー化します」とか、なんだかそういった感じの話に関わっているのだ。 こういうふんわりした案件は、会議で何を発言しても面映ゆくなるというか、口に出せば出すほど脳が痒くなってくるような感覚があって、結局お前達の求めているものは売り上げと人員整理によるコストカットであって、もっと言えば人間の求めるものは不老と美食とセックスなんだから、そうはっきりと言え、と会議室の真ん中で叫びたくなってくるのを必死でこらえているのだった。 以前は、私の仕事はこんなでは

AI楽観派にとって、「動く」ことがすべての証明。AI慎重派にとって、「なぜそう動くか」がすべての理由。 両者が同じコードを見ても、 前者は「成果物」を見ており、後者は「思考の痕跡」を見ている。 視点の深度が違うのだ。 5. 設計=抽象、コード=具象 コードを書くとき、頭の中には「構造」がある。 それは最初から完璧ではなく、書いて、動かして、違和感を覚えて、直していく。 命名、依存、責務、階層を少しずつ整える。 この「書きながら考える」行為こそが設計であり、設計書よりもコードの構造そのものが本当の設計書になる。AI楽観派の前提は、「設計と実装は分離できる」。AI慎重派の前提は、「設計と実装は不可分」。 この一点が、AI時代の開発を分ける境界線だ。 6. バイブコーディングの議論が噛み合わない理由 バイブコーディングをめぐる議論は、 実は技術論ではなく認識論の衝突だ。AI楽観派:AI

はじめに 先日、若いエンジニアと話をしていて、システム思考について話題になった。「物事を個別に捉えるのではなく、全体の関係性や相互作用を理解する考え方」—これがシステム思考の本質だ。僕は彼に、これはどんな分野でも応用できる基本的な教養だと伝えた。特にシステムを構築する立場の人には重要だけど、そうでなくても持っておいて損のないスキルだと。 世界はシステムで動く ― いま起きていることの本質をつかむ考え方 作者:ドネラ・H・メドウズ英治出版Amazon その会話を終えた後、ふと考えた。僕たちエンジニアは日々システムを作っているのに、どれだけ「システムとして」物事を考えているだろうか、と。 あなたは日々、コードを書いている。機能を実装し、バグを修正し、システムを構築している。そして、予想外の挙動に困惑することがあるかもしれない。完璧に動くはずの機能が、別の機能と組み合わせると謎の不具合を起こす。
もう12年も13年ほど前になるが、俺は以前、海外でITエンジニアとして働いていた。 あの頃は、はてなでも海外を回っているエンジニアも多かった。そういう時代だった シリコンバレーから、だんだんとITベンチャーのスタートアップが拡散していった時代。俺もシリコンバレーあたりから、NY、そしてイスラエルといった感じで働く場所が変わっていた。 当時はまだ日本のIT業界も世界2位だった頃の残光があり、気を吐いて色々なweb系ベンチャーが出ていた時代、結構「愛国主義的」な感じを俺もまだ20代だったから持っていて、お国のIT技術自慢の様な話もオフィスの中では多かったように思うし、それでも途切れないほど日本人エンジニア達が作ったものが毎日のようにOSSやITビジネスニュースを駆け巡っていた。 当時の上司は、イスラエル出身の人間だった。いろいろな企業の立ち上げにも参加して経験豊富、ぶっちゃけ絶対頭が上がらない

フィンテックで訳の分からん東欧の発展途上国や北朝鮮にすら負けてる日本の意識高いITエンジニアたちという生き恥晒して生きてる惨めなオッサン達 ~いつまで他責思想してるの?次は何のせいにするの?ディープステートのせいとか?(笑)~最近、世界的なIT関連のニュースを調べていて、ジェトロ(日本貿易振興機構)の記事を読んでいると どうも中国の影に隠れて、イランや東欧諸国(マイナーとところではマケドニアとか)などの国が、IT業界の市場規模が続伸しかなりGDPを伸ばして、先進技術開発やビジネスが興っているらしい イランなんて40年も先進国から経済制裁を食らっててるのに、5Gなんかとっくに導入してるし、ほぼ自国サービスのみでアメリカ並みのITインフラを維持しているし、AIに関しても「政府トップダウン型の開発志向で」、なんと政府の厳しい精査(イランは起業するにも国の審査がいる)にもかかわらず、今年だけで6

いわゆるエンタープライズ向けソフトウェア開発技術者向けにお勧めする本をまとめてみた、というか10年くらい前に書いた記事を見直したもの。後輩から「後輩に勧めたい本を教えてください」という相談を受けることがあって(白目)記事が古くなっていたことに気づいたのだった。10年前の記事と同様にSIer勤務でお固めのドメインの受託開発に従事しているエンジニア向けになっていると思う。なお学生、新人、初心者向けにはなっていないのであしからず。 10年以上前に書いた記事はこちら agnozingdays.hatenablog.com ソフトウェア開発ライフサイクル全般IPA 応用情報処理技術者試験プロジェクト管理 デッドライン 人月の神話 アート・オブ・プロジェクトマネジメント 見積もり ソフトウェア見積り ~人月の暗黙知を解き明かす~アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と
日本の大手メーカー、いわゆるJTCで課長になって4ヶ月が過ぎた。世の中でよく言われる中間管理職みは確かにあるって実感と、それを生じさせる要素や機序も少しは見えてきて面白いなって気持ちもあり、忘れないようにメモしておこうと思って。 基本情報 新卒で入社(22歳)→品質管理系の部署で係長クラス(33歳)→別の生産管理系の部署で係長クラス(37歳)→前の部署に戻って課長(39歳)、という流れ。 課の人数は自分を含めず20名いる。課には機能別ではなく、担当製品で分けた2つのグループがある。 巷間で言われる中間管理職み よく世の中で語られる中間管理職のつらさは以下のようなものがあるだろうか。 板挟みの立場:経営層と現場の間での板挟み、裁量が小さい割に責任が大きい。 心身への負担:労働時間の長さや業務負荷の高さ、プレッシャーの大きさ。 報酬面での不満:残業代のなさ、業務量や責任に対する報酬の低さ。 人

初当選が確実となり、喜ぶ政治団体「チームみらい」の党首、安野貴博氏(中央)ら=東京都千代田区で2025年7月20日午後8時1分、安達恒太郎撮影 参院選比例代表(改選議席数50)で、政治団体「チームみらい」の党首、安野貴博氏(34)の初当選が確実となった。 【全国で繰り広げられた選挙戦を写真で振り返る】 安野氏は人工知能(AI)エンジニア。2024年夏の東京都知事選に出馬して落選したものの、政党の支援を受けずに約15万票を獲得し、その名を高めた。 チームみらいは25年5月、「テクノロジーで誰も取り残さない日本」を目指して安野氏が立ち上げた。初めての選挙戦となった参院選には、ITエンジニアや起業家らを中心とした候補者を各地の選挙区や比例代表に擁立した。 選挙戦では「分断をあおらない」をスローガンに掲げた。政策面では、AIなどのデジタル技術を使って、政治や行政に民意を反映させるプロジェクト「デジ

佐藤 大輔 オープントーン @satou_ot オープントーン 社長 著作:実装で学ぶフルスタックWeb開発 shoeisha.co.jp/book/detail/97… 著作2:システム開発のための見積りのすべてがわかる本” ブログ:opentone.co.jp/ceoblog/エンジニア募集中 opentone.co.jp 佐藤 大輔 オープントーン @satou_ot起業する人に、伝えておくべきことは、経理を雇う規模になったらファームバンキングを入れろ。大手都市銀行で一番下のプランなら二千円程度だったはず。 経理の人に振込を組んで貰うが承認だけ押して実行するようにできる。20年以上経営者してきて、どれだけ他社で金パクでトラブルになったのを見たか 2025-06-10 19:50:29

Oikonです。外資IT企業でエンジニアをしています。 この記事は、𝕏(旧Twitter)でまとめたClaude Codeが話題になっている理由のポストを清書したものです。 後で見た時に懐かしむために、備忘録的にまとめます。 Claude Codeとは Claude Codeの記事に興味を持って読みに来る人の多くは、現在のClaude Codeは何かをすでに知っていると思うので、少し過去に焦点を当てます。 2025年2月24日:Claude Codeプレリリース(Research Preview版) 2025年4月10日:Claude Maxプランの登場(まだClaude Codeは入っていない) 2025年5月1日:Claude CodeがClaude Maxプランで定額使用可能に 2025年5月22日:Claude 4 (Opus/Sonnet)発表 Claude Codeは2月にR

AI によるコーディングの支援はコード補完型からチャット型、そして自律型へと進化しています。この記事では現時点で主流となっているコーディングエージェントの種類とその特徴を整理したうえで、エンジニアの仕事の変化について考察します。 コーディングの仕事におけるAI技術の関わりといえば、GitHub Copilot を代表するエディタ補完型が主たるものとして認識されてきました。補完型のAI はユーザーが途中まで書いたコードを補完する形で提案を行うことから、ペアプログラムの相方のような存在として捉えられていました。例えば function add と書き始めると、AI は (a: number, b: number): number { return a + b; } といった形で関数の定義を提案します。ユーザーは Tab キーを押すことで提案を受け入れたり、提案が気に入らなければそのままコ

はじめに 日々育児、家事と仕事を両立し最新の技術動向もキャッチアップしているパパママエンジニアの皆さまお疲れ様です。 そんな心身ともにぼろぼろな子育てエンジニアのみなさんはPCに向かって作業をしている時間が至福の時となっていることでしょう。 しかし、そんなひと時を邪魔する小さな訪問者が存在するのです。本記事ではそんなかわいい訪問者を喜ばせてあげるためのTipsをいくつかご紹介します。 対象読者 1 ~ 3歳くらいのお子さんを持つエンジニアの方 在宅で仕事をすることが多い方 最近、仕事部屋に子どもが入ってきて困っている方 とはいえ、かわいい子どもを喜ばせてあげたい方 slコマンド slコマンドはlsコマンドのタイポを矯正するための素晴らしいコマンドです。MacであればHomebrewでインストールできるので、まだインストールしていない方はインストールしましょう。 実行すると以下のようにS

前回までの連載のあと、2023年秋に『Obsidianで"育てる"最強ノート術』を刊行しました。そして2025年になって、Obsidianが大きく注目を集めています。今回はその背景と理由について解説します。AIとの連携ObsidianはノートアプリやPKM(Personal Knowledge Management)ツールとして注目を集めました。主な特徴として、この連載でも解説してきた次のことが挙げられます。 ローカル環境で動作するMarkdownで書いたノートをリンクできる 階層型のタグで管理できる プラグインで拡張できる そんな中、2025年になって注目された背景として、「AI(人工知能)との連携」があります。ここでは「生成AIの進化」「RAGとMCPの登場」「AIエージェントの登場」という3つの視点から紹介します。 生成AIの進化2022年末にChatGPTが公開されて

リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く