今年もダービーがやってきました。3歳馬の頂点を決める一戦は、有馬記念と並び、一般の人にもその名を知られる有名なレースで、毎年、多くのファンが東京競馬場を訪れます。コロナ前、2019年の入場者数は11万7538人。では、歴代のダービーで、最も入場者数が多かった年はどれぐらいの人が集まったと思いますか? 答えは驚異の19万6517人で、1990(平成2)年のことでした。今回は、場内で身動きが取れないほどだったというあの日の主役・アイネスフウジンを「東スポ」で振り返ります。熱狂の裏にあったのは、馬と人とのドラマ、競馬ブーム、そしてあの頃の日本――。ダービーがなぜ特別なレースなのかも伝われば幸いです。「ウマ娘」が、なぜ「プリティー〝ダービー〟」なのかも見えてくるかもしれません。(文化部資料室・山崎正義) 1989年 デビュー前の調教で良い動きを見せていたアイネスフウジンは2番人気で新馬戦に出走しま

因子のつながりだけで「孫」「甥」とは表現しない 最初に断っておくが、筆者は人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」が大好きである。さすがに公開当初は人気競走馬がすべて"娘"になってしまう仕様に戸惑いを覚えた。だが、いまでは毎日欠かさずにログインしてウマ娘の顔を見るのが楽しみになっている。モチーフとなった競走馬にまつわる「ストーリー」には、実際にその馬たちがとった行動や巻き起こされた社会現象がエッセンスとして組み込まれている。実際、わたしが取材してネットニュースに公開したネタも十中八九、ストーリーの元ネタに使われており、このゲームを製作するCygames社とは接点がない筆者でも少しばかり貢献したような気持ちになるものだ。まして、筆者が関わる引退馬・ツルマルツヨシがキャラクターとして採用されてからは一層その気持ちが強くなっている。 が、しかし。どうしてもひとつ、いただけないことがある。これは"

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