Androidを巡る知的所有権侵害について法廷で米Googleと争っているOracleは、カリフォルニア北部地方裁判所に6月20日付けで書類を提出し、Googleからの損害賠償金を受け取らないことで合意した。全体として敗訴と言える現在の審理を終わらせ、上訴で戦う狙いのようだ。 この訴訟は、2010年8月にOracleがAndroidはJavaの知的所有権を侵害していると訴えたことで始まった。Oracleは当初、Googleに対し60億ドル以上の損害賠償を求めたが、その後主張する特許の数は減らされ訴訟規模は縮小した。 2012年4月にスタートした今回の審理では、著作権、特許、損害賠償の3段階で進められ、特許はGoogleの侵害が認められなかったことから、Oracleが要求できる損害賠償は法廷損害賠償のみとなった。著作権では、5月に今回の審理を担当した判事のWilliam Alsup氏が、今回

台湾の携帯端末メーカーHTCが2011年にGoogleから譲渡された5件の特許について、無効とするようAppleが申し立てた件で、米国際貿易委員会(ITC)はAppleの主張を支持した。 Thomas Pender行政法審判官は米国時間6月8日、HTCがワイヤレス技術に関連する当該特許に基づいて提訴する権利を有さず、当該特許の使用も認められないとの裁定を下した。これらの特許は、HTCがAppleを相手取り2011年9月にITCへ提訴した2度目の申し立てにも含まれていたが、「Android」搭載機器メーカーが自社開発することなく機能強化できるようにするという明白な目的のため、2011年夏にHTCへ使用許可が与えられたものだ。またHTCは同時期に、連邦裁判所にも訴えを起こし、Appleが当該特許を侵害していると主張した。 Pender審判官の裁定に対しては不服申し立てが可能だが、この裁定により

現在オラクル(Oracle)が保有するJava技術関連の知的財産について、同社とグーグル(Google)とが争っている裁判で、2つの争点のうちにひとつである特許権の侵害に関する審理が米国時間23日に終了し、グーグルによる特許権の侵害は認められないとする判決が下された。 両社間のこの裁判では、先ごろ行われた著作権をめぐる前半の審理で、オラクルが提示した4件のケースのうち1件についてはグーグルによる著作権の侵害が陪審員によって認められたものの、残りの3件についてはオラクルの主張が退けられていた。グーグルによる著作権侵害が認められたのは、Android OSで使用されているAPIコード9行のみであることから、賠償金額は15万ドルから20万ドル以下とみられ、オラクルにとっては「おそらく裁判にかかった費用よりも少なくなるだろう」とAllThingsDは推定している。またBloombergでは、法律で
サンフランシスコ発--OracleとGoogleの間で争われていた裁判において、著作権侵害の問題に対して陪審員らが米国時間5月7日午前に下した審判は、やや意見が分かれる点がありつつも、ほぼOracleに有利なものだった。Oracleが2010年にSunから取得したJavaプログラミング言語の権利をGoogleのモバイルプラットフォーム「Android」が侵害していたかどうかを判断するために、William Alsup判事が提示した4件の質問事項のほとんどすべてに対し、陪審員らは全員一致の回答に達した。陪審員らは5人の男性と7人の女性で構成された。 最も重要な質問はおそらく1つ目の「Oracleは、著作物の全体的な構造や並び、構成がGoogleに侵害されたことを証明できたか」というものである。これに対し、陪審員らは「イエス」と回答した。 しかし、Googleはフェアユース(公正な利用)を証

2年近くに及ぶ威嚇戦を経て、GoogleとOracleがついに米連邦地方裁判所で決着をつける機会を得ることになった。 カリフォルニア州北部地区連邦地裁のWilliam Alsup判事は米国時間3月13日、GoogleとOracleの両社に対し、4月16日にサンフランシスコ連邦地裁で申し立てを行う準備をするよう命じた。同判事はこの裁判に要する期間について、約8週間になるとの見通しも示している。Oracleは2010年、プログラミング言語Javaに関連して同社が保有する特許を「Android」が侵害していると主張して、Googleを提訴した。Googleはこれらの主張を否認しており、訴訟は「価値がない」もので、棄却されるべきだったと述べている。2011年末には、OracleがGoogleとの訴訟で言及した特許に含まれる21のクレーム(特許請求の範囲)のうち、17のクレームを米特許商標局が却下

Apple、オランダでSamsungのスマホ販売差し止めの仮命令を獲得 ただしタブレット特許侵害は認められず オランダのハーグ地方裁判所は8月24日(現地時間)、米Appleが韓国のSamsung Electronicsの製品がAppleの特許を侵害しているとして提訴した件で、SamsungのAndroidスマートフォンのオランダでの販売を差し止める仮命令を下した。対象となるのは「Galaxy S」「Galaxy S II」「Ace」の3モデル。Appleは「Galaxy Tab」についても特許侵害を訴えているが、同タブレットについては認められなかった。欧州ではドイツのデュッセルドルフ地裁が、オランダを除くほぼ全地域での「Galaxy Tab 10.1」の販売差し止め命令を下している。 特許問題をテーマにしている米ブログFOSS PATENTSによると、オランダの地裁は、Appleのスワ

米国のビッグプレイヤー間の特許争いは個々の特許でなく、「patent portofolio」つまり企業が所有している特許の総力によって決ることが多い。個々の特許は歩兵にすぎず、勝敗は軍隊の総合力が決めるのと似ている。 この知的所有権弁護士によるとGoogleの特許戦力は他のメジャープイヤーに比べて弱いらしい。 http://fosspatents.blogspot.com/2011/01/google-is-patently-too-weak-to-protect.html 貧弱な特許ポートフォリオはOracleからの攻撃を阻止することができなかったOracleがJava訴訟に踏み切ったのも、Googleのpatent portfolioのが比較的弱いので反撃のリスクが低いと読んだからだとしている。確かにIBMに似たような喧嘩を売ったらOracleでも叩き潰されるに違いない。もしGoog
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