「僕の顔をお食べ」 これほど深遠な哲学を内包したセリフはないでしょう。 1.食パン主義 一見狂気に満ちたカニバリズムですが、動物のキャラクターたちは何の抵抗もなく差し出された肉片ならぬパン片を頬張るのです。おどろおどろしい儀式の最中でもない、牧歌的な日常の中でこのような蛮行を目にするのは、より狂想的です。しかしさらに恐ろしいことに、多くの日本の子どもたちはこの光景になんら違和感を持たないのです。私も齢20歳になってようやくこの狂気に気づきました。日本人はカニバリズムのアニメを見て育つんだぜ! HAHAHA そいつはクレイジーだ! という会話が海外でなされていると聞き、ああ、たしかにこいつはクレイジーだと今さらながら実感した次第です。 2.自己犠牲の意味 しかしこのアニメは深い。まず人間をはじめとする動物が基本的に「食う―食われる」関係にあることをグロ描写を一切せずに明示したのです。私たちは

「かんなぎ」がもう毎週毎週おもしろくて目が離せません。 かんなぎ 1 【通常版】 [DVD] 出版社/メーカー: アニプレックス発売日: 2008/11/26メディア: DVD クリック: 31回この商品を含むブログ (37件) を見る いや、放送前には以下のような発言もあったのに、話が違うぞ! っていう部分が自分の中で無きしもあらずなんですが。見てる間は、その違和感を感じさせないくらい、おもしろい! 「普通にできたらええねん」 「らき☆すた」「かんなぎ」のアニメ監督・山本寛さん このインタビューで山本監督が使っている「ギミック」って言葉が、どの文脈から引っ張られてきたものかは不明ですが、プロレスファンの自分からすると、「ギミック」って言葉はプロレスにおける隠語のそれなわけで。放送前(試合前)には「普通にやる、正々堂々と闘う!」と宣言しておいて、いざ放送(試合)が始まると、変化球をバンバン

アニメーションは、頭の中で望んだことを描き動かすもの。作り手の嗜好を忠実に映像化することができる。そして作り手は、視聴者の欲望をいかに捉えるかに常に腐心している。だったらアニメを通して時代の欲望が見えるのではないか? そんな仮説を手に、日々アニメ制作に臨む監督たちにインタビューを申し込んでみた。まずは「コードギアス 反逆のルルーシュR2」の谷口悟朗監督にうかがってみよう。 ●作品紹介● 超大国ブリタニア帝国に占領された日本=エリア11。そこに生きる二人の少年、ルルーシュとスザク。 「ギアス」の力を手に入れ、世界を壊そうとするルルーシュ。 ナイトメアフレーム「ランスロット」を操り、世界に理想と真実を求めるスザク。 二人の対照的な生き方は、やがて帝国を揺るがす大きなうねりとなっていく。 【上記は「コードギアス 反逆のルルーシュ」公式サイトより引用 2008年8月現在、続編の「コードギアス 反逆

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