岐阜県瑞浪市大湫(おおくて)町でリニア中央新幹線のトンネル工事による地下水位の低下が起きている問題で、JR東海は6月3日に現地で住民説明会を開く。22日、瑞浪市や住民に通知した。関係者によると、水位低下を招いたトンネル内の湧水を止める安全な方法がなく、原状回復は見込めない状況で、JRは新たな井戸など代替水源の整備で住民に理解を求めるとみられる。 水位低下は、昨年5月15日に本紙などの報道で発覚してから1年がたった。飲み水などに使われた共同水源や井戸など14カ所で水位が下がり、共同水源1カ所が枯渇。トンネル内で毎秒20リットルの湧水があり、それが原因とされた。現在、湧水は毎秒10リットル弱にま...

岐阜県瑞浪市大湫(おおくて)町のリニア中央新幹線工事現場近くで地盤沈下が起きている問題で、JR東海は18日の住民説明会で、「トンネル工事が原因の可能性が高い」と明らかにした。沈下で傾いた家屋の補修工事に着手したが、数センチ以上さらに沈下する可能性を示唆した。今回の問題で、同社がトンネル工事と地盤沈下との因果関係の可能性を認めたのは初めて。 大湫町での地盤沈下は最大7・7センチに拡大。同社が14日までに調査対象の家屋の約7割を調べたところ、所有者約10人から傾きなどについて相談があった。うち数軒をJR東海負担で補修した。 地盤沈下や井戸枯れの原因とみられるトンネル内の湧水(ゆうすい)は、今月の調査で毎秒約10リットルと、昨夏よりは4割ほど少なくなった。解析の結果、湧水による水位低下はまだ1年ほど続き、現在より5メートル程度下がる可能性があるとみている。 同社は水確保のため、木曽川支流の神田川

岐阜県瑞浪市の地盤沈下問題。リニア中央新幹線の工事をしていたJR東海が調査を続けていますが、住民の暮らしが脅かされています。 Q.ひび割れが入ったのはいつごろ? 「6月ごろから徐々に」 そう話すのは、瑞浪市大湫町に住む大内延男さん。 自宅の地面が、少しずつ斜めになってきてしまっているといいます。 この地域で起きている地盤沈下。この春、井戸水の水位低下などが発覚。さらに複数の場所で地盤沈下も確認され、地元住民に衝撃が走りました。 「これが井戸水。小学生の頃から使っていて愛着があり、まさか枯れるとは」(大湫町の住民)JR東海が進めているリニア中央新幹線のトンネル工事が原因とみられ、周辺の地域で被害が確認されています。JR東海は、9月から家屋調査を実施し、柱の傾きや壁のひび割れなどを調べています。
岐阜県環境影響評価審査会地盤委員会で発言する県幹部=県庁で2024年8月27日午前9時34分、太田圭介撮影JR東海が岐阜県瑞浪市で進めるリニア中央新幹線トンネル掘削工事に伴う井戸などの水位低下問題は、要因とみられるトンネル内の湧水(ゆうすい)が止まらず、工事は足踏み状態だ。岐阜県や瑞浪市が毎日新聞に開示したJR東海と地元とのやりとりを記録した文書からは、トンネル工事を優先しようとするJR東海の姿勢や情報共有のあり方に、地元が強く反発した様子がうかがえる。 問題の発端は2月20日。狭い盆地に水田が広がる瑞浪市大湫(おおくて)町で、トンネル工事現場近くに設置された観測用井戸の水位低下が確認されたことだ。だが、JR東海は5月1日までこの事実を県へ正式に報告していなかったことが判明。これに反発した県と瑞浪市の申し入れを受け、工事は即時中断を余儀なくされた経緯がある。 強気の姿勢見せていたJR東海

地下40メートル以深の大深度地下を掘るリニア中央新幹線のトンネル掘削場所に近い東京都町田市の民家の庭で10月22日、地下から水と気泡がわき出たため、この工区のシールドマシン(掘削機)による工事を同日以降に中断していることが、JR東海への取材で分かった。同社が工事との因果関係を調べている。(梅野光春、中川紘希)

枯れたことがない「天王様の井戸」の底からは、あるはずの水が消えていた=岐阜県瑞浪市で2024年5月21日午後3時39分、真貝恒平撮影 井戸の底に浮かび上がる幾多のひび割れは、水源に恵まれた地域に走った衝撃を物語っていた。JR東海が進めるリニア中央新幹線事業の前に立ちはだかるのは、静岡県の水問題だけではない。リニアのトンネル掘削工事が行われていた岐阜県瑞浪市では2月、個人用の井戸やため池など計14カ所の水位低下が発覚した。瑞浪市の現場を歩くと、水枯れした井戸を前に立ち尽くす住民の姿があった。【真貝恒平】 <主な内容> ・井戸は信仰と豊かな水源の象徴 ・トンネル工事一転「即時中断」 ・「リニアのメリットない」 ・JR東海の対応「検証が必要」 名古屋市中心部から車で約65キロ。今月21日、いくつかの山あいを抜けると、のどかな田園風景が広がる盆地の瑞浪市大湫(おおくて)町にたどり着いた。稲が植えら

リニア中央新幹線整備で環境への影響を懸念する静岡県の川勝平太知事が県内工区の着工を認めない問題を巡り、川勝氏が非公式の場ながら国などの関係者に〝腹案〟を漏らしていたとの話が浮上した。JR東海が計画する東京・品川-名古屋間の先行開業を断念し、その後に予定される名古屋-大阪間の開業に合わせて全線一括開業を目指すべきだとの内容だ。品川-名古屋間は目標の令和9年開業が絶望的な状況だが、提案に沿えばさらに10年以上遅れる見込みとなる。川勝氏は「公式の場で言ったことはない」としている。 「大阪までの全線を一括開業すると国が言ってほしい」。関係者によると、川勝氏は昨年12月ごろに非公式の場で、JR東海に品川-名古屋間の先行開業を取り下げさせるよう、繰り返し要請してきたという。 長野県内の停車駅を松本市に

静岡県がリニア中央新幹線の着工をあの手この手で妨害している。ジャーナリストの小林一哉さんは「川勝平太知事は政治家として『水面下での駆け引き』ができない。そのため、JR東海のあらゆる提案も拒否するしかない」という――。 リニア問題をとにかく複雑にさせたい川勝知事 静岡県の「水」を巻き込んだリニア議論は、県民ですら理解できないほどこじれにこじれてしまった。 現在は、JR東海が提案した「田代ダム案」(後述)に言い掛かりをつけてストップさせつつ、JR東海が山梨県内で進めようとしているボーリング調査を「山梨県内で出る地下水は静岡県の水だ」と主張して中止させようとしている。 この2つの問題を都合よく絡ませたい静岡県は、「山梨県の調査ボーリング」を田代ダム案とセットにすることまで画策した。 川勝平太知事は「(田代ダム案に待ったを掛けているにもかかわらず)田代ダム案が正式に決まるまでは、山梨県の調査ボーリ

3月9日、JR東海の金子慎社長が、会見で「静岡工区の着工のめどがたっていない。ここの工区は難しい。いま始めても遅れを取り戻すことができない」と述べた。目標としてきたリニア新幹線の2027年の開業が不可能だと、初めて明言したことになる。 【写真あり】2019年、静岡県を訪問した中国外相と会談する川勝知事 品川―名古屋間の286キロを約40分で結ぶ巨大プロジェクト。静岡県の工区はわずか8.9キロだが、トンネル工事による地下水の流出で大井川の流量が減少する可能性があるとして、静岡県は着工を認めていない。JR東海と静岡県との対立は、2014年に始まっている。JR東海の環境への影響評価で、大井川上流域において流量が最大で毎秒2トン減少するとの予測が示され、2014年3月、静岡県の川勝平太知事が「水の全量戻し」を要望。 これに対し、JR東海は、大井川水資源検討委員会を設置して、導水路トンネルを建設す

静岡県の川勝平太知事は2023年1月11日の会見で、「夏までにリニア開業後の東海道新幹線の停車頻度増加をシミュレーションさせる」という岸田首相の発言を逆手に取り、近く、官邸に意見書を送ることを明らかにした。岸田首相に直接、説明するために面会を求める意向も示した。 川勝知事にかかれば、相手を挑発させて「リニア議論」を長引かせるための意見書となり、リニア開業に向けてさらなるダメージを与えることになる。 官邸だけでなく、国土交通省、JR東海へ送り続けている膨大な数の意見書を見れば、「公益」に反してリニア計画を遅らせる傲岸不遜な川勝知事の正体がわかるはずだ。その現状を理解したうえで、岸田首相は行動に出るべきだった。 川勝知事に対抗できるのは、選良による「政治の力」しかないのだが――。 川勝知事に機会を与えただけ 岸田首相は1月4日の会見で、リニアの全線開業に向けて大きな一歩を踏み出す年にしたいと、

まとめました。元は2021年12月27日19時のNHKニュースで「米原〜大垣間の雪による列車の遅れで160人が車中泊」と報道されたことです。これでは不十分な報道です。実際には大垣駅で、乗客が何度も強く要望したのに、車中泊さえ準備されず、毛布1枚で雪のホームに放置された乗客が50人以上居ました(私自身を含みます)。

@nhk_news 報道内容を訂正願います。2021年12月27日19時のニュースで米原〜大垣間の雪による列車の遅れで160人が車中泊と報道されましたが誤報です。実際には大垣駅で、乗客が何度も強く要望したのに、車中泊さえ準備されず… https://t.co/KSNLOR2HSV

リニアの南アルプストンネルによる大井川渇水に就いてJR東海は「水量減少を最小限にする」と述べ、それを鵜呑みにして「なるべく水が出ない工事をするんだな」と考えている人がいるが、このJRの言い分は出鱈目な嘘である。以下その理由を述べる。 フォッサマグナ西縁を通る南アルプストンネルというと赤石山脈ばかりに注目が行くが、一番の問題点はフォッサマグナの西縁を通る事だ。しかも大深度で。 中学の地学で習ったフォッサマグナは大地溝で、本州を縦に切って断面を見ると西縁が静岡~糸魚川、東縁が千葉~柏崎のU字溝の形をしていて、U字溝の中には富士山、白根山、浅間山、八ヶ岳、箱根などの新しい活火山が入っている。 なんでこんなものが出来たかというとプレートテクニクスと日本海造盆運動に関係していて、太平洋プレートがユーラシア&北米プレートに巨大な力で押し付けられながら沈み込む際に日本列島になる部分が大陸から離れる方向、

「着工は認められません」――。6月26日、川勝平太静岡県知事がJR東海の金子慎社長とのトップ会談後にこう発言した瞬間、予定されていたリニア中央新幹線の2027年の開業延期が事実上、決定的となった。静岡県が着工を認めないのは、トンネル工事で南アルプス(南ア)の地下水が漏れ、県中西部を流れる大井川の水量が減少するという「水問題」が表向きの理由だ。だが、問題の根源をたどると、JR東海の度重なる“静岡飛ばし”に対する地元の根深い怨念が見えてくる。 表向きは「水問題」だが…… 会談から20日後の7月15日の定例会見。金子社長は新たな開業時期の設定には言及しなかったものの、「2027年の開業は難しい」と、初めて公の場で発言し、「白旗」を上げた。新聞、テレビなど各マスコミでも取り上げられたこのトップ会談と一連のリニア開業延期問題。静岡県とJR東海の間で、何が問題となっているのか。まず、延期の理由となった

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