地球の全生物の共通祖先「ルカ」地球のすべての生物は、ただ一つの共通の起源を持つと考えられている。この、共通の起源となった生物集団をルカと呼ぶことがある。これはLast Universal Common Ancestorの頭文字を繋げたもの(LUCA)で、「全生物の共通祖先」などと訳される。 ルカは「地球における最初の生物」ではないちなみに、「全生物の最終共通祖先」のように「最終」をつける意味は、ルカを一つの生物集団に特定するためだ。なぜなら、ルカは、地球における最初の生物というわけではないからだ。おそらく、ルカより古い時代に生きていて、ルカに至る系統と分岐した後で、絶滅してしまった生物もたくさんいたはずだ。 そう考えると、じつは、ルカの祖先ならすべて「全生物の共通祖先」になってしまう。それでは不便なので、時代的に最後の共通祖先だけをルカと呼ぶために「最終」がついているのである(図「ルカは最

世界自然遺産に登録されている鹿児島県奄美大島で、駆除が進められてきた特定外来生物のマングースについて、環境省は3日、根絶したと宣言しました。奄美大島のように広い範囲にマングースが定着したあと根絶に成功するのは、世界的にも珍しいということです。 マングースは、猛毒を持つハブを減らすため45年前に奄美大島に持ち込まれましたが、国の特別天然記念物のアマミノクロウサギなどの希少な野生動物が襲われる被害が相次いだため、環境省が2005年に特定外来生物に指定し、駆除を進めてきました。 3日、有識者らでつくる環境省の検討会が奄美市で開かれ、ピーク時にはおよそ1万匹いたとされるマングースが6年以上捕獲されておらず、島内の579か所に設置したセンサーカメラでも生息が確認されていないことから、検討会として「根絶した可能性が極めて高い」と評価しました。 これを受けて開かれた会見で、環境省自然環境局の植田明浩局長

中国で絶滅したとされる世界最大の両生類「スライゴオオサンショウウオ」が日本国内で東京の水族館と広島の動物園で飼育されていることを、京都大学の西川完途教授(動物系統分類学)らが発見した。日本固有種で国の特別天然記念物でもある「オオサンショウウオ」と外来種の交雑状況を調査する過程で分かった。クローン技術と人工繁殖でスライゴオオサンショウウオを保全し、将来的には元の生息地に返すという計画もあるという。 日本固有種のオオサンショウウオは1952年に国の特別天然記念物に指定された。1960年代以降、中国からイボや目の形態に違いがある「チュウゴクオオサンショウウオ」など外来種が持ち込まれているが、一部が野外の河川に逃げ出して日本のオオサンショウウオと交雑。中間の形骸をした交雑種が増えており、絶滅危惧種を含む生態系への被害が問題視されている。 西川教授は、国内におけるオオサンショウウオの交雑状況を調べる
カブトムシといえば、押しも押されぬ昆虫界のスターであり、名実ともに国内では敵なしといった感があります。 しかし、そんな彼らでも頭の上がらない恐怖の大魔王がいるのです。 夜間にクヌギの樹液場を占拠していたカブトムシは、明け方にオオスズメバチによって次々と剥ぎ落とされ、数分のうちに樹液場から排除されることが山口大学による2022年の研究で明らかになっています。 また早朝〜昼間にかけてスズメバチの飛来を阻止したところ、カブトムシはお昼頃まで樹液場に留まるようになりました。 これはカブトムシが、朝になるとスズメバチが襲来するために、夜行性であることを強いられている可能性があるのです。 研究の詳細は、2022年11月6日付で科学雑誌『Ecology』に掲載されています。

花に止まるミツバチ(2018年6月8日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / PHILIPPE HUGUEN 【10月5日 AFP】花とは似ても似つかないキノコ類だが、一部のキノコ抽出物にはハチの群れを破滅させるウイルスからハチを守る可能性があることが、新たな研究で明らかになった。 英科学誌ネイチャー(Nature)系オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(ScientificReports)」に4日に掲載された研究論文によると、ハチに危害を加える最も破壊的なウイルスの一部に対し、キノコ類の抽出物が効果的な予防接種となり得るという。 キノコ抽出物は人の場合には、すでに複数のウイルスに対して使用されており、論文著者らはキノコ類にはハチに対しても同様の効果があるのではないかと推論した。 研究者らは、どのキノコ類を被験ハチに与えるかを絞り込むことから始めて、最終的にはツリガネ

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