平成22年度予算案も出て、ちょっと忘れられた間がある事業仕分け。でも、本質的な問題である科学コミュニティーとその外部との乖離は当然のことながらそんな簡単には治らない。 そこで、3月に卒業・修了予定のみなさまにご提案。あなたの卒業論文/修士論文/博士論文のサマリー(A42ページ程度)をMy OpenArchiveなどで公開してから卒業・修了してみませんか? 国立大学法人のみならず、私立にも国の税金が投入されていますので、みなさんが一生懸命行った研究成果を社会に還元するのは筋が通った話(もちろん、特許がらみで公開できないこともあると思うけど)。 お父さんやお母さんを始めとする知り合いに、大学や大学院で学んだ成果を知ってもらうのにも使い勝手が良いと思う(論文全部は読むのいやだろうけど、A4 1〜2枚ならば読んでくれるかもしれない)。就職先がある程度の文章を書けることが求められる職種ならば、卒業
図書館総合展初日は千葉大学・土屋俊先生が代表を務められている科研費プロジェクト、「電子情報環境下において大学の教育研究を革新する大学図書館機能の研究」(REFORM2)の成果報告・提言とディスカッションのイベントに参加してきました! フォーラムの情報とREFORM・REFORM2については以下等を参照。 プログラム(学術情報オープンサミット事務局ブログより)図書館総合展運営委員会主催:10年後の図書館と大学(土屋俊、市古みどり、植村八潮、河村俊太郎、杉田茂樹、前田信治、茂出木理子) -図書館総合展・学術情報オープンサミット事務局ブログ REFORM/REFORM2とは?? 千葉大学文学部 人文学科 行動科学コース 認知情報科学専修 – Department of Cognitive and Information Sciences, Chiba University REFORM2:電
(1)はこちら:平成20年度CSI委託事業報告交流会(コンテンツ系)〜機関リポジトリの更なる普及と新たな価値創出に向けて〜 部分レポート(1) - かたつむりは電子図書館の夢をみるか CSI報告交流会、2日目は九州大・池田先生によるOR2009の参加レポートからスタート。 リポジトリを極める OR2009報告:世界の最新動向(九州大学・池田大輔先生) OR2009について 2009年5月にアトランタであった国際会議 国別で見るとアメリカがほとんど。そんなに国際的ではない? 日本人はインフルエンザの影響で池田先生だけ参加! どっちかと言うと技術よりの会議。みんなマックでメモ取ってる (min2-flyコメント:ThinkPad使い的には嫌な空間だな) 特徴的な発表技術の紹介 リポジトリ間でのデータのやり取り。年間100TBのデータやり取りを出来る。 研究者のワークフローを蓄積・シェアしようと
先月末に京都大学で開催された応用哲学会の第一回年次研究大会で面識を得た哲学研究者と、来週半ばにお会いすることになった。 それで、準備のために、Googleでリサーチをかけていたら、下記のサイトにたどり着いた。 ・京都大学学術情報リポジトリ http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/ 覗いてみたら、メール添付で送っていただいた紀要論文のPDFファイルも、ここでダウンロードできることが判明。さらに、他の雑誌に掲載された論文も、いくつか手に入れることができた。 私がこの仕事を始めた頃は、紀要論文のたぐいは、大学の図書館や研究室に行くか、本人に郵送してもらわない限り、読むことなどできなかったが、じつに便利な時代になったものである。 じっさいのところ、この手のリポジトリの整備は、どんどん進められている模様。 ・国内の機関リポジトリ一覧 http://w

2009/03/15 當山日出夫 松田さんの「松田清のtonsa日記」2009年3月8日 機関リポジトリ http://d.hatena.ne.jp/tonsa/20090308/1236531666 この記事には、すでにコメントを書いた。 このブログの3月11日 デジタルは人文学の衰退か(1) http://yamamomo.asablo.jp/blog/2009/03/11/4167990 ただ、これにさらに追加してすこし書いておく。 私の希望を言えば、機関リポジトリであれ、文化資源のデジタル化において画像をともなう場合、どの程度の精度が必要か、議論の必要がある。デジタル化は、 ・閲覧を容易にするため ・実物の保存のため 二つの目的がある。デジタル画像で分かる範囲のことは、実物をみなくてもよい、という程度の精度が必要。場合によると、実物を見るより、高精細画像の方が、細部が観察できる場合
二、三年前になりましょうか、図書館関係者から、はじめてリポジトリーというカタカナ語を耳にしたとき、私はThe Chinese Repositoryのことかと思いましたが、どうもそうではないらしい。 昨年には、アンケートが回ってきて、所属部局の定期刊行物や研究会の学術雑誌、博士学位論文、科研報告書などあれば、機関リポジトリーに掲載して欲しい旨の要請が重ねてありました。出版文化(それを担う出版業界をも)を守り育てるのが図書館の役目と思いこんでいる頭には、よく事情が飲み込めません。 リポジトリーは出版なのか、たんなるWeb上の電子コピーなのか、電子出版と考えて良いのか。考えがまとまりません。態度を決めかね、しばらく様子をみることにしました。 自分にはリポジトリーなど縁遠いと思っていたところ、所蔵資料紹介の記事を寄稿した部局の図書館報創刊号が機関リポジトリーに載ることになりました。 拙稿「日本重要
京都大学の研究成果を収録・発信する京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)に、10月初め、下記博士論文の登録依頼がありました。 ■Kishimoto, Toru. Hop-Derived Odorants Contributing to the Aroma Characteristics of Beer. 23-Jul-2008. (岸本, 徹. ビールに特徴的な香りを付与するホップ由来香気成分. 23-Jul-2008.) http://hdl.handle.net/2433/66109 著者の岸本徹様は、企業の研究所にお勤めの傍ら、論文博士として学位・博士(農学)を取得されました。 学外の学位取得者からの登録依頼は珍しく、論文内容も興味深いところでしたので、岸本様にインタビューを申し込んだところ、快くご快諾いただきました。企業研究者の方が大学(図書館)のリポジトリ事業をどのようにみ
ずいぶんと間が空いてしまいましたが・・・(苦笑) 前回に引き続き、図書館総合展2日目、DRF4についての参加レポートです。 DRF4のページ(当日の発表資料が見られます) http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?DRF4 今回は第2部、テーマ別ディスカッションについて。 ここではまず4人の演者の方々がそれぞれの扱うテーマについて提案発表を行われたのち、参加者はその4テーマのいずれか好きなものを自分で選んでディスカッションに参加する・・・という形式がとられました。 ってことで、まずは4テーマそれぞれのご発表についてから。 テーマ紹介&問題提起 1.「学位論文ネットワークの形成を目指して:メタデータとデジタル化」(名古屋大学情報推進部、山本さん) 学位論文の統合検索・・・共通のインタフェースから機関リポジトリ、冊子、単行本になったものまでまとめて検
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もう図書館総合展が終わって1週間経ってしまいましたが・・・(苦笑) いよいよ自分が2日目に参加したDRF4の発表資料が公開されたので、随時レビューしていきたいと思います。 DRF4のページ http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?DRF4 いきなり全部レビューするととんでもなく長くなりそうなので、まずは第1部「いくつかの進行中のリポジトリ」について&その前に行われた北大・逸見館長のお話から。北海道大学附属図書館・逸見館長のお話 機関リポジトリのこれからの課題・・・ 1.コンテンツの数と質 2.利用実態の把握 利用者には学生もいる・・・教育との結びつき 3.研究者の理解 4.リポジトリの担い手 5.NIIの助成からどう自立するか 財源図書館が財務とどうやりあうか=理解を得るか 大学の中の図書館の機能について理解を得るか? 自分の言葉で話せるか
File Not Found. 該当ページが見つかりません。URLをご確認下さい。 お知らせ事件・事故のジャンルを除き、過去6年分の主な記事は、インターネットの会員制データベース・サービスの「京都新聞データベース plus 日経テレコン」(http://telecom.nikkei.co.jp/public/guide/kyoto/)もしくは「日経テレコン」(本社・東京 http://telecom.nikkei.co.jp/)、「ジー・サーチ」(本社・東京、 http://www.gsh.co.jp)のいずれでも見ることができます。また、登録したジャンルの記事を毎日、ネット経由で会員に届ける会員制データベース・サービス「スカラコミュニケーションズ」(本社・東京、http://scala-com.jp/brain/) も利用できます。閲読はともに有料です。 購読申し込みは下記のページから
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世界中で行われている研究のうち、企業で行われているものを除くと、その金額はさておき、圧倒的多数のものが税金でサポートされているものです。税金のサポートによって得られた研究成果は、当然のことながら納税者である国民に、さらには世界中の人々に自由に(無料で)公開されるべきものであるという暗黙の了解が昔から科学コミュニティにはありました。アメリカのNIHではしばらく前から、NIHから研究費をもらって行われた研究成果を公表した論文はPubMed Central (PMC) という誰でもが無料で全文にアクセスできるデジタル・ライブラリーに入れて公開しなければならないというポリシーを持っていたのですが、あまり実行されてきませんでした。ところがこの4月7日をもって、それをすべての研究者に強制すると発表したようです。 Progress toward Public Access to Science PL

11/8-10と、図書館総合展⇒NEXT-Lオフ会(飲み会)⇒総合展⇒友人の合同誕生会(飲み会)⇒三田図書館・情報学会 という冗談みたいなサイクルの中にいたために延び延びになってた総合展3日目の感想です(汗) 2日目が割と会場を細かく移動していたのに対し、3日目は朝から晩までDRF(Digital Repository Federation)のフォーラムにいました。 DRFの詳細はこちら: http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php 総合展で開催の第3回ワークショップについてはこちら: http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?DRF3 しかし、一般には「機関リポジトリ」なんて単語自体全然知られてないだろうに会場がこれだけ一杯になる、というあたりが土屋先生がおっしゃってた「機関リポジトリの不思議な盛り上
米国コーネル大学が運営している機関リポジトリが、教員にあまり使われていない理由を調査・分析した論考が、D-Lib Magazine 13(3/4)に掲載されています。 同大学は、(1)コンテンツ登録への教員の参加度合い、(2)他の大学との比較、(3)各学部の教員へのインタビューの3とおりで機関リポジトリの評価を行いました。その結果、 ・多くのコレクションはほとんどコンテンツが登録されていない。順調に増加しているのは、職員が登録しているコンテンツ(例:登録が義務付けられている学位論文など)である。 ・登録しない理由は、(他の発信手段で発信した後にリポジトリにも登録するのは)冗長である、習得がむずかしい、著作権に関する誤解、剽窃されることの危惧などが挙がった。 ・各学部によって学術情報の流通に関する文化が異なる。 といったことがわかったとのことです。 Philip M. Davis and M

午後になって突然、図書館からメールが舞い込みました。 北大図書館が運用している機関リポジトリHUSCAPのマスコットではすかっぷちゃんというかわいいトリがいるのですが、図書館職員の方々が今日の昼休みに、はすかっぷちゃんの雪像(雪だるま)とスノーランタンを作ったとのことです。ついては、午後5時半から点灯式を行い、ついでにはすかっぷちゃん(および北大HUSCAP)の1歳半(?!)のバースディパーティを行うので、是非とも来て欲しいという内容でした。 また、会場ではドイツのクリスマスには欠かせない温めた赤ワイン(グリューヴァイン)もふるまわれるということでしたので、アルコールには弱い私としては日も落ちた図書館前に駆けつけたのでした。 会場に着くと、ハスカップのイメージカラーである緑と黄色のツートンカラーのスノーランタンにかこまれて、不気味に目を光らせたはすかっぷちゃんが出迎えてくれました。もちろん

2006年 12月 16日 ペンギンカフェ:知らないと損をする?大学図書館のお役立ちシステム~HUSCAP 今日は月例のペンギンカフェの日でしたが、ペンギン・ヴォルテール君の代弁者である代表代理のK屋さんがパタゴニアへと氷河調査に飛び立ってしまったので、残留組のみによる運営となってしまいました。しかし、代表代理が昨日(今朝?)までいろいろと気配りしていってくれましたので、今月分のみならず、来年4月頃までの予定もほぼ固まりつつあります。さすがに、別名をK屋カフェといわれるだけあって代表代理はがんばっております。 さて、このペンギンカフェの特徴のひとつが、参加者がいつの間にかゲストやインタビュアーになってしまうということです。今日のゲストも、常連参加者のHUSさんとCAPさんこと、北海道大学図書館のS田さんとS木さんでした。会のスタイルも、今までにない形のインタビュアーなしというもので、ゲスト

北海道大学の図書館報 「楡蔭」に書いた雑文が印刷されてきました。まだ、オンラインでは読めないようなので、こちらに転載しておきます。 -------------------- インターネット時代の学術情報と研究者そして図書館 はじめに北海道大学図書館が運用しているHUSCAPという名の「機関リポジトリ」が全国の大学・研究機関の先頭を走っていることをご存じだろうか。ほとんどすべての学術情報がインターネットを通じて流通する時代になり、図書館のあり方も大きく変わろうとしている。学術雑誌へのアクセスも投稿も、すべてが机の上に置かれたコンピューターからできてしまう日常を過ごしていると、時として図書館の存在を忘れてしまいがちになる。しかし、一歩大学を出て学外のネットワークから同じ学術雑誌にアクセスしようとしても、北大図書館のライセンスなしには論文も読めないことがわかる。インターネット時代の今、大学図書

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